気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 これが今年の東郷さんの誕生日会です。本編と誕生日会を両立させることでストーリーを進ませる。最高の策だな······。



お花見

 

 

 

 翌日、友奈に案内され琴弾公園に着いた。桜の木々は枯れかけだが、それでもしっかりと咲き誇っている。

 

「お、来たわね。」

 

「どうも、風先輩と····」

 

 風先輩の隣には小学生ぐらいの女の子が座っている。

 

「妹さんですか?」

 

「あ、はい。妹の犬吠埼 樹、です····」

 

「かわいい妹さんですね。」

 

「でしょ〜。シャルは一目惚れしちゃった?」

 

「お姉ちゃん!?」

 

「しました。もう目が釘付けです。」

 

「え、えぇ〜!!」

 

「シャルくん!?」

 

「シャルル君は小さい子が好み······っと」

 

 東郷がなんかメモしているが、いつものことだからスルー。

 

「·····あげないわよ。」

 

「まぁ、それは置いてお花見始めるか。俺も料理作ってきたぞ。」

 

 持ってきた包みから弁当を出す。中身は唐揚げ、今が旬の鰆の味噌漬け、いろんな具のおにぎり、卵とカツのサンドイッチ。

 

「わぁ〜、美味しそう!」

 

「私はぼた餅を持ってきたわ。」

 

「わぁーい♪東郷さんのぼた餅〜!」

 

「あらら、シャルと被っちゃったわね。」

 

「まぁ、それはしょうがない。打ち合わせなんかしてなかったしな。」

 

 風先輩の弁当を見ると、被ってないのが鰆の味噌漬けぐらいだな。

 

「それでそっちの箱はなに?」

 

「こっちはケーキだ。」

 

「お花見なのにですか?」

 

「いや、今日は東郷の誕生日だろ?」

 

「そうなの、東郷さん?」

 

「えぇ。でもシャルル君はよく知ってたわね。」

 

「ほら、ホームページに書いたプロフィールに生年月日あったろ。そっからだよ」

 

 本当は前に須美に聞いたことがあっただけだけどな。

 

「切り分けてるから持って帰ってくれ。」

 

「もしかしてこれ、アンタの手作り?」

 

「おう。久々のケーキ作りだったが、案外上手く出来たよ。」

 

「凄いわね·····あら?」

 

「あれ、シャルくんはいいの?」

 

「俺はもう家で食ったからいいぞ。気にせず貰ってくれ」

 

「········」

 

 四人と思ったら五人目がいたもんだからな。これに関しちゃ、サプライズにした俺が悪い。

 

「どうしよう·····私、なにも用意してない···。」

 

「大丈夫よ、友奈ちゃん。気持ちだけでも嬉しいわ。」

 

「え、えと····私はー···!これをどうぞ!」

 

 自身の髪についていた髪飾りを外してプレゼントするとは·····いろんな意味でカッコいいな。 

 

「だ、大丈夫よ、樹ちゃん。そんなに無理しなくても···」

 

「そうよ、樹。大切な髪飾りなんでしょ?」

 

「ぅ、そうだけど·····」

 

「まぁまぁ、今回が初対面なんだからプレゼント用意してないのが当然だ。来年、渡せばそれでオッケー!ってな。」

 

「「ぐぅ!」」←初対面じゃないのにプレゼント用意してない二人

 

「ま、まぁ、まだ一日始まったばかりだから落ち着け」

 

「そうですよ。それに誕生日だからと言ってプレゼントを絶対に渡す決まりはないですから。」

 

「そ、そうね。今は食べましょ」

 

「う、うん。そうしよっか」

 

 風先輩は俺の唐揚げを、友奈は風先輩の唐揚げを頬張る。

 

「―――ん、アタシのより美味しいわね····」

 

「ん〜♪」

 

「友奈ちゃん····!」

 

 東郷はすぐさまカメラを取り出し、友奈を収めていく。

 

「東郷さんっていつもあんな感じなんですか?」

 

「·······馴れてくれ。」

 

 それしか言えない。

 

「この唐揚げ、なんか隠し味入れてる?」

 

「一般的な作り方だと思うぞ。」

 

「い〜やっ、これはなんか入れてるでしょ?」

 

「·······強いて言えば、愛情····か?」

 

「私の樹への愛情が負けてるって言ってるの?!」

 

「言ってないだろ!?」

 

 どっからその発想が出てきたんだ!?

 

「ちょ、お姉ちゃん落ち着いて·····。」

 

「樹への愛情なら誰にも負けないわ!」

 

「誰と張り合ってんだよ?!」

 

「ん〜、この魚も美味しい〜♪」

 

「友奈ちゃん、ぼた餅もあるわよ。」

 

「ありがと、東郷さん。ん〜♪」

 

「ハァー、ハァー·····友奈ちゃん····。」

 

 もう·····これでいいかな、って·····。

 

「凄いんですね·····勇者部って···」

 

「いつもはまともなんだがな〜」

 

 まぁ、楽しそうだし問題ないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらかた片付いたわね。」

 

「ほとんど、アンタが食ったろ。」

 

 あんだけあった料理もなくなっている。その七割は風先輩が食ってます。ぼた餅は気づいたらなくなっていた。多分、東郷が友奈に餌付けしたんだと思う。

 

「来年もお花見したいな〜」

 

「そうね。来年もしましょうか」

 

「来年には樹も中学生、か·····妹の成長は早いわね。」

 

「お姉ちゃん····おばさん臭いよ。」

 

「ぐっ····!!」

 

 結構なのけぞりだな。

 

「風先輩、明日はどうするんですか?」

 

「明日は〜····う〜ん、そうね····」

 

「あ、俺は日曜日予定があります。なんなら毎週日曜日は部活参加出来ません。」

 

「あら、なんで?」

 

「いや〜、前の学校での友達と会う約束してるんで·····」

 

「じゃあしょうがないわね。」

 

 銀と園子に会いに行かないといけない。だいたい不法侵入して入室するんだけどな。なんもかんも厳重に警備してる大赦が悪い。24時間警備するよりシステムの改良をしてほいしんだが?

 

「じゃあ、日曜日は部活活動はなしにします。」

 

「依頼はくるのかしら····」

 

「大丈夫だよ、東郷さん。きっとくる!」

 

「ゆっくり待とうぜ。」

 

 それにないほうがいいだろ。困りごとなんてなくていい。   

 

「それじゃあ、今日は解散っ!」

 

「さようなら、風先輩、樹ちゃん!」

 

「また今度。」

 

「ケーキ、美味しかった報告待ってるぞ〜」

 

「はいはい。学校で伝えるわよ。」

 

「あ、はい。さようなら···」

 

「それじゃ、樹。帰りましょ」

 

「うん、お姉ちゃん。」

 

 二手に別れて帰り道を進む。家が反対方向だからしょうがないが、なんか·····悲しいような····。

 

 

 

 

 





 来年には完結しているのか。はたまた私が死んで作品が終わるのか·····わかんねぇなぁ〜。出来れば完結させてゆゆゆい時空で好き勝手書きたいなぁ〜。

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