日常回です。
今回は気軽に読めるよう会話多めです。その中で分かりやすく擬音を書いたりしました。
話し方が、かっこ、で分かれているのでご注意ください。
また、"悟空とスカイと熊と,,の回の内容が出てきます。是非読んでください。(…今後のためにも)
注意
「」声に出す
『』ハモりで声に出す
()心の声
【】テレパシー
ー 前回のあらすじ ー
エル「……………………まけ、た」
ブロワイエ(あれが日本のウマ娘……いや、エルコンドルパサー、か)
ーーーーーーー
ー 放課後 ー
スペ「うわぁ、すっごい雨だね!」
グラス「そうですね〜」
教室の窓が音を鳴らす。横殴りの雨がその強さを物語っていた。
スカイ「これじゃあ今日のトレーニングは休みかなぁ」
キング「あなたはいつも休みじゃない」
スカイ「ちょっとお嬢さま、私は自分の気持ちに忠実なだけなんだから、そんな怠け者みたいな言い方やめてくれる?」
キング「そうね。ナマケモノじゃなくて猫だったわね」
スカイ「違いますけど?」
グラス「セイちゃんはまだしもキングちゃんは今日の予定どうするんですか?」
スカイ(まだしも!?)
キング「オフよ。最初は雨の日を想定したトレーニングを考えていたんだけど、こんなに降られると、ねぇ」
スペ「だよねー、チームスピカも休み連絡が来たよ」
グラス「リギルもです。久しぶりに全員オフなのにどこも行けないなんて残念ですね」
スカイ「体育館でドッヂボールとか?」
キング「悪くないわね」
スペ「それか食堂行く?」
キング「それはスペさんが食べたいだけ、「…セン」……ん?」
スカイ「グラスちゃん、何か言った?」
グラス「…………マセン」ボソ
スペ「え、」
グラス「ーー行きませんッッッッ!!!!」ガアァァァ!
スペ「ヒィッ!!」
スカイ「」ビクッ
キング「」ビックゥゥッ!
教室中に響く声。スペやキング、スカイだけでなく、僅かに残っているウマ娘全員がグラスに注目した。
スペ「えっと、……グラスちゃん?」
グラス「スペちゃんが太るので必要のない時に食堂へは行きません。というより行かせません」
スペ「あ、はい」
スカイ(そりゃ、あんな声出されたら萎縮するよね…)
グラス「スペちゃんってば気づいたら食べてしまっているのですから監視が必要ですね。エル、スペちゃんを見張っていて下さいね」
スカイ「! ちょっと……」
キング「っ、…グラスさん」
グラス「? 何です?…と、その前にエル返事しなさい」
スペ「グラスちゃん。エルちゃんは……」
グラス「スペちゃん?エルがどうし……ぁ、」
スカイ「………思い出した?」
グラス「……はい、すみません」
スカイ「謝らなくて良いよ。エルはもう………いないんだから」
キング「………」
スペ「…………」
エル「………………ケ?」
グラス「あ、エルおかえりなさい。今あなたにスペちゃんの監視を頼もうとしていまして」
スペ「えぇぇぇっ!平気だよぉ!少しずつだけど減量だってうまくいってます!」
キング「本当かしら?信憑性に欠けるわね」
スペ「キングちゃん酷い!太ってはないから平気だもん!」
エル「ちょちょちょ、ちょぉぉぉぉっと待ってくだサイ!」
グラス「? どうかしました?」
エル「………なんか…エルが存在しないような感じになってませんデシた?もしくは死んでるような…」
キング「っ、あなたねぇ、悟空さんじゃないんだから縁起でもない事言わないでちょうだい」
スペ「そーですよ。それに先日日本に帰って来た時、"エルちゃんお疲れ様会,,やりましたよね?」
エル「ケー…いやでも、」
グラス「お手洗いに行ってるのは聞いてましたし、何故そう思ったのです?」
エル「だって皆サン何やら雰囲気が重く……いえ、エルの勘違いだったみたいデース」
スカイ「う、ん。そうみたい、だ、、ね…っ……ぶふっ!!!」ククク
エル「あ、勘違いじゃありマセンでした。意図的にやってたヤツがイマシタ」
グラス「? 何の事だか分かりませんが、エルも戻って来ましたし移動しましょうか」
キング「さっきまでその移動場所を考えていたのだけどね」
スペ「………食堂と体育館どっちにする?」
グラス「体育館」
スペ「」
スカイ「決まりだね。それじゃあウララも……ってさすがにオフだよね」
エル「……この雨ならウララは逆に喜びそうデスけど」
キング「それに対して悟空さんが止めるはずないわね」
グラス「つまり、」
ー 隣の教室 ー
ウマ娘「ウララちゃん?さっきまで席に座りながら雨強いしトレーニング休みかもって話してたら、突然立ち上がったの。それで外をじっくりと見た後、笑顔になって、"ウララ用事が出来ちゃった!,,って言ってどこか行っちゃった」
エル・キング・グラス・スカイ・スペ
『やっぱり……』ガクッ
それから少し経った時、この場所でも話題に上がっていた。
ー 生徒会室 ー
ーーーパサッ
ルドルフ「? エアグルーヴ。雨具なんか着てどこか行くのか?」
エアグルーヴ「会長。ええ、先程連絡があったのですが、ターフを使用している者がいるらしく、それの確認をと思いまして」
ナリタブライアン「この雨でか?……まぁ、自己管理の域だし、わざわざ止める事でもないだろう」
グルーヴ「たわけ。こんなレースでも中止になるような雨の中でトレーニングなんて出来るものか。それに1人を許すと他の者もやりかねん」
ルドルフ「確かにそうだな。……では、すまないが頼む」
グルーヴ「はい」
ブライアン「でも一体誰なんだ?この雨でやるほどの熱意は普通じゃないだろう」
グルーヴ「遠目だし確証は持てないが、ハルウララのようだ。あのキングヘイローのトレーナーが許すとは思えんがな」
ルドルフ「!!!」ギョッ
ブライアン「ほう、不思議と納得するな。あながち無謀の一言では片付けられん」
グルーヴ「それには同意だが例外は認められん。では会長、行って参ります」
ルドルフ「待つんだ、エアグルーヴ」コホン
グルーヴ「え?」
ルドルフ「私が行こう」
グルーヴ「っ、会長自ら行かずとも私が、」
ルドルフ「いや、もしハルウララ本人なら個人的に少し用があるんだ。違うウマ娘だとしても、しっかりと中止にさせるから心配はいらないよ」
グルーヴ「そ、うですか……会長がそう言われるなら…」
そう言ってエアグルーヴは着ていた雨具を脱ぎ、ルドルフに渡した。
ブライアン「何だ、さすがの会長様もハルウララが気になるのか?」
ルドルフ「そうじゃないさ」
ブライアンの問いを一言で終わらせる。他に言う事はない。話してボロが出るとマズいからだ。
雨具を着用したルドルフは最後にフードを被り、生徒会室の扉を開けた。
ルドルフ「では業務の方は頼んだよ」
グルーヴ「はい。お任せください、会長」
パタン、と扉が閉まると、深いため息を吐いた。
ルドルフ(この雨だ。指導しているのはキングヘイローのトレーナーではなく十中八九、"彼,,だろうな)
それなら見られる訳にはいかないと、ルドルフは急ぎ足に歩を進めた。
ー ターフ バ場状態:不良 ー
視界を閉ざす滝のような雨。
ルドルフは目撃情報のあるターフに辿り着くと、走ってるウマ娘より先に、ターフの傍にいる5つの人影が目に入った。
それが誰であるかなど、ルドルフはすぐに分かった。
ルドルフ「お前達!何をしている!」
グラス「! ルドルフ会長!?」
エル「何故ここに!?」
ルドルフ「それを私が聞いてるんだが!!?」
至近距離にいても声を張らないと通じないほどの雨音。
ルドルフ「お前達がいるって事はやはりハルウララか!」
スペ「そうみたいです!さっき目の前を通った時に見ました!」
ルドルフ「なぜ止めない!いくら悟空さんと一緒でも危険だと判断したからお前達も来たんだろう!」
キング「そのつもりだったのですがっ!」
ルドルフ「何だ!」
スカイ「あ! もうすぐ通るので見たら分かります!」
ルドルフ「通る、だと?」
スカイの言葉にルドルフだけでなく、その場にいる全員がターフを見た。
雨のカーテン越しに見える4つほどの影。奥の方から凄いスピードで近づいて来ると、大体の様子が見えてくる。
ハルウララを囲うように、前後左右に同じ背丈の彼がいた。
雨音に混ざって聞こえる叫び声。止めようと思いつつも耳を傾ける。
そして目の前を通過する時、全貌が明らかになった。
「ウララ!何をしてる!さっさと抜け出せ!」
「足場が悪いし加速出来ない!」
「そんな時こそダートの走りだろ!おめぇの特性を全部出し切れ!」
「それと雨で悟空さんが見えない!ぶつかっちゃう!」
「見えないなら見るな!オラの"気,,上げるから感じ取る事に集中しろ!」
「はい!」
「行けるか!」
「行けるよ!」
「なら走れッ!!!」
「うんっ!!」
比喩ではなく、本当にウララを4人の悟空が囲んでいた。
雨音なんて気にならないくらいの声量。実際の重賞レースを見ているような圧力。
悟空とウララの険しい顔付きは、掛ける声を封じ込めるものだった。
スカイ「今のが私達が来てから2周目です!」
ルドルフ「っ、」(あの白熱した感じなら、ウォーミングアップ入れて3周以上はしてそうだ)
グラス「声をかけるのも一苦労です!」
グラスの言う通りだった。だが止めない訳にはいかない。何とかしようと思案する中、彼女達の脳内に声が響いた。
【悪ぃ、気づくのが遅れた!ルドルフまでいるし何か用か?】
スペ「悟空さんのテレパシーです!」
グラス「会長お願いします!」
ルドルフ「ああ」【悟空さん、今日のトレーニングは中止にしてくれ。生徒会長として看過出来ない】
悟空【!…やっぱマズかったか。後1周だけダメか?】
ルドルフ【すまない…。他のウマ娘から悪目立ちしている。今後の悟空さん達の境遇のため、すぐにでも止めよう】
悟空【分かった、無理言ってすまねぇ。おめぇ達は全員手ぇ繋いでてくれ】
ルドルフ「………手?」
エル「カイチョー!失礼しマス!」ガシッ
軍人の動作のような一糸乱れぬ動きで全員が繋がる。
"シュン!!,,
瞬間、
目の前の景色がターフから屋根の付いた校舎へと移り変わった。
ウララ「あれ?みんなどうしたの?」
彼女達は声がする方を向くと、何一つ理解が出来ていないウララが目を丸くしていた。
スカイ「………あー、ウララを目印にしたんだね」
悟空「ああ。その方が速ぇと思ってな。先にウララだけ移動させたんだ」
ウララ「ほぇ、どういう事?」
ルドルフ「すまないな、ハルウララ。今日は外でのトレーニングは中止なんだ」
ウララ「そうなんだぁ。…あ、っていう事は、ウララ悪い事しちゃった?ごめんなさい!」
悟空「いやウララが謝る事ねぇ。考えずにやったオラが悪かった。怪我するかも知れねぇのにすまねぇな。レースの悪条件が揃ってたから、つい張り切っちまった」
ルドルフ「気持ちは分かるから、一概に悪い事とは言えないんだが、ね」
悟空「おめぇ達まですまねぇな。わざわざ来てくれてよぉ」
グラス「いえっ、結局は会長頼みでしたし」
エル「当たり前デスけど、雨の日トレーニングは限られマスから焦っちゃいマスよね!」
スペ「そうだね。……ウララちゃん楽しかった?」
ウララ「うん!いつもと違う感じだったから、すっごく楽しかった!」
スペ「良かったね!」
キング「って、話すのは後!悟空さんとウララさんは早く体を温めなさい!」
今もまだ水が滴り落ちる2人に檄を飛ばした。
スカイ「出た。キングママ」
キング「こんなの見れば誰でも言うでしょう!?」
悟空「つってもキングの言う通りだ。風邪引く前に風呂入りに行くか!」
ウララ「いえーい!悟っ空さんとおっふろー!」
悟空「おめぇ達、手間かけて悪かったな」
そう言って片手を上げると、ウララは悟空の背中に飛び乗った。
悟空「じゃ、またな!」
『ちょっと待て!!!!!』
悟空とウララを除いた全員から抑止の声がかかる。
悟空「?……あ、飛ぶ事なら気にすんな。雨だし少しスピード出せば見つからねぇからよ」
キング「そうじゃなくてっ、」
ウララ「着替え、かな?最初からそのつもりだったし用意してあるよ?」
スカイ「そうでもないって!!!」
悟空・ウララ「「???」」
ルドルフ「…………2人はこれからどこに行くと言った?」
悟空「風呂」
ルドルフ「………2人でか?」
ウララ「うん!」
グラス「いくら悟空さんとは言え、淑女として……」
エル「いえ、何も考えてなさそうデスしこの2人なら………やっぱり駄目でショウ」
スペ「こういう時お母ちゃんなら………ぁぅ、」
悟空「? 何言ってんのか知らねぇけど、おめぇ達も一緒に来るか?」
ウララ「多い方が楽しいもんね!」
悟空・ウララ「「温泉!」」
『え"っ、……………ぁぁ、…良かった』
どこか犯罪の匂いがあったが杞憂であると分かり、ルドルフは生徒会業務に戻るが、スペ達は同行した。
先程と同じようにウララを最初に高速移動で連れて行き、残るスペ達を瞬間移動で連れて行った。
ー 銭湯 ー
かぽ〜ん
スペ・スカイ・エル
「「「はぁぁぁぁ、生き返る〜」」」
グラス「おじさんくさいですよ〜〜」グデェ
エル「グラスだってスライム並みに蕩けきってマース」
グラス「エ〜ル〜、腹を切りますか〜?」
エル「今は切りたくないデ〜〜ス」
グラス「デ〜ス」グデェェ
スペ「グラスちゃんのキャラがおかしくなってる…」
スカイ「たまに入浴時間被るけど、いつもだよ〜」
スペ「温泉おそるべし…」
スカイ「…………それよりさぁ、ウララってやっぱりキングから生まれたんじゃないかって思うんだよね〜」
エル「"アレ,,を見ると可能性ありマスよね〜」
スペ「"アレ,,ね〜。たまに入浴時間被るけど、いつもですよ〜」
スカイ「まじか〜。……ママ、恐るべし」
キング「いい事!?雨水は髪質を痛ませやすいんだから、トレーニング後はしっかりとケアする事!シャンプーは頭皮に馴染ませてしっかり洗う!」ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ
ウララ「ふにゃぁぁぁぁぁぁ…きもちぃよぉ〜〜〜」
キング「トリートメントとコンディショナーには気を使いなさい!髪に栄養を届けて外部からの刺激を守ってくれるわ!サラサラになるわよ!」シュシュシュシュ
ウララ「はわぁぁぁ…………それをやってるのに何でキングちゃんの髪はウネウネしてるの〜?」
キング「癖毛だからよ!潤いは100%だわ!」シャワァァァァァ
ウララ「知ってる〜。もふもふするもんね〜」
キング「もふもっ!………するかしら?」タオルマキマキ
スカイ(モフモフするのかぁ)
グラス(少し気になりますね)
スペ・エル「「あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"」」グデェェェェン
ウララ「ふっかつ!ありがとねキングちゃん!」
キング「ええ」
グラス「……………キングちゃん」スタスタ
キング「? なによ」
グラス「私もお願いします」
キング「……何を?」
グラス「頭を洗ってください」ズイッ
キング「そんな頭向けられても……大丈夫?のぼせたの?」
グラス「のぼせてません。何卒……何卒っ、よろしくお願いします」グイッグイッ
キング「押し付けないで!というより貴女さっき洗ってたじゃない!」
スペ「………グラスちゃんと温泉の相性って悪いの?」
スカイ「いや、むしろ良いって事なんじゃない?」
エル(グラス……楽しそうで良かったデース)イヒヒ
グラス「ーーこれはっ、良い経験をさせていただきました。ありがとうございます!」ペッペカー!
キング「疲れた……」グテーン
スカイ「お疲れさま〜」
グラス「エルにも今度やってあげますからね!」フンスッ
エル「よろしくデ〜ス」
スペ・ウララ
「「気持ちぃぃぃぃいねぇぇぇえ」」カポーン
スペ「そういえば、悟空さんも一緒なんだよね?」
ウララ「うん。2人の時は話しながら入ってるんだよ」
スペ「話しながら?今みたいに人が居なかったら出来るだろうけど…」キョロキョロ
ウララ「うひひっ!スペちゃん、相手は悟空さんだよ?」
スペ「ふぇ?」
ウララ「悟空さーん!アレやってーっ!」
スペ「アレ?…………あっ、」
悟空【どうした?】テレパシー
ウララ【ウララだけじゃなくて皆にも!】
悟空【??? ほれ】
エル・キング・グラス・スペ・スカイ
『!!!!!』
スペ【そっか。離れてる時だけって思ったけど、こういう使い方も出来るんだよね】
グラス【テレパシー……なるほど、確かにこれは楽しいです】
キング【確認だけれど、悟空さんこっちの様子は見れないのよね?】
悟空【様子?ああ、オラは出来ねぇな】
スカイ【悟空さん"は,,って出来る人がいたんだね】
悟空【まぁな。神さまは神殿から地上の様子を見てくれてんだ】
キング(神様ねぇ。そんなお方に俗っぽい事言うのは失礼よね)ウーン
エル【それじゃあ女湯覗き放題デスね!】ニシシ
キング「このおばか!」
エル「ケ!?」
悟空【女湯なぁ。いっても神さまなんだから、そんなん見てもしょうがねぇだろ】
スペ【まあ、そうですよね。女湯見る神様なんていたら夢壊れちゃいますよ】
悟空【いるのはダジャレが好きな神さまくれぇだ】
スカイ【え、それもヤなんだけど…】
ウララ【かみさまって言ってもいっぱいいるんだね!】
悟空【そうだな】
キング【……それにしても安心したわ】
悟空【何にだ?】
キング【貴方とウララさんよ。会話の流れから一緒にお風呂入ってるのかと思ったわ】
スカイ【ほんとにね】
エル【カイチョーだって叫んでマシタ!】
悟空【? 駄目なんか?】
スペ【駄目ですよ。私だってトレーナーさんと一緒にお風呂なんて考えられません!】
グラス【例え冗談でも外で言っては駄目ですよね。最悪捕まってしまいます】
悟空【へぇ、だってよウララ】
ウララ【えーっ!それじゃあもうドラム缶風呂やっちゃダメなのぉ!?】
悟空【みてぇだな】
エル・キング・グラス・スカイ・スペ
『ちょっと待って!!!!!!』
>待ってぇ!…まってぇ…ってぇ…テェ……、
悟空【すげー響いてんぞ…今度はどうした?】
キング【…ドラム缶風呂…その名の通りドラム缶に湯を沸かすやつよね。……入ったの?】
悟空【ああ、2回くれぇだけどな。……あ、ドラム缶の事なら心配ぇすんな。そこら辺にある物じゃなくて、ちゃんと買ったからよ】
キング【配慮する所が間違ってるわよ……聞きたくないけれど、どこで入ったの?】
悟空【山奥。自然の中で修行した時にオラが用意したんだ】
キング(あぁ……終わった)
ウララ【さいっこーに気持ち良かったよ!】
スペ【な、なんかそこまで言われると気になっちゃうかも】
グラス【スペちゃん!?絶ッッ対にやめてくださいね!!?】
エル【誰かに見られでもしたら一巻の終わりデェス】
スカイ【そうそう。いくら悟空さんでも色々マズいよねぇ。ーーー良いなぁ。私も入りたい】
キング「ちょっと!?」
スカイ「なぁにぃキング〜」【ああいうの結構憧れてたんだよね〜】
悟空【そうなんか?なら前に山行った時にやっときゃ良かったな】
スカイ【そうだね〜………あれ?】
キング・エル・グラス・スペ・ウララ
『・・・・・・』ジー
スカイ「・・・・えっ、と?」
キング「……心の声、漏れてたわよ」
グラス「セイちゃん……」
スカイ「ちがっ!いや、さすがにマズイでしょ!恥ずかしいし!山とは言っても裸は駄目だって!!!」
スペ「セイちゃん声大きいよ!」
スカイ「あ、」
悟空【恥ずかしいって、…おめぇ山でパンツ一丁のまま川遊びしてたじゃねぇか】
スカイ「ちょおおおっ!!!」ザバァァァ
キング「ぱ、ぱんつ」ドン
グラス「いっちょう…」ビキ
エル「スカイ……マジデスか…」ウワ…
スカイ「やめて!そんな心の底から引きましたって顔やめてよ!」
スペ「……私も田舎にいたから抵抗は少ないけど、本当にやるのは、、ちょっと…」
スカイ「だから違うって!パンツだけじゃなくてブラだって付けてたから!元々は悟空さんの川遊びを断ってたんだけど滑って落ちたの!入らざるを得なかったの!」
キング「あなた知ってる?パンツやブラジャーって水着じゃなくて下着って言うのよ?」
スカイ「知ってるよ!水着なんて持ってないんだからしょうがないじゃん!もおおおお、何で言っちゃうのさ!悟空さんっ!」
悟空【おめぇ達声デケェぞ。まぁこっちにも客いねぇけど】
ウララ【貸切状態だね!】
スカイ【お願い、私の話しを聞いて】
悟空【あんまり聞こえなかったぞ】
スカイ【悟空さんが変な事言うから変なヒト扱いされてるの!】
悟空【でもおめぇ楽しそうにしてたじゃねぇか】
スカイ【ムグッ!……】
悟空【おめぇが良いんなら今度一緒にって思ったんだけど……やっぱやめた方がいいみてぇだな】
スカイ【……もういいや。気にするのやめた。私も一緒に行く】
キング「あなた!?」
グラス「セイちゃん、正気ですか!?」
スカイ「うん」
グラス「淑女がそんな……セキュリティも何も無い自然の中で…」
スカイ「んー、……でも考えてみてよ」
スペ「? なにを?」
スカイ「例えばさ、凄いお金かけて防犯装置や人員かき集めたセキュリティと、逃げも隠れも脅しも権力もぜええええんぶ通用しない下心ゼロの悟空さん。……どっちが信用出来る?」
『・・・・・・・・・・・・』
キング(確かに、一般人なら裏切る可能性もある)
グラス(おまけに野生動物に襲われでもしたら逃れる保証もないですね)
エル(対する悟空さんは、フランスにいるエルの"気,,を察知できる程の広範囲。山にいる人なんて隅から隅まで分かるはず。動物相手なんて考えるまでもありマセン)
スペ(一生に一度出来るかどうか分からない経験。………正直興味があります)
ーーブクブクブクブクブク…
ウララ【ねぇ、悟空さん。何かみんな沈んじゃったよ】
悟空【溺れてんのか!?】
ウララ【ううん、違うみたい】
悟空【大丈夫なんか…。ヤバくなったら早めに言うんだぞ】
ウララ【うん。……それにしてもドラム缶風呂ダメって言われちゃったね】
悟空【しょうがねぇさ。オラはその辺の常識っちゅーのはよく分かんねぇから、言われたらその通りにするしかねぇ】
キング【…‥…別に…良いんじゃないかしら】
悟空【え?】
グラス【そう、ですね。人生何事も経験だと言いますし】
悟空【あれ、でもさっき】
エル【悟空さん、エル達も行って良いデスか?】
悟空【それは構わねぇけど……良いんか?】
スペ【良いですよ!タブン。私、テレビで見た事あって1回やりたかったんですよね!】
悟空【そっか。おめぇ達が良いんなら用意すっけど】
スカイ【それじゃあ、みんなの予定が合った時だね!】
悟空【おう】
ウララ【やったあああ!みんなと一緒にドラム缶風呂だぁ!】
悟空【そうだな。ちゅーかオラはそろそろ出んぞ。おめぇ達もぶっ倒れねぇようにな】
【はーい!】
羞恥心など忘れ、楽しい事だけを考える彼女達。
レースに生きるウマ娘達は約束の日を取り付ける事なく、その日を今か今かと待ち続ける。
それがいつになるのか。その日は本当にやって来るのか。はたまた、もう1つドラム缶が増えるのか。
それはその時の彼女達が知る事だった。
次回予告:エルコンドルパサー
ハァーイ!
最近出番の多いウマ娘、エルコンドルパサーデェス!またまたエルが予告を、「エル。代わりなさい」ケッ、ケェェェ!?
次回予告
エルコンドルパサー → グラスワンダー
こんにちは、グラスワンダーです。「ケェ…」
………待ち侘びました。この時をずっっっと待っていました。
私だけ何故か置いていかれてるような感覚。悟空さんに私の事を知ってもらえない哀しさ。
………耐え難い日々でした。
しかし、次回はやっと主役の番が回って来たようです!
次回 グラスの覚醒。
悟空さんとの修行を経て私は強くなります。
強くなって、私が全部まとめて貰い受けます!
スズカさんに勝って天皇賞も、有マ記念も、そして…本作品中人気ランキングNo.1の座も!
「……え、なにそれ」