気持ちのいいバカ(偽物)をブチ込んでみた   作:王勇を示す者

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 久しぶりにちゃんとしたサブタイトルをつけた者です。どうも。
 空は巡らず、地は巡る
 俺達頑張るから、しかと目に焼き付けろってな。そんな感じの意味だと思ってます。

 銀がトラックに轢かれそうになった理由はシャルと友奈の話を全部聞いてたからですね。つまり、嘘をついていたと
 銀がそう成長したのは、全部大赦のせいです。



地は巡る

 

 

 

 翌日、俺は何事もなかったように登校し、授業を乗り越えた。そして、放課後はいつも通り勇者部の活動へ

 

「っ······シャルくん、それって·····」

 

「その包帯どうしたの?あ、もしかしてそういう時期······?」

 

「それは風の方だろう。」

 

「アタシはとっくの昔に卒業してるわよ」

 

 そう反論し、腕を組みドヤ顔を披露しているが、風先輩にもそういう時期があったと自白しているようなもんだけどな。

 さて、この包帯について語っておこう。まぁ、別段凄い物ではない。聖骸布、ではなくただの包帯だ。未だ透けている腕を隠すためのな。ちなみに、手までは巻いてない。どうやって巻くのかわからなかったからな。

 

「怪我したんですか?」

 

「そんな所だ。この程度は数日すれば治るだろうから、心配せずともいい」

 

「昨日、クーちゃんに引っ掻かれたんだよね〜」

 

 クーちゃん。いつの間にか園子がクロにあだ名をつけていた。まっ、クロちゃんにするとある人が頭ん中に出てくるからな。そっちが妥当だろう。

 

「クロに引っ掻かれるなんて、なにしたのよ?」

 

「おやつ見せびらかした」

 

「アンタが百パー悪い」

 

 適当に嘘を作ったが、これなら有り得るだろう。よって、皆は引っ掛かるしかない。

 

「シャルル君、こっちへ」

 

「·········なにをする気だ?」

 

 その手に持ってる縄はなんですか、東郷さん?

 

「お級を据えます」

 

「―――」

 

「あ、逃げた」

 

 即座に部室の扉を開け、離脱する。そして、念の為全力ダッシュでグラウンドへと出る。これで東郷からは逃げれただろう。

 ············今日の依頼終わらせてないじゃん。

 

 この後、部室に戻った俺は東郷の手により吊るし上げられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺、東郷、友奈は迷子のカトリーヌちゃんを見つけるため、住宅街を歩いていた。あ、もちろんペットの犬の名前だぞ。人じゃないからな?

 

「酷い目にあった·········」

 

「あはは········」

 

「シャルル君、ペットと言っても家族なんだから。あまりおいたが過ぎるとまた吊るしますからね」

 

「わかっているとも」

 

 それにクロはおやつ好きじゃないからな。実際にする機会なんて一生来ないだろう。

 

「さて、ここいらだな」

 

「うん。最後の目撃情報だとここを右に、って········」

 

「塀、ね」

 

 右側に人が通れる道など存在しない。あるのは家を隔てるための塀だけだ。つまり、カトリーヌちゃんはこの上を行ったってことになる。

 

「迂回しましょうか」

 

「そうだね」

 

「それならば········こちらだな」

 

 この塀が途切れる場所をなんとか地図で確認し、そこを目標点とする。

 俺を先頭とし、目標点へと歩いていく。

 

「ねぇ、シャルル君、手繋ぎましょう」

 

「手を繋ぐのは構わないが、何故だ?」

 

「シャルル君が迷子にならないようにね」

 

「迷子などならん」

 

「ふふっ。」

 

 東郷は俺を何だと思ってんだ。

 差し出された左手を右手で掴み、共に歩む。

 うん、すべすべお肌だな。こうもすべすべだと、俺の手が汚くないか心配になってくるな········。

 

「········」

 

「友奈もどうだ?」

 

「いいの·······?」

 

「もちろんだとも」

 

 空いている左手を友奈へと差し出す。流石に友奈だけ省くのは嫌だからな。ここは皆仲良く手を繋ごう。ただし、俺は羞恥心で死ぬ。

 

「えっと、失礼、します?」

 

 またまた俺の本能がアラームを鳴らしている。喧しい音だ。そのような警告音を出そうが、俺の行動は変わらない。困っているなら、手を差し伸べるまで―――

 

「ッ゛―――!!?」

 

 ―――全身に激痛と熱が迸る。

 

 そんな中俺は激痛が気にならない程の幸福感に満たされる。痛みに興奮する変態ではありませんのであしからず。

 

 俺の妄想に過ぎない、当たって欲しい推測が当たった!

 

 天の神が目をつけたのは友奈ではなく、俺。それ即ち、友奈への異常は俺が本来引き受けるモノだった。つまり、コレは俺へと移動が可能。友奈から取り除ける可能性があると俺は考えた。予想は的中·······これで友奈が楽になる。勝ったな········っ。

 

「あ、あれ、体が―――って、シャルくん!?」

 

「凄い汗ね。病院にすぐ行きましょう」

 

「い、いや、何ともない。ただ········」

 

「ただ?」

 

 頭を高速で回す。ここで二人を騙すいい感じの嘘をちっぽけな脳で構造する。

 なにか、なにか―――!

 

「左腕が疼いただけだ」

 

「え、え〜っと·······そうなんだ?」

 

「シャルル君、そこまで·······っ!」

 

 やっべ〜、二人からの視線で今にも倒れそうだ。結果的には上手くいったんだけども、代償がなによりも大きかったな。

 

「さ、探索の続きをするとしよう」

 

「う、うんっ!そうだね!」

 

 さて········聖騎士帝を最大まで発動しているが、中々の痛みだ。もし、これで神性への特防なしで受けるとなると想像を絶する痛みが全身を襲うだろう。しかも、一日中な。

 友奈、お前·········いや、今考えるのはよそう。後で美味しいスイーツ持っていこう。

 

 そして一つ、一番重要な問題にきづいた。

 

 ―――魔力消費早くね?

 

 

 

 

 





 空は巡らず·····天はずっと自分の頭の上にあります。
 地は巡る·····大地はずっと動き、変化していきます。
 だから、俺の行動は空が記憶している。大地には俺の記憶なんてない。

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  • 天の神打倒RTA[御影、⬛⬛、シャルル]
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