孫悟空とウマ娘   作:猫ネコ

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※ドラゴンボールZ 174話セル編のアニオリ回。
悟空がドラゴンボールを集めている最中建物に入る時に、「勝手にへぇりますよー」……が、めちゃくちゃ好きです。

注意
・過去捏造。
・独自解釈。
・学園内の建物は、公式に載っているトレセン学園見取り図を参考にしてます。
・捏造






孫悟空の能力を引き継ぐ者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー 前回のあらすじ ー

 

 

 

スズカ「いちごだいふくっ!」フヨッ

 

スカイ「雪見だいふくっ!」フヨッ

 

キング「チョコレート味ッ!」フヨッ

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

「…………既に移動していましたか…」

 

 

一張羅ともいえる緑色のスーツに身を包み、学園内をさまよう彼女。

一見すると分からないが彼女は今日、仕事が休みなのだ。

にも関わらずスーツを着ている理由はウマ娘やトレーナー達に、何らかの作業をおこなっていると見せかけている。

そしてその本質は、

 

トレセン学園を舞台にした " かくれんぼ ,, である。

 

 

(また初めから。もう少し分かりやすくして……というのは甘えですかね)

 

 

周囲にチラホラとウマ娘がいるが、彼女は気にせず目を閉じる。

力みは不要。聞くのではなく感じる。

たづなは思考を放棄して、静かに吹く冷たい風に身を任せた。

 

 

(……………………!)

 

 

パッと目を開き、体の向きを変える。

この方向…か。

だが確証はない。それどころか適当だ。

しかしその適当な感じが重要らしい。当てはまる単語を言うなれば " 直感 ,,

多分。恐らく。感じがする。

そんな曖昧な感覚を信じるのが、初歩の初歩だとか何とか。

 

 

(というか、遠い…。そこまで行くのに余計な体力を使ってしまいますよ)

 

 

そんな事を思っても彼には言えない。

体力作りの修行にもなって良いじゃないか…と、煽っている自覚など無いトレーニングオタクに満面の笑みで言われる未来がハッキリと見えるからだ。

しかし移動に時間を使っては、なんの成果も得られずに日が暮れてしまう。

たづなはふぅ…と息を吐くと少しだけペースを速くした。

 

 

(靴だけでも運動用にしておけばよかった……)

 

 

 

 

 

 

 

タッタッタッ…と、彼女はいつの間にか走り出していた。

ヒール付きの靴だが問題はない。軽快なリズムが狂う事はなかったが、唯一悩ましいのは「たづなさん!?そんなに急いで何かありましたか!」と聞いてくるウマ娘達だった。

善意な気持ちを無得には出来ず立ち止まっては返答を続けていた。

 

 

(急がば回れというのがコレですか)

 

 

想定していた時間よりは遅れてしまったが " 直感 ,, はこの辺りだ。

たづなはランニングのスピードを緩めて周囲に視線を配る。対象の位置を特定出来れば百点満点なのだが、それはまだ出来ない。

 

 

(それにしてもこの辺に隠れる所なんて……)

 

 

ダメ元で探知してみようか。そう考えて目を瞑った時、鋭い笛の音が聞こえた。

この学園ではよくある音だ。

たづなは少し考えると、引き寄せられるように音の鳴る方へ歩いた。

近づくにつれ運動した後とは関係のない汗が滲み出る。

そういえばそうだった。

この場所は彼女達のーー学園最強と名高いチームリギルが使用しているターフだ。 

 

  

(……いえ。さすがにそれは考えられない)

 

 

遊びに使うにはリスクしかない。

たづなはターフから顔を背けて足を一歩出した。

 

ゾワッ…!!!

 

途端に大きなナニカが蠢くのを感じた。まるで自分の居場所を教えているかのようなタイミング。

彼女は勢いよく振り返り、トレーニング真っ只中のターフを注意深く見つめた。

 

ーー"気,,の探知。

 

それはたづなからしてみれば、小粒程の人魂が無数に散らばっているかのようなものだ。

悟空の話しだとその小さな人魂が、命ある者の形に変わり、その者の本当の力が分かるとの事。

 

 

(………………くっ…! やはりピンポイントで見つけるには技術が足らないっ)

 

 

しかしまだ彼女は "気,, の概念を掴めただけなのだ。

悟空の言うような"気,,の大小の違いも分からなければ、走っているウマ娘でさえ "気,,を追う事は出来ない。

だからもしも本当に彼がこの場にいて、超高速スピードでターフを爆走していても分かりやしない。

もっともそんな速度なら自然の法則とは異なる突風が吹き荒れそうだが…、

 

 

「………?」

 

その時。

たづなはある一点を見つめた。特別大きな"気,,だとかそういう訳ではない。

場所が…。

その小さな人魂のような形がある場所が、無視できないものであった。

 

 

「…………何をやっているのですか。あの人は」

 

 

彼女はその"気,,が悟空だと決め付けて、トレーニング中の " 彼女 ,, を見下ろした。

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

「ふっ、…………んっ…!」

 

 

ズリ…ズリ……と、怪物級に大きなタイヤを引くトレーニングをしているのはグラスワンダーだ。

一歩ずつしっかりと地面を踏み歩き、一直線についたタイヤの跡が残りわずかで70mに到達する所だった。

 

 

「ん?……フゥ…………んっ!?」

 

 

しかしだ。

スピードは遅くても順調に進んでいた足が止まった。いくら力を振り絞っても全く動かない。

体力、筋肉はまだ限界を迎えていないはずなのに。

 

 

(………精神一到。力を出すのに雑念はいらない。ただ一つ。自分には出来ると信じるのみ)

 

 

三度、深呼吸をして体内の空気を入れ替える。

 

 

「………いざっ!」

 

 

歯を食いしばり足を地面に叩きつける。タイヤを引くための紐が皮膚をめり込んでいく。

ーー不退転。

成長とは限界を超えた先にあるのだ。その限界は誰に決められるものではない。自分自身でさえ決める必要はない。

限界を決めない限り、成長は無限に続くんだ。

 

 

「っ、はあああああああ…!!」

 

 

私は出来るッ!

グラスはその一心を胸に掲げて、ようやく一歩踏み出した。

それと同時に、

 

ずるんっ…と、グラスは尻餅をついた。

 

 

「グラァス!?」

 

「大丈夫か!グラスワンダー!」

 

 

それはそれは芸術的な転び方だった。

例えるなら漫画でありがちな、バナナの皮を踏んでひっくり返るように宙を舞った。

それを見ていたエルコンドルパサーとシンボリルドルフは駆け足で近寄る。

 

 

「………はい、大丈夫です。お恥ずかしい所見せてしまいましたね……」

 

 

やはり少し痛みが出ているのか、グラスはお尻をさすりながら立ち上がった。

 

 

「怪我がないなら良いんデスが…、グラスにしては珍しいデスネ」

 

「そうだな。一度休憩を入れてみたらどうだ?」

 

「いえ………疲労という訳ではないような…」

 

「どういう事デス…?」

 

 

グラスはタイヤに目を向けて、

 

 

「何やら急に重く感じたんです。まるでつっかかりでもあるみたいに…」

 

「………ふむ」

 

 

ルドルフはタイヤに近づきしゃがみ込んだ。

つっかかりと言うと、考えられるのは地面からの出っ張りや、大きめの石ころ。

しかし整備されてるダートは平面で、大きい石も見当たらない。

 

 

「………特に目立つものは見つからないな。疲労でも障害でもなければ、力み過ぎたんじゃないのか?」

 

「確かに全力で力を込めましたが、それでも……」

 

 

ただ単に転んだ。

その考えに釈然としないグラスは耳を垂らした。

 

 

「グラス?何か思う事でもあるんデスか?」

 

 

グラスは首を縦に振った。

 

 

「おかしな事を言いますが、力負けをしたようにも感じました」

 

「!…………チカラ、」

 

「負け、か…」

 

 

エルとルドルフは顎に手を当て、横目でグラスを見た。

表情ではない。もっと下に、胸や腹でもなく、もう少し下。

彼女の小柄な体格の中で最も主張の激しい部位。

そんな大きなモノを携えていながら力負けをするのか。そう目が口ほどにものを言うと、

 

 

「………お2人共。どこを見ているのですか」

 

 

ビキッ、とグラスのこめかみから音を鳴り、両手をひっそり背後に回す。

 

 

「ッ!ご、誤解デス!ネっ、カイチョー!」

 

「あ、ああ」

 

 

妙な空気をかき消すようにルドルフは軽く咳払いをする。

 

 

「では、グラスワンダー。一度代わろうか」

 

「え?」

 

「変に模索するより実行した方がすぐに解決するだろう」

 

「そうですね。お願いします」

 

 

グラスは腹部に巻き付けた紐を外してルドルフに渡した。

紐はシュルシュルと滑らかにルドルフの腹部に巻き付いていく。

ルドルフは準備完了の仕草で腹の紐を軽く叩くと、適量の空気を体内を入れた。

 

 

「頑張ってくだサイ!カイチョー!」

 

「ああ」

 

 

" 絶対 ,, を手にした皇帝。

そんなルドルフでもこのタイヤを引くには加減など出来ない。

最初から全力で、スパートさながらに地を蹴った。

 

タン…。

 

前方に1歩、足をつく。再度力を込めて2歩、3歩…。5歩目になろうとした所で止まった。

 

 

「ーーーふむ。問題はないな。少し重くは感じたがそれだけ…………っ!?」

 

「そうですか…」

 

「グラス。疲れていようがいまいが少し休憩にしまショ?今日はこの後のゲートトレーニングが重要なんデスから」

 

「はい……」

 

「…………お前達、ちょっと待ってくれ」

 

「会長?」

 

 

依然としてルドルフは紐を付けたまま立っていた。

その顔は険しく、眉間に皺が寄っている。

というのも、

 

 

(………紐が食い込んだ、だと…?)

 

 

ルドルフが足を止めた瞬間に腹部がキュッと締め付けられたのだ。普通なら緩むはずなのに。

ルドルフは何かを探るようにあちこち視線を投げた。

すると目に入る。

ターフの外側に見学用として並べられたベンチの1番上。遠目だがそこに座るのは、我が女子会メンバーの相方で間違いない。

だが何の用なのか。それを考えると自ずと答えが浮かび上がった。

 

 

「グラスワンダー。エルコンドルパサー。周囲にヒトがいないか確認してくれ。トレーナーの様子も頼む」

 

「?…………………私がトレーニングの最中だったので近くには誰もいませんよ?」

 

「トレーナーさんは…………タイキシャトル先輩を指導してマァス!」

 

「そうか」

 

 

それなら…と、ルドルフは紐を解いてタイヤの目の間に立つと、

 

ゴイン…! ゴイン…!

 

握り拳をタイヤに叩きつけた。

 

 

「会長!?なにをっ」

 

 

こんなにも巨大なタイヤだ。本気に近い力を出さないと衝撃が伝わらない。

ただこれは殴り付けている訳ではなく、あくまでノックなのだ。

ルドルフはもう一度、先程よりも力を込めて叩いた。

 

すると。

 

 

へぇってますよー(入ってますよー)

 

 

彼女達の脳内に声が届いた。

 

 

【悟空さん?】

 

【オッス、グラス!邪魔してんぞ!】

 

【え、邪魔って……?】

 

 

グラスは説明を求めてルドルフを見る。

 

 

「そういう事だ。いつからなのか分からないが、タイヤの内側に悟空さんがいる。重さが増していたのは悟空さんが反対側に押していたのだろう」

 

 

衝撃の事実だ。

グラスは何故かエルとタイヤを交互に見つめた。エルは何と声をかけたら良いのか分からず目線をずらす。

 

 

【ご、悟空さん…?】

 

【ん?】

 

【………何をやっているのですか?】

 

 

それは切実な疑問だった。

 

 

【邪魔してんぞってさっき言ったじゃねえか】

 

【本当にそのままの意味だったんですか!?】

 

【え、うん】

 

【うん、じゃないですよ!それならそうと最初から声をかけてください!全っ然進まなくて挙句の果てに転んでしまったではないですか!】

 

【あー、やっぱアレこけたんか。急に力が抜けたからおかしいなぁって思ってたんだ】

 

【悟空さんに転ばされたんですよっ!】

 

 

テレパシーはこの場にいるエルやルドルフにも伝わっている。

故にエルは感慨深い気持ちを味わっていた。

 

 

(………コレですよネ〜。最初の頃は悟空さんの突拍子もない行動にみんなが叫び散らして。…………懐かしいデス)

 

 

かなり昔のようにも感じるが月日を考えると最近だ。そう思うほどに濃厚な数ヶ月を過ごして来たのだろう。

 

 

【にしてもグラス。おめぇ踏ん張りが効かねえなぁ】

 

 

エルがしみじみと過去の記憶を呼び起こしている間も、テレパシーは続いていた。

 

 

【そんな事ないです!悟空さんが力を出し過ぎたんじゃないんですか?】

 

【いんや、オラはちゃんとおめぇの力に合わせたぞ。ルドルフにも同じようにな】

 

【確かに。無理無体なものではなく、こちらの能力に適した力加減だった】

 

 

生徒会長シンボリルドルフに言われてしまっては疑う事が出来ない。

かわりにグラスは頬を膨らませて、恨みがましくルドルフを見た。

 

 

【………私だって、万全の状態ならそのくらい…】

 

 

言い訳だ。完全に言い訳をしている。

エルとルドルフは声にもテレパシーにも出さず心の内だけで思った。

 

 

【ははっ!そうだな。おめぇなら上手い事出来そうだもんな】  

 

【そっ、そうです!私ならっ、】

 

 

でもよぉ…と、グラスの声を塗り潰すかのように悟空は続けて、

 

 

【力を振り絞るのはウララの方が得意みてぇだな!おめぇより勝ってる所があって安心したぞ!】

 

【……………………………】

 

 

グラスからの返答はない。

石化でもしたのかと勘違いするくらい全ての動きが止まっていた。感情を表す耳や尻尾、そして瞼も閉じる事はなく、眼球さえ動かない。

 

 

「ナンテコッタイ…」

 

「き、気にする事はないさ。悟空さんの言い方を逆に考えると、それ以外の全てはグラスが勝っていると受け取っても良いだろう」

 

 

慌ててフォローをするもグラスは反応を示さない。

しかし口だけは小刻みに動いていた。

ルドルフとエルは耳の入り口をグラスの方へ傾ける。

 

 

「……この前の悟空さんをタッチするゲームの時も私はウララちゃんに負けた。100%の力を出しているのに……。けどそれでは足らない。120……いえ200%。例え体が燃え尽きようとも不退転の意思と共にーー」

 

 

ぞっとした。

瞳孔すら開いてそうな目でボソボソと呟くグラスは狂気そのものだ。

 

 

【んじゃオラは用があっから行く………あ、グラス!】

 

【……………なんでしょうか】

 

【今度一緒に滝の修行やろうぜ!だいぶ水が冷たいだろうからめちゃくちゃ気が引き締まると思うぞ!】

 

 

煽った後の甘い蜜。まさに神経を逆なでするかのよう。

こちらの状況を知らない彼は、グラスの地雷を踏んだ事に気付いていないのだ。もしくは知っていたとしても同じように平然と言い放つだろう。

エルとルドルフは地雷が爆発するのを悟った。

 

 

【是非ッ!!!】

 

 

即答だった。

エルとルドルフは首が捩じ切れんばかりにグラスを見た。

それはもう嬉々とした様子。両手の指先同士を合わせて、尻尾を感情のままに振るっていた。

 

 

【ご一緒させてください!いつにしますか?天気の良い日が望ましいですよね!明日はいかがでしょう?私はオフなのですが悟空さんは?】

 

【明日か、ちょうど良いな!オラも警備の仕事ねぇから学校終わったら行くか!】

 

【はいっ!よろしくお願いします!】

 

 

思わず何度も頭を下げる。その背後から白い目を向けられている事に気づかず…。

 

 

「ふふっ…………えへへ、やった…!」

 

 

小さくガッツポーズするグラス。

とやかく言うのはやめようと決めたエルは肩をすくめて、ルドルフの方を向いた。

 

 

「行きマシタかね?」

 

「そうだな。妙な風が吹いたから高速移動でもしたんだろうさ」

 

「それにしても珍しいデスよね。チームのトレーニングに関わって来るなんて」

 

「単純にグラスのトレーニングの手伝いに来た、という訳ではなさそうだがな」

 

 

目線を動かす先は見学用に並んだベンチ。

先程までそこに座っていた秘書の姿は無かった。

 

 

「………カロリーメイトでもつまみ食いして逃げてるのかもしれないな」

 

「ケ?」

 

「ふっ、何でもない。トレーニングを再開しようか、エルコンドルパサー」

 

「ハイ!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

(…………………)

 

 

チームリギルがトレーニングしていたターフから移動して2時間。

たづなは地方から上京したてのようにキョロキョロと辺りを見渡していた。

 

 

(……………いない……)

 

 

完全に悟空を見失った。直感も働かない。

当てずっぽうで探し出せる規模ではないし、詰みだ。

 

 

(大体居場所を突き止めたんですから一旦終わりで良いではないですか。なんで自然と2回目が始まっているんですか)

 

 

タイヤの中にいる悟空と、いくら引っ張っても動かないタイヤに苦戦するグラス。

どうせまたトレーニングでもつけているんだろうと、邪魔はせずに事の成り行きを見守っていたらこんな始末だ。

 

 

【おーい、たづなー。そんなとこで何やってんだー?】

 

 

たづなは周辺を見たが、もちろん悟空はいない。

そして彼女は今、野外ステージの客席に腰を下ろしていた。

ステージ上ではウマ娘達がウイニングライブに向けて練習に励んでいる。

 

 

【………集中していたんですよ。じっとしていても怪しまれない所で】

 

【んで、どんな具合だ?】

 

【全然ダメです。先程までは薄っすらと感じていたのですが、今はもう……】

 

【まあ"気,,を探るんは意外と神経使うしな。………ちょっと待ってろよ。あ、集中は続けといてくれ】

 

【? はい】

 

 

言われた通り目を瞑って待機した。

分かっていたが何も感じない。瞼の向こう側が太陽の光で照らされているだけだ。

ステージ上にいるウマ娘ですら感知出来ないとは、本当に使いこなせる時が来るのだろうか。

目を瞑った事により、集中するよりも現実的な事を考えてしまう。

たづなは焦燥感に追い詰められるようだった。

 

 

「ーーーーッ!!!!?」

 

 

その時だ。

たづなは飛び跳ねるように立ち上がり、ある方向を凝視した。

彼女は驚いた。

自分が何故こんな行動をとっているのかが分からないからだ。

気が付けば立っていた。気が付けば何もない空間を見ていた。木や建物が視野に入るのに、その向こう側を意識するように。

 

 

【どうだ。何か変わった事あったか?】

 

【あ、りました……けど…】

 

【けど?】

 

 

視界がクリアに見える。周囲にいる者の呼吸が分かる。自然と前屈みになり、膝を緩め、心臓の音が外に聞こえそうな程にうるさく感じる。

つまり、

 

 

【緊張……いえ、警戒心が、抑えきれなくて……ッ】

 

 

しかしたづなは無理矢理にでも平静を取り戻さないといけない。

たづなの異様な雰囲気を、周りのウマ娘達が分かってしまったら不安に思うだろう。ウマ娘達を困らせる事は彼女にとって最も避けたいものだ。

だが頭では理解出来ても心はそうはいかない。

最大限までに引き上げた警戒心を解くという事は、それに勝る安心感が必要なのだ。

そう、例えば…、

 

 

【力を抜け、たづな。大丈夫だから】

 

 

" こういうやつみたいな ,,

 

 

【……………………今のは。悟空さん意図的に何かした、という解釈でよろしいですか?】

 

 

彼女は尋ねた。

フリなどではなく、平常心のままで。

 

 

【ああ。悪い奴と戦う時の気持ちを出したんだ】

 

 

本気で戦う。

これは大まかに試合用と勝負用で分けられている。

いくら併走や模擬レースで渾身の力を出そうが、重賞レースで走る本気と同じではない。

そこに現れる気持ちが心技体全てに直結するのだ。

それと同じ。

悟空の場合は、試合用と戦闘用で分けられている。

 

 

【それは……殺気、というものですか?】

 

【似たようなもんだ。おめぇはコレに反応出来たろ?】

 

【え、えぇ…まあ………】

 

【一応言っとくとな。オラがいる場所はサッカー場だ】

 

【遠いですねぇ!? 全然違う所にいるじゃないですか!】

 

【だな。けどな、オラは今気持ちを出しただけで "気,,の大きさは変えてねぇんだぞ】

 

【……?】

 

【一瞬だけ。それも特定の奴に向けたわけじゃねえから、周りにいるウマ娘は誰も気付いてねぇ。ちゅー事はだ。おめぇはちゃんと"気,,の感知が出来てきてるって証拠になる!】

 

【ッ!】

 

【だから変に考え事してねえでさっさと探しまわれ!たまに"気,,を上げたりしてやっから即行で感じ取れ!この調子じゃあ日ぃ暮れちまうぞ!】

 

【ごっ、悟空さん!】

 

 

………返答は無かった。

無視をするような人ではないからテレパシーを切ったのだろう。

 

 

「………ふふっ、叱られてしまいました」

 

 

思えばテレパシーのタイミングが絶妙だった。

彼には集中しているなどと言ったが、アレは不貞腐れている最中であった。

気にして声をかけてくれたのかは不明。

けれども、たづながもう一度学園内をさまよい続けるようになったのは、彼の言葉によるものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

たづなは真っ暗になった学園内を歩いていた。

昼間のような当てずっぽうではない。ちゃんと目的地があってのものだ。

夜の学園にウマ娘はいない。門限時間を超えて走るウマ娘もいたが、それよりも遅い時間だ。

気を付けるのは残業をしているトレーナー。言い訳をするのに手間が掛かるからと、たづなは見つからないよう慎重に行動する。

彼女は、色気というのが皆無な服装。真っ黒でデザイン製もない、とてつもなく似合わないジャージを着ているのだ。

こんな恰好を見られてしまえば、色んな意味で総ツッコミをくらう羽目になってしまう。

 

 

(予定時間より20分早い、けど……もう来てるみたい)

 

 

彼女は準備運動も兼ねて走る事にした。

かなり疲れるから動ける恰好で集合と言われた、体育館へ。

 

 

 

 

 

 

 

トレセン学園の体育館はあらゆる災害に対応出来るような造りになっている。

地震に対する強度。豪雨、暴風に耐えれる窓ガラス。不審者が現れた際に外部から侵入出来ないような出入り口。

そして窓ガラスの所には、光を通さない程の分厚いカーテンが備え付けられている。

それら全てを駆使すると。

音を遮断し、光を閉ざす。外の世界と完全に切り離した空間を作る事が出来るのだ。

 

 

(……目撃者なし。気配なし)

 

 

体育館の入り口にて、たづなはいかにも怪しい動きで周囲をチェックする。

入り口からアリーナに向かうまでに扉は2つ。中々重たい扉を閉じてしっかりと鍵をしめた。  

 

 

「ーーーーお待たせしました」

 

 

反響する彼女の声。

 

 

「おう!」

 

 

返事があったのは観客席よりも高い所にある窓からだ。

本来ならそこのカーテンは遠隔で閉めるのだが、彼は自分の手で閉めていた。

 

 

「やよいからは許可もらった。誰にもバレちゃいけねぇって事と、建物には傷を付けるなってのを条件にな」

 

「尤もですね。…………それで、私はこれから何をするんですか?」

 

 

ここまできて彼女は知らない。"気,,の感知に関する事なのだろうが具体的なものは一切聞いていないのだ。

 

 

「"気,,の感知を早くする修行ってとこかな」

 

 

悟空は反対側の窓まで移動してカーテンをしめた。

 

 

「"気,,を探るのは1日のどっかで暇がある時にやったら良い。けど、見つけるまでのスピードを早くするには工夫が必要なんだ」

 

「見つけるまでのスピード?」

 

 

聞き直すと悟空は床に着地して、たづなの目の前まで歩いた。

もうそこは彼らだけの世界。誰にも知られる事のない、異次元とも呼べる体育館だ。

 

 

「昼間のやつ。オラが意識的に出した"気,,に反応したのあっただろ?」

 

「はい」

 

「実際に考えて、そんな"気,,を出す奴がいたら手遅れだ」 

 

「………。」

 

 

考えればその通りだ。

殺そうと思った瞬間に吹き出るのが殺気なのだから。

 

 

「おめぇはウマ娘を守るために、どんな奴が学園にいるのかを知っとかなくちゃいけねえ。 普通の記者が実は危ねぇ奴って事もあったしな」

 

「ッ、……赤織の」

 

 

悟空は頷く。

数ヶ月前、ウララを目的に現れた悪徳記者だ。たづなの登場が少しでも遅れていたら、そこにいた誰か1人が命を失くしていたかも知れない。

 

 

「そん時のオラがいい例だ。情けねぇ話し、他の用事をしてたから、アイツらのピンチに気付くのが遅れちまった」

 

「そんなっ、情けないだなんて…」

 

 

たづなは視線を落とした。

直後、感傷に浸る暇もなく彼に名前を呼ばれすぐに顔を上げる。

悟空は気にするな、と言うかのように首を振った。

 

 

「たづな。おめぇはこれから大変だぞ。真っ先に危ねぇ奴を探し出し、栄澤のおっちゃん達と協力して捕まえる。学園はおめぇが守るんだ」

 

「はい。………、」

 

 

少しだけ。かなり短い時間だがたづなは想像してしまった。

自分が悪質な輩の敵対するという事は、彼はこの世界にいない事になる。

そしてその時が訪れるまで1年程と言われており、既に半年が経過しているのだ。

 

 

「…………」

 

「なんだ?修行前だってのに暗ぇ顔して。……あっ!もしかしておめぇっ…!」

 

「食事はちゃんと摂りましたのでご心配なく」

 

「あ、そうけ?おっかしーなぁ、それなら元気になるはずなんだけど…」

 

「……………」

 

「あれ?何か急に"気,,が上がったな!ようやくヤル気が出て来たか!」

 

「…………そんなところです」

 

 

少なくとも今、彼を想い悩むのは時間の無駄かもしれない。

そう思ったたづなは僅かに怒気を込めた。

 

 

「それで、一体何をするんですか?」

 

「簡単だ。こいつ を避けてくれ」

 

 

悟空がこの修行を、誰の目にも届かない所に指定したのには理由がある。

 

 

「こ、れは……!?」

 

 

驚愕に目を大きく開くたづな。

その瞳に映り込む光の球体。

この世界だけでなく、悟空がいた地球でもトリック扱いされたモノ。

 

 

「" 気弾 ,, オラ達はそう呼んでる」

 

 

悟空の手のひらから出現した気弾。

それは2人を囲うように10個程散らばっていた。

 

 

「きだん……」

 

 

聞き慣れない単語を辿々しく復唱すると、

 

ボンッ…!!

 

 

「きゃっ…!?」

 

 

悟空が指パッチンを鳴らすと1つの気弾が弾け飛んだ。

その衝撃から、綺麗な球体などという甘いものではないと悟る。

 

 

「怖がる事はねぇさ。威力もスピードもおめぇが対応出来るギリギリまで抑えてある」

 

「い、威力って……まさか…」

 

 

恐る恐る尋ねると、彼は不敵に笑ってこう言った。

 

 

「気弾は"気,,の塊だ。目で追うには難しい数。一瞬でも早く感知しねぇと、当たったら地味に痛えぞ?」

 

「〜〜〜ッ、や……やってやりますよ!!!」

 

 

バサッとジャージを脱ぎ捨てる。インナーに着ていたのは、これまた普通の黒の長袖。

活気付けるための腕を捲り上げ、視界で光る球体を睨みつけた。

 

 

「ははっ!やっぱおめぇは良いよな!アイツらよりもヤル気になんのが早えぞ!」

 

 

けど…と、悟空は呟いて人差し指を曲げた。

 

 

「ぐ…っ……!?」

 

 

背中からの衝撃だった。

油断をしていなかったからこその衝撃に、思わず前のめりに崩れ落ちる。

 

 

「ッッッ、………ったぁ…」

 

 

彼女はむくりと起き上がり背中をさすった。

 

 

「目の前だけに集中し過ぎだ。一個一個しっかり見るんじゃなくてボンヤリぐらいで良い。あとは感じ取る方に集中してみろ」

 

 

次行くぞ!…と、悟空が叫んだと同時に襲いかかる2つの気弾。

1つは陽動なのか空中をさまよい、もう1つの気弾がたづな目掛けて直進した。

 

 

(このくらいのスピードなら私でも…!)

 

 

リアルな数字を出すなら140kmくらいだろう。目視して避ける体勢を考えるまでの余裕はある。

たづなは半身になって気弾を躱す。直後、右側からシュルルル…という音が耳に入った。

音がした距離を逆算するとかなり近い位置にあるもよう。目視する暇はないと判断してしゃがみ込む。

 

その行動は、半分は正解だった。

 

2秒も経たないうちに本来たづなの体があった位置に到達していた。地に伏せていなければ被弾していただろう。

しかしだ。

避けたにも関わらず、シュルルルという音が離れていかないのだ。

先程、忠告するように悟空は言っていた。

気弾を感じ取れ、と。五感だけに頼っていたら、当然だが細かい位置までは分からない。

 

気弾は、たづなの頭上で止まっているのだ。

 

 

「っ……ず、るい…ですよ!」

 

 

真上で浮遊している事に気づいたたづなは飛び込んで回避した。

彼女もウマ娘だ。運動能力は抜群に優れている。

 

 

「痛っつ…!?」

 

 

だがここは体育館。滑りにくい床の上での急な飛び込み前転は、袖を捲ったせいで露わになった腕が、床と接着した瞬間に置いていかれてしまった。

ギキュッ!と皮膚が引っ張れて火傷状態に。

生き物の反射行動として、たづなはその箇所を目で確認した。

 

その行動が間違いだったと理解した時には、既に複数の気弾が迫って来ていた。

 

 

(や、ばっ……!? 目を離してはいけない事くらい分かっていたのにっ)

 

 

一瞬で見た情景を脳が処理した。

避けきる事は不可能だ。恐怖が押し寄せてくるから目を閉じろ…と。

やってやるという覚悟とは裏腹に、たづなは顔ごと下を向いて衝撃に備えた。

せめてもの抵抗として両手をクロスして必死にガードをする。

 

 

「ーーーーッ…!!」

 

 

プルプルと体が強張ったまま待つ。

そして彼女はふと目を開けて、

 

 

「………………どうか、しましたか…?」

 

 

目前にあっただけの気弾でも7.8つ程。

それが全て消滅していた。

 

 

「…………オラからこの修行持ち出しといて悪ぃけど、やめにすっか」

 

「えっ…、何故ですか!?」

 

 

せっかくヤル気が漲って来ているのだ。やめる理由が分からないと、たづなは詰め寄った。

 

 

「確かに一度も"気,,の感知が出来てませんが、まだ始まったばかりではないですか!これからですよ!これからっ!」

 

「………いや、こんな気弾の中で感知すんのは難しい事だからそこは何とも思ってねえんだけど…」

 

「では何でしょうか。一方的に打ち切られても納得出来ませんよ」

 

「………んじゃ、怒らねぇで聞いてくれっか?」

 

「はい」

 

「おめぇってもう、いい歳だろ?」

 

 

たづなは拳を振りかぶる。

悟空は両手を振り乱した。    

 

 

「待った待った!変な意味じゃねえんだよ!」

 

「……………………………………で?」

 

「あ、ああ。昔チチのやつがさ、大人の女は肌に気を遣うからってんで、あんまり組み手をしてくんなかったんだ。それで…」

 

 

たづなは笑顔から真顔にシフトチェンジした。

そんな表情の変化とは逆に、怒気が霧散したのを悟空は察する。

 

 

「………なるほど。このまま続ければ体に傷を負い、嫁の貰い手がなくなると?」

 

「いやそこまでは言ってねえだろ」

 

「お嫁さんどころか交際すらしていない私でも気にした方が良いと?」

 

「だから言ってねえって…」

 

「………」

 

 

クスッ。

たづなは息を漏らすと数歩進んだ。膝をおり手を伸ばすと、格好つけて投げ捨てたジャージを拾い上げる。

これがあれば衝撃を少しは緩和出来るだろう。

 

 

「続きをお願いします」

 

「……良いんか?」

 

「はい。"気,,の感知を完璧するのはもちろんの事ですが、私としても昂って来ているんですよ。

こ の 歳 にもなると、熱中出来るものが限られますからね」

 

 

根に持ってんじゃねえか…と、悟空は思った。

屈伸、伸脚運動をするたづなを見て、それが冗談や強がりではないと感じ取る。

 

 

「……おめぇがそう言うなら続ける。けど、"気,,の扱いには中途半端が1番危ねぇんだ。やるからには完全に使いこなしてもらうけど、本当に良いんだな?」

 

「覚悟は出来ています」

 

「そっか」

 

 

悟空を中心に集まる気弾。ざっと数えるだけで15個ぐらい。悟空の手の流れに従って気弾は散らばっていく。

 

 

「よし、どんどん行くぞたづなぁっ!」

 

「はい!」

 

「こんだけの数をコントロールすんのは初めてだから威力が少し高ぇのも混ざってるかもしんねえ!本気で感じて避けるんだぞ!」

 

「え」

 

 

ピシリと固まるたづな。

ふと、脳内に浮かんだ質問を投げた。

 

 

「……ち、ちなみに、気弾をコントロールした時の最高の数は、おいくつですか?」

 

「んー、フリーザん時だから………2つだ!海の中から陽動で飛ばしたんだぜ!」

 

 

アイツまんまと騙されやがってよぉ、と笑いながら言う悟空に、たづなの表情は青白く変わる。

 

 

「2つ………い、いまは10を超えてそうなんですけど…」

 

「ん?まぁ大丈夫だろ!オラも修行のつもりで頑張っからさ!」  

 

「は、はは………」

 

 

肩からジャージがずれ落ちる。

危険度が増したこの修行。たづなは己の心境の変化に疑問を抱いた。

 

 

(………怪我をする可能性が格段と高くなったのに、気持ちが更に昂揚するなんて)

 

 

この感覚は初めてではない。しっかりと体が覚えている。

現役の頃。怪我で引退をしたと同時に消失したと思っていた、

血液が沸騰しそうな程の情熱だ。

そんな本心を思い出してしまったからには、途中でやめるなどの選択肢はない。

 

 

「いくぜぇっ!たづなぁああああ!」    

 

 

球体が散らばり、四方八方から飛んでくるのに対して、たづなはこう叫んだ。

 

 

「よろしくお願いします!」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

駿川たづなの朝はシャワーから始まる。

頭を覚醒させて体を温めてくれる癒しの時間……だったのに、

 

 

「っ、…!………ぁ…っく、…!…」    

 

 

本日からは地獄の時間なってしまった。

弱めた水圧でも傷口に染みる。たづなは苦悶な表情を浮かべながら、ひと通りの手順を終わらせて、そそくさと浴室から出て行った。

体を拭いている最中気になったのは、鏡に映る自身の姿だった。

脇腹と右肩。

いくつも出来た傷の中で一際大きく目立つのはその二箇所。

手のひらサイズ程ある痣。指で触れるとザラついたそこは少しだけ血が滲んでいて、原因を思い出すとたづなは思わず笑ってしまう。

 

 

(中々、鮮明に覚えてしまうくらいの慌てた顔でしたねぇ)

 

 

というのも、悟空のコントロールミスが原因だ。

想定よりもスピードが増し、衝突時に気弾が暴発したのだ。

驚愕に顔を歪める彼と言ったら…と、たづなからすればとても珍しいもので、その時もつい笑ってしまっていた。

 

 

「…………さて、今日も皆さんが平和で過ごせますように」

 

 

脳内にいる三女神へ祈りを立てる。

そして彼女は戦闘服ーーもとい、緑色のスーツに身を包み、元気の源であるカロリーメイトを口に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月◯日。

 

 

その日。二度目の闘いが始まった。

 

 

 

どこまで思い出した(・・・・・・・・・)のかは知りませんが、男の人が言っていたでしょう。刃をへし折るくらい私でも造作もない事だと」

 

 

 

憎悪を纏い、冷たい視線をーーに向けるたづな。

 

そして、

 

 

 

「今回ばかりは許さねえ…! 二度と悪さが出来ねえようにぶっ倒してやるッ!!」

 

 

 

孫悟空は怒りで"気,,を爆発させた。

 

 

 

彼らが拳を振りかざす日が来るまで、

 

ーーあともう少し。

 

 

 

 

 

 

 

 







最近の書き方として、中身のある内容ならば地の文。単純に会話を軸にするなら台本形式にしています。
有マ記念では全て地の文で書こうと思っておりまして、その練習です。
読みづらかったり、工夫すべき箇所があるならば、どうかご教授くださいませ。

それにしても敬語キャラの心の声は、一般的の言葉か敬語かで凄い悩む…。
内心で、ですます付ける人いるのかな…。
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