気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 いやぁー、夏休みはいいものですよね。いつも宿題を最後の一週間ぐらいで終わらせてたな·····懐かしい。



耐久テスト

 

 

 

 

「シャル君、ここは?」

 

「んー、ここは·····こっちから解いた方が簡単だぞ」

 

「あっ、本当だ。ありがと」

 

 夏休み一日目。俺の家で北野と共に宿題を進めていた。ちなみに勇者システムはまだアップデート中だ。

 

 \ピンポーン/

 

「ん?」

 

「お客さん?」

 

「いやー、今日は誰も来ない筈なんだが····ちょっと見てくる。」

 

「うん、気をつけて」

 

 今日は北野以外と約束してないぞ。また連絡なし家凸か?

 

「はーい、今開けまーす」

 

 一応、身構えて扉を開ける。

 

「――――。」

 

「シャルルマーニュ様でしょうか?」

 

 扉を開けた先には変な仮面を着けた、全身白装束の格好をした人が立っている。

 

「そうだが·····アンタはなんだ?」

 

 少し威圧するように低い声で喋る。

 

「私は大赦の者です。」

 

「········」

 

 大赦·····園子の所か。

 

「それで?大赦の人が俺になんのようだ?」

 

「恐れ多きながら、今日はシャルルマーニュ様に来てもらいたい場所があります。」

 

「場所は?」

 

「ここからすぐそこです。少しばかり時間をくださらないでしょうか?」

 

「·······」

 

 ここで断って後々面倒臭い事になったら嫌だしな·····ここは素直に行くか。

 

「ちょっと待っててくれ」

 

「はい。」

 

 北野に伝えないといけないな。

 

「あ、どうだった?」

 

「すまん、北野。ちょっと今から行く所が出来た」

 

「そうなんだ·····帰った方がいい?」

 

「少しの時間言ってくるだけだから、ここで勉強しててもいいぞ。あ、家に帰ってもいいぞ」

 

「それじゃあ、僕はここで勉強しとくよ。家じゃクーラないしね」

 

「そっか。それじゃあ留守番頼めるか?」

 

「うん、いいよ。その代わりと言ってはなんだけどクーラつけとくね」

 

「あぁ、いいぞ。でも、これ以上温度を下げないようにな」

 

「もちろん。」

 

 知らない人を一人にするのはちょっと怖いが、北野だし真面目に勉強しとくだろな。ちょっと電気代がかかるが別にいいか。

 

「じゃ、行ってくる」

 

「気をつけてー」

 

 荷物指定はなかったし、持っていくのは鍵ぐらいでいいか。

 

「準備出来ましたか?」

 

「あぁ。」

 

「それでは、この車に乗ってください。」

 

「わかった」

 

 またまたでかいリムジンだな。園子もそうだったし、大赦はリムジンばっかり使ってんのか?

 

「発進します」

 

「······」

 

 警戒は怠らない。いつ襲われても殺す準備は出来ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着きました。お降りください。」

 

「ここは·····?」

 

 あれから数十分程度。道場のような場所に着いた。

 

「ここは普段、勇者様達が訓練をされている場所になります。」

 

「へぇー」

 

「今回はこの先にシャルルマーニュ様を呼んだ理由があります。」

 

「進め、ってことか。」

 

「はい。ここからは私は着いていけませんので、お一人で」

 

「わかった」

 

 とりあえずここは従うしかないな。道場かー····そういやぁ一回も来た事ないな。

 

「······」

 

 内装は綺麗だといいな·····

 

 

 

 

 

 

 

 

「·······」

 

「こんにちは、シャルルマーニュ君。」

 

「こんにちは、安芸先生。」

 

 挨拶は大事だからな。······大赦関係の人だよな、やっぱり。

 

「シャルルマーニュ君には耐久テストに付き合ってもらいたの」

 

「耐久テスト·····なんのですか?」

 

 俺、って言うなよ。一瞬で逃げてやるかな、覚悟しとけ

 

「勇者システムに新しく『精霊』という存在がつけられるわ」

 

「精霊·····それの耐久テストですか?」

 

「簡単に言えばそうね。」

 

「厳密には?」

 

「この精霊は勇者を守るための『バリア』を出す機能があるわ。それがどれだけの攻撃に耐えれるのかのテストよ。」

 

「なるほど。俺の全力をぶつければいいんですね」

 

「えぇ。今から精霊を出すわ」

 

 あのスマホは·······俺が渡されたヤツだな。一回も使った事ないけど····

 

「――――」

 

「この精霊は命婦(みょうぶ)と言って、狐の精霊よ。」

 

 マジか······スマホから生物が出てくる時代になったのか······

 

「命婦に向かって、エリュプシオン····と言うのかしら、それを打ってくれない?」

 

「·····わかりました。離れてください」

 

 霊基を変え、ジュワユーズを棍棒に持ち替える。

 

「―――エリュプシオンッ!」

 

 念のため一撃目で止めておく。ここで薙ぎ払いの二撃目をすると、最悪安芸先生に当たる。

 

「――――なかなかの耐久性ね」

 

「ちょっと罅が入るぐらいか····結構硬いな」

 

 命婦には傷一つついてない。王勇でステータスが上がっていないとはいえ、エリュプシオンを耐えるのはなかなか凄いな。

 

「ありがとう。いい結果が出たわ」

 

「これがあれば怪我も減りますね」

 

「·····そうね」

 

 ·······なにかデメリットがあるのか?

 

「今日はこれで終わりです。もう帰って大丈夫ですよ」

 

「わかりました。それじゃあこれで」

 

「えぇ。気をつけて帰ってください」

 

 さっさと帰るか。

 

「······」

 

「さっ、お乗りください。」

 

「あぁ。」

 

「それでは発進します。」

 

「······」

 

 新しい勇者システム·····いい事だけじゃなさそうだな。精霊か?それともバリアの方になんかあるのか···それか、別の機能に······

 

「―――」

 

 場合によっちゃあ、大赦を潰さないといけなくなるな。いや、落ち着け·····園子の家が潰れちゃうからそこは我慢するか。

 

 

 

 

 

 





 なんの精霊にするかめっちゃ迷った·····。最初は座敷童子にしようと思いましたが、既にゆゆゆいで出てたのを思い出し変更。結局、命婦になりました。コイツならまだ誰も使ってないだろ·····多分。

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