またまた第一話を改変した人です。どうも。今回は思い切って全部書き換えました。これからは、時間を見つけて他の話も改変していきます。どうぞ宜しくお願いします。
こっからは独り言
シャルルマーニュのトルナード時の突きだす戦斧みたいなのを考えてたんですけど、一番可能性としてあるのが、テュルパン司教の『名槍グランテピエ』だと思います。まぁ、個人の推測なんで流してもらって構いません。
海で遊んだ日から一週間が経過したある土曜日。今日は風先輩に無理を言って休みを貰い、元々暮らしていた町に戻ってきた。
「いやぁー!久しぶりに帰ってきたな!」
「そうだな。一ヶ月ぶりぐらいだろうか」
「·······」
「どうしたのわっし〜?」
「何処か痛いのか?」
「もしかして、腹壊したか?」
目を大きく開け、なにも喋らずに石像になっている東郷に三人一緒に顔を覗く。俺達に気づいたのか、ハッとしたような顔をし、首を凄い勢いで横に振る。
「いいえ、なんでもないわ。さ、そのっちの家に行きましょ」
「そうするとしよう。」
「だね〜。」
「いや、どうや―――ッ!」
園子がそう言った瞬間、目の前に黒いリムジンが停まる。
「乗って乗って〜」
「うむ。」
「失礼します。」
「そういや、園子はこんな感じだったわ。すっかり忘れてた······」
全員が乗り込むと、扉が閉められ発進する。行き先は乃木家だろう。
「なにする〜?」
「なにがあるの?」
「トランプと〜、オセロだよ〜。」
不思議なチョイスだな。てか、なんでそんな物がリムジンに置いてんだよ。もっとこう······なんか高そうな物が置いてるイメージがあるんだけど。名前は知らない。
「ここは皆が出来るトランプ一択でしょ」
「将棋はないの?」
「ん〜、ないかな。この二つだけ」
「東郷、将棋の発祥は北インドだぞ。決して日本発祥の物ではない。」
「そうなの!?」
まぁ、漢字が使われてるからそう思うだろうが、北インド発祥の物だ。俺も最初は耳を疑った。
「·······北インドってどこ?」
「西暦の時代にあった海外の国、だと思うんよ。」
「ん〜······わからん。」
インドすらもか·······ちょっと悲しいな。カレー美味しかったのに。
あれから三十分程経った。俺達は何事もなく乃木家に到着した。そして、早速分別を始めたのだが·······
「じゃじゃ〜ん♪」
「前より増えてる気が······」
「駄目だ。服は最低でもクローゼットに納まる量にしてくれ」
ただでさえだだっ広いこの部屋が一杯になる服の量なんだぞ。どうやって俺ん家に収納すんだよ。
「おねが〜い?」
「上目遣いしても駄目なものは駄目だ。よく着る服だけを持ってきてくれ。」
俺が許可すれば、余っている二つの部屋と俺の部屋が潰れることになる。それだけは避けなければ。
「さぁ、銀!」
「嫌だからなっ!」
「ミノさんの服も持って行っちゃお〜!」
「········」
最初に来たときもこんなのがあったな。最終的には銀が拗ねて、須美へと矛先が向いて······何故か倒れて。懐かしいな。
「須美、今日はそれが目的で来たのではないぞ?」
「えっ······あっ、そうね。」
「どうかしたか?」
いつものように語りかたけただけだが、何かに驚いたのかハッとしたように答える。それだけでなく、銀と園子も俺の顔を見てなにか言いたげな顔をしている。
「今、須美って言ってたぞ」
「うんうん。」
「!いや、すまない。つい口に出てしまった。」
無意識に出ていたようだ。全く見に覚えがない。
ちょっと昔に浸りすぎたな。気をつけないと。
「大丈夫よ、急なことに驚いただけだから。さ、再開しましょ―――」
「そうだな。」
「銀の着せ替え会。」
「はぁ!?」
「じゃあ〜······まずはコレ!」
園子の手には真っ赤なドレスが握られている。まるで、舞踏会で着るような服だ。
「そんなの絶対に着ないからな!」
「わっし〜·····」
「銀、大人しくするのよ·····」
東郷が瞬時に銀の後ろに回り込み、逃げれないように両腕をがっちしと捕らえる。
「ぐっ!う〜·····シャル!」
「銀、何事もチャレンジだ。」
「ん〜〜〜!!!」
ジタバタする銀を視界外にし、部屋の外に出る。
あの真っ赤なドレス······銀になら似合うと思うんだよな。それに、いい経験になる。
「ふうむ·······」
そういや·······三ノ輪家って、大赦内でどんな位置にいんだろ。
乃木と上里のツートップと聞くが、そこらへん曖昧だ。いや、考える必要はないか。いずれにしろ、大赦には釘を指す予定だし。
「シャルルマーニュ様。少し宜しいでしょうか?」
「要件はなんだ?」
ここに仕える人だろうか。まぁ、こんなデカい家だし、お手伝いさんがいるのも当然だな。
「当主様が貴方様にお会いしたいと申しております。」
「······いいだろう。案内してくれ」
「こちらへ」
すいません、上から目線で。勝手になっちゃうんです。
「こちらです。」
お手伝いさんの後ろを着いていき約十分。ようやく着いたようだ。
「········」
ノックを四回。礼儀作法に詳しくないが、この程度は知っている。
〈入ってくれ
「失礼する。」
扉を開け、中に入る。圧迫感は感じられない。寧ろ歓迎されているような雰囲気を受ける。
「君がシャルルマーニュ君で合ってるかな?」
「合っている。」
「それは良かった。君とは一度話してみたいと思っていたんだ。」
「話、とは?」
勇者関連か、それとも俺の正体関連か。はたまた、ただの親バカ発症中·······この中のいずれかだな。
「君には園子がお世話になってるね。相手ばかりか、居候までさせてもらって、本当にありがたいよ。」
「警戒心がないのではないか?」
「ははっ。君に全幅の信頼を寄せているんだろう。」
そんな感じはしないが········まぁ、園子だしな。俺が予想できる訳がない。
「そんな君に提案がある。いいかな?」
「聞こう。」
「園子の婚約者になって欲しいんだ。」
「本人の意思はどうする?」
「園子も君を好いている。よく話すが、内容全てが君についてだ。」
なんだろう·······そこまでが園子の計画的犯行そうだな。いや、この件で園子が得することはない。であれば、なにが目的だ?······全く思いつかない。
天才の思考を俺のような一般人が読める訳もないか。
「どうだろう?君にとっても悪い話ではないと思う。」
「丁重にお断りしよう。」
「········理由を聞こう。」
「園子がよく思ってない可能性がある。故に、この頼みは断るしかあるまい。」
「それじゃあ·······しょうがないか。」
園子の事だ。なにか、俺が理解出来ない計画を立ててるに違いない。計画を成功させてやりたい気持ちもあるが、そんなことのために自分を犠牲にする必要はないだろう。
「それでは、俺からも一ついいだろうか?」
「なにかな?私が可能な範囲で叶えるとも」
「明日の正午。剣山にある大赦本部に俺が行く、っと伝えておいてくれ。」
「··········できる限り人を集めておくよ。」
出る杭は先に埋めておこう。二度と外の空気を吸えないようにな。
「これで話は終わりだな。俺は戻らせてもらうぞ。」
「すまないね。時間を取らせてもらって」
「お互い様だ。」
大赦にアポが取れたが、園子への疑問が深まるばかりだったな。
どういった用件で婚約の話を持ってこようとしたのか、一度聞いてみよう。
「失礼した。」
「あぁ。」
開けられた扉を抜け、来た道を進んでいく。
銀の着せ替え会が続いてる可能性があるな。きっと、東郷のことだ。床を血の海にしているだろう。
何故、こうもこの屋敷は広いんだ。
往復二十分だぞ!?絶対におかしい!使ってない部屋あんだろ!
まぁ、いいや。人ん家に文句言うとか何様だよって話だよな。これは胸の内に秘めておこう。
「戻っ―――」
「シャル〜〜!!」
「おっと······」
飛びついてきた銀を受け止める。
やはりというか何というか·······うん、やっぱ銀は何でも似合うな。
上が赤のレディース。下がシンプルなジーンズ。多分、園子が着させたんだろうな。
「原点にして頂点······!」
「銀······今日から貴方は金よっ!」
二人がなんか意味不明な事を叫んでいるが、ここはスルーしても問題ないだろう。それより、まずは銀だ。
「よく似合っているぞ、銀。その服、貰ってはどうだ?」
「·······うん、そうする。」
顔を上げず、俺の胸あたりに顔を埋めたままそう同意する。どうやら、銀もこの服が気に入ったようだ。
さてと、本題から大分ズレてしまったな。何故、銀の着せ替え会になったのか·······俺にもわからない。
「園子、今日中に終わらせるのだろう?急がなければ、間に合わないぞ。」
「ちょっと余韻に浸らせて〜」
「なんの余韻だ。」
「モジモジ恥ずかしながらも、視線をこっちに送る姿········GOOD!!」
「なにっ、俺も見たかった······ではなく。」
くそっ·······!招待を蹴ればよかった····!
まぁ、東郷が写真撮ってるだろうし、後で送信してもらおう。
「起きなければ、俺が勝手に選ぶぞ。」
「それはそれでアリ·····!」
「ナシだろ。」
駄目だこのお嬢様。手綱を握れる人を呼ばなければ·······いや、いないわ。ダメ元で東郷に一回――
「はぁ〜♪」
「········」
駄目ですねアレ。完全に自分だけの世界に入ってるソレです。
「ほら、なんか買ってやるから」
完全に小さい子供に言うことだがしょうがない。てか待てよ········お嬢様にこんなこと言っても駄目か。
「ん〜、じゃあ〜······」
あるのか。頼めばなんでも出てくるだろうに······それともあれか?メッチャ高級な物でも要求されるのか?
「私との婚約、考えて欲しいな〜」
「「!!?」」
「········盗聴器でもつけてたのか?」
東郷が自分の世界から復帰する。銀もまた体操座りから勢いよく立ち上がる。まぁ、誰であれ婚約なんて言葉が出れば驚くだろうな。
「使用人さんに頼んでおいたんだ〜」
「なるほど」
全員がグルだったか。流石、用意周到だな。
だが、何故だ?俺との婚約になんの価値がある?その一点のみが謎だ。
「もしかして、さっきまでいなかったのって········」
「乃木家現当主に会っていただけだ。」
「こっ、こんっ、こんこんこん!婚約なんて駄目よ!私が許しませんっ!」
「誰目線なんだよ·······アタシも断固反対だからな!」
「当然だ。だからこそ断っておいた」
そもそも園子は中学二年生だぞ。人生の墓場に行くには早すぎる。
「シャルは私が嫌い?」
「嫌いなわけないだろう。」
嫌いなら居候なんて許可しないだろ。誰が好き好んで嫌いな奴を家に上げるかよ。
「じゃあ、なんで断ったの?」
「·········こういうのは親が決めるものではない。」
カール大帝みたいに娘を嫁に行かせないような、親バカの典型的なタイプはいるがな。
「私はシャルのこと、好きだよ」
·········嘘、じゃないな。
ここで俺が取れる行動は何個かあるが、無責任なことは言いたくないし·······しょうがない。
「天の神を打倒してから考えよう。」
「········うんっ!」
逃げる。一先ずこの場では答えは出さない。
あぁー·······うん。ヘタレだな。
あれから三時間で包装し、引っ越し業者に荷物を預けた。運び出し云々は使用人さん達がやってくれるとのことらしい。素直に感謝。
そして、俺達は来たとき同様リムジンに乗り移動していた。
「なんとか収まったな。」
「そうね。あれだけの量を取捨選択するのは大変だったわ。」
「サンチョは五匹だっけ?」
「あと十匹は持っていきたかったな〜」
「止めてくれ」
サンチョのパーカが二着。枕が一個。外用が二個。これだけでも結構場所をとる。それに、服が三十着。ここまで抑えられたことが逆に凄いと思う。
「それで?次は何処に行くんだ?」
「忘れ物を取りに行く。」
行き先は俺が住んでいた元の家。引っ越した際に持って生き忘れた物だ。
「忘れ物······そうは言うけど、結局なんなんだよ?」
「西暦勇者の思い出。御影 士郎の勇者御記を置き去りにしていた·····が、今必要になった。」
あれはただの日記ではなかった。御影 士郎に会ったことで確信した。
なにか俺に伝えたいから、あそにあったんだ。俺の家にあったのは偶然じゃない。誰かが仕組んだか····それとも、何かの運命か。
「勇者御記·······それってこんな感じ〜?」
「あぁ。そんな、感じ·····ちょっと待て」
園子の手には古ぼけた一冊の本が握られている。その本には勇者御記と書かれている。
一瞬、流れがいつも通りすぎて見逃す所だったが、何故園子は勇者御記を持っている?
「そのっちのも勇者御記······これも御影 士郎さんのなの?」
「いや〜。コレは家にあったのだから······多分、私のご先祖様のかな〜。」
「乃木 若葉のか。」
「アタシん家も探せばあるかな······。」
乃木 若葉·······御影と話していた青い鳥になっていた人か。
「読む?」
「後で読もう。もうそろそろ着いてしまうからな。」
雑談をしているうちに俺の家が近い。ささっと要件を済ませて帰ろう。
無事、旧俺ん家に到着した。当然だが、なにも変わりはない。
「いや〜、久しぶりだな。シャルの家に来るの」
「お料理教室と祝勝会、だったかしら?」
「何故、此処がセレクトされたのか不思議で堪らなかったよ。」
「焼きそば美味しかったね〜♪」
各々、以前来た時の記憶を思い出しながら家へと入っていく。ここに皆が来たのは二回のみだが、それでも記憶にしっかりと残っている。
事前連絡なしで来るのは止めて欲しかったな······。
「あれ······思ってたより綺麗だ。」
「そうね。物はないけど······」
「あぁ。安芸先生が管理しているからな。」
「なるほど〜」
ほんっと、あの人には頭が上がりません。あざっす!っと、無駄話はここまでにしよう。
確か········一階にある俺の部屋に置いてたな。勇者御記と·········釣り道具が。
「ここだ。」
「いざ鎌倉!」
「ちょっと、銀!?」
「わぁー!」
銀と園子が勢いよく部屋に入っていく後ろを俺と東郷が遅れて入る。
「あっ!もしかして、コレ?」
「そうだ。」
部屋の中にはポツンと机が二つ置かれている。その上に御影の勇者御記が入っていた箱を置いておいた。
「そのっちのと同様古いわね。」
「あれ?この下にあるの·······写真?」
「西暦の勇者達、なのか······?」
「そんなところだろう。そして、唯一男なのが御影 士郎本人だ。」
なにかの記念で集合写真を撮ったのだろう。皆楽しそうだ。
「へぇ〜、この人がシャルの―――」
「ミノさん」
「ご、ご先祖さま?」
「いいや、違う。俺とは血の繋がりを感じない。」
「········」
少し、東郷に怪しまれているが問題はない。それにバレたらバレたで話せばいいしな。
「それでは帰ろう。もう此処に用はない。」
「だな。夜になっちゃうし、早く帰んないと」
銀の言うとおり、もう日が隠れ始めている。帰る頃には完全に夜になるだろう。
「シャル?」
「む、どうした?」
「あの釣り具ってシャルの?」
そう言い園子が部屋の隅に置かれている釣り具を指差す。あれは他とは違い、ニ年分の汚れがついている。
「あぁ········ちょっとした俺の趣味だ。」
「今はしないの?」
「いろいろと忙しくてな。」
何もかも上手くいったら、またやる機会があるだろうか。いや、そんな上手い話はないな·······。
「さぁ、帰ろう。今日はハンバーグでも作ろうか」
「やったー!」
「おっ、いいね!」
「私もご馳走してもらっていいかしら?」
「構わない。材料はたくさん買っているからな」
いつも園子のために余分に買っている。ちょいとデカい出費だが、あんな美味しそうに食べてくれるなら何個でも作ろう。
勇者御記が入っている箱を抱え部屋を出る。できる限り、コレから御影について少しでも知っておきたい。作戦成功には相互理解が必須だ。
絶対に天の神は倒す。俺と御影の命に変えても。
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