気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 今回はちょい短めです。




当然

 

 

 

 

 

 さて、今日は三ノ輪さんが何で遅刻するのかを探るために尾行(ストーキング)するか。まだ警察のお世話になりたくないし、程々にするけどな·····ストーカーに程々ってあったっけ?

 

「ここら辺をウロウロすれば会えるか····」

 

 当然、三ノ輪さんの家は知らないから最初、会った場所をウロウロするしかないか。

 

<うぇ〜〜ん!

 

「んっ?」

 

 誰か泣いてるのか?

 

「行ってみるか·····」

 

 心配だし様子を見に行ってみるか。

 

 

 

 

「うぅ、ひっぐ、ズビ」

 

「どうしたんだい?」 

 

 泣いてる女の子を見つけた。小さい子と話すときは屈んで目線を合わせて、優しく話しかける。

 

「ママが···」

 

「そっか、ママとはぐれちゃったか。」

 

「うん·····」

 

「大丈夫、兄ちゃんも一緒にさがしてあげるからさ。」

 

「ほんと?」

 

「勿論。さっ、行こうか。」

 

「····うん!」

 

 

 

 

 

「迷子のお知らせでーす!梨花ちゃんのママはいますかー!」

 

「お兄ちゃん、次こっち」

 

「おっけー」

 

 梨花ちゃん(名札に書いてあった)が通って来た道を戻りながら母親を探す事にした。

 

<梨花ちゃーん!どこぉー!

 

「おっ!」

 

 やっぱ、母親も探しているよね。探してなかったらキレルとこだったわ。·····あれ?この声、聞いた事あるな。  

 

「ママの声じゃない···」

 

「うーん····」

 

 そう言われても、行ってみないと何も分からないしなぁー····

 

「大丈夫、大丈夫、オレが一緒だから」

 

「····うん!」

 

 

 

「あれ、銀じゃねぇか」

 

「あっ、シャル!」

 

 まさかのここで三ノ輪さん。

 

「どうしたんだ、その子?」

 

「あぁ、今、この子のママ探してんだ」

 

「!···もしかして、梨花ちゃん!」

 

「っ·····!」

 

「おおっと」

 

「あっ····ごめん。」

 

 急な大きな声にびっくりしたのか、肩から降り、背中にくっついて、俺の後ろに隠れた。

 

「梨花ちゃん、悪気は全くないんだ···だから出てきてくれないか?」

 

「····うん」

 

 渋々、また俺の肩に上がった。······地味に凄いな。

 

「ほんっっと、ごめんね?」

 

「····」

 

 少し隠れて、顔をひょこっと出し、チラチラ三ノ輪さんを見ている。

 

「それで、梨花ちゃんのママはどこにいるんだ?」

 

「あっ、うん、こっちにいるぞ。」

 

「よしっ、行こう。」

 

 

 

 

「梨花····!」

 

「ママぁー!」

 

 梨花ちゃんを肩から下ろす。

 

「良かった····!」

 

「あのお兄ちゃんがたすけてくれたの。」

 

 こっちに指を指して、そう言うと母親がこっちを見てきたのでお辞儀を一回しとく。

 

「梨花を助けて下さり、本当にありがとうございます!」

 

「どうってことないですよ。」

 

「何かお礼を···」

 

「お礼なんていいですよ。」 

 

 お礼貰う程の事なんかしてないからな。

 

「じゃあアタシ達、学校があるので」

 

「お兄ちゃん!」

 

「んっ、どうした?」

 

「また、会える?」 

 

「おう、当然だろ。」

 

「ほんと?」

 

「おう!」

 

「そっか····」

 

「じゃ、またな」

 

「うん!お兄ちゃん、お姉ちゃんありがとう!」

 

 力一杯、手を振ってくるので俺と三ノ輪さんも力一杯に手を振り返す。

 

 

 

 

 

 

「―――シャル!あと何分!?」

 

「あと3分ぐらい!このペースならいけるぞ!」

 

 現在、俺達は全力疾走していた(三ノ輪さん合わせて)。

 

「こんじょぉーー!!」

 

「気合だ気合だ!気合だぁっーー!!」

 

 お互いに叫んで体力を持たせて走る。まぁ根性論なんだけどな。多分·····俺に体力切れなんてないけどな。

 

 

 

 

「はぁー、危なかったぁー·····。」

 

「マジでギリギリだな。」

 

 三ノ輪さんは息が絶え絶えになりながらもなんとか遅刻せずに辿り着いた。

 

「じゃ、またね。」

 

「おう。」

 

 安芸先生が来る前に席に座り、教科書を引き出しに入れいてく。

 

「皆さん、おはようございます。」

 

「「「おはようございます。」」」

 

 今日もまた、授業が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

「銀、ちょっといいか?」 

 

「何だ、シャル?」

 

 6限の授業も終わり、放課後。三ノ輪さんに朝の事について聞いてみる。

 

「いつも遅刻してる理由って、朝あったような事が毎日、出くわしてんのか?」

 

「······まぁ、ぶっちゃけそうだな。」

 

 巻き込まれ体質ってことか。·····それとも不幸なだけか·······

 

「·····」

 

 三ノ輪さんが遅刻しない為にはどうするか····。

 

「シャル?」

 

「·····よしっ!」

 

「わわっ····!」

 

「おっと、すまねぇ。」

 

「いや、全然大丈夫だけど····急にどうしたんだ?」

 

「銀が遅刻しないようにするためには、何をしたらいいか考えてたんだ。」

 

「そこまでしなくとも·····」

 

「そこでだ!」

 

「う、うん」

 

「これから朝、一緒に登校する事にするぜ」

 

 これなら、遅刻せずに学校に行けるでしょ。まぁ、全力疾走は確定だろうけどな····。

 

「―――はぁ!」

 

「うぉ!」

 

 ·····もしかして、俺嫌われてる。幸い教室には誰もいなく、一斉にこっちに視線が集まることはなかった。

 

「あっごめん。」

 

「どうしたんだ、そんな驚いて?」

 

「いや、驚くだろ。·····急にそんな事、言われたら。」

 

「そうか?」

 

「男女で朝、一緒に登校するって·····それはまるで·····」

 

「友達同士だし、当然だろ?」

 

「まぁ、それは確かに·····いや、それでも毎日なんて····シャルも迷惑だろ?」

 

「オレから言ったのに、迷惑な訳ないだろ?」

 

「それなら····いいんだけどさ····。」

 

 友達だしこんぐらいは普通ってアイツは言ってたし、それに小学生ぐらいならいいだろ、こんぐらい。·····えっいいよね?

 

「じゃ銀の家、教えてくれるか?」

 

「いいけど、どうしてだ?」

 

「そりゃあ、毎朝迎えに行くんだから当然だろ?」

 

「んっ?もう一回言ってくれるか?」

 

「毎朝迎えに行くんだから当然だろ?」

 

「聞き間違いじゃないかー····」

 

 なんかおかしな事言ったか、俺?

 

「本当にいいのか······?」

 

「大丈夫、大丈夫!」

 

「なんか·····いろいろとありがとうな。」

 

「友達なんだから、当然だろ!」

 

 この後、三ノ輪さんに案内されて、家までの道を教えてくれた。·····めっちゃ大きかったです。その後、三ノ輪さんとは別れて家に帰り、支度をしてイネスへと釣り道具一式を買い揃えた。今日もまた、一日が終わる。

 

 

 

 

 






 原作キャラを動かのは難しいですね。できる限りキャラ崩壊しないように頑張ります。

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