FILM RED 炎の剣士   作:ジャンカー

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お ま た せ (バァン!大破)
ウタちゃん可愛すぎてr18絵は描きたくないし、見ても抜いても罪悪感あるから嫌い(正直者)

もしかして尾上亮ならパパとしてウタちゃん叱ってくれる…?


#2 変わる表情、変わらぬ関係

変身すると同時にセイバーは烈火を構え、オーブンへと歩む。見たところ熱を利用する力か、熱の範囲は?温度は?など注意しながら歩み続ける。

 

「お前、俺と戦うのか」

「君が1番厄介そうだし、それに何とかなりそうだからな」

「舐めてくれるな!」

 

彼の発言に苛ついたらしく拳に熱を込め殴りかかる。セイバーは刀身で受け止め、すぐ右側に衝撃をいなした。

 

「…こいつ」

 

オーブンの攻撃を軽くいなした彼の剣捌きに真っ先に反応したのはゾロだった。「炎の剣士、手合わせしてみてぇもんだ」、そう言いセイバーの戦いを見据える。

 

「高熱なら、烈火に熱が伝わるのは当然のことだ。わざわざ熱いものを触る人はいないよ」

「俺の熱を『熱いもの』呼ばわりとは、舐めてくれるんじゃねぇか!?」

 

オーブンが再び拳に力を込めた矢先、セイバーはすかさず銀色のブックをドライバーに装填、瞬間ステージに火柱が立つ。観客達はただ見守っているしかなかった。ステージ上にいた海賊たちも、自らの知らない戦いに興味を示していた。

 

『すなわち、ド強い!!』

 

炎が切り裂かれ、斬撃がオーブン目掛けて飛ぶ。腕をクロスさせ攻撃を受け止めるが、その重い衝撃に耐えきれず軽く吹き飛ばされてしまう。

燃え盛る炎が消え、中から現れたのは先ほどと違う姿の剣士。全体がシルバーであり、西洋の甲冑に似たデザイン。左腕には竜の頭部を模したものがついている。

仮面ライダーセイバー・ドラゴニックナイト。セイバーの進化した力、姿を見て喜びの声を上げる者がいた。

 

「おおおおおおスッゲェ!」

「カッケェなぁ〜〜!」

 

ルフィとチョッパーは甲冑姿に興奮している。姿を変えたセイバーを見てゾロの口角が上がる。同じ剣士として興味津々だった。

「姿が変わろうと!」とオーブンが飛びかかるが、セイバーは烈火に力を込めて彼へと斬りかかる。

炎はオーブンを飲み込み、彼の熱風拳(ヒートデナッシ)を包むように無効化。

その様子にルフィ達男組は目を輝かせ、ヒーローショーを見る子供のようにはしゃいでいる。

 

その時だった。

 

「はいそこまで!」

 

二人の目の前に音符が出現し、お互いの攻撃が止んでしまった。乱闘に終止符を打ったのはなんと、争いの渦中にいる少女、ウタだった。

 

「みんな喧嘩はおしまい、みんな私の歌を聴いて楽しくなろ?」

「何だと?」

「生意気なことを言うガキは顔を引き裂いてやろうか」

 

海賊の戦いを喧嘩呼ばわりされ、眉間に皺がよるオーブン。ウタに対し猟奇的な発言をするブリュレ。しかしとうの本人は顔色を一切変えない。

セイバーは疑問に思った、なぜここまで余裕があるのだろうか。いくら大海賊の娘とはいえ肝っ玉が座る所の話じゃない。自分を狙うものがいるこの場で動じないのか。彼女には何かがある、そう思った時だった。

 

「じゃあ、歌にしてあげる」

 

そう言い放ち、彼女は歌う。『私は最強』、気分が高揚する曲調に彼女の歌声が加わればまさしく『最強』の音楽となる。

みるみるうちにウタの衣装が変化していく。ミニスカートの衣服は白いハイレグになり、黄金色の鎧が手足に装着されていく。加えて巨大な槍と盾が出現し、彼女はそれを装備する。

観客達は彼女の曲に大盛り上がりだ。

彼女が歌っている間、オーブンはウタに攻撃するため飛び上がり、それをルフィが迎撃しようとする。しかし二人の間に五線譜が現れたちまちオーブンや他の海賊達を縛り付ける。気がつくとあっという間に海賊達は五線譜に貼り付けられ、無力化してしまった。

その様子に観客は大興奮。海賊達にも臆せず戦う様は圧巻だった。

 

 

 

彼女が歌い終わるとルフィ達は安心し戻っていく。飛羽真も変身を解除し、戻ろうとするが腕を何者かに掴まれる。見ると麦わら帽の少年が満面の笑みで一言、

 

「お前、俺の仲間になれよ!変身鎧!」

 

飛羽真は拒否、というか「何?」と言う暇も与えられずルフィにひっぱられていく。その様子を見ていた彼の仲間やウタは苦笑。ウタに至っては少し悲しそうな目でルフィを一瞥した。

 

 

 

 

 

「ちょっと、引っ張りすぎだ…!」

 

やっとルフィの動きが止まり、彼らの観客席に落ち着いた飛羽真がやっと出た言葉はそれだった。

「で、お前何者なんだ?」とルフィ。何者かわからずに勧誘するのか、と少し呆れる飛羽真。

 

「俺は小説家で剣士だ。あと」

飛羽真は続けて言う。

 

「俺は海賊の仲間になる気はないよ。今ので君たちが悪い人じゃないとわかったけど、俺にはやるべきことと、帰る世界があるんだ」

 

最後の言葉に反応するロビンとブルック。

 

「世界って、どういうこと?」

「いや〜お兄さん、何か事情があるみたいですね〜。それにしてもすごい剣技でしたねヨホホホ」

「確かにあの剣技は見たことなかった、炎を斬るのはアイツだけかと思ってたからな。おいお前、名前は」

 

ゾロも飛羽真の戦いをほめ、名前を聞き出す。飛羽真自身も名前くらいは教えても良いと、自己紹介をする。また、違う世界から来たことも伝えた。

 

「ヘェ〜じゃあ物語を書くのね!」

「俺様の勇士も負けちゃいないぜ〜!」

「なあなあ、聞かせてくれよいい話!」

 

ナミ、ウソップ、チョッパーが彼が小説家であることに興味津々。対してロビンやジンベエは元の世界に戻る方法を考えてくれている。

 

「よかったら飯食ってけよ、何か好きなもんはあるか?」

 

違う世界の住人に料理の腕を振る舞うサンジ、烈火や変身に興味を持ったゾロ、フランキー。そしてより一層仲間に引き入れようとするルフィ。

 

「どうやってこんな剣が出来上がるんだ?何かスーパーすげぇ機械なのか?」

「その剣、ちょっと貸してくれねぇか?いつか欲しいと思ってたんだ、『炎分ソード』」

「え、炎分……?」

 

一味たちの空気にすっかり取り込まれた飛羽真。変わらずルフィは「仲間になれ」「ヒーロー何だろお前、俺はヒーロー好きだぞ」「炎なんてエースみてえだなぁ」と、誰よりも興味を持って話しかけている。

 

「本当に悪いけど、元の世界に帰らなきゃいけないんだ。仲間が待っているし、俺の生活があるんだ。誘ってくれて嬉しいけど…」

 

柔らかく断りを入れるが引き下がらないルフィ。こんなにいい人たちが海賊だと信じられない。それに仲間になると言うことは自らも海賊になり、犯罪者として生きていくことになる。それだけは絶対嫌だと誓う。

 

「やっほールフィ!楽しんでる?」

 

上から例の歌姫が降りてくる。彼女はルフィの仲間に軽く挨拶をし、一味はウタに感謝を述べる。

 

「珍しい食材もあるからね、ここは天国さ」

 

滅多に見ない食材に目を輝かせ料理に勤しむサンジ。他の面々もウタのライブを楽しんでいる様子だった。

 

「ルフィやお友達、そこの人もさっきはありがとうね。守ってくれて」

 

ウタは飛羽真に目を向ける。

 

「いや、あの場合は当然と言うか…君、強いんだな」

「そうだよな〜ウタは昔より強くなっちまって!」

 

ルフィは懐かしい、と言葉を漏らす。

 

「そりゃ私の方が強いのは当たり前!…ねえ久しぶりに勝負しない?」

「今の俺には勝てねぇよ」

 

ウタはルフィと昔と変わらず話しかけるが、彼に軽くあしらわれてしまう。

 

「私の183連勝中だもんね〜」

「違う!俺が183連勝中だ!」

 

二人の言い合いは微笑ましい。飛羽真は二人の幼馴染を思い出していた。

 

「ねぇ、本当にこれで全員?」

「全員だ」

 

ルフィはそっけなく答えるが、彼女はなぜか急いでいる様子だった。

「勝負しようよ」と持ちかけるウタ。

 

「今日の種目はこれ!チキンレース!」

 

ウタが指をパチンと鳴らすと空中に直線のコースと皿に乗ったチキンが現れる。

二人はそのコースに飛び乗り、準備運動を始める。

 

「懐かしいなぁ〜!後は…」

「大丈夫、ちゃんと用意したから!」

 

そういうと二人の背後に大牛が出現、準備万端と言わんばかりに鼻息が荒い。

「3、2、1」と二人の合図で勝負開始。順調なスタートを切ったルフィだが途中、ウタは「ジュースあげる」と巨大なコップに注がれたジュースを出し、彼に差し出す。「サンキュー!」とまんまと彼女の罠に引っかかったルフィ。その隙に彼女はチキンを完食しその場から退避、ルフィは牛に突き飛ばされてしまった。

 

「ウタの勝ちだ!!」

 

ウソップの声と歓声をあげる一味、飛羽真。しかし肝心のルフィは海に落ちてしまった。

 

「あ、海はヤベェ」

 

ウソップは救助しにこうとするが、ウタは能力を使い彼を引き上げる。

 

「ごめんごめん、ルフィも悪魔の実を食べたのね」

「ずるいぞお前、俺は負けてねぇ!」

「出た、負け惜しみ〜!」

 

ウタは手をワキワキさせ、ルフィに笑みを送る。

 

「勝ったんだからシャンクスの居場所教えてよ、だってその帽子」

「しらね、預かってる」

 

そう答えた彼にウタは不満げな顔をする。

 

「…ねぇ、ルフィは今何やってるの?」

「決まってんだろ、海賊だよ」

 

 

その時、楽しかった空気が一変したのを飛羽真は感じとった。

 

「そっか……海賊…か………」

 

ウタの目からは光が消えたかと思えば、衝撃的な一言を発する。

 

「ねぇルフィ、海賊やめなよ」

 

二人の会話を聴いていたゾロが真っ先に顔をあげ、ウタを凝視する。

 

「ちょっとルフィ!」

 

彼女の一言に反応せず、ルフィは船に戻ろうとする。

 

「お前がやりたいこと見つかってよかった。元気そうだし、頑張れよ!俺はサニー号に帰って寝る!」

 

一味全員が帰りの支度をし、船に向かおうとする。

飛羽真は異変を感じとり烈火を握りしめる。

ウタはかかとをドスドスと鳴らし、先程と打って変わって低い声で宣言する。

 

「逃がさないよ、ルフィ。あんたは私と一緒に楽しく暮らすの」

 

そう言った彼女は、まるで獲物を捕捉した獣のようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ご愛読ありがとうございます!修正しながら更新していくので、これからもよろしくお願いします!
pixivにも続編を投稿中なので、よかったらそちらもどうぞ!

メンヘラウタちゃん=メンヘラ=カイドウだった……??
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