気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 後10話で100話へ!ということで、記念でアンケートを取ります。選ばれたのをいい感じに書くってことですね!ガンバリマス··········。

追記:感想から一件きた!アンケート欄に入れ······れない!後付できなの!?やべっ、どうしよう。
 よし、こうしよう。えーっとですね、100話記念はアンケートで選ばれたのをするとして、その他できたのは番外偏として書くことにします。ご了承お願いします。



お祭り

 

 

 

 霊基を再臨させ鎧を纏う。衣装です、と言い張ればバレないだろう。それに園子もいるし、お金をたくさんかけました。流石、園子!で済むしな。

 ちなみにジュワユーズは置いてきた。最初は友奈に持たせる予定だったのが、魔王役の風先輩が死ぬわ!となり、没になった。ちょっと悲しい······

 

「おうさまー!」

 

 よしきた。

 舞台裏から上がり、王座(ピアノの椅子)へと進む。王座の手前に来たら、マントをバサッとして少し圧をかける。

 

「フランク国の国王シャルルマーニュである。此度は何用で参った?」

 

 フランスはつけない。そもそも此処はフランスじゃない。ホニャホニャした空間だからな。フランクならワンちゃん許されるだろ。

 

「魔王への助力を!」

 

 助力·······助力かぁ。よし、風先輩にもアドリブでしてもらうか。

 

「いいだろう。余が直々に裁定を降してみせよう。」

 

「ありがとう、ございます······?」

 

 王座から立ち上がり、友奈の後ろにつく。

 

「さぁ、共に戦おう。魔王を討ち滅ぼすぞ」  

 

「お、おぉー!」

 

 舞台裏にいる風先輩が頭を抱えているが、問題はないだろう。園子と銀に関したら笑い堪えてるし、展開的にはいい筈だ。うんうん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 舞台は変わり、魔王城へと移る。友奈の横に並び魔王たる風先輩を見る。アドリブ頼みました。

 

「よくぞ此処まで辿り着いたな。勇者!そして王!」

 

「裁断の時だ、魔王。此処を貴様の死地としよう。」

 

 さて、どうしようか。俺の場合は王道を破ると弱体化する。つまり、友奈が戦わなければいけない。友奈が戦っている間、俺はなんかしてますよ感を出しとけばいいということだな。 

 

「ダメですよ、王様!私は魔王を倒しに来たんじゃないんですっ!」

 

「むっ······ならば、何をするためにこの場に立っている?」

 

 やべっ、台本読んでないんだよな〜······後、友奈頼んだ。

 

「私は魔王と仲良くなりたいんです!」

 

「「ほう····」」

 

 風先輩と重なってしまった。ちゃんと観客に聞こえたかな······。

 

「魔王は悪だ。これまでに我が国の民達が何千人と死んでいった。これからも犠牲者は増えるだろう。それでも仲良くなると言うのか?」

 

「はい!」

 

「何故だ?」

 

 最終ゴールがわからん。魔王と勇者が和解するのがこの物語のゴールなのか?とりあえず、友奈に問いかけよう。

 

「なんというか······この人は悪い感じがしないんです。好きで魔王をやってるんじゃないと思います。」

 

 それは演じてる人だろ。まぁ、ここが引き時か。

 

「であれば、俺から言うことはない。好きにせよ」

 

 照らされている場所から立ち去り、舞台裏に入っていく。これで本筋に戻るだろ。

 

 この後、無事魔王と和解し姫様を救出した。危ない所はあったが、いい感じに終われて良かった、良かった。

 

「良くないっ!アンタのアドリブに付き合わされた身にもなんなさい!」

 

「終わり良ければ全て良し、という言葉があるだろう?」

 

 舞台終わりの挨拶。この劇に携わった勇者部全員が舞台に上がり、観客から拍手を貰うたげだったのが······何故かお説教になっている。

 

「シャルル君は相変わらずね」

 

「当然だ。」

 

「誰も褒めてないわよ」

 

 夏凜から定番ネタを受けながら、友奈へと視線を向ける。少し、体がふらついてるのがわかる。

 

「さて、俺はこの後文化祭を回る予定があるのでな。ここで終わりとしよう。」

 

「ちょっ、待ちなさい!」

 

「またね〜」

 

「また来週!」

 

「ありがとうございましたー」

 

「これにて勇者部の出し物を終わります。」

 

 カーテンが閉まっていき、劇の終わりを報せていく。勇者部の出し物が最後なため、この後片付けをしなくてはいけないが·······

 

「大丈夫か、友奈?」

 

「あっ·····うん。ちょっとフラついちゃって·····」

 

「ほら、座んなさい」

 

 夏凜が運んできた椅子に座らせ、一息つかせる。にしても、流石夏凜だな。準備が早い。

 

「ありがとう、夏凜ちゃん」

 

「どうてことないわよ」

 

「友奈ちゃん!お薬よっ!」

 

「落ち着け、東郷。その量は毒になる。」

 

「アハハ·······」

 

 呼吸を荒くしながら、東郷が戻ってきた。どうやら最後のアナウンスをした後急いで保健室に行っていたようだ。

 

「とりま、冷えピタだな。ん〜·····よしっ。」

 

「ひんやり〜」

 

 銀がそっと友奈の額に冷えピタを貼る。熱中症の可能性もあるため、冷やすのは正解だろう。

 

「とりあえず保健室に行きましょ。私が背負っていくわ」

 

「そ、そんな大げさですよ〜」

 

「ゆーゆ、何かあった後だと手後れなんだよ。だからここは安静にしよ?」

 

「うっ、····うん。」

 

 園子の言葉には重みがある。これまでの経験からくるものだろうか······

 

「風のおんぶが嫌なら、椅子ごと運んでやろう。ぐらつきは我慢してもらうがな。」

 

「ちょっとー!?」

 

「友奈ちゃん!私が―――」

 

「はい、須美は片付けに行こうねー」

 

「大丈夫ですよ、友奈さん。お姉ちゃんの背中はほとんど揺れませんから」

 

「ふふんっ!」

 

「じゃあ····お願いします。」

 

「任せんしゃい!」

 

 風先輩におぶられ運ばれていく。東郷がなんか叫んでいるが、いつものことなのでスルー。残された俺達はせっせと舞台の片付けを進めていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 文化祭が終了した。俺達勇者部は身につけていた衣装と背景用のダンボールを解体していく。

 

「貧血程度で良かったな、友奈。」

 

「危うく文化祭回れなくなるところだったよ〜」

 

「健康維持も学生の努めよ。これからは早寝早起きをするために私がお供するわ。」

 

「お供、とは?」

 

「もちろん私が一緒に床――」

 

「もういい。」

 

「アハハ······」

 

 保健室の先生からは軽い貧血だと言われ、一時間後に復帰した。その後は出し物を勇者部の面々で見て回った。

 

「肝を冷やしたわ····」

 

「やっぱり心配してんじゃない」

 

「違うわい!」

 

「ありがとう、夏凜ちゃんっ♪」

 

「べ、別に······」

 

 夏凜の背中を小突きながらニヤニヤとした顔でおちょくる風先輩。満面の笑みで応える友奈。そして、それに照れ顔で応える夏凜········ちょろい。

 

「ほら、早くしないとうどん食いに行けないぞ〜」

 

「私はもう終わったよ〜」

 

「私も音楽室に返して来ました。」

 

「だそうだ。」

 

 俺達四人は既に担当していた解体を終わらせ、残すは友奈達の解体のみだ。

 

「えっと········シャルル先輩、ですよね?」

 

「そうだが?どうかしたか、樹」

 

 なんか変な所でもあっただろうか。俺としてはいつもと変わらないと思うが·······

 

「その付け髭と眼鏡は·······」

 

「良いだろう?樹も付けるか?」

 

「いや、大丈夫です····。」

 

 売店に並んでたから買っておいた。やはり、楽しむのは形からだからな。

 

「風船の被り物は私が作ったんだ〜」

 

「あ、やっぱ園子の?」

 

「世界で一つの冠だぞ。」

 

 園子のクラスが風船での店だったからな。顔を出すと同時に作ってもらった。結構お気に入りです。

 

「園ちゃん、私にもいいかな?」

 

「任せな〜·····!」

 

 ポケットから一つの風船を取り出し、膨らませ、キュッキュッと形を成していく。そして、ほんの数分で俺が被っている冠のような物が出来る。

 

「はい、どうぞ〜♪」

 

「わぁー······♪」

 

「っ!」

 

 見事に友奈の頭に収まり、冠の役割を果たす。東郷は悶え苦しみながらも友奈を写真を収めていく。

 

「さて―――」

 

 そろそろ解体が終わってない奴らも終わるだろう。完全に夜になる前にうどん食いに行くためにも帰る準備をしようと席を立つ。

 

「んっ?なんか落ちたぞ·······プラスチックのバラ?」

 

「マジック用だ。」

 

 バラがパカリと真っ二つに割れ、中から小さい兎のぬいぐるみが出てくる。マジック初心者の方向けのだ。

 

「マジックでもするの?」

 

「いいや、する予定はないな。」

 

「もしかしてアンタ·······これ以外にも使わないの買ってんじゃない?」

 

「買っているが?」

 

 ポケットの中身を全て取り出す。

 メモ帳、シャーペン、消しゴム、可愛くされたバック、飴ちゃん、ガムなどなど。

 机一個埋める量がポケットから溢れてくる。

 

「凄い量······あ、お菓子もある。」

 

「どうなってんのよ、そのポケット······」

 

「四次元ポケット?」

 

「どこでもド―――」

 

「それ以上はいけないわ。」

 

 危ないネタを園子がしようとするが、東郷の手により阻止される。てか、ドラえもんネタって今でもあるんだな。

 

「アンタは文化祭を満喫しすぎよ。」

 

「ついな。」

 

 ついつい、目についた物を買ってしまった。去年はそんなことなかったんだけどな········

 

「じゃ、シャルは片付けといてね〜。私達はうどん食いに行ってくるから」

 

「了解した。」

 

 一瞬で机に広げた荷物をポケットにしまう。

 

「はやっ!」

 

「それでは、行こうか。」

 

「どんだけうどん食べたいんだよ·······」

 

「うどんは女子力よ」

 

「なるほど、とはなりませんよ?」

 

 おぉ〜·······あの銀がツッコミをやるとは。今日を記念日にしておこう。

 やっぱ、ご飯は大人数で食べた方が美味しいからな。そして楽しい。

 

「あまり無駄話をしていると置いていかれるぞ。」

 

 俺達が会話しているうちに樹、夏凜、友奈、東郷、園子は部室を出て行っていた。

 

「なっ、いつの間に!?」

 

「部長を置いていくとは·······!」

 

「追いかけるとしよう。」

 

 俺、風先輩、銀は急いで荷物を持ち部室を出る。鍵閉めは忘れずに。

 やっぱり、この部は退屈しないな。一人一人の個性が強すぎる。勇者は十人十色だが、一点だけは共通している。その気高い精神はな。

 ········カール大帝だったら求婚してたな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 ちょっと今回は急ぎ足でした。全く内容が思い浮かばない········。なんとか次回からは投稿ペースをあげたいと思います。

100話記念はなにがいいですか?

  • 天の神打倒RTA[御影、⬛⬛、シャルル]
  • のわゆの後日談[西暦勇者、知らん奴]
  • 誰かとの√[シャルル、誰か]
  • その他(感想へゴー!)
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