気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 高嶋友奈と結城友奈って血の繋がりがないって、マ?





友情

 

 

 

 神樹館に到着したのが7時30分、まだ教室には誰もいない。ちょっと早すぎたか····

 

「·····暇だな。」

 

 こういう時、何してたっけ·····あぁ、勉強か。

 

「······」

 

 俺はシャルルマーニュ····俺はシャルルマーニュ····よし!何かカッコイイ事するか!

 

「こういう時は····」

 

 テラリンクのマイルーム(みたいなもの)の時みたいに姿勢ピシッ!って待機しとくか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよう!北野!水野!」

 

 最初に来たのは今日、日直の北野君と水野さん。いやぁー、真面目ですなぁー。俺なんてただただ勉強の邪魔だと思って、嫌がってたなぁー。

 

「おはよう!鷲尾!」

 

「えぇ、おはよう」

 

 この人が、このクラスの委員長ポジションの鷲尾さんですか。何にもないのにこの早さで来るのは流石としか言いようがない。

 

 

 

 

 

 

 

 その後も来た人に挨拶して、暇を潰していいた。やっぱ最初の交流は挨拶からだな。昔、買った『友達の作り方』を読んどいて良かった。······まぁ、友達は一人しか出来なかったけどな。

 

「おはよう!乃木!」

 

 そう挨拶した瞬間、何故か教室がシーンとした。

 

「!·····おはよう、なんよ〜」

 

 皆、ハラハラしたようにこっちチラチラ見てるけど、何かいけなかったか?

 

「シャルは朝から元気だね〜」

 

「いつも明るくを心情にしてるからな。」

 

「授業中とか眠くならない?」

 

「うーん·····ないな。」

 

 内申点確保のために授業は真面目に受けてた。

 

「私、授業中うとうとしゃうんよ〜、何かコツとかあるん?」

 

「コツかあー····」

 

 コツと言われても、内申点がめっちゃ欲しくてやってました。って言っても小学生には内申点分かんないだろし······あっそうだ!

 

「俺だったら、ずーっと、円の面積求めてるな。」

 

「どんな感じに?」

 

「半径設定して、3.14にかけまくってる。」 

 

「例えば、例えば!」 

 

「半径2と設定して、12.56····とかな!」

 

 まぁ·····中学になってπがでて意味なくなったんだけどな。

 

「シャルはすごいね〜」

 

「·····!」

 

 危ない、危ない何かに目覚める所だった。なんというか····ゆったりしてる子だな。

 

「またね〜」

 

「おう!」

 

 乃木さんが席に戻り出した瞬間、また教室がガヤガヤし始めた。·····何だ?もしかして乃木さん·····裏番長?

 

「いや、ないな·····。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後も挨拶し続けていると、登校時間は終わり、安芸先生が教室に入ってきた。

 

「皆さん、おはようございます。」

 

「「「おはようございます。」」」

 

「それでは出欠をと――――」

 

 ん?······何か、廊下からめっちゃ走る音が聞こえる。

 

「ギリギリセーフ!」

 

「いえ、遅刻ですよ。三ノ輪さん」

 

「あいてっ」

 

 どっと、教室中が笑いに包まれる。これが定番ネタなのか?

 

「それでは出欠をとります。」

 

 毎回、遅刻してるのか。そんな不真面目には見えないけどな·····もしかして、何かトラブルに巻き込めれている?·······俺の唯一無二の親友を見習って尾行するしかないな。まぁただのストーカーなんですけどね。

 

「――――シャルルマーニュ君」

 

「はい!元気です。」

 

 おおっと危ない危ない。ちょっと考え過ぎだったな。気をつけねぇと····。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅー、やっと終わった。」

 

 特に何事もなく、授業は終わった。ちなみに乃木さんは5時間目をウトウトして、6時間目に爆睡を決めてた。まぁ······頑張った方だと思うよ。

 

「あの、シャル君?」

 

「ん、何だ?」

 

 おっ、北野君が喋りかけて来てくれた。ほら、やっぱ挨拶は大事だろ。

 

「この後、釣りしない?」

 

「おっいいな、それ!」

 

 釣り、初めてだが折角だからやってみるか。

 

「じゃあこの後、釣り道具持って校門集合で」

 

「おっと、ちょっと待ってくれ」

 

「なに?」 

 

「オレ、釣りやったことなくてな、道具持ってないんだ。」

 

「それなら、僕の貸すよ。」

 

「おお!それは助かる。ありがとな!」  

 

 いいやあ〜最近の子は皆、親切やなぁ〜〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、家にあったクーラーボックスを持って、校門に走って行った。やっぱ便利だな。家から神樹館まで全力で走っても呼吸が乱れないな。

 

「やっべ、早く来すぎちまったな····。」

 

 なんなら学校を出てまだ7分しかたってない。まぁしゃあない待つか。

 

 

「あっ、早いね。」

 

「走ってきたからな!」

 

 待っていると、釣り道具一式を持った北野が来た。

 

「さっ、行こ。」

 

「そういや、どこで釣りすんだ?」

 

「すぐそこの川だよ。」 

 

 北野についていって、しばらく歩いていると川に辿り着いた。

 

「暗くなる前に始めようか。」

 

「そうだな。」

 

 北野から釣り竿を借り、餌をつけ、糸を垂らす。まぁ、流石にここは分かる。

 

「シャル君と一緒に出来て嬉しいよ。」

 

「?·····いつもは一人なのか?」

 

「誘っても誰も来ないんだ·····。」

 

 まぁ····釣りはいろいろ面倒くさくからな

 

「毎日ここでやってんのか?」

 

「うん、平日はほぼ毎日····でも休日とかは大橋付近で釣りしてるんだ」

 

「釣り、好きなんだな」

 

「最近、妹が産まれてね·····」

 

「おっ、それはめでたいな!」 

 

 じゃあ、お兄ちゃんってことか。

 

「お父さんもお母さんも毎日忙しくて、僕の相手をしてくれなくて······」

 

「·····」

 

 なんか、どんどん話が暗くなっていくんだけど·····

 

「でも、僕はお兄ちゃんになるんただから我慢しないと····あっ、ごめん···急にこんな話しちゃって···」

 

「――――カッコイイじゃねぇか」

 

 謝ることなんてどこにもなかった。むしろ、自慢していいと思うぞ。俺は。

 

「え?」          

 

「家族の為に我慢する。()は最高にカッコイイと思うぜ!」

 

 これはきっとシャルルマーニュが言うカッコイイ事の内に入ってる筈だ·····。

 

「そう····かな。」

 

「おう。」

 

 これで少しでも、元気になったら····なんでもいいか。

 

「おっ!掛かった!」

 

「あっ、待って待って!」

 

 力一杯に釣ろうとしたら、待ったがかかる。

 

「網を使うんだよ。」

 

「おお、助かった!」

 

 プロがいて助かったぜ。

 

「·····ちっちゃいな。」

 

「ここで釣れるのは殆どそんな感じだよ。」

 

「捌けるか·····これ。」

 

 こんな小さいの捌けるかなぁー?·····最悪、油で揚げるか。

 

「シャル君って魚捌けるの!?」

 

「おう。フグ以外ならいけるぜ。」

 

「それでも、凄いよ!」

 

「お、おう·····」

 

 めっちゃ近い······。

 

「僕にも教えてくれる?」

 

「うーん······」

 

 小学六年生に魚捌くの教えて大丈夫だろうか····。危ないだろうしなぁー。

 

「·····中学生になってからな。」

 

「えぇー」

 

「いろいろと危険だからな。」

 

「シャル君、同い年でしょ。」

 

「うぐっ!」

 

 それ言われるとお兄さん何も言えなくなっちゃう。

 

「じぃーーー」

 

「あー!分かった分かった!教えてやるから、そんな見ないでくれ!」

 

 なんか、背中がムズムズする。

 

「やったぁ!」

 

 はぁー、しょうがないか······

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの後、北野君が一匹釣って、俺も追加でもう一匹釣って今回は終わりとなった。釣り道具を片付け北野君とは別れて帰った。

 

「これは·····難しいな。」

 

 家に帰り、釣った魚を捌こうとしている。小さくて、めっちゃくちゃに難しい。捌いて両面焼きにして食おうと思う。

 

「―――――。」

 

 集中、集中―――――よし、出来た。

 

「ほいほい····っと」

 

 両面をキッチンペーパーで水分を取り、塩を振りかけ、フライパンで焼いていく。

 

「よし、今のうちに·······」

 

 カレーを温め、冷蔵庫に入れていた米をレンチでチンする。カレーに魚って······食いきれるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぃー····何か変な感じだな。」

 

 お腹一杯の感じはするんだけど、まだ食えると思う。これは·····受肉してるのか? 

 

「謎、満載だな·····この体」

 

 ·····貰った身としては文句言えないけど···せめて説明が欲しかったな。

 

「片づけるか·····」

 

 考えるのを中断し、皿を洗いに行く。

 

「·····」

 

 これからどうすっかなぁー·····まぁ今は前出来なかった、青春を謳歌するとして·····問題はその後だよなー

 

「まだ時間は一杯あるし、今は考えなくて大丈夫か。」

 

 最悪、収入が安定した所で働けばいいか···。

 

「よしっ、これで最後だな·····寝るか。」

 

 使った皿と道具を洗い終わり、歯を磨いて、日頃の勉強をして、眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 





 補足
・北野君は完全オリジナルです。
・会話から北野君がどうなるか分かる人もいると思います。
・俺とオレの違いは後々分かります。

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