気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 これでのわゆ編も最後か――――ハッピーエンドで終われるとでも思ってんのか?



託す

 

 

 

 

 

 ✕月✕✕日

 今日で日記を書くのも終わりか·····。いや、戦うのが俺一人だとしても神を倒せる算段は何個もある。まっ、ここはさくっと倒して、世界救っちゃうかぁー!···こんな妄言を吐くようになっちまったのか俺は·····。はっきり言って俺の勝利はない。相打ち、もしくは痛手を与えるぐらいだな。草薙剣はもう真価を発揮出来ない。そんな気がする。一応ダメ元でやってみようと思うが······無理だろう。はぁ····世界の命運をアイツらに託すなんて本当に嫌だ。出来るなら、アイツらが好きな事を思うがままにさせてやりたかっな······。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「·······。」

 

 あれから一ヶ月·····病院を退院し、いつも通りの日常を送っていた。今日は休日なんだが····何故かひなたから電話がかかってきて、教室に来てほしいと言われ···現在向かっている途中だ。

 

「····おっ、全員いんのか。」

 

「······。」

 

 まだ、休養中のタマもいる······なんだ、緊急事態でも起きたっていうのか?·····なんか雰囲気が暗いな···特に友奈、千景、若葉······前、外の様子を調査しにいったヤツらだな。·····取り敢えず席に座っとくか。

 

「これで、全員揃いましたね。」

 

「あぁ。」

 

「それで話しってなんなんだ?」

 

「·······。」

 

「····昨日、外の調査をしました。今日はそのことについてです。」

 

「何か······あったのか?」

 

 良いお知らせじゃないだろうな·······。

 

「今、映します。」

 

 モニターが出され、それに映像が映し出される。そこには―――

 

「「―――!!!」」

 

「これが·····外の風景なのか?」

 

 一面、炎の海······世界が壊されっていうのか····!

 

「はい。」

 

「·····出す写真間違えてんるじゃないか?」

 

「いいえ。これが現実です。」

 

「天の神の仕業·····そう考えていいか?」

 

「十中八九そうでしょう。」

 

「そうか·······。――――負け、だな。」

 

 完全に詰んだ。·······相手から見たら、もう俺達はただ無駄に足掻く害虫にしか見えないんだろうな···。

 

「!―――いやっ、まだだ····まだ、私達は負けてないっ!」

 

「そうだよ!私達はまだ戦える!」

 

「っ······。」

 

「今は負けてる――――」

 

「だから私は―――!」

 

「―――でも絶対に相手が油断する時がある。」

 

「――!」

 

「そこを狙う。もうそれしか俺達に勝ち筋は残ってない。」

 

「······そのとおりだ。」

 

 まだ勝ち筋はある。どんなに小さい確率でもそれに賭けるしか俺達····人類に希望はない。

 

「話しを続けます。」

 

「わかった。」

 

「······。」

 

 あのタマが黙って話しを聞くなんて珍しいな。

 

「私達、人類は存続の危機に陥ってます。·····大社はこれを打開するため奉火際を決行――――失敗しました。」

 

「その····ほうかさい?ってのはなんなんだ?」

 

「太古の時代において、人々が神に土地を持つ事を赦して貰うために様々な物を供物として捧げる·····それが奉火際です。」

 

「何を供物として捧げたんだ·····?」

 

「――――巫女六人です。」

 

「それで失敗したと······」

 

 人の命を六つも捧げたのに神様は納得いかねぇと·····強欲な神さんだ。

 

「そして、天の神はこう言いました。『草薙剣保有者を寄越せ』――――っと」

 

「草薙剣保有者って――――」

 

「俺······だな。」

 

 そうきたか······確かに草薙剣を持ってる俺を一番危険視するよな·····馬鹿でも分かる。

 

「供物って言っても絶対に死ぬって決まってないんだろ·····?」

 

「······捧げられた巫女六人は帰って来ませんでした····。」

 

「「「「――――!!!」」」」

 

「――――」

 

 千景が教室から出て行っちまった。こりゃあ確定演出だな··········ははっ。

 

「まぁまぁ、そう落ち込――――わふっ」

 

「いやだぞっ!士郎は絶対に渡さないっ!!」

 

 がっちり腕で首抑えられてんだけど······捧げる前に俺を殺しに来てる?

 

「球子······。」

 

「ちょ!ギブギブ!!」

 

 そんなしんみりするより早く俺を助けてくれ!このままじゃ窒息死するから!!

 

「タマっち先輩、落ち着いて·······士郎さんが死んじゃいますよ······」

 

「う゛ぅっ····!!」

 

「ほら、泣くなって····」

 

 最近はよくタマが泣くようになったな······もっと元気ハツラツって感じだったんだがな·····。

 

「―――あっ、そうだ!士郎くんの草薙剣を他の人に渡せばいいんだよ!」

 

「―――それだ!」

 

「無理だぞ。」

 

「っ!――試さなきゃわからないよ!」

 

「じゃあ試してみるか?·····ほら」

 

 体内から草薙剣を取り出し、机に置く。

 

「剣を持つぐらい誰だって――――!!!」 

 

 友奈が柄を握り、持ち上げようとするがピクリとも動かない。

 

「なに、コレ―――ッッ!!??」

 

「·······。」

 

「ハァー····!ハァー····!····全然上がらない···!」

 

「友奈、今度は二人でやるぞ。」

 

「!若葉ちゃん·····うんっ!」

 

 今度は二人でか······結果は変わらないだろうな···。

 

「「――――ッッ!!!!!」」

 

 さっきと同様、ピクリともしない。

 

「タマもやるぞっ!!」

 

「私も···!」

 

「「「「―――――ッッ!!!!!!」」」」

 

「·······。」

 

 四人になってもピクリともしない。草薙剣·····本当になんで俺が使えるのかが不思議だな。

 

「·····ほら、もういいだろ?」

 

「「「「うわっ!!」」」」

 

 急に持ち上げたせいか、全員後ろに倒れ込んだ。そして、草薙剣は再び体内へと入っていった。

 

「わかったろ?草薙剣はどういう原理か俺以外が持ち上げれねぇ·······」

 

「どうすることも出来ないのか·····!?」

 

「タマは絶対に諦めないからなっ!·····絶対になんか方法がある筈なんだ!」

 

「········。」

 

「ハァー·····!ハァー·····!」

 

 なんか·····勘違いされてるな。

 

「おいおい······いつ、誰が死にに行くって言った?」

 

「―――!」

 

「多分、天の神は直々に俺を殺しに来るだろう。だから、俺はそこを狙ってたたっ斬る。世界も救えて完全勝利ってな!」

 

「そうか!なら、私も一緒に――――」

 

「ダメです。士郎さん一人で行くようになってます。」

 

「·······」

 

「まぁ、任せろって·····俺一人でぶっ倒して来てやるよ!」

 

「あぁ。」

 

「そうだよね!士郎くんはいっつも負けそうって時に逆転してたからね!」

 

「そうか·····やっぱりそうだよな!士郎が死ぬわけないもんな!」

 

「確かに想像出来ませんね。」

 

 これで、さっきまでの暗い雰囲気は吹っ飛んだな·····あとはこれを現実にするだけだな。

 

「じゃ、俺はちょっと千景の様子見てくるな。」

 

「わかった。」

 

「士郎さん。」

 

「んっ、どうした?」

 

「決行は明日の朝です。しっかり準備しておいて下さいね。」

 

「りょーかいですっ。」

 

 教室から出て、寮へと向かう······。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「千景ぇー!入るぞぉー!」

 

 鍵は開いてる。·····靴が並べられてないな····慌てて入ったって感じするな。

 

「······。」

 

「何で、そんな端っこで体育座りしてんだよ····。」

 

「······貴方は怖くないの?」

 

「怖いって······何が?」

 

「なにがって·····死ぬのかもしれないのよ!?」

 

「う〜ん、そうだな······まぁ、ぶっちゃけ怖いな。即座に逃げ出したいな。」

 

 まだ、死にたくないな〜·······もっと生きていたいな。

 

「ならなんで―――そんな平然としてるの!?」

 

「俺を誰だと思ってんだ。何回死にかけたと思ってんだ。」

 

「っ····。」

 

「······まぁ、安心しろって神とかやらをぶっ倒して帰ってくるからさ。」

 

「·······はぁー。」

 

「何でため息!?」

 

「心配した私が馬鹿だったわ。早く帰って頂戴。」

 

 唐突に辛辣すぎないか?いい事言ったと思ったんだけどな·······何かいけなかったか?

 

「へいへい。お望みのままに······ってことでじゃあな。」

 

「えぇ。·····また今度―――。」

 

 千景の部屋から出て、空を見上げる。―――まだ、太陽は天辺にある。まだまだ時間はたっぷりあるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっ、今日もやってるな。」

 

 丸亀城まで戻ってきた。ひなたに用があって来たんだが·····若葉と一緒じゃないならここにはいないな。

 

「―――士郎か。」

 

「あっ、士郎くん。ぐんちゃん、大丈夫だった?」

 

「おう。いつも通りだったぞ。」

 

「良かったぁ〜!」

 

 友奈はやっぱり千景が一番大事だな。

 

「ところで、ひなたが何処にいるか知ってるか?」

 

「ひなたならさっき、大社の本部に行ったぞ。何か用事があったか?」

 

「いや····いないならいいんだが。」

 

「そうか。·····あっ、球子達なら体力作りで外周を走ってるぞ。」

 

「なるほど·······」

 

 体動かさないともやもやしちまう人種だからな····まぁ、基本全員だと思うが·······

 

「士郎くんも一緒にやってく?」

 

「·····そうだな。ここまで来たんだ一緒にやるだろ?」

 

「ほぼ強制みたいなもんじゃねぇか·····いいぜ、やってやる。」

 

「そう来なくっちゃ!」

 

「まずは私から征くぞ――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅー·····疲れたー····!」

 

 まさか、最終的に三人で戦い合う事になるとは····まぁ、なんとか勝つ事が出来たし····いっか。久しぶりの勝ちだな。·····次も勝つけどな

 

「········」

 

 タマ達は確か······外周してるって言ってたっけ···

 

「·····おっ、いたいた」

 

 タマと杏だな·····杏も走ってんのか····めっちゃ、ゼェゼェ言ってる。大丈夫かあれ·····?

 

「よっ!」

 

「士郎じゃないか!どうした?」

 

「士郎、さん···ゼェ·どう、しましたか?」

 

「ちょっと様子を見にな。」

 

「つまり、士郎も一緒に走りたいって事だな!」

 

「えっ!まだ走るの!?」

 

 ここはお前が驚くとこじゃねぇだろ·······

 

「ここは一旦、休もうぜ。杏が倒れちまうぞ。」

 

「むっ、そうか。じゃあ休憩ターイム!」

 

 近くのベンチに座り、スポーツドリンクをゴクゴクと飲み干していく。

 

「ぷはぁ~!やっぱり運動後の水分補給は最高だなー!」

 

「うん······そうだね·····。」

 

「タマも大分、体力戻ってきたな。」

 

「もちろんだとも!タマには怪我なんて重枷にもならない!」

 

「おぉ······!」

 

 流石、タマって感じだな。·······にしてもタマが重枷っていう言葉を知ってる事に驚いたよ。

 

「······。」

 

「?····どうしたんですか?」

 

「いや·····小さい頃から筋肉をつけると背が伸びないって話しを聞いたような気がしたな。」

 

「―――なにっ!それは本当かっ!!」

 

「大丈夫ですよ!迷信ですから!士郎さんもそんな事言わないで下さい!」

 

「すまん、すまん·····確か迷信だった筈·····」

 

 ····身長は八割が遺伝だったような気がする。····これは言わないような気がするな······。

 

「ほっ、····そうだよな!そうだよな!」

 

「そうですよ。タマっち先輩はこれからです。」

 

「そうそう」

 

「よぉーし、見とけよ!タマが士郎よりもビッグに成長してもぶっタマげるなよっ!楽しみにしとけ!」

 

「―――――おう、楽しみにしとくよ。」

 

「······士郎さん。」

 

「フハハハ!!」

 

「じゃ、俺は寮に戻るな。」

 

「おう。気をつけてなっ!」

 

「わかりました。また明日か明後日······いつか会いましょう。」

 

「······分かってる。」

 

 寮に帰って荷物の整理をしなくちゃな······ひなたに言いたい事があったが······まぁ、明日も会うし問題ないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――もう、こんな時間か·····」

 

 いらない物といる物で別けてただけなんだけどな····すっかり陽が落ちちまったか····。

 

     コンコン

 

「んっ?······こんな時間に誰だ?」

 

 もう九時だぞ······

 

「はーい·····。」

 

「―――今、時間ありますか?」

 

 巫女の正装だろうか······白を基調とした服を着ている。

 

「ひなたか·····どうした?」

 

「中····入っていいですか?」

 

「おう。」

 

 若葉もだったが·····どうして、お前らは異性の部屋に入るのに戸惑いとか見せないんだ?

 

「茶淹れるか?」

 

「いや、大丈夫です。すぐ終わります。」

 

「そうか······。」

 

「明日······奉火際の決行は朝八時、六時にはここに大社からの役人が来て、車で壁付近に向かいます。車から降りたらそこから士郎さん一人で壁の上まで行ってもらいます。·······ここまではいいですか?」

 

「六時か·····結構な早起きだな。」

 

「すいません······。大社の方で勝手に決めてしまったので·····」

 

「いや、責めてる訳じゃねぇんだ······」

 

 独り言のつもりだったんだけどな······

 

「話しを続けます。·····壁の外に出たら、そこでじっとし天の神が来るのを待ちます。そこから――――」

 

「戦闘開始だな。」

 

 そこで天の神を打つ。

 

「······本気で言ってたんですか?」

 

「そりゃあもちろん。」

 

 俺は誰だと思ってんだ······最後の一瞬でも諦める訳ねぇだろが。

 

「そうですか······ご自由になさってください。」

 

「あぁ。·······所で冷酷なひなたに頼みがあるが···いいか?」

 

「····はい。私が出来る範囲なら····」

 

「これを預かってくれないか?」

 

「箱······ですか。何が入ってるんですか?」

 

「中身は俺の勇者御記と宝物だ。」

 

 勇者御記はしっかり今日の分まで書いたし·····あれもしっかり額縁に入れたし····問題ないな。

 

「わかりました。私がずっと持っときます。」

 

「いや、そうじゃなくてな········未来にさ、俺みたいなイレギュラー?つーか······他とは違うヤツに渡して欲しいんだ。」

 

「勇者にですか?」

 

「う〜〜ん····多分そうだろうな。」

 

 もしかしたら勇者じゃないかもしれないけどな·····他の何か·····その時にならないとわからないな。

 

「·····わかりました。私か若葉ちゃんの一族でずっと管理しますね。」

 

「おう。そうしてくれ」

 

「それでは、私は戻ります。」

 

「夜なんだから気をつけてな」

 

「·····はい。」

 

 よし、これで大分片付いたな·····もうやる事もないし、あとは明日出し切るだけだな。

 

「勝ってみせる······絶対に――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――さぁ、やろうか!」

 

 天を見上げる。そこには、太陽を象ったかのようないくつもの球体が浮かんでいる。

 

「最初から全力で征くぞ。」

 

 草薙剣を取り出す。真価を発揮出来なくてもこの剣は切れ味、耐久―――どれをとっても業物だ。

 

「まずは······地に落としてやるよっ!」

 

 浮遊出来ない俺にとっては空にいる·····それだけでも戦い難い。同じ土俵に持ち込まねぇと···!

 

「おら、―――よっ!!」

 

 少しだけだが傾いた。よし!攻撃は通じる!このまま―――

 

「――ちっ!」

 

 なるほど、全進化体の能力が使えるのか·····まずは、そこを潰しておいた方がいいな·····

 

「時間をかけて殺してやるよ····!!」

 

 時間はたっぷりとあるんだ····冷静に行くぞ。

 

「ッ!―――あめぇ!」

 

 飛んでくる弾丸を掻い潜りながら接近する。アレを最優先に―――――!!

 

「うぐっ!!―――反射か!?」

 

 後ろから矢が帰ってきた――――友奈がぶっ壊してた盾に反射させたのか·······

 

「しゃらくせぇな!!」

 

 盾を一気に薙ぎ払い、射撃口に向かう。

 

「う゛ぉおおらぁ゛!!!」

 

 斬り落とす。これで射撃の心配はない·····次。  

 

「ほら、お前も消えやがれっ!!」

 

 盾が補充されてる所を盾ごとぶった斬る。―――っ!! 

 

「ぐっ!毒かっ!?」

 

 これはあの時の······くそっ、少し掠った···!

 

「痺れか······こんぐらい―――あがっ゛!!」

 

 横から凄い勢いで殴られた。天秤みてぇなヤツか···

 

「―――あ゛ァア゛ァぁ!!!」

 

 まだ、―――まだぁ!!

 

「お返し、―――だっ!!」

 

 迫りくる棘を斬り落とし、天秤を斬り裂く。三つ目ぇ!

 

「ハァー····!ハァー····!」

 

 視界が真っ赤になってきやがった······あぁ、クソ···これじゃあよか見えねぇ·····。

 

「次、だ····!」

 

 毒が厄介だ······さっさと潰しておくに限るな。

 

「!?火球も出せるのかっ!」

 

 一番デカい太陽から火球が放たれる。

 

「邪魔を―――する、なぁ゛ぁ゛!!!」

 

 火球は無視、被弾前提で駆ける。

 

「――――そこだっ」

 

 ――――これで、毒はもう警戒しなくていいな。

 

「ごふっ――――」

 

 まぁ、もう体内に入ってるんだがな·······キッツイなぁ·····

 

「ダリィー······」

 

 もう考えるのはやめだ。手当たり次第全部·····斬ってやる。

 

「がぁ゛あぁああ゛!!!!」

 

 斬って、斬って、斬りまくる。これが俺だ。―――御影士郎だっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――ハァ···――···ハァ·――··―··」

 

 ―――大分相手も弱ってる筈だ····このまま攻めてやる····!

 

「はっ―――なんで矢が····?」

 

 俺の腹をナニかが貫いた。出血が多すぎる。このままじゃ出血死するな。

 

「俺の負け、だな―――だが、お前も道連れにしてやるよ······!!」

 

 一か八か、全ては草薙剣に賭ける。

 

「―――ッ!」

 

 何も起こらない―――ゆっくりと太陽が口を開けて近づいて来る。

 

「輝けよ!輝きを示してくれっ!!」

 

 ここで輝かないなら、何処で輝くんだよ!??

 

「·······はぁ〜」

 

 ここまでかぁ〜······実に残念だな。もうちょっとぐらいアイツらと―――

 

「いや、そうだな·········」

 

 太陽の口がゆっくりと俺を囲んでいく。

 

「へぇー、中ってこんな感―――」

 

 ―――()()()にされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――天の神の体は八割が消失。今は回復に努めている。数百年は襲撃は来ない。という神託が降りました。」 

 

「士郎は!?士郎はどうしたんだ!!?」

 

「士郎さんは·······生存確認は出来てません。」

 

「っっ········。」

 

「そっか······でも、士郎くんは最後まで戦い抜いたんだよね·······」

 

「はい。······これがこの結果です。本当に凄い人です。」

 

「うんっ。士郎は凄い·····!一人で、最後まで諦めないで戦ったんだ···!タマは·····タマはぁ――!」

 

「はい····。士郎さんは私達の誰よりも勇者でした····。」

 

「·····士郎が作った時間は絶対に無駄にはしない···。絶対に天の神は私達―――これからの人達で倒す···!」

 

「·····皆さんにはコレを見てほしいんです。」

 

「それは·······士郎の勇者御記····」

 

「はい。私が昨日、士郎さんから託されました。」

 

「でも、士郎が読むなって·····」

 

「いえ、私に渡された時はそんな事言われませんでした。なので·····みんなで読んでみましょう。」

 

「えぇ·····本当にいいの?」

 

「いいんですよ·····きっと、自分を残したかったんでしょうから······」

 

「タマっち先輩····涙拭いて···」

 

「う、うんっ。」

 

「捲りますよ―――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 補足
・最後、飛んできた矢は天の神が撃ったヤツじゃないです。他の誰かが撃った矢です。
・士郎の勇者御記を読んだ皆は········

 すいません。一話にまとめると凄い量になってしまいました。7000文字って·····初めて書いたわ。
 次からはようやくシャルルの話しに戻ります。

100話記念はなにがいいですか?

  • 天の神打倒RTA[御影、⬛⬛、シャルル]
  • のわゆの後日談[西暦勇者、知らん奴]
  • 誰かとの√[シャルル、誰か]
  • その他(感想へゴー!)
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