一生来んなっ!!
「アイツらは·····厄介だな。」
前方には蠍座、射手座、蟹座の三人組(?)が浮遊している。いくら、あの頃とは違い精霊の守りがあるとしても危険なことには変わりない。
「シャルはアイツらのこと知ってるの?」
「あぁ。射手座は矢の雨を降らしてくる。それを防いだあとの隙を蠍座が突く。蟹座の盾も厄介だ。矢の軌道をずらすことも可能だから、避けたからといって気を抜かないでくれ」
「詳しいですね·····」
「まず、俺はあの射手座を攻撃する。風先輩は蠍を、樹は友奈が来たらさっきの説明をして、こっちに来るように言ってくれ」
「アンタ、アタシより部長してない?」
「今はそんなこと気にしてる場合じゃないぞ。」
「いや、そうだけど·····う〜ん。」
「じゃ、俺は行くから。そっちは頼んだ」
「わ、わかりましたっ!」
昨日、俺のアプリを確認したが封印の義というものはなかった。つまり、俺一人だとバーテックスを倒すことは出来ない。
「―――」
射手座へといつもの感じで走る。だが、いつもよりスピードが出ない······なんでだ。
「シャルくーんっ!」
「友奈か。説明は聞いたか?」
「うん。私とシャルくんであの矢飛ばしてくるの倒せばいいんでしょ?」
「おう。てことで、俺が―――回避ッ!」
「わわ!」
会話の途中だってのに····!
「ふぅー·····」
「友奈!後ろだッ!」
盾の反射。友奈を突き飛ばし、射程外へと弾く。俺は十二勇士を展開して矢を弾いていく。
「シャルく―――う゛!」
空中で弾き飛ばしたせいで回避も受け身もとれない状況の友奈を蠍が見逃すわけがなく、尾によって一撃を入れられる。
「友奈ァ!!」
精霊で守ったとしても衝撃は本体にいく。衝撃を受け身なしに受けてしまい、身動きが取れない友奈をなんとか抱え、その場を離脱―――出来ず、第二撃が迫る。
「ぐぅ···!」
横に入れられたこともあり、地面に叩き落されることはなかったが、遠くへと飛ばされてしまう。
「友奈!起きろ!」
「ぅ、うぅ·····っ」
意識が完全に起きていない。そこへ蠍の棘が迫る。完全に友奈の命を取りにきている。
「耐えるッ!」
命婦と牛鬼の精霊バリアで受け止め、衝撃はジュワユーズで受け止める。腕がビリビリするが意地でも友奈は守る。
「アス、トルフォ···!ロー、ラン···!テュル、パン···!オリヴィエ···!オジェ、は風先輩、の掩護、を·····!!」
十二勇士の五人を風先輩達の掩護へと向かわせる。これで一先ず安心だが、この状況がいつまで続くかはわからない。早くここを脱しなければいけない。
「――――」
リュミエール、却下。友奈にもダメージがいく。エリュプシオンも当然、却下。アストルフォの槍も駄目だな。足が何処かわからない。残りの十二勇士は友奈のもしもの為にも残して置きたい。
「一か八か、で······っ!」
一度失敗したとしても精霊の守りで友奈は守られる。なにもせず、助けを待つよりかは生き残る可能性は高い。
「ハァー、―――!?」
力を込め、一撃を―――何者かの攻撃で蠍座が傾く。
「セイッ!」
そこに棍棒での一撃をいれ、蠍を後退させる。
「大丈夫、シャルル君·····」
「あぁ。助かったよ、東郷。」
やっぱり、あの一撃は東郷の射撃だったか。
「まだ、終わってないわ」
「わかってる。掩護·····頼めるか?」
「もちろん。」
「よし····」
いつもいつも東郷の射撃には助けられてきた。後ろからの掩護ってのは本当にありがたい。
「――あ、···れ···東郷、さん···?」
「友奈ちゃん·····良かった···。」
「大丈夫か、友奈?」
「う、うん。大丈夫だけど·····敵は?」
「まだ健在だ。起きて早々悪いが力を貸してくれ」
「うんっ!」
「俺と友奈で突っ込む!東郷は体勢を崩すことに集中してくれ!」
「了解。」
友奈と共に蠍へと翔ける。動き出そうと起き上がった所を青い閃光により、体勢を崩す。
「エリュプシオンッ!!」
轟音を響かせ、炎上する。致命傷となり、起き上がる様子はない。
「封印開始っ!」
友奈の言葉と共に蠍から御霊が飛び出る。一つだったものがいくつも増殖し、数え切れない程の量になる。
「まとめて薙ぎ払う―――!!」
何個あろうが関係ない····同時に潰すだけだ。
「うぉ、らぁぁあ!!」
一つ残らず潰れ、蠍が消滅していく。
「風先輩達の掩護に向かうぞ!」
「わかった!」
まだ、射手座と蟹座が残っている。蠍がいなくとも、あの二体だけで厄介だ。十二勇士を向かわせてると言っても危険なことには変わりない。急いで向かう。
着いた頃には風先輩と樹の戦いは終わっていた。蟹座はおらず、射手座が十二勇士達に翻弄されている。
「蟹座は倒したのか?」
「さくっと倒しちゃったわよ。ってもほとんどアンタの精霊のおかげだけどね」
「はい。ほんっっと!に凄かったです!」
「精霊じゃないんだけどな······」
シャルルマーニュ十二勇士。カール大帝の精鋭。まぁ、いろいろとあるがクッソ強い戦友だな。
「じゃあ、アレはなんのなよ?」
「まぁ、その説明は後でするとして」
「そうね。まずは―――」
「風せんぱーいっ!樹ちゃーん!」
「友―、東郷!?」
「東郷先輩·····」
やっと、友奈と東郷が追いついてきたか。
「私も戦います。」
「東郷·····わかったわ。国防に励みましょ!」
「国防·····はいっ!」
なるほど、その単語を持ってくればよかったんだな。あんなキラキラした目、久しぶりに見たよ。
「よぉーしっ!早速行動開始だ!俺と十二勇士で動きを止めるから封印頼んだ!」
「オッケー!」
「わかりました。」
「頑張ってね、シャルくん!」
「了解。私はここから掩護するわ」
東郷を除く俺達は一斉に射手座目掛けて走り出す。東郷は自身の身長程の銃を取り出し、その場にしゃがみ、構える。
「――トルナード!」
間合いに入った瞬間。ジュワユーズに水の元素を纏わせ、振るう。斬りつけられた場所は氷に覆われ動きが止まる。
「刺し穿てッ!」
その部分を十二勇士達に突貫させる。
「今だっ!」
思惑通り、射手座の体に人一人通れる穴が出来る。余程、大ダメージなのか射出を止めぐったりと体が傾く。
「さっさと御霊出しなさいっ!」
「あ、出まし、た、···よ?!」
「速い!」
御霊が出た所まではよかったが、出たと同時に頭部(?)付近で高速回転をし始めた。
「がむしゃらに振るうしかないのか····!?」
「時間がないってのに····!」
空中で回転しているせいで、エリュプシオンもリュミエールも踏み込みが足りずに威力が激減するだろう。そんな状況で当たったとしても砕けはしないだろう。
「どうすれば―――?!」
突如として御霊が砕けた。
「今のって····東郷さん!?」
「今のをあそこから·····流石ね。」
「凄い·······」
「やっぱ、達人だな····」
エミヤ並の射撃制度してんな。だいたいこっから1km離れてるんだよな·····次は4kmに挑戦してみてくれないかなー。
―――花弁が舞う。
疑似勇士の戦闘力
・今の段階ではバーテックスを翻弄する程度。
・シャルルマーニュの手によって五大元素を纏わせることが可能。ただし、するとは言ってない。
・いくら攻撃を受けようが、消滅することはない。
う〜ん、最強っ!
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天の神打倒RTA[御影、⬛⬛、シャルル]
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のわゆの後日談[西暦勇者、知らん奴]
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誰かとの√[シャルル、誰か]
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