気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 ちょっとしたおふざけ回です。



先代からの洗礼

 

 

 

 文化祭から数日が経ったある日。依頼が来てないということもあり、部室で扇風機に当たりながらぐで〜っとしている風先輩、樹、友奈。夏凜と東郷はホームページについてなにやら話しいているが、専門外なのでスルー。

 そんな平和な勇者部に突如として危機が訪れる。

 

「元気してるか〜いっ!!」

 

「「「!!?」」」

 

 扉が凄い勢いで開けられたためか、バンッ!と大きな音をたてる。そして、まるでDJのような快活な声が響く。

 

「急にどうしたの、そのっち?」

 

「なによ、そのサングラス······」

 

「にぼ、にぼ、にぼにぼ〜♪」

 

「それ止めなさい!」

 

「わぁ〜、本物のDJさんみたいだねっ。」

 

「どこがよ!?」

 

 妙なリズムでにぼにぼ言っているが、園子だからな。いつも通りだ。うん········。

 

「お〜っと!アタシを忘れて貰っては困るぜ!」

 

「もしかして、銀先輩も·······」

 

「神樹館の火の玉ガールとはアタシっ!今日は讃州中学の火の玉ガールに勝負を挑みにきた!」

 

「火の玉ガール······もしかして」

 

「えっ、ここに火の玉ガールいるの!?誰々〜?」

 

 風先輩はわかったようだな。まぁ、本人は自覚がないようだが。

 

「結城 友奈!いざ、尋常に勝負っ!」

 

「·········えっ、私?!」

 

「そうね。友奈ちゃんは火の玉ガールに相応しいと思うわ」

 

 火の玉というよりは太陽という言葉が合うとは思うが、ここは黙っておこう。

 

「勝負、具体的にはなにをするんですか?」

 

「·········ちょっとタイム」

 

「無計画とは······」

 

 あっ、戻ってきた。

 

「どうする、シャル?」

 

「ジャンケンでいいんじゃないか?」

 

 なんか決める時はジャンケンだろ。お菓子の取合い、グラウンドの取合い。様々な場面でジャンケンは大活躍している。

 

「そういうのじゃなくて、こう、なんというか······ちゃんとした勝負事のやつ!」

 

「ふうむ······であれば、オセロはどうだ?丁度持っている。」

 

 鞄の中からオセロ盤を取り出す。駒はしっかりと盤の中に収納されてます。

 

「よしっ、それだ!」

 

 オセロ盤を受け取り教室へと入っていく。俺は登場の機会を伺いながら教室を眺める。

 

「友奈、オセロで勝負だっ!」

 

「いいよっ!」

 

「シャルは一人でなにしてんのかしら?」

 

「さぁ?」

 

 勝負ではなく、最早遊びとかしているが問題はないだろう。本人達が勝負と思えば、それは勝負なのだ。

 

「アタシが黒駒でいいか?」

 

「いいよ。」

 

 銀が黒駒。友奈が白駒となった。そして、ジャンケンにより先攻が銀、後攻が友奈になり、一つの白駒を黒駒へとひっくり返す。

 

「え〜っと······ここっ!」

 

「ん〜······ここかな〜。」

 

「ガンバレ〜、ミノさん」

 

「友奈ちゃん、頑張って!」

 

 オセロに声援は必要なのか疑問だが、ここは口出しせず見守っておこう。

 その後もひっくり返し、返されを続け着実に盤面が埋まっていく。若干銀が有利だ。

 

「う〜ん········」

 

「友奈ちゃん、あそこが······」

 

「あっ、ほんとだ!ありがとう、東郷さん!」

 

「なっ!」

 

 東郷のアシストにより、ようやく角が埋まる。 これで銀の優勢な状況が崩れるだろう。

 

「アシストありなら·······シャル!」

 

「どうした?」

 

 銀の呼び出したに応え、オセロをしている銀の隣に行く。

 

「シャルル君·······これは手強いわね。ここは、夏凜ちゃん」

 

「任せなさい。」

 

「あっれ〜、アタシは?」

 

 さて、俺はオセロやったことがないのだが·······まぁ、角を取れば勝つって聞いたことあるから取れるようにアシストするか。

 

「銀、そこだ」

 

「おっ、やっり〜!」

 

 こちらも角を取れた。この調子で残りの二つも取ろう。

 

「やるわね·····」

 

「ここは堅実に行きましょ」

 

「守る、ってことだね。」

 

 角から離れたか。それなら、引き戻すまで

 

「引き戻すぞ」

 

「了解っ」

 

 角周辺に駒を置く。この位置なら相手に角を取られる心配はない。逆に相手がこれを白にしてきたなら、こちらは角が取れる。

 

「友奈ちゃん、絶対あそこに置いたら駄目よ。」

 

「うん。」

 

 数枚を白に染め、友奈のターンは終了。こちらに戻る。

 

「置く場所を潰していくか」

 

「置かせる、ってことだな。」

 

 置いてくれないなら置かせるまで。まっ、ゆっくりやっていこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから一時間弱が経った。残り二つの角を取り、盤面を黒く染めた。

 

「イェーイ!」

 

「やったね、ミノさん!」

 

「ふう·····」

 

 案外面白いな。とりあえず、行動制限して角を取ればいいってことはわかった。

 

「負けた·······」

 

「ぼた餅よ、友奈ちゃん」

 

「シャル禁止っ!シャルはオセロ禁止!」

 

「すまない。俺が強すぎたようだ」

 

 正直すまんかった。申し訳ないと思ってます。

 

「ここはアタシが仇を取るわ」

 

「風先輩·······!」

 

「お姉ちゃん、流石にやめたほうが·····」

 

「部長には引けない戦いってものがあるのよ。見てなさい」

 

「フーミン先輩がやるなら、私がやろうかな〜」

 

「そのっちが·····駄目です、風先輩!勝ち目は―――」

 

「黙って見てなさい」

 

「っ·····!」

 

 相手、あんな覚悟決めてんのにこっち側はめっちゃ落ち着いてんな。温度差で風邪引いちゃうぜ。

 

「さぁ、やるわよ」

 

「じゃあ〜······私は白駒〜」

 

「私が黒駒ね」

 

 さて、リーダー同士の戦いだが·········こんな、結末がわかる戦い初めて見るな。

 

「うぉぉぉお!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐふぅ········」

 

「いぇ〜い、勝ったよ〜」

 

「お、おう。おめでとう·····」

 

「流石だな。」

 

 見ていて酷かったな。最後の方なんて風先輩、駒置けてないもん。これが圧倒的な力の差か

 

「言わんこっちゃない」

 

「風せんぱーいっ!!」

 

「お姉ちゃん········」

 

「犬吠埼 風、勇者部部室にて散る。」

 

「まだ生きてるわいっ!」

 

 あっ、生き返った。

 

「てか、アンタらは急にどうしたのよ?」

 

「いや〜、先代の意地でも見せようかな〜ってね。」

 

「うんうん。先代は凄いんだぜ〜?」

 

「あ〜、そういう集まりだったのね」

 

 俺達を眺め、納得したようだ。先代、つまり神樹館組ということになるが·······本当は四人なんだよね。

 

「私は?」

 

「須美は······うん。そっちの方がいいかなと思って」

 

「友奈もそちら側だからな。」

 

 東郷は友奈いる方がいいかな、と思いました。決して連絡が面倒くて伝えてないだけじゃないよ?

 

「ほんとは連絡し忘れてたんだ〜」

 

「今日からシャルル君の家に居候するわね」

 

「止せ。それだけは勘弁してくれ。俺の肩身が狭くなる」

 

 マジで止めてくれ。更に俺の肩身が小さくなる。なんなら、なくなる。

 

「アンタも苦労するわね······」

 

「一人預けていいか?」

 

「アタシは樹で手一杯だから」

 

 くっ、速攻で逃げられた。真面目にいつか家の主が変わっちゃうよ?いや、もう変わってるか······ハハっ。

 

「ほら、元気出しなさいよ。」

 

「元気を出す·······うどん食べに行こう!」

 

「うどんは元気を出す究極食ではないが?」

 

「出るよ?」

 

「うどんはソウルフード!」

 

「うどんは女子力!」

 

「お姉ちゃん、それはちょっとわからないかな······」

 

「なん·······だと·····!?」

 

 うどんとはなんなのか。その真意を知るためアマゾンの奥地へと······向かわない。そもそもアマゾンはない。悲しいな········。

 

 

 

 

 





 はい、オセロ初心者の者です。まぁ、それは置いといて·····夏凜と若葉の誕生日が近いですね。てことで誕生日会を書き始めました。前編後編です。そのため、投稿が遅れると思います。ご了承お願いします。

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