孫悟空とウマ娘   作:猫ネコ

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・前半の導入部分で尺を取り過ぎちゃいました。長くなりすみません。

・オススメです。"トレセン音頭,,を聞いてください。とてもクセになり気がつけばリピートしてます。

・アーモンドアイは最強牝馬






グラスワンダーは悟空と遊びたい!

 

 

 

 

 

 

 

ー 前回のあらすじ ー

 

 

グラス「いざ」

 

悟空「尋常に」

 

悟空・グラス『勝負!!』

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

グラス(…………)

 

スカイ「それでさー!この前悟空さんとホラー映画見たんだけど、途中で寝てんの!酷くない!?私めっちゃ怖かったからね!」

 

スペ「あははは!酷いけど、悟空さんでしょ?そりゃあ寝ちゃうよ!悟空さんならやっぱり食べ歩きだって!私は屋台巡りしましたよ!」

 

キング「全く、太っても知らないわよ」

 

スペ「えへへ」

 

キング「というより知ってた?あの人と言えば力と食事だけれど、DIYだってお手のものよ?小さい頃は木を組み立てて生活の道具にしてたんですって。最近は伐採した木を利用して一緒にトレーニング器具を作ったわ」

 

エル「え、キングがノコギリぎこぎこしたんデスか?」

 

キング「もちろんよ」

 

エル「っぷ!似合わないデース!」

 

キング「失礼ね!加えて言うなら頭にタオルだって巻いたわよ!」

 

エル「アハハ!最っ高デース!エルは……あ、そういえばこの前悟空さんに乗せてもらってマンボと一緒に空を飛びマシタ!とても気持ち良かったデス!悟空さんとマンボが会話してたのには驚きマシタけどね!」

 

スペ「マンボ君と悟空さんが?…私達が猫や犬に話しかける感じかなぁ」

 

エル「いえ、しっかり意思疎通してマシタ!"次はあっち,,や"遠くに行くなよー,,とか言ったら、マンボが鳴いた後それの通りにするんデス!」

 

スカイ「まじか……って、そういやヤジロベェとも話してたっけ」

 

キング「誰よ。ヤジロベェって」

 

スカイ「熊。私の友達だよ」

 

キング「…………は?」

 

スペ「く、くまって…」

 

エル「ベアーデスか!?」

 

スカイ「いえーす。ベアー」

 

エル・キング・スペ『oh…』

 

スカイ「今度みんなにも紹介するね〜」

 

エル・キング・スペ『…………結構です』

 

スカイ「はああああ!?何それ!噛まないから大丈夫だって!私の友達なんだよ!?」

 

キング「い、いえ、悪いとは思っているのだけど…」

 

スペ「私、北海道にいるとき熊を見たら死を覚悟しろってお母ちゃんに言われてるし…」

 

エル「マンボが食べられてしまいマス…」

 

スカイ「食べないよ!!!」

 

 

ーーーワー!ワー!、ギャー!!ギャー!!

 

 

 

グラス「…………」

   

 

エル「ーーー悟空さんって地球の裏側から泳いだり……」

スペ「ーーー100万キロの道を半年で走ったり……」

 

グラス(………)

 

スカイ「ーーー雪山で遭難して固まったって……」

キング「ーーー雲より高い塔登ったらしい…….」

 

グラス(……………)

 

 

 

 

スペ「ーーーそれでね!悟空さんとオグリさん、でッッッ!!?」バサァァァッ!

 

スカイ「ど、どうしたのスペちゃん?」

 

キング「尻尾大変な事になってるわよ」

 

スペ「う、ん……何かすごい寒く感じて…」サスサス

 

エル「急にデスか?……エルは思いマセンけど、」

 

スカイ「私もかな。もしかして風邪?」

 

スペ「風邪…じゃないとは思う。何か感じた事があるような気が…、」

 

キング「悟空さんみたいな事言うのね。どんな感じなのよ」

 

スペ「う、ん、、。何かね、私の体がネバネバしたものに覆われてるような。同時に心臓が握りしめられてるみたいに苦しくて。湿地帯にいるようなベトベトした感じ」

 

キング「…何1つ理解出来ないのだけど、異常発生って事は分かったわ」

 

エル「でもそんな気持ち悪いものどこで感じたんデスか?」   

 

スペ「えっと、アレは確か………あっ!たかr」ピタッ

 

スカイ「? スペちゃん?」

 

スペ「………気のせいでしたっ!」

 

キング「はあ!?あんなに事細かく説明していたのに?」

 

スペ「えへへ、ごめんごめん。……、」チラッ

 

スカイ(ん?スペちゃん、どこ見て…………なるほどね。さっきの気持ちは宝塚の時に感じてたのかな)

 

グラス「………………………」

 

 

スペとスカイは見た。

グラスの耳が前のめりに倒れているのを。

 

 

スカイ(でも何でそんな事に、……………!……グラスちゃん。さっきから黙ったままだけど、話す事がなくて喋れないんだとしたら。思えばグラスちゃんから悟空さんの話し聞いた事なかったし。………って、嫉妬か!拗ねてるって事!?自分だけ話せないから耳垂らして拗ねてんの!?なにそれ、かッッッわッッ!!!)

 

 

ヒント無しの状態から速攻で答えを導き出したスカイ。

 

 

スペ(……グラスちゃん。……耳垂れてるけど何でなんだろ?この圧力はグラスちゃんで間違いないだろーし………………あっ!グラスちゃんも悟空さんと食べ歩きしたかったのかも!)

 

 

スペも答えに辿り着いたが、合っていたのは5割だけだった。

 

しかしそれを直接グラスに言っても否定するだろう。どうせ堅苦しく物事を考えて、悟空の時間を奪うのは自分のわがままだと言うはずだ。

 

そんなグラスの性格を熟知している2人は暗躍する事を決意する。

しかも運が良い事に絶好の機会はすぐに訪れた。

 

 

キング「さて、と」ガタッ

 

エル「トイレデスか?」

 

キング「違うわよ!ウララさんが補習の事を悟空さんに伝えに行くのよ。忘れてて悟空さんに伝えてないから言っといてほしいってね」

 

グラス(!!!)

 

スペ・スカイ((チャンス!!!))

 

エル「あらら。補習とはウララも怠け者デスねぇ」

 

キング「そうね。先日補習を受けたエルさんと同じ怠け者だわ」

 

エル「」

 

キング「じゃあ行k」

 

スペ「キングちゃん!一緒にご飯食べに行きましょう!」

 

キング「いや、悟空さんに伝えてこないとって言ったばかりよね」

 

スペ「伝えるのは他のヒトが行ってくれますよ!私はキングちゃんとご飯を食べたいです!」

 

キング「…そんなに誘ってもらえて嬉しいのだけど、遠慮させてもらうわ」

 

スペ「なして!?」

 

キング「あなたダイエット中よね」

 

スペ「ぁ、」

 

キング「そのせいでライバルが肥えて走れなくなる所なんて見たくないわ」

 

スペ「」

 

スカイ(全く。スペちゃんはいつまで経ってもスペちゃんだね〜)

 

キング「じゃあお先、」

 

スカイ「えー、キング行っちゃうの〜?今セイちゃんは併走相手探してるんだけどなぁ」

 

エル「わおっ!スカイが自分からトレーニングとは珍しいデスね!」

 

スカイ「まぁね〜」

 

スペ(確かに珍しい……それに、このタイミング…)

 

スカイ「……」チラッ

 

スペ(! まさかっ)

 

スカイ(スペちゃん、私も手伝うよ〜)パチッ!

 

 

スペの疑心はスカイのウインクによって確信を得た。

 

 

スペ(やった!これでグラスちゃんが自分で行くって言ってくれれば解決する!セイちゃんはトレーニングだけど)

 

スカイ(併走トレをキングが断るはずないからね〜。楽しんでおいでグラスちゃん。このセイちゃんの屍を超えて)

 

 

トリックスターセイウンスカイ。彼女の強さはヒトの考えを逆手に取る事。

ゆえにこの程度の事は造作もない。しかも相手はへっぽこウマ娘。コントロールするなど自由自在、

 

 

キング「いやよ」

 

 

だと思っていた。

 

 

スカイ「え?………ん?」

スペ (え?………ん?)

 

キング「だから嫌よ。あなたから言ってくるなんて何を企んでいるのか分かったもんじゃないわ」

 

スカイ「」

 

 

セイウンスカイ一つの誤算。

それは、

日常のセイウンスカイは自分で考えている以上に天邪鬼だった。

 

そのお陰でスペとスカイの作戦は失敗に終わる。

 

 

スペ(どどどどどーすんの、どーーすんの??)

 

スカイ(チャンスはコレしかない。ゴリ押しで行くよ!)

 

 

改めて作戦内容を確認。

悟空にウララが補修のためトレーニングは無しだとキングが伝えに行く予定だから、そのキングを何とか足止めし、代わりにグラスが行くように仕向ける。

 

 

スペ・スカイ((やってやる!))

 

 

ここに皐月賞バと東京優駿バのタッグが誕生した。

 

 

キング「………じゃあ、」

 

スペ(先手必勝だよ!いけっ、セイちゃん!)

 

スカイ「キーング!わたしと、」

 

キング「しつこい!!!」ガアッ!!!

 

スカイ「ヒンッ!」ビクッ

 

スペ(セイちゃんけっぱれ!)

 

スカイ(す、スペちゃん………よし!)「お願い!何だか今日凄く走りたい気分なんだよ!キングじゃないとやる気出ない!」

 

キング「私で左右されるやる気なら高が知れてるでしょ」

 

スペ(っくぅ〜、手強い!セイちゃん、次は下から攻めよう!)

 

スカイ(おーけー)「……ねぇ…あの……勝手な事言ってるのは分かってるけど……ほんとにだめ、かな?」

 

キング「っ!…い、いやよ。何か怪しいし…」

 

スペ(効いてる…のかな。次はカッコよく決めよう!)

 

スカイ(任せて!)「怪しい?それは誤解だよ。私はただキングヘイローという宿敵と切磋琢磨したいだけさ」

 

キング「………………は?」

 

スペ(…カッコいい?)

 

スカイ(ルドルフ会長verだよ。……ダメだった?)

 

スペ(う、、ん。セイちゃんのキャラじゃないかな。……次は元気にいってみよー!)

 

スカイ(りょーかい!)「それに見てよあの青空!そしてターフの澄んだ緑色!あそこで走れると凄く気持ち良さそうだよ!」

 

キング「まぁ……そうね」

 

スペ(もう少し!連続で決めるよ!次っ、熱血!)

 

スカイ「今ッ!私の魂が走れと叫んでいるんだよ!…もう止まれない………私は走りたいんだッッッ!」

 

 

 

 

スペ(クールに!)

 

スカイ「私の手をとって、お嬢様。共に行こうか」

 

 

 

 

 

スペ(ちゅうに?っぽく!)

 

スカイ(!!?)「…風が、少し騒がしくなって来た。この場に居てはダメ、早く行こう。…全ては、風が止む前に。……そう、私達のアルカディア(理想郷)へ」

 

 

 

 

 

スペ(ちょ、ちょっと……エッチに)

 

スカイ「きんぐぅ……ハァ……ンッ……もしもぉ、私と一緒に走ってくれるならぁ……フーッ、フーッ……私のチューを…ア ゲ ル♡」

 

 

 

キング「……………………」

 

エル「………………………」

 

グラス「…………余程キングちゃんと併走したいようなので代わりに私が行きましょうか」

 

キング「…………………ええ、お願いするわ」

 

スペ・スカイ((キタああああああああああああ!!!!!!!))

 

 

グラスの一言でミッションをクリアしたスペ達。

やはり楽しみにしていたのか、グラスは教室から飛び出すように走り去って行った。

 

 

スペ(やった!やったよ!セイちゃん!)ジー

 

スカイ(どんなもんよ!私が10割損した作戦は!)ジー

 

エル「………………さっきから見つめ合ってマスけど、どうしたんデスか?」

 

キング「…………」

 

スペ「ほぇ?い、いやー何でもないよ!それよりセイちゃんとキングちゃんは走りに行って来なよ!」

 

スカイ「そうだね!そんじゃあ行こっかキング!」

 

キング「嫌よ」

 

スカイ「ありぇ?」

 

キング「あなたの様子が変だから目を離したくなくてグラスさんと代わったけど、今はあなたと2人きりになりたくないもの」

 

 

キングはさっきの怪訝な表情とは違い、あからさまに嫌悪感を丸出しにしていた。

 

 

エル「そりゃそうなりマース」

 

スペ「? どういう事?」

 

エル「だって一緒に行けばスカイに襲われるんデスよ?」

 

スペ「?………あ、」

 

 

《きんぐぅ……ハァ……ンッ……もしもぉ、私と一緒に走ってくれるならぁ……フーッ、フーッ……私のチューを…ア ゲ ル♡》

 

 

スカイ「ッッッ、ちがっ!あれは冗談で言っただけで!全然、これっっっぽっちも本気じゃなかったから!」

 

キング「…………それなら行こうかしら」

 

スカイ「ホッ。………え、でもそんな駄目だった?」

 

キング「駄目か有りかで言うなら最悪ね」

 

エル「ぶっちゃけキモかったデース」

 

スカイ「キモっ!!?…………なんか…ごめん」

 

キング「いえ………こちらこそ…」

 

スペ「ま、まぁ誤解なんだし走っちゃえば忘れますよ!怪我しないように頑張ってください!」

 

スカイ「……………スペちゃんも来るに決まってるでしょ。脚質は"大逃げ,,でよろしく」

 

スペ「それただ疲れるだけのやつ!?」

 

キング「…エルさんも一緒に来てくれない?スペさんも不安だわ」

 

エル「オーケーデェス!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

そんな事が裏で起きてるとは知らず、グラスは悟空達のトレーニング場所へ来ていた。遠目から見えるのは山吹色の武道着。やはりトレーニングをする前提だったからか、柔軟体操を行っていた。

 

 

グラス「悟空さん」

 

悟空「オッス!おめぇもトレーニングか?」

 

グラス「いえ今日は休みです。伝言があって来ました」

 

悟空「伝言?なんだ?」

 

グラス「ウララちゃん。補習があるのを忘れていたらしく、今日のトレーニングはお休みにしてほしいとの事です」

 

悟空「補習!?…あー、やっぱマズかったかぁ」

 

グラス「何がです?」

 

悟空「いや、前によぉ、トレーニングすんのは良いけど、学生って勉強もしなくちゃ駄目なんじゃねぇかって聞いたんだ」

 

グラス「ええ」

 

悟空「そしたら、大丈夫…とは言うんだけど、目は逸らすは飲み物一気に飲み干すわで変だったからよ。やっぱ逃げてたか」

 

グラス「そのようですね〜」

 

悟空「まぁでも補習ならしゃあねぇか。教えてくれてありがとな!」

 

グラス「はい。……………あの、」

 

悟空「なんだ?」

 

グラス「悟空さんは…その……これから何か予定ありますか?」

 

悟空「あるぞ。ちょっと手間だけど、トレーニングがねぇ時に行かなくちゃいけねぇからな」

 

グラス「っ!………そうですか…」

 

悟空「グラスは今日なにすんだ?」

 

グラス「…そうですねぇ……何しましょうか」

 

悟空「用事ねぇんか?」

 

グラス「はい…」

 

悟空「ほんとか!?んじゃおめぇ暇っつー事で良いんだよな!!?」

 

グラス「え、ええ…まぁ。どうしたんですか?」

 

悟空「オラの服を選んでくれ!」

 

グラス「服…ですか?」

 

悟空「ああ。前に自分の服を買えって言われたんだけど、そういう事がまるっきし分からねぇんだ。おめぇが暇なら手ぇ貸してくんねぇか?」

 

グラス「っ、はい!!!」

 

悟空「サンキュー!んじゃ10分後に門の所で良いか?着替えねぇと道着で出かけたら怒られちまう」 

 

グラス「ふふっ、私も着替えたいのでそうしましょう」

 

悟空「おう」

 

 

返事をするやいなや、相変わらずの突風を巻き起こしながら走る悟空。

早くもその背中が見えなくなると、

 

 

グラス「………ふふっ、私も悟空さんとお出かけ。今日は楽しい日になりそうです」

 

 

グラスはスキップをしながら寮部屋へと帰った。

 

 

 

 

      ・

      ・

      ・

 

 

 

そして数分後。

胸元に小さなアクセントが付いた白いブラウスに、ロングスカートを履いたグラスが門に到着すると、そこには既に悟空の姿があった。

ーー金色の髪をして。

 

 

グラス「お待たせしてすみません」

 

悟空「おう。構わねぇぞ」

 

グラス「やはり悟空さんは超サイヤ人で外出するんですね」

 

悟空「ああ。何かあっても姿を消したら良いだけだからな」

 

グラス「確かに。色んな意味で実在しない人なので絶対に見つかりっこないですもんね」

 

悟空「そういうこった。っと、そろそろ行こうぜ。オラ腹へっちまったよ」

 

グラス「もぉー、目的は食事ではありませんよ〜」

 

悟空「へへっ、分かってるって!」

 

 

 

     ・

     ・

     ・

 

 

悟空達が向かった先は、いつぞやウララのシューズを買いに来たショッピングモール。たくさん服があったからという理由で即決をしたが、初めに入った店はもちろんココだった。

 

 

ガツガツガツガツガツ!!!ズルルッ、ジュルルルッッ‼︎!むしゃむしゃむしゃむしゃ、バクンッ!!!ゴクゴクゴクゴク……

 

 

 

グラス(これが1番目立つ原因なんですけどねぇ…)

 

 

目の前に積み重なるお皿。店員が料理の提供と皿の回収をほぼ同時に行なっていた。

 

 

グラス「悟空さん。これから行くお店ですけど、」

 

悟空「…………ゴックンッ!……グラス」

 

グラス「? 何ですか?」

 

悟空「これからオラを…オレを呼ぶ時はカカロットって呼んだ方が良い」

 

グラス「カカロット……ですか?」

 

悟空「ああ。前にルドルフと変装した時にバレそうになって呼び方変えたんだ。徹底的にすんならその方が良いだろ」

 

グラス「ちょっと待ってくださいっ、会長と変装する場面がどうしても気になるのですが!?」

 

悟空「ちょっと祭りにな」

 

グラス「お祭り、ですか。」

 

悟空「グラスなら分かると思うぞ?オレ達バレねぇようにって変装してたのに、おめぇが勘付くから、とっさに呼び方変えたんだ。花火が終わってすぐだったかな?」

 

グラス「…花火終わり……変装…………あっ!」

 

 

心当たりがあった。

悟空の言う通り花火が終わってすぐに。どこか知り合いの気配がした仲の良いカップル。かと思いきや仲の良い親子の事。

 

 

悟空「変装してるのに違和感持つとはさすがだったぞ。オレですら目ん玉ひん剥いたくれぇだ」

 

 

あれから時間経ってるし話しても良いだろうと、ネタバラシをする悟空。

だがこの男は忘れていた。

ルドルフが親子のフリをするために何と言ったのかを。

 

 

グラス「で、ではあの恋人…じゃなく、親子は悟空さんと会長…?」

 

悟空「おう」

 

グラス「それでは!あんな幼い声を出してお父さん!と言った女性が会長だったのですか!?」

 

悟空「そうなる、、、な、」

 

グラス「抱きつく勢いで腕を組み!甘える動作を行った女性がシンボリルドルフ会長で良いんですよね!?」

 

悟空「お、おお…」

 

グラス「…………お父さんと呼ばれたのはそれっきりですか?」

 

悟空「へ?」

 

グラス「どうなんですかっ!!!」

 

悟空「!! い、いや、今でもたまに呼ばれたりすんぞ」

 

グラス「………そうですか…………フフッ、会長お可愛いですねぇ〜」ニヤァ

 

悟空「…グラス……多分ルドルフは知られたくなかった事だろうから、あんま言いふらしたりは、」

 

グラス「ええ、もちろん言いません。これは私の中だけで留めておきますので。……いざという時のために」

 

悟空「そ、そうか。なら良いんか、な?」

 

 

 

 

 

 

 

ルドルフ「クシュッ………失礼しました」

 

たづな「おや、体冷えてしまいましたか?」

 

ルドルフ「そういう訳では……何となく嫌な予感が、」

 

たづな「…………悟空さんですか?」

 

ルドルフ「恐らくそうですね」

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

   

食事を終えた悟空は、グラスを先頭にとある店の前に来ていた。

 

 

悟空「………グラス。オレは服を買いに来たんじゃなかったか?」

 

グラス「? カカロットさんはおかしな事を言いますねぇ。そのためにこのお店へ来たのではありませんか」

 

悟空「オレがいくら物事を知らねぇっていっても、これが違う事くらい分かんぞ…」

 

 

グラスが良い店を知ってるからと先導し、生き生きとしながら歩いた先は、呉服屋だった。

店内で着物姿の人を見ている悟空は場違いだと思って即座に却下するが、

 

 

グラス「何を言いますか。大和魂を持つ者はその身なりを一緒に整える。悟空さんには日本人としての風習を知ってもらいたいのです」

 

悟空「ニホン人ちゅーかサイヤ人だけどな。地球人ですらねぇし。それに風習たってこの服着てる奴初めて見たぞ」

 

グラス「………やはり駄目でしたか」

 

悟空(コイツ…他の奴らに隠れて分からなかったけど、結構ズレてんな)

 

グラス「カカロットさんの希望はありますか?」

 

悟空「普通ので良いんだ。そこら辺でよく見るやつ。オレは好きじゃねぇけど、キントレから借りた硬ぇズボンとかが普通なんだろ?」

 

グラス「んー、それだと少しつまらn、」

 

悟空「グラス」

 

グラス「………はい」

 

 

諦めを悟ったグラスはすぐに行動を移した。

適当な店に入り、シンプルなデザインの服やズボンと悟空を試着室に押し込んだ。

すると返ってきた言葉は何となく予想してたもの。

 

 

悟空「グラス。これ入んねぇ。こっちのは腰緩いし」

 

グラス「…………」

 

 

大きくしようと小さくしようと、サイズに合わないという結果だけが残ってしまう。

悟空の、出ている所は凄く出て締まるべき所は締まってる。そんな規格外のスタイルに四苦八苦する事もあった。

そこから店舗を変えても同じ事だった。

早くもグラスの脳内には、打つ手なし…という単語が浮かび上がる。

 

 

グラス(………ユニ○ロさんに頼りますか)

 

 

困った時はユニ○ロ。

種類が多いからサイズの調整をしやすいだろうと、グラスは肩を落としながら向かった。

 

  

 

     ・

     ・

     ・

 

 

悟空「ふー、これでたづなも文句ねぇだろ。全然おかしくねぇもんな」

 

グラス「はい。…悲しくなるくらいに普通ですよぉ」

 

 

結果的に悟空の服は決まった。

デニムパンツに黒の長袖Tシャツと、白の長袖シャツ。

オシャレをさせたいと考えていたグラスとは正反対の恰好だった。

 

 

悟空「まだ拗ねてんのか?」

 

グラス「拗ねてません」

 

悟空「アイス食うか」

 

グラス「…はい」

 

 

 

    ・

    ・

    ・

 

 

 

デザートを食べ終わり、モール内をあてもなく歩いている時、悟空はある店の前で立ち止まった。

 

 

グラス「ごく、……カカロットさん?」

 

悟空「グラス。ここは何だ?」

 

グラス「ここは…スポーツ用品店ですね。トレーニング道具を取り扱っており、大型店舗なのでウマ娘専用器具もあります」

 

悟空「そうか。ウマ娘の、……入っても良いか?」

 

グラス「はい。もちろんです」

 

 

ウララのトレーニングに使えるかと思い、グラスに案内を頼んだ。

店内に置いてある器具は、形だけを見れば人間が使う物と同じ。ただ重量だけが比較にならなかった。

 

 

悟空「おぉぉ、すげぇなこれ」ギーコ、ギーコ

 

 

悟空はとある器具に目をつけ、上から吊られているバーを片手で引きながら遊んでいた。

それを見たグラスはギョッ!…と目を見開いて、悟空の側へと近寄る。

 

 

グラス「ちょ、ちょっと悟空さん!」

 

悟空「ん、なんだ?ちゅーか名前の呼び方が違うぞ」ギーコ

 

グラス「あ、すみませ……ってそうじゃありません。今すぐ手を離してください!」ヒソヒソ

 

悟空「何だよグラス。内緒話か?」

 

グラス「貴方が楽に上げている重量が300キロなんですよ!」ヒソヒソ

 

悟空「へー、300か。やっぱ物足りねぇな」

 

グラス「何を呑気な…。300キロとなれば筋肉に人生を捧げた人でもほとんど無理な重さなんですよ」ヒソヒソ

 

悟空「え?じゃあ何でこんなの置いてんだ?」

 

グラス「だからウマ娘専用だって言ってるじゃないですか!しかも片手でなんてウマ娘でも出来ない事を遊び半分でやらないでください!」ヒソヒソ

 

悟空「ほんとか!?……あちゃあ。どおりで…」

 

グラス「通りで?なんですか?」

 

悟空「…オレの後ろ15mくらいから視線を感じる」

 

グラス「え、……まさか」チラッ

 

 

 

店員「」( ゚д゚)

 

 

 

グラス(これは…やってしまいました……)「カカロットさん、もう行きましょう」

 

 

そう言いながら顔を向けると、悟空の姿がない事に気付いた。

 

 

グラス(っ!どこに、)

 

 

行ったのか…と考える前に、ボスンッ!という音が耳に入ってくる。

音に導かれるように視線を向けると、そこには通常の倍近くありそうな程大きいサンドバッグを叩いていた。

 

 

グラス「ちょっ、カカロットさん!行きますよ!」

 

悟空「ちゃんと加減してっから大丈夫だ。さっきのだって適当言えば問題ねぇよ」ボスッ、ボスッ

 

グラス「っもう。………気に入ったのですか?」

 

悟空「ああ。殴ってっとパワー付くだろうし、ストレスも発散できるだろうからなぁ。ウララに土産で買ってくか」ボスッ

 

 

すると、そこへ。

 

 

店員「あ、お客様。怪我の原因にもなるので叩くのは控えてください」

 

 

当然ながら注意が入った。

人間用ならまだしも、ウマ娘専用となれば丈夫な素材を使っている。

そのため表面の革を人間が叩けば、拳の皮は捲れたり手首を折る人もいた。

だから店員は急いで止めたのだ。

 

しかし悟空は本気で購入を考えていた。

ウララが強くなるならと、しっかりイメージして。

 

だから店員には気も配らなかった。

 

 

その結果。起こってしまった。

 

 

 

"ドゴッッッ!!!!!!!…ガシャンガシャンシャンシャンーーー,.

 

 

サンドバッグを弱く叩いていたのに突如現れた店員に驚き、少しだけ力が入ってしまう。

粉砕はしなかったものの、サンドバッグはくの字に折れ曲がり、チェーンはうるさく音を立てていた。

 

 

悟空「」

 

グラス「」

 

 

店員「」( ゚д゚)……(・Д・)………( ゚д゚)

 

 

 

店員は昔教えられた事を思い出した。 

"このサンドバッグはウマ娘専用のため、人間の力ではビクともしないのだ,,と。

 

 

店員「あ、の……おきゃくさま?」

 

悟空「やb、「申し訳ありません!」」

 

 

目で悟空を制止して、グラスは深々と頭を下げながら言った。

 

 

グラス「彼は日本に来てから日が浅く、ついテンションが上がってしまったようで……。…商品に手を出してしまいすみません!」

 

 

グラスは一言で複数の意味を込めた。

それは悟空を外国人にした事。さらに誠心誠意謝る事で、店員が突っ込みたかったであろうバ鹿力に関する質問から論点をズラす事。

 

 

店員(外国の人なら……いや、でも、)

  

グラス「本当に申し訳ありませんでした。傷ついたようなら弁償しますので」

 

店員「い、いえ!お客様にお怪我がないようでしたら……ってあれ、お客様はどちらへ?」

 

グラス「え?」

 

 

横にいるはずの悟空がいない。

グラスと店員は右へ左へ顔を動かすと、ソレを見たと同時に固まった。

 

まだレースを知らないであろう幼いウマ娘達。

見たところ、ベンチプレスをやっていたのだろう。そして身の丈に合わないから失敗したと見える。

上げてる最中だったウマ娘の手からズレ落ちたバーは、ウマ娘の顔スレスレの所で止まっていた。

 

もちろん悟空が上から掴んで止めていたからだ。

 

 

 

離れた所に一瞬で。

 

 

 

幼いとはいえウマ娘が持てない重さを。

 

 

 

 

バッグでも持つかのように。

 

 

 

店員「ぁ、あの、プレートの数、、、ご、ごひゃ、きろ、」

 

 

目の前の現実が受け入れられないとばかりに目を大きくしていた。

そんな店員を尻目に、

 

 

グラス「いやぁ、やはり外国の方は凄いですね〜」

 

 

そう言い残してグラスは悟空の元へ行くと、本気の力で悟空の手を握りしめて店から出て行った。

 

 

 

      ・

      ・

      ・

 

 

グラス「…ハァ。」

 

悟空「………怒ってっか?」

 

グラス「…怒ってはないです。カカロットさんがいなければ大怪我をしていたでしょうし、あれだけ泣いていれば危ない事だと身に染みて理解したでしょう。今回の事は何も言いません」

 

悟空「へへっ、サンキュー」

 

グラス「でも良かったのですか?サンドバッグ買わなくて」

 

悟空「ああ。さすがにあの状況で買えねぇし、サンドバッグの代わりくれぇオレの腹でも出来るからな」

 

グラス「やめてください。ウララちゃんの手が心配です」

 

悟空「心配ぇすんな。ちゃんとしたパンチの打ち方教えてやるから」

 

グラス「変な事教えるなってキングちゃんに怒られちゃいますよ?」

 

悟空「………やめとくか」

 

 

話しながらショッピングモールから出ると、まだ日差しがさしこんでいた。

 

 

悟空「んー、まだ3時頃か」

 

グラス「えっ、分かるのですか?」

 

悟空「太陽の位置や空の色で何となくだけどな。それより門限にはまだ早ぇから他の所でも行くか?」

 

グラス「……まだ、一緒でも良いんですか?」 

 

悟空「? 良いに決まってんだろ。少し歩いた所にクレープ売ってるからそこ行こうぜ」

 

グラス「ウッ、甘味、ですか…」

 

悟空「あー、やっぱマズいか」

 

グラス「……いえ、今日はチートデイって事にするのでクレープ行きましょう」

 

悟空「ちーとでー?」

 

グラス「日頃食事制限をかけてるヒトが週や月に一度何でも食べて良い日を作るんです。それを今日にします」

 

悟空「良いんか?」

 

グラス「はい。今日はとても美味しくなる日なので」

 

悟空「え!日によって味変わんのか!?」

 

グラス「女性限定ですけどね」

 

悟空「女だけ……、……何かずりぃぞ」

 

グラス「ふふっ」(皆さんもこんな気持ちだったのでしょうねぇ〜)

 

 

1番感じているのはオグリキャップだろうか。好きな人と食べるご飯が美味しいという事を。

グラスはワクワクする気持ちが抑えきれず、尻尾をぶんぶんと振り回しながら悟空の後ろをついて行った。

 

 

 

 

 

 

悟空「そういえばグラスと2人でいんのは初めてか」

 

グラス「厳密には2回目ですよ」

 

悟空「そうか?2人だけの時だぞ?」

 

グラス「ええ。2人きりの時が前に一度だけ」

 

悟空「んな事あったかなぁ………………んー、分かんね。降参だ」

 

グラス「ほら、カカロットさんが初めて学園に来た翌日の早朝、一緒に逆立ち歩行したではありませんか」

 

悟空「…………やっ、た……ああ!確かにやったな!ははっ、そういえばそうだった!」

 

グラス「もーっ、忘れてるとは酷いですねぇ」

 

悟空「悪りぃ悪りぃ!でもほんと、あん時と比べるとかなり強くなったなぁ」ポン

 

 

くしゃくしゃ、と雑にグラスの頭を撫でる大きな手。

グラスは恥ずかしい思いから頬を赤く染めるが、手を退けようとはせず、はにかんだ表情を浮かべた。

 

 

グラス「ぁ、ありがとうございます」

 

悟空「………ん?」ピタッ

 

グラス「どうしました?」 

 

悟空「おめぇ、頭ちっせーな」

 

グラス「はい?」

 

悟空「いやこれは中々すげーな。ウララやスカイよりも小せぇ」ナデナデナデナデナデナデ

 

グラス「え、あの、、ごk…カカロットさん?」

 

悟空「コイツは驚いた。おめぇは背低いのに、尻はデケェし、頭は小せぇし……ははっ!それでいて強えーから良く分かんねぇな!」

 

 

満面の笑みだ。小さな球体の触り心地がクセになったのか、悟空はひたすら撫でくり回した。

 

だから気付かなかった。

 

俯いたグラスがどんな顔をしているのか。

 

 

 

グラス「……………はぁ、」

 

 

グラスは目を瞑り、深呼吸をする。思い出すのは先日の心境。

その時を思い出しながら膝を腰の位置まで上げて、勢い良く地面に踏み下ろした。

 

 

ーーーードンッッッ!!!!

 

 

悟空「!!?」

 

 

突然の事に目を丸くするが、グシャグシャと足を地面に擦りつける音だけが聞こえた。

 

 

悟空("前掻き,,つったか。品のねぇ動作って聞いたけど。ちゅーか何か殺気出て、)

 

グラス「カカロットさん?」

 

悟空「はいっ!」

 

 

薄気味悪く嗤うグラスを見て思わず姿勢を正した。

 

 

グラス「振り返りついでにもう一つ思い出しましょうか」

 

悟空「な、なにをだ?」

 

グラス「忘れてるでしょうが、逆立ち歩行している時に貴方は同じ事を言ったんですよ。もっとも、今回はプラス1加えられましたけどね」

 

悟空「……だっけ?」ハ、ハハ

 

グラス「まぁその様子だと私が言った事も忘れてますよね?」

 

悟空「え、っと、」

 

グラス「女性の身体の事について失礼な事を言うなと言ったんです!」

 

悟空「失礼な事って、別にそんなつもりねぇぞ?」

 

グラス「忘れてた癖に全く同じ事言わないでください!」

 

悟空「なぁに言ってんだよ。忘れてっから同じ事言えるんじゃねぇか!」

 

グラス「……帰宅したらたづなさんも含めてお話ししましょうか」

 

悟空「悪かった。クレープ好きなだけ食って良いから勘弁してくれ」

 

グラス「カロリー消費の運動にも付き合ってくれたら許します」

 

悟空「サンキュー」

 

 

 

 

      ・

      ・

      ・

 

 

 

 

悟空「あ、グラス。あれだぞ」

 

 

次第に見えてくるキャンピングカー。クレープの看板が置いてあり甘い匂いが漂って来た。

甘い物は別腹とばかりに食欲がわく。自然と足が速くなるのを感じていた。

 

 

その時だった。

 

 

 

「おい!うるさいぞっ!」

 

 

男の怒鳴り声が聞こえ、悟空とグラスは目を向けた。

 

 

悟空「なんだ?」

 

グラス「あれは……子供でしょうか」

 

 

ベンチに座り、泣き叫ぶ子供をあやす母親。耳がある所を見るとウマ娘だろう。男の怒声により更に泣き声を上げた子供をギュッと抱きしめながら母親は頭を下げていた。

 

 

グラス「っ、…自分がどこかへ行けば良いものの。許せません!」

 

悟空「まぁ、落ち着け」

 

グラス「何を悠長なっ!」

 

悟空「多分だけど、余裕がねぇのはあの男も同じだろ」

 

 

そう言って悟空はスタスタと騒ぎの渦の中へ入っていった。

 

 

女性「すみません!すぐに移動しますから!」

 

男性「ったく!子供の世話くらいちゃんと、ッッッッ」

 

 

直後。男の体がピタリと固まった。

 

 

悟空「おめぇは後な。先に相手すんのはコイツの方だ」

 

女性「あ、あなた、、は?」

 

 

金色の髪に碧い眼。日本人とは程遠い見た目なのに、日本語を話しながら抱きしめる子供を見て来る男。

怒られた後だからか、女性は怯えを含みながら問いかけた。

 

 

悟空「なぁ、そいつ抱っこして良いか?」

 

女性「え、、、、ぁ、はい」

 

 

困惑を隠せない女性だったが、どこか温かい空気を放つ悟空に警戒心が薄れる。

 

子「わぁぁああん!うわぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

 

悟空「おー、元気良いなぁ」

 

グラス「ご、、カカロットさん?」

 

悟空「見ろよグラス。すげぇ声だ。きっと強ぇ奴になんぞ」

 

グラス「ハァ……あなたという人は…」

 

悟空「懐かしいなぁ。悟飯もうるせぇくらいに泣いてやがった」

 

女性「あ、、、あなたもお子さんを?」

 

悟空「ん?……まぁな」

 

子「うぇえええん、ウッ…グスッ……わあああああん!」

 

悟空「ははっ!泣け泣けー、おめぇ達子供は泣くのが仕事だもんな!子供は仕事する癖に何でオレはしないんだって、チチにすげぇ怒られたぞ!」

 

グラス「当たり前ですよ〜」

 

子「うわぁぁぁあ…あ、、ぁ…?」

 

悟空「あり?もう良いんか?」

 

子「……?………おさるさん?」

 

悟空「っ!?」

 

女性「こら!親切にしていただいたのだから、ありがとうでしょう!」

 

 

失礼な事だと女性は青ざめた。

すぐに悟空から離そうとするが、大きな手が待ったをかける。

 

 

悟空「い、いやっ、、ククッ、このままで大丈夫だっ……ふははっ!」

 

 

我慢できていない笑いが漏れ出す。

女性はもちろん、グラスだって知らない事。学園にいる者誰1人も知らない事を、無垢な顔をした子供が言ってきたのだ。

 

 

悟空「あっはっはっ!」

 

グラス「???」

 

子「おさるさんじゃないの?」

 

悟空「ははっ!いーや猿で合ってんぞ!良く分かったな!」

 

子「えへへ、すごい?」 

 

悟空「ああ、超すげー!元気も良いし、勘も良いし、おめぇは絶対ぇ強くなる!もう少しデカかったら修行つけれたんだけどなぁ」

 

女性「あなたはトレーナーなんですか?」

 

悟空「そんなとこだ。コイツはやっぱレースの世界に行くんか?」

 

女性「はい。素質はあると思うので、後はこの子が大きくなってから、どうしたいのかを聞くつもりです」

 

悟空「そっか。おめぇは強くなりてぇか?」

 

子「つよく?」

 

悟空「あー、、速く走りてぇか?」

 

子「はやく……うん!お母さんのようにはやくはしりたい!」

 

悟空「そりゃあ良い事だ。そんならまずは母ちゃんの言う事しっかりと聞かねぇと駄目だかんな!」

 

子「うんっ!あ、ねぇねぇ、とれーなーって、せんせいなんでしょ?」

 

悟空「ん?そう、なんのか?」

 

子「じゃあさ!おーきくなったら、わたしにおしえて!それまでいい子でいるから!」

 

悟空「っ、……そうだなぁ」

 

子「やくそくね!」

 

悟空「おう!」

 

グラス(悟空さん…)

 

 

美しい程に残酷な約束をする悟空。その表情に一瞬だけ翳りが差したのをグラスは忘れる事にした。

 

 

グラス「カカロットさん。そろそろ」

 

悟空「ああ。分かってる」

 

 

子供を下ろして一撫ですると母親へと返す。そして今度は固まった男性の目の前に立った。

 

 

悟空「おめぇだってガキの頃は泣き虫で母ちゃんが怒られてたかも知れねぇだろ。女や子供には優しくしなきゃダメじゃねぇか」

 

男性「ぁ……ウッ…っ、」 

 

 

誰が見ても分からないが男性はパニックを起こしていた。

簡単に言うと体が動かない。

思考も回る。呼吸も出来る。視線も動く。それなのに頭から爪先までピクリとも動かせない。

まるで全身に何かが強く纏わりついているようだった。

 

 

悟空「苦しくはねぇだろうけど、おめぇは悪ぃ事をしたからちょっとした罰だ」

 

グラス「か、カカロットさん?」コソコソ

 

悟空「ん?」

 

グラス「こんな人目に付く所で"気,,の使用はリスクが…」コソコソ

 

悟空「ああ、もう終わる」

 

男性「〜〜〜っ!?!?!?」

 

悟空「怖いだろ?いくらコイツらがウマ娘でも、怒鳴る奴がいたらもっと怖いんだからな!」

 

男性「………」

 

悟空「ちゃんと謝れるか?」

 

男性「…」コクン

 

 

頷いた男性を見て、悟空はゆっくり右手を振るう。

その瞬間、固まっていた体は突然動き出す。視界に金色の光が微かに散ったのが見えた。

 

 

男性「っ、はぁ、はぁ、はぁ、……い、今のは…」

 

悟空「ほれ」

 

男性「ぁ、は、はい…」

 

 

悟空の催促に従い、フラフラと親子の正面まで行き、頭を下げた。

 

 

男性「その、、、大きな声を出してしまい申し訳ありませんでしたっ」

 

女性「こ、こちらこそ、」

 

グラス「貴女は謝罪する必要ありませんよ〜」

 

女性「え?」

 

グラス「悪い事してませんから。ただ、反省している人には許しの言葉を差し上げてください」

 

 

最初に反応したのは子供だった。

女性の腰の部分に抱きつくと、服の裾を引っ張る。母親である女性は子供も言わんとしている事がすぐに分かった。

 

 

女性「……許します…ので、あなたも気にしないでください」

 

男性「! ありがとうございますっ」

 

 

悟空「よし!」

 

グラス「解決ですね。私達は行きましょうか」

 

悟空「あ、それはもうちょい待ってくれ。次はコイツの番だから」

 

グラス「え?」

 

 

悟空の見る先には男性。その男性ですら訳が分からないと表情で語っていた。

 

 

グラス「番って…謝罪なら終わったばかりではないですか」

 

悟空「いや、それじゃねぇ。おめぇ何があったんだ?」

 

 

確信めいた言い方で問いかけた。

 

 

男性「!?ど、どうして…」

 

悟空「? どうしてって…知らねぇから聞いてんだろ」

 

グラス「カカロットさん。彼は、何で知ってるのか…ではなく、どうして分かるのかを聞いています」

 

悟空「そういう事か。簡単だ。おめぇは泣き声に苛立ってるだけなのに、おめぇの"気,,は怒りのそれじゃなかった。不安定でブレブレなんだよ」

 

男性「???」

 

グラス「彼は貴方を見て、表情や仕草から心に何かしらの不安を抱えている事を悟りました。苛立った原因は他にあるのではないかと聞いています」

 

男性「な、なるほど…。情けない話しになりますが聞いてくれますか?」

 

悟空「だから最初から聞いてんじゃねぇか」

 

 

コントロールしたとはいえ、超サイヤ人化の悟空は気の長い方ではない。

話しを引っ張り続ける男性に、少し"気,,が乗った状態で喋ると男性は肩をビクつかせ、悟空はグラスからペシンと叩かれた。

 

 

     ・

     ・

     ・

 

 

 

男性「ーーーーと、言う訳なんです」

 

グラス「それは、まぁ、、何と言うか…」

 

 

救いようが無い話しだが同情心が湧いた。

男性曰く、大事な書類の入った封筒をどこかに落としてしまったとの事。その封筒には取り引き先の重要なデータもあるから無くしたりすると、もはや会社にすらいれない状況らしい。

 

 

男性「だからと言って関係ない方に当たり散らして良い訳ではありませんが……つい、」

 

グラス「警察へは行かれたのですか?」

 

男性「はい…。ただ、どこに落としたのか予想も付かないと探しようがないと…」

 

グラス「それもそうですね…」チラッ

 

悟空「んー、んーーーー、、、うーーーーーーーん。おしっ!オレが見つけてやるから元気出せ!」

 

男性「見つけるって言ったって……もう可能性のある所は全部………」

 

悟空「無くしたやつは大事な物だったんだろ?それなら鞄にしまっとくだろうし、落としたっつーよりは、どっかに置いてる可能性の方が高ぇだろ。まぁ後はおめぇ次第だ」

 

 

そう言いながら、悟空は男性の頭に手を置いた。

 

 

グラス「まさかっ、カカロットさん!それは!」

 

悟空「グラス。もしもの時は………一緒にたづなに謝ろうな」

 

グラス「………もー、やるなら最後まで格好つけてくださいよ」フフッ

 

男性「???」

 

 

会話の内容が理解出来ない男性は狼狽えて悟空から距離を取ろうとするが、頭をガッシリと掴まれており動く事は出来なかった。

 

 

 

沈黙が続く事、5分。

 

 

目を瞑ったまま悟空が口を開いた。

 

 

悟空「ふーとー……………封筒…………水色っぽいやつか?」

 

男性「!!! それですっ。何故分かったのですか!?」

 

悟空「見つけたからだ」

 

男性「どうやって!?それに一体どこにあったのですか!!?」

 

悟空「オレの言う事を聞いてくれんなら教えてやる」

 

男性「言う事……なんでしょう!何でも聞きます!」

 

悟空「オレとグラスに会った事。そしてオレがやった事全てを誰にも話さねぇ事だ。家族や友達、誰1人にもだ」

 

男性「約束します」

 

悟空「おし!」

 

グラス「それで、どこにあったのです?」

 

悟空「ん、結構離れた位置にある公園。書類見ながら電話してて、そのまま置いてきちまってる」

 

男性「あっ!確かに公園に行きました!」

 

グラス(真っ先に思い当たる場所なのでは!?)

 

男性「ありがとうございます!すぐに向かい、」

 

悟空「待て。離れた位置つったろ。向かってる間に誰か拾ったりしてどこか行っちまうと、それこそ探しようがねぇ」

 

男性「え、でも、どうしたら…」

 

悟空「グラス。クレープ食ってねぇけど、ちょいと運動しようぜ」

 

グラス「しょうがないですね〜、良いですよ」

 

悟空「へへっ、サンキュー!」

 

男性「え、、え?、」

 

悟空「オレの背中に乗れ。車と同じくらいの速さで行ってやるよ」

 

男性「はいぃ!??」

 

 

キャパオーバーをした男性は頭から煙が吹き、グラスは屈伸したり飛び跳ねたり準備運動を行う。

事の一連を見ていた女性親子は悟空の傍に近づいた。

 

 

女性「あの、」

 

悟空「ん?」

 

女性「また、会えますか?」

 

悟空「………、」

 

子「あえるよ!わたしのとれーなーになってくれるもんね!」

 

悟空「………ああ。おめぇが大きくなったらな!」

 

女性「!!!」

 

 

女性は気付いてしまった。

心優しい彼は嘘をつくのが下手だという事に。

 

 

女性「……"最後,,にお名前を教えていただけませんか?」

 

悟空「っ!……カカロット。……そして、」チラッ

 

グラス「! はい、ちょっとお耳失礼しますね〜」

 

男性「え、ちょっ!なんで塞ぐの!?」

 

悟空「………そして、孫悟空」

 

女性「……ありがとうございました」

 

子「ありがとね!おさるのおじさん!」

 

悟空「ああ。母ちゃんの言う事はちゃんと聞くんだぞ」

 

子「うん!」

 

 

 

悟空「で、何やってんだ。早く乗れよ」

 

男性「いえっ、ウマ娘さんに耳を塞がれていたのですが!?」

 

グラス「早くしないと置いていきますよ〜」

 

男性「何か僕に冷たくないかな!?」

 

 

当然だとグラスは鼻を鳴らす。それを見た男性はぎこちない動きで悟空の背中へとしがみついた。

 

 

悟空「んじゃ」

 

グラス「さようなら〜」

 

 

ドンッ…と音が鳴る。

凄い勢いで離れていく後ろ姿に、女性は胸の内から込み上げてくるものを感じた。

 

 

子「はやーい!わたしもあんなはやくなれるかな?」

 

女性「そうねぇ。そのためにはまず?」

 

子「おかーさんのゆーことをきく!」

 

女性「よろしい。頑張ろうね。アーモンド」

 

子「うんっ!」

 

女性(ありがとう。グラスワンダーちゃん。孫悟空さん)

 

 

    ・

    ・

    ・

 

 

 

 

男性「あったーっ!」

 

悟空「おう、そりゃ良かった」

 

グラス「良かったですねぇ」

 

悟空・グラス「「んじゃ!」」ダッ!

 

男性「え、」

 

 

 

 

 

男性「ぇ、」ポツン…

 

 

 

     ・

     ・

     ・

 

 

 

 

 

グラス「……………叫んで良いですか?」

 

悟空「………いいぞ」

 

グラス「あんなに暴露してどうするつもりなんですか!!!」

 

 

最初にいた場所とは違い、自然の中での大声はすごく反響した。

 

 

悟空「んな事言ってもおめぇだってノッたじゃねぇか」

 

グラス「あんな雰囲気で断る事なんて出来ませんよ」

 

悟空「まぁまぁ、結果良ければ全て良しってな!」

 

グラス「むぅ、」

 

悟空「さて、と。ここどこだ?」

 

グラス「さあ?」

 

 

周囲から聞こえる鳥の鳴き声。雰囲気はかつてウララと出会った所に似ているが。

 

 

悟空「これからどうする?帰ろうと思えば"気,,追ったり、瞬間移動すれば良いから迷子にはなんねぇぞ」

 

グラス「うーん。もうじき日が暮れそうですもんねぇ」

 

 

悩む悟空達に遠くから女性の声が聞こえて来た。

 

 

『滝行に興味ありませんかー!体験コースまもなく終了になります!お清めのひと時、いかがですかー!』

 

悟空(滝か…。オラ1人なら行ってたな)

 

グラス(滝行ですか……本来ならば喜んで行きたい所ですが、今は悟空さんとお出かけですし…)

 

悟空「………これからどうすっかなー」チラッ

 

グラス「……何しましょうか、ねぇ〜」チラッ

 

悟空(この前ウララに坐禅組ましたら駄目だったし、ウマ娘に精神統一は向いてねぇんかもな)

 

グラス(あっ!行くにしても衣装がないです…。しかし、滝行は元よりふんどし一丁…、下着だけでもあれば………いえいえいえいえ!セイちゃんのようにはしたない真似は出来ませんっ!)

 

 

『貸し衣装ご用意しておりまーす!是非お越しくださーい!』

 

 

グラス「」

 

悟空(ん?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザァアアアアアアアアーーー

 

 

グラス「…」 

 

悟空「…」

 

 

 

 

ザァアアアアアアアアアァァァーーー

 

 

グラス「……」

 

悟空「……」

 

 

 

 

ザサザザザザザザザアアアアアアアアアーーー

 

 

グラス「……………」

 

悟空「…………」

 

 

 

    ・

    ・

    ・

 

 

〜 10分後 〜

 

 

女性「ありがとうございましたー!」

 

悟空・グラス「「・・・・・」」

 

 

冷たい空気漂う中で入る水の中は、雑念を消すにピッタリの場所だった。

ホワホワとした表情のまま2人は当てもなく歩き出す。

 

 

悟空(………そりゃそうか。ウララとグラスは違うもんな。好き嫌いくらいあるか)

 

グラス(……悟空さんが武道を嗜む方で良かったです。気持ち良いですね〜)

 

 

 

 

悟空(悪くなかった、…いや、良かったんだけど…)

 

グラス(でも、1つ欠点があるとするなら…)

 

 

 

悟空「短かったなぁ」

グラス「もっと長くしたかったです」

 

 

悟空「お?」

グラス「え?」 

 

 

悟空「だよな!」

グラス「ですよね!」

 

 

 

悟空「せめて30分はしたかったよな!」

 

グラス「そうなんですよ!精神が落ち着いて来たって思ったら終了でしたからねぇ。物足りなさがあります!」

 

悟空「スカイの所の山ならありそうだな。川流れてるから多分滝もあんだろ。今度行ってみっか」

 

グラス「その時は私も一緒に連れて行ってくださいね」

 

悟空「そのつもりだ。また、一緒にな!」  

 

グラス「はい!」

 

 

勢い良く体を寄せるグラス。とても"一緒に,,の一言が言えずに尻込みをしていた彼女とは思えない心境の変化だ。

いや、素直になったと言うべきか。

何にせよ、グラスが悟空に対して心を開いた瞬間でもあった。

 

 

 

 

 

 

秋の季節は夕方を過ぎると真っ暗だ。そのために車のライトが眩しく光り、歩道を歩く悟空とグラスを照らす。

 

 

グラス「悟空さん」

 

悟空「おめぇ呼び方……って、もう暗いし超サイヤ人の方が目立つか」

 

 

静かに息を吐くと金色は消え、代わりに夜に紛れる黒が現れた。

 

 

悟空「どうした?」

 

グラス「今日の事でいくつか伺いたい事があるのですが、良いですか?」

 

悟空「おー。好きなだけ聞いて良いぞ」

 

グラス「……では、ずっと呼んでいたカカロットって何ですか?あの子が言った、おさるさんって一体…」

 

悟空「その2つの答えは同じで、オラがサイヤ人だからだ」

 

グラス「? もう少し詳しくお願いします」

 

悟空「カカロットってのはサイヤ人としての名前らしい。そんで猿はサイヤ人が出来る変身でデケェ猿になるんだ。アイツはオラの潜在的な力を見たのかもな」

 

グラス「え、悟空さんはまた変身するのですか?」

 

悟空「尻尾と満月があればな。尻尾は生えねぇようにしたから、もうなれねぇけど」

 

グラス「尻尾!?……ふふっ、聞けば聞くほど驚く事ばかりです。そのお猿さんの姿は一度見たかったですねぇ」

 

悟空「………………………………意地でも見せる訳にはいかねぇな」

 

グラス「そんなに酷い姿なんです?」

 

悟空「そんなとこだ。そういやオラからも言って良いか?」

 

グラス「はい。何でしょう」

 

悟空「足を叩きつけるやつ…"前掻き,,の事だけどよぉ」

 

グラス「あ……今日もやってしまいましたよね。失礼しました」

 

悟空「いや、そうじゃなくて。率直に言うと、アレはおめぇの武器になんぞ」

 

グラス「え?」

 

悟空「感じた事をそのまま言うと、"前掻き,,をやった瞬間、おめぇの"気,,は興奮状態にある。だからと言って力そのものが上がる訳じゃねぇけどな」

 

グラス「……レースにおいて心は熱く、頭は冷たく冷静に。興奮状態と聞くと逆効果では?」

 

悟空「グラスの言う通りではあんだけど、おめぇは落ち着き"過ぎてる,,」

 

グラス「…過剰に冷静を保っているという事ですか?」

 

悟空「そうだ。その方がミスなく理想の走りが出来るんだろうけど、多分それが毎日王冠で、全部熱くなった時が宝塚記念だ」

 

グラス「!!!………スペちゃん」

 

悟空「ああ。その2つは間違いなくグラスの本気だろうけど、発揮できる力は変わると思う。それを引き出すのが、」

 

グラス「"前掻き,,という訳ですか。ですが、あれは人前でやるような事では……」

 

悟空「分かってる。だからどうするかは、おめぇが決めるんだ。ただ間違えちゃいけねぇのは結果だけを求める事。オラ達は化け物じゃねぇ。しっかりと心を持って強くなる。その意味がおめぇには分かるな?」

 

グラス「………はい!」

 

悟空「ん、まぁおめぇの事はあまり心配してねぇけど、困った事があんならいつでも言って来い。勉強以外な!」

 

グラス「あはっ!わかりました!では、早速お願いがありまして」

 

悟空「なんだ?」

 

グラス「次の私のレース見に来てください。天皇賞秋。毎日王冠で負けたサイレンススズカさんとの再戦。是非、客席で!」

 

悟空「あ、わりぃ。その日仕事だ」

 

グラス「……………え?」

 

悟空「はは、……て、テレビではちゃんと見るし応援してっからな!」

 

グラス「………今日の事、帰ってたづなさんに報告します」

 

悟空「い"い"っ!?お、落ち着け!話せば分かる!」

 

グラス「もー知りません!悟空さんのばかーーっ!」ダダダッ

 

悟空「待てって!おいっ、グラス!それだけは勘弁してくれぇーーー!!」ダダダダダッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回予告:ハルウララ

 

 

えっとねー、次は………あれ?天皇賞じゃないんだ。次のお話しはオマケらしいよ!

ウララ達がふゅーぞん?するんだって!

 

 

     「フュージョンな」

 

 

 

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