ボンドルドが増えてから翌日ボンドルドは更に増えていた。
「旦那、伝えて貰ってはいやしたがいつの間にこんなに増えたんですかい?」
「町中を散策していたら協力してくれる方々に会えたものですからつい。」
ボンドルドはエラをアンブラハンズ(祈手)に迎え入れ、彼女が装備を作る為に別れたあとも町の探索をしていたのである。
そんなボンドルドに話しかける一部の物好き達こそが6人になったアンブラハンズ(祈手)達である。
「では紹介と行きましょうか。」
「唐突だね、旦那…」
そんなこんなでボンドルドの助手紹介が始まった。
「まず初めはこちらの彼です。」
「どうも、キルケーです。」
「外来人二世で忍者だそうですよ。」
キルケーと名乗った男は全身黒装束で目しか見えていない。
エラは思った。
一番目からキャラが濃いと…
ボンドルドはそんな事気にせず男よりも背が高い角の生えた女性に視線を向ける。
「続いては彼女、土蜘蛛と言う妖怪だそうですよ。」
「ウッス!よろしくス、土蜘蛛の土橋駿河(つちはしするか)ス。」
エラは驚く事しか出来なかった。
何故ならば目の前にいるのは有名な妖怪である土蜘蛛だからだ。
しかし、それだけでは無い。
大妖怪の筈なのに話し方がチャラいからである。
それを見て土蜘蛛の駿河はエラに話しかける。
「そんなに驚かいなでくださいス、自分生まれて100年もたってないんスよ〜」
エラは更に驚いた。
そんな会話を聞きつつボンドルドは次に紹介する人物の横に立つ。
その人物は透けていた。
「彼は幽霊のデュラです。」
「こんにちは、デュラと申します、幽霊になった事に不思議だったので卿の手伝いをして解き明かしていきたい所存です。」
3人目は幽霊で常識人ぽい感じがする。
しかし、前の2人のインパクトが強かったせいかなんか見劣りした。
そして、最後の3人をボンドルドが紹介する。
「彼らは昨日町を探索していた所、話しかけてきた人里の解放を目指す活動家の方々です。」
「どうもエラさん、私は黒蜜火堂(くろみつひどう)ビドゥーとでもお呼びください、後ろの2人はバーズとアリーアと私は呼んでいます。」
火堂の紹介からすぐに後ろの2人はエラに向けてお辞儀をした。
「さて、自己紹介も済みましたしエラ例の装備彼らに渡してあげてください。」
「了解ですぜ、旦那。」
そう言いエラはリュックから到底は入り切らない量の装備を出す。
それは様々な種類の仮面とボンドルドが付けているパワードスーツ「暁に還る天蓋」であった。
それらの装備を全員分エラとボンドルドは渡し、皆装備した。
これが新生アンブラハンズである。
「さて、皆さん我々には幻想卿の謎、魔力、妖力、霊力、妖怪や魔物の生態から幻想卿を妖怪と人間の真の共存を探求するための拠点が必要です、そのため今日は候補地である無縁塚に向かいその足がかりを作ろうと思います。」
「了解ですぜ旦那、機材は持ってきているから資材、場所確保を為めるかい?」
エラの言葉に他の祈手達は承認する。
こうして、ボンドルド一行は無縁塚へと向かうのである。
無縁塚に何の問題もなく無事にボンドルド達は到着した。
到着してすぐにボンドルドはエラに仮拠点制作を命じ、他の祈手達に対して指示を出し探索に出ていた。
それから数時間後、無縁塚には家一件分はありそうな木造の建物がたっていた。
そこ中には様々な機材が置かれ、エラによって仮拠点が完成されていた。
そんな中ボンドルドが探索から戻ってきてエラに声を掛ける。
「エラ、進捗どうですか?」
「うん?あぁ旦那ですかい、もう仮拠点は完成しやした、他の連中は?」
「キルケーにはあたりの見張りをしてもらって他の方々にら今も資材と研究対象を確保しに行って貰っていますよ。」
「なるほど…」
「それにしても中々凄いですね、家がたってしまってびっくりですよ。」
ボンドルドの話にエラはL字仮面で顔が見えないが少し照れているようだ。
そこへキルケーが他の祈手達と室内に入ってくる。
彼らは手足がもがれた妖怪や妖精、機械などを持っていた。
「卿、皆が帰還しました、自分はまたあたりの警戒に戻ります。」
「わかりました、お願いしますね。」
ボンドルドがそ言うとキルケーはまるで霧のように消えた。
「うぉ!キルケーの奴霧みたいに消えたぞ…あ!卿〜素材と研究対処持ってきやしたぜ〜」
「いやはや、倒すと消えてしまうので回収するのが大変でしたよ。」
バーズとアリーアも頷く。
「一応使えそうな機械も回収したス。」
「おやおや、こんなにも持ってきて頂けるとはありがとうございます、エラこれらをしまえる場所ありますか?」
「大丈夫ですぜ、実験室とか倉庫こっちだから来てくれ。」
そんなこんなでボンドルド達は、ついに前線基地…イドフロントを幻想卿に確保したのである。
疲れた( *´ ཫ`*)