気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 ここで、建速須佐之男命(スサノオノミコト)について語ろう。天照大御神の弟であり、荒々しい性格で描かれる事が多い。だが、八岐の大蛇退治で一躍英雄になった。もともと、十拳剣を使っていたが····草薙剣の方が有名だ。そっちの印象が強かったのか····今回は草薙剣を依代に疑似サーヴァントとして顕現している。一般的に言う付喪神に近い状態だ。だが····この世界で召喚されたためか精霊の性質も持ち合わせている。――つまり、草薙剣を体内に入れる事は―――――



歪み

 

 

 

 

 ✕月✕日

 千景から相当恨まれてたんだな。どうしたら仲直り出来る?素直に謝る?腹を切って詫びる?う〜ん、全部駄目そうだな。やっぱりここは腹を割って話すしかないな。明日は傷が痛みませんように。

 

 

 

 

 

「·······んっ。来たか····」

 

 謹慎を喰らって一週間、鈴の音が鳴り響いた。

 

「よしっ、やるか。」

 

 変身をし、戦闘準備を整える。また、草薙剣が体内に入っていく。 

 

「·······。」

 

 皆、元気してっかなぁ?

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりだな!····元気してたか?」

 

 若葉、友奈·····千景はいないのか····。

 

「·····うん。久しぶり!」

 

「!?····士郎、····スマホ、返されたのか?」

 

「?いや、返されてないけど·····」

 

「じゃあ、·····どうやって変身したんだ?」

 

「どうって·····そりゃあぱぱっとしたに決まってるだろ。」

 

「スマホを使わずにか····?」

 

「?·····あぁ。」

 

 何だ?スマホに何かあるのか······?

 

「士郎····私達はスマホを使わないと変身は出来ない····。」

 

「―――友奈もか?」

 

「うん。·····私もスマホがないと変身出来ないかなー····。」

 

「·······。」

 

 そうだったのか·····。皆、スマホがなくても変身出来ると思ってた·····。見栄えのために毎回、スマホを使って変身してると思ってたわ·····。一手間挟むなぁ··って見てた。

 

「今はこの件は置いておこう····力を貸してくれるだろ、士郎?」

 

「もちろん。···なんなら俺一人でやってやろうか?」

 

「大丈夫だよ。私達三人で頑張ろう!」

   

 ふぅ····友奈の明るさに助けられた。ここで俺が無害ですよー、という事を伝えないと。

 

「じゃ、先行く。」

 

「あぁ。征くぞ!」

 

「うん!」

 

 今回は最初から進化体が来ている。先に進化体を三人でリンチするか·····多分これが一番速い。

 

「ふっ―――ッ!」

 

「ハァーッ!」

 

「セイッ!」

 

 何だこの····壺みてぇな形をした進化体は····まぁ、この数に全力で殴られれば――――

 

「―――溢れるぞ!」

 

「分かってる!」

 

「了解ッ!」

 

 星屑共が溢れ出した。これを放置するとまた復活してくる事になる。一匹も逃さない····ッ!

 

「貰って逝きなっ!」

 

「士郎!そっちに行ったぞ!」

 

「おうっ!」

 

 背後から来る星屑にも対応しながら、刀を逐一取り出していく。手数が減って、刀を地面に刺す余裕がなくなった。奥の手は草薙剣だけになったな····。

 

 

 

 

 

 

 

「ふぃー·····あらかた片付いたな。」

 

「そうだな····。」

 

「そろそろ戻るかな?」

 

「いや····まだ、少し残ってるな。」

 

 まだ、空中に星屑どもが溜まっている。刀投げつけるしか倒す方法がないんだが?

 

「ちゃちゃっと倒して、うどん食べに行こう!」

 

「······出来たらな。」

 

「士郎は謹慎中だろ?終わったら部屋に戻るんだぞ」

 

「分かってる。分かってる。まっ、油断せず行くぞ」

 

「百も承知だ。ここは私の切り札で――――」

 

「待て。切り札は使わないでもあんぐらいは倒せるだろ?」

 

「士郎くんの言うとおりだよ。若葉ちゃん」

 

「·····そうだな。時間をかけて行くか···。」

 

「それが、一番だ。」

 

「まずは私が―――」

 

「····凄い飛躍力だな···。私も負けてないぞ。」

 

「何張り合って――――ゴフッ゛」

 

「「――士郎(くん)!!?」」

 

 何だ―――コレ?·····俺の腹を貫通してんのは·····これは―――千景の―――。

 

「貴方が―――貴方が悪いの···だから―――死んで頂戴――」

 

「―――千景、か····久しぶり、だな。·―··ちゃんと、飯、食ってん、のか··―·顔色、が悪い、ぞ。」

 

 意識を強く保つんだ。まだ倒れるな····!

 

「ッ!――五月蠅い!早く!――早く――!死んでっ!」

 

「う゛ぐっ―――ッ!!」

 

 鎌を俺から抜き、大雑把に、雑に振っていく。こんぐらいは大丈夫だ····自分で腕を切り落とした時よりは··―·―··痛くない···!

 

「―――千景ぇぇ!!」

 

「ぐんちゃんっ!!」

 

「!!····高··嶋さ、ん。邪魔、···しないでよ····!」

 

「ヒゥー·―·ヒュー―··―」 

 

 まだ、まだだ·―···――··!

 

「どうしてこんな事を―――!?」

 

「コイツが――!コイツのせいで――私はぁ―!!」

 

「····確かに士郎がやった事は褒めれる事ではない。――だが!士郎は誰よりも私達―――勇者のために怒ってくれたんだぞ!!千景もその事をわかってるだろ!??」

 

「ッ゛ッ――そんな事、知らない···!私には関係ないっ!!」

 

「ダメだよ!ぐんちゃん····人殺しなんて···。」

 

「――私は、··私は!!みんなに認めて貰うんだっ!価値があるんだって―――言って貰うんだっ!」

 

「何を····言っ――」

 

 それが、本心なんだな―···―··あぁ、聞けて良かった。

 

「いいぜ·····。」 

 

「――――えっ?」 

 

「·····士郎·····???」

 

「士郎くん····?」

 

 重たい体を意地と根性で立たせる。千景の目を見る。

 

「それが―――本当に()()がしたい事なら····俺を殺していいぞ。」

 

 ズルズルと体をひきづりながら千景に近づく。·····千景って驚いた時、こんな顔するのか。

 

「あっ、えっ、――――」

 

「ほら、あと少し力を込めれば殺せるぞ。」

 

「士郎!」

 

「ぐんちゃん!」

 

 額のすぐそばに千景が使う鎌を持ってくる。力を込めるだけで、俺の頭は真っ二つになる。······遺言書書くべきだったかなぁー·····。

 

「ぃ、―――ぃゃ····!」

 

「······そっか。」

 

 嫌ならそれでいいんだ。俺も命拾いしたよ·····。

 

「····―··―――··――·――。」

 

 やべっ、意識が――――   

 

「―――士郎(くん)!?」

 

「ごめん、··なさい。···ごめんなさい。ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

んっ···っ!」

 

 ―――痛みで目が覚める。最悪の目覚めだな······今回は誰もいねぇのか。·····勇者御記と着替えが置いてある。

 

「んしょ―――ぐぅっ!」

 

 起き上がろうとすると体を激痛が襲った。····よく見たら、服の下は包帯で巻かれている。少し血が滲み出てるな。気持ち悪いったらありゃねぇぜ。

 

「······。」

 

 ·····千景は大丈夫だろうか。あぁ、もっと本音を聞きたかったな。······だが、千景が何を理由に戦ってたのかようやく解った。承認欲求だ。千景はずっと····皆から愛して貰いたくて頑張ってたのか······あぁ、くそっ―――巫山戯やがって······!!

 

「·······俺は間違えたみたいだな·····。」

 

 友奈を近くに置いとけば問題ないと信じ込んでいた―――いや·····他人任せにしてしまったんだ。

 

「ちゃんと····話さねぇと····。」

 

 今日はもう遅い。日記を書いて、寝て···千景が今、何処にいるのか誰かに聞かねぇといけないな。

 

「――――気持ちを入れ替えろ。」

 

 俺の行動が千景の負担になってるんだ。全部、俺が悪い。そりゃあ殺されても文句言えねぇわな。謝ろう。赦されるまで何度も――――。

 

 

 





 補足
・入院二回目おめでとう!(記憶がなくなってからまだ一年もたってないです。)
・士郎が謹慎&スマホ没収で済んだ理由
 ·草薙剣が怖かった。
 ·また、癇癪を起こして大社に殴り込みに来る可能性があったから。
・士郎はもう、斬った相手の顔すら覚えてません。ただ、自分がそうした事だけ覚えてます。

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  • 天の神打倒RTA[御影、⬛⬛、シャルル]
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