気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 クラスに何人かはいますよね。いっつもボケ担当なのに頭がくっそいい人。頭がいいから面白いんかなー?



バカに見えて実は頭いい奴

 

 

 

「·······」

 

 全国学力調査テストの点数が返ってきた。

 

「お、シャルはどうだった?」

 

 後ろの席の鈴木が覗き込んでくる。

 

「ん、俺は〜····まぁまぁだな。」

 

「またまたぁ〜、天下のシャルルマーニュ様がなに言ってんだ。どうせ、全部八十点超えだろ?」

 

「·····そうだな。」

 

 中学では英語はなく、代わりに神道というものがある。まぁ、英単語覚えるより簡単だな。ちなみに、一つ百点満点である。

 

「俺は五教科で362だった〜。母さんに怒られちまう。」

 

「いいじゃねぇか。まだ、一年だし。こっからこっから」

 

「そうなんだけど、母さんが380は取れってうるさくて」

 

「あらら·····」

 

 それについてはドンマイとしか言えないな。

 

「はい。点数を見るのを終わって席に着いてください。」

 

「ちぇー····んじゃ、またな。」

 

「おう。」

 

 身を乗り出すのを止め席へと戻っていった。

 

「·······」

 

 今のうちにもう一度、用紙を確認する。

 

「·····変わんねぇな。」

 

 1604/1、五教科合計498点。う〜ん····いつもなら一ミスしたら、だいたい三十位ぐらいまで下がるんだがな····。

 

「えー、今回のテストで驚くことにうちのクラスから一位がでました。」

 

「「ええー!?」」

 

「誰ですかー?」

 

 言うな、言うな!絶対に面倒臭いことになる!

 

「シャルルマーニュ君です。みんな、拍手っ!」

 

「すげぇ!」

 

「やるなー!」

 

「······おう!」

 

 はぁ〜······やってくれたな·····。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「疲れた〜·····」

 

「まさか、勇者部への依頼をこんな形で使われるとはね····」

 

「一躍有名人だもんね」

 

「シャルル君はもとから目立つもの、しょうがないわ。」

 

 新聞部は許さない。あんな質問攻め初めてだぞ····ジャーナリストの才能あるよ。

 

「ま、うどん食べて元気出しなさい」

 

「····そうだな。食べに行くか」

 

「あ、私もー!」

 

「私も行きます。」

 

「いつもどおりってことね。」

 

「だな。」

 

 昨日も食いに行ってるけど······まぁ、いいか。本場のうどんは絶品だからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日。いつものように数学の授業したり、難しい問題を教えたりして授業を過ごした放課後。

 

「それで、今日はなにするんだ?」

 

「今日はこの猫ちゃんの探索をするわ。」

 

「黒猫だぁ〜♪」

 

「探す場所は?」

 

「だいたいここら辺ね。いつもこの辺りでブラブラしてるらしいわ。」

 

「よし、手分けして探すか。俺は上ら辺を探す。」

 

「じゃあ、私は東郷さんと下を探すね。」

 

「それだったら·····私はシャルと行けばいいのかしら?」

 

「まぁ、そうなるな。」

 

 上下に別けるとそうなるな。三等分すればいいかもだが、安全性を考えないといけない。

 

「日が暮れ始めたら終了して、各自解散にしましょ。」

 

「了解ですっ。」

 

「見つけたら連絡します。」

 

「こっちも見つけたら連絡するよ。」

 

「それじゃ、始めましょ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「猫ちゃ〜ん、どっこいるの〜」

 

「お猫様〜」

 

 路地裏、塀の間、公園の土管の中·····様々な場所を探すが見つからない。

 

「なによ、お猫様って?」

 

「······それより、名前はなんて言う猫なんだ。絶対そっちのほうで呼んだほうがいいだろ」

 

「それが、ないらしいのよね〜。飼ってまだ一日目なんだって······」

 

「厄介だな〜······‥」

 

 飼って一日目って······余程嫌だったのか。

 

「ん?今のって·····」

 

「追いかけてみるか」

 

「えぇ。」

 

 一瞬だが黒い尻尾が見えた。

 

「お、いたな」

 

「·····動かないわね」

 

 俺達に気づいたのか、動きを止めジッと見つめてくる。

 

「ちょっとずつ進むぞ」

 

「アタシはいつも慎重よ」

 

「慎重じゃないから言ってんだ」

 

「なにぃー!」

 

「しっー!」

 

「あ、はい、すみません」

 

 ジリジリと猫へと歩んでいく。

 

「······あれ、なんか」

 

「怯えてる、のか?」

 

 さっきからずっと、体が震えてる。

 

「ちょっと待ってくれ」

 

「何する気?」

 

 風先輩の進行を止める。俺はジリジリとした動きをせず、普通に歩いて近づく。猫は逃げもせずジッとこちらを見つめてくる。

 

「はいはい、大丈夫だぞ〜」

 

 猫を抱きかかえると、少し暴れるがなんとかして落ち着かせる。

 

「爪が····」

 

「まぁ、しょうがない。」

 

 猫の爪で何ヶ所からか血が出る。

 

「さ、飼い主の所に届けようぜ。」

 

「····そうね。」

 

 とりあえず、少しは落ち着いたのか暴れなくなった。ちょっと痛いが根性で我慢だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良かったぁ〜!」

 

 飼い主に猫を渡すと安堵の表情を浮かべ、涙を流していた。

 

「あの、その猫は····」

 

「この猫は一昨日、保護した子でね。前の飼い主のせいで人間に恐怖心が植え付けられてんたんだ。」

 

「そうなんですか·····」

 

「恥ずかしながら、この子の名前を考えていたらいつの間にかいなくなっていてね·····探そうにも歳には勝てず·····君達がいてくれて本当に有り難いよ。」

 

「それは良かったです。」

 

 ·······気味が悪いな。

 

「これはお礼として受け取ってくれないかい?今はお菓子ぐらいしかなくてね」

 

「あ、いえいえお構いな―――」

 

「本当ですか!ありがとうございます!」

 

「ちょっと····」

 

「ここは貰っとけ····」

 

「?····それじゃあ、気をつけて。」

 

「はい、ありがとうございましたー。」

 

 家の中に入って行ったのを確認し、すぐさま風先輩の腕を掴み離れる。

 

「ちょ、どうしたの?」

 

「あの飼い主·····なんかヤバい。」

 

「ヤバい?何処がよ、とても優しそうに見えたわよ。」

 

「庭を見たか?何個もボコッとしたのがあったぞ。」

 

「······それって···」

 

「一応、警察に連絡しておく。風先輩は友奈達に連絡してくれ」

 

「う、うん。」

 

 あの人の見た目はだいたい三十歳ぐらい。猫の一生は最低十三年程。あのボコッとした場所はチラッと見ただけでも十個以上あった。数えたらもっとあるだろう。

 

「あ、もしもし、警察ですか?」

 

 勘違いなら謝ればいい。疑ってすみませんってな····最悪俺だけの責任にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゾワッとする事件だったな。」

 

 あの後、警察が来て飼い主(偽)に話しを聞いた所、急に慌てだし、自らポロッとネタを出した。あのボコッとした所を掘ってみると、まだ白骨化していない腐った猫の死体が出てきた。首が千切れてたり、胸になにか刺さったり、いろいろだ。

 

「本当に怖いわね······」

 

「にしても、よく気がついたわね」

 

「猫ちゃん·····」

 

「やっぱ、人間が一番怖いな·····」

 

 人は平然と嘘をつきやがる。あんな人当たりが良さそうな見た目でもヤバい奴はヤバい。

 

「同感だわ。······それで、あの猫はどうするの?」

 

「俺が飼うよ。丁度一人で寂しかったし」

 

「あら、一人なの?」

 

「そういえば、シャルくんのご両親見たことないな···」

 

「両親は大分前に他界したよ。」

 

「········。」

 

「ま、今は一人で楽しくやってるよ。」

 

「·······。」

 

「そっか·····。」

 

「それなら、いいのだけど····」

 

 風先輩が黙りこくってるのに違和感を覚えるが·····なにか触れてはいけないような気がした。

 

「じゃ、俺はこっちに用があるから」

 

「それじゃあまた明日〜!」

 

「また、学校でね。」

 

「おう。」

 

 猫を飼うためにはいろいろな物が必要なんだよな〜。節約を意識しないといけないか·····。

 

「じゃ、風先輩も」

 

「あ、うん。さようなら〜····」

 

「·····おう。」

 

 あの事件が余程ショックだったのか?いや、そんなヤワな人じゃない。

 

「わかんないな·····」

 

 

 

 





 補足
・あの猫達の墓場を後日、勇者部のみんなで作ってました。
 自分はゾンビとか幽霊とかより、人の方が怖いと思います。結構ガチで······。

100話記念はなにがいいですか?

  • 天の神打倒RTA[御影、⬛⬛、シャルル]
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  • 誰かとの√[シャルル、誰か]
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