十二勇士の武器を確認したら、アロンダイトやトリスタンの剣とかあって、えぇ〜·····ってなりました。円卓の騎士好き過ぎじゃないか?
とある平日の放課後。俺は安芸先生に連れられどこかの道場に来た。車に乗ってだいたい十分ぐらいか?
「今日からシャルルマーニュ君も訓練に参加してもらうことになりました。」
「シャルルマーニュですっ!ども!」
「どうも〜♪」
「安芸先生、シャルル君も訓練に参加するってことですか?」
「そうよ。特に連携の訓練を中心にやってもらいます。」
「連携の訓練····ってことはもしかして?」
「いえ、夏の合宿でしたメニューはしないわ。」
「ほっ····」
夏の合宿でのメニュー·····?なんだそれ
「今回はまた新しいメニューでやってもらいます。」
「新しい·····」
「メニュー?」
またまた場所は変わり、今度は無人のグラウンドに来た。·····どこかの学校ぽいが·····いや、廃校舎か。
「前々回の戦闘での失敗が今後またあった場合に備え、撤退の訓練をします。」
「撤退か·····」
確かに撤退は戦いにおいて二番目に重要な事だ。あ、一番は生存ね。
「シャルルマーニュ君の掩護があって軽症で済んだのは本当に良かったわ。」
「びっくりの登場だったんよ〜」
「もっと早くに行けたらよかったんだけどな·····」
「まぁまぁ!間に合ったし、結果オーライってやつ!」
「そうね。助けて貰ったのに叱るのは御門違いだもの」
俺が早ければ全員無傷で終われたんだけどな·····
「そこで今回は、あの時よりも重い怪我を負った場合の撤退方法について教えます。」
「重い怪我······」
「痛いのは嫌だな·····」
「二人とも心配すんなって、アタシ達が守ってやるからさ。なっ、シャル!」
「おう!任せとけ!」
「それじゃあ、簡単にルートを説明するわよ。」
「は〜い。」
「負傷者を一人、それを担ぐのが一人、バーテックスからの攻撃を防ぐのが二人という配員でやっていきます。そして、重症者をここからゆっくりと歩いて50メートル先のコーンまで連れて行ったらゴールです。」
「前やった逆バージョンかー·····」
「先生ー!」
「はい、シャルルマーニュ君」
「実戦で負傷者が二人出た時の訓練はしないんですかー?」
前の負傷者は園子と須美の二人だった。なのに何故、今回は一人という前提でするのか
「二人にすると攻撃を防ぐのが一人になってしまうでしょ。そうすると今回の連携訓練が意味を失くしてしまうわ。もちろん、二人の場合も訓練の最後にします。」
「わかりましたー」
連携訓練だししょうがないか······ん?一人で防ぐ?それって·······いや、考えるのは止めておこう。
「最初の負傷者は乃木さん。乃木さんを担ぐのを鷲尾さんにしてもらいます。」
「宜しくねわっし〜」
「えぇ。大切に運ぶわね」
園子は攻撃を受け止めるからな。この中で一番怪我する可能性が高いし妥当な判断か
「鷲尾さんは乃木さんをおんぶしてちょうだい」
「わっし〜、いい?」
「いいわよ。んっ、と」
「乃木さんは手を鷲尾さんの前に持ってきてこのブロックをそっと持って」
「持ったよ〜」
「このブロックは少しでも力が入ったり、振動を感じるとブザーがなる仕組みになってるわ。ブザーが鳴ったら失敗でまた最初っからスタートからにします。」
「うぇ〜·····」
「防ぐ人はシンプル。あの機械から飛んでくるボールを負傷者に当たらないようにするだけよ」
「めっちゃシンプル····」
メモが必要ない程の内容だったな
「シンプルなぶん難易度がヤバいんだよ·····」
「なるほど·····じゃあ俺はちょっと前で防ぐから銀は俺が逃したやつをデカい双斧で叩き落としていってくれ」
「叩き落とし······アタシの双斧で?」
「おう。斧の側面で」
「あぁ〜!そういう使い方あるんだ!」
·······ちょっと不安になってきた。
「さっ、位置について。私がブザーの電源をONにしたらスタートよ」
「よーしっ!気合入れていくぞ!」
「後ろは頼んだからな!」
「二人共頼んだわよ!」
「二人共がんばれ〜」
「3···2···1···スタ―――」
ビーーーーー!!
「――――ん?」
「どうしたー!」
流石に早くね!?まだスタートすらしてないんだけど·····
「私、まだ一歩も····機械の不良?」
「·······」
「そんな形跡はどこにも····乃木さんわかる?」
「······今、このブザーがわっし〜の胸に当たって···その〜なんというか······」
「え、····え!!?」
「「「·······」」」
あー······うん。ちょっとの振動で作動するんだったな········
「·····設定を変えるわ。ちょっと待ってて」
「気を取り直して·····3···2···1···スタート!!」
今度は鳴らないな。よしっ、こっからが本番だ。
「十二勇士よ―――!迎え撃てッ!」
十二勇士を召喚し、迫りくるボールを全て·····全て···
「·······暇だなー」
「――――ストップっ!!」
「攻撃止めッ!」
ハハ·····これがヌルゲーってやつか。
「シャルルマーニュ君、その剣はなしにしましょう。実戦では使っていいけど今回はなしで····」
「わかりました······」
「それじゃあ再開するわ。――――スタート!!」
今度は手持ちの武器だけが―――なら!
「アストルフォの槍!」
「おぉ〜····!」
ジュワユーズをアストルフォの馬上槍にし、風の元素を纏わせ振るう。たったそれだけの動作で小さな竜巻が生じボールの軌道をずらしていく。
「ストップ!ストップ!」
「はいっ!」
今度はなんだ·····?
「それも禁止でお願い。というより最初持ってた武器だけにしてちょうだい······」
「はーい」
「再開するわ―――」
「ハァー―――!!」
五大元素をジュワユーズに纏わせる。刀身が輝き伸びていく。
「――――スタート!!」
「―――リュミエール・デュ・ソレイユッ!!」
薙ぎ払う―――というよりは固まったものを爆発させるという表現の方が正しいな。ボールに当たらなくても余波だけで軌道を狂わせる。
「·····頭が痛くなってきた····」
「銀!左斜上はスルーでいい!」
「!―――わかった!」
負傷者に当たらなければそれでいい。何個かあらぬ方向に飛んでるのがある。それは無視でいい。
「はっ、せい!右斜下スルー!」
「せや!ふっ!でりゃぁあ!!」
ボールを斬りながら銀に指示を飛ばす。これが最速だと思います。あとは作業だな。
「―――止めッ!!」
「――――ふぃー、疲れたー····」
「お疲れ、銀。」
「シャルこそ。アタシはシャルのお陰で大分楽ができたよ。サンキューな」
「それは良かった」
あの大きさの双斧をブンブンしてただけあって体力を結構消耗してるな。
「シャル〜、ミノさ〜ん!」
「おっ、園子だ。お〜い!」
「いぇ〜い!」
「イエーイ!」
「シャルもシャルも!」
「お、おう」
ジュワユーズを鞘に直し、目線が合うところまで屈む。
「いぇ〜い!」
「イエーイ!」
「········私は?」
「わわっ!わっし〜もいぇ〜い!」
「いぇ〜い♪」
須美が園子にめっちゃ影響されてる感じあるな·····いい傾向なんだが·····いや、う〜ん·····どうなんだろ?
「それじゃあ次は、二人の場合の訓練をします。二人の負傷者は乃木さんと三ノ輪さんにしてもらいます。」
「え、アタシ〜?」
「三ノ輪さんは鷲尾さんより怪我する頻度が高いの。だから今回は三ノ輪さんを負傷者に入れました。」
「ドリル、受け止めたもんね〜」
ドリル?そんな攻撃してきたヤツいたっけな·····
「うっ、あれはー····現実の影響とかーを考えた結果でしてー····」
「もちろん、わかってるわ。でも、無茶はしないでね?」
「はいッ!」
「無茶は俺に任せろ!」
「
「はい······」
怖い······。
「三ノ輪さんの勇気ある行動によって現実への被害が最低限に収まってる事は確かよ。本当にありがとう。」
「は、はい·····。」
あの銀がむず痒そうな顔してるな。にしても、この言い方·······ちょっとイラッとくるな。
「どうしたのシャル?」
「いや、なんでもないぞ」
「それならいいんだけど·····」
「コホンっ、説明に戻るわ。」
「········」
「負傷者を担ぐのはさっきと同じ、鷲尾さんにしてもらいます。」
「はい。」
「攻撃を防ぐのがシャルルマーニュ君。今度は一人だから、最初禁止にした剣以外を使っていいわ。」
「よしっ!」
風元素連打でいいな。
「先生ー!」
「はい、三ノ輪さん」
「負傷者二人をどうやって運ぶんですかー?」
「今から説明するわ。乃木さんと三ノ輪さんは鷲尾さんを挟んで立ってちょうだい」
「は〜い」
「立ちましたー!」
「はぅっ·····!」
おいおい、感極まってる人いるって
「そしたら、乃木さんと三ノ輪さんは鷲尾さんの首に手を回して鷲尾さんは二人の脇に手を置いて支えるの。そしたら乃木さんと三ノ輪さんの空いてる手でブロックを持っていく。わかった?」
「なるほど〜」
「っ〜〜〜〜!」
いつか爆発して弾けるんじゃないか?
「ゴールはさっきと同じよ。それじゃあ位置について」
「じゃ、シャル頼んだ!」
「頑張ってね〜」
「わ、わたししもが、がんばるわね!」
「お、おう。頑張れ···」
めっちゃ満ち足りてる表情してんだけど·····小学六年がする顔じゃない·····
「―――――3···2···1···スタートッ!!」
「―――アストルフォの槍ッ!!」
さっきより力強く振るう。竜巻も先程より大きく長い時間動いてる。この間に次を―――
「―――――」
圧縮、圧縮。五大元素を圧縮。
「まとめて薙ぎ払うッ―――!」
はい、次。
「術式発動!弾き飛ばせ――!」
魔力放出ってのこういう使い方もあるんだぜ?まぁ、こんぐらいの弱っちい攻撃しか防げないけどな。
「アストルフォの槍ッ!!」
そしてまた、最初に戻るっと·····これが俺が編み出した無限ループコンボ。ちょっと見栄えがアレだが、仲間の危機だ。しょうがない·····うん、しょうがない。
「―――止めッ!!」
「――――。」
これ·····訓練になってる?ただの作業じゃねぇか····
「お疲れ様〜」
「こういうのをオンリーワン性能って言うのか·····」
「流石ね·····」
「王様は一番強くなくちゃな!」
「王様·····?」
「ほら、俺、シャルルマーニュ·····カール大帝だろ?」
「お菓子の?」
「ん〜?」
カール大帝をご存知ないだと·····そうか、四国だけになったから世界史をする必要がないのか。
「今のなし!忘れてくれ!」
「······」
「うん?」
安芸先生に聞かれたのは不味かったか····
「今日の訓練はこれで終了です。」
「今日は運ばれてばっかりだったな〜」
「それを言うなら、私は運んでただけよ」
「アタシは一回だけだったけど、シャルはぶっ通しで防いでたからなー。シャルが一番疲れてんじゃないか?」
「いや、俺はそこまで疲れてないぞ」
「ほへぇー、凄い体力だな」
英霊だしな。甘く見てもらったら困る。
「解散する前に皆のスマホを集めるわ。」
「なんでですかー?」
「勇者システムのアップデートをするためよ。本来ならもう少し後だったのだけど、予定を変更して急遽今日からになったわ」
「先生」
「はい、鷲尾さん」
「これからバーテックスが攻めてきたらどう対処するんですか?」
「神樹様の神託ではこれからしばらくの間は来ないことになってるわ。·······でも、もし来た場合はシャルルマーニュ君一人で対処してもらいます。」
「シャル一人で!?」
「そっか、シャルはシステムなしで変身出来るから·····」
「それは危険じゃないですか?」
「·······危険性は充分理解してるわ」
まぁ、それが適任だろうな。
「任せとけって!それに、そもそも来るとは限らないしな!」
「········」
「·····よし!頼んだ!」
「任された!」
「撃破、或いは撤退させればいいわ。」
「とりあえずぶん殴ればオッケーってことだな!」
最悪、目映く閃光の魔盾を使って持久戦するしかないか。聖騎士帝の能力で神性を持つ武器の適正がつくしある程度は使えるようになる。なんなら盾で殴り殺すか
「これで連絡は終了です。シャルルマーニュ君は車を用意してるのでそれに乗って帰宅してください。」
「メルシー!」
「メルシ〜♪」
「メ、メルシー····?」
「めるしー、ってどういう意味なの?」
「フランス語でありがとうって意味だぞ」
「外来語!?」
どんだけ愛国心溢れてんだよ······
「へぇ〜、そうなんだ〜」
「知らないで使ってたのか!?」
「えへへ〜」
「褒めてるのか·····?」
「褒めてない、褒めてない!」
「うぅ〜······」
「大丈夫よそのっち!そのっちは凄いから!」
「ほんと?」
「おう!園子はカッコいいぜ!」
「―――やったぜ!イヤッホー!!」
「――――??????」
「やっぱ、園子の上がり幅はわからないな····」
「マジか······」
初めて見るタイプの人間だな······
「話しはここまでにしましょう。システムがなくても今後も訓練は続きます。しっかりと体調を整えて次に備えましょう。それじゃあ、今日は解散!」
「失礼します!」
「失礼しまーす!」
「先生、さようなら〜」
「えぇ。さようなら·····っ」
「―――――」
そうだよな······アンタは生徒想いのいい先生なんから······ちょっと口下手だけど、しっかり――
「先生ー!さようならー!」
「―――はい、さようなら。」
補足
・シャルルがちょっとイラッとした理由は単純。安芸先生が命大事の主義じゃなかったからです。銀が死んでもバーテックスを撃破すればソレで万々歳か?って思っただけです。以上
シャルルマーニュの第三再臨ボイスが増えてメッチャ嬉しい。なりげなく宝具撃ったらいつもと違うセリフでビックリして、叫びましたね。
100話記念はなにがいいですか?
-
天の神打倒RTA[御影、⬛⬛、シャルル]
-
のわゆの後日談[西暦勇者、知らん奴]
-
誰かとの√[シャルル、誰か]
-
その他(感想へゴー!)