孫悟空とウマ娘   作:猫ネコ

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すみません。流れが遅いです。
どうにも上手く書けませんでした…。
精進あるのみです。

ウマ娘はアニメしか見ていないよ、と仰る読者様。
一度で良いので "ジェンティルドンナ" というウマ娘を調べてください。
詳しくはネタバレになるので控えます。

注意
・LINE→LANE
・独自解釈あり。
・捏造あり。







ハルウララの勝負服を求めて ー 中編 ー

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁぁぁぁ……………、ひま」

 

 

黄金世代の一人。トリックスターの異名を持つ彼女。

セイウンスカイ。

彼女は今、時間を持て余していた。

やる気がある時に限ってトレーニングは無い。しかし自主練はする気が起きない。

時間だけがのんびりと過ぎていく。

 

 

スカイ(昼寝にしても肌寒いし、寮に帰るのもちょっともったいないなぁ…)

 

 

日頃のようにサボっている訳ではなく、貴重なオフ日。

どうせなら誰かと遊びたいというのが本音である。

 

 

スカイ「…………よしっ。悟空さんでも捕まえに行こー!」

 

 

もし仕事中だとしても自分との遊びを優先してくれるだろう。まずは探し出す所からしなければいけないが、と彼女はあてもなく歩き出す。

 

 

「申し訳ありません。彼の事、今日はお借りしています」

 

 

背後からだった。

スカイは振り向いてそのヒトを見た。

 

 

スカイ「おや?たづなさんじゃないですか。こんにちは〜」

 

たづな「こんにちは。セイウンスカイさん」

 

 

温和な笑みをこぼすたづな。その手には黒いガーメントバッグをぶら下げている。

 

 

スカイ「それにしても運悪く予約が入っていましたかぁ…」ガクッ

 

 

残念そうにスカイの首が垂れる。

わざとらしく演技じみた行動だが、たづなは困り顔に眉を下げてもう一度謝罪の言葉を送った。

今も項垂れているためスカイの頭頂にぶつかった。

たづなからスカイの表情は見えないが、恐らくたづなが想像している顔はしていない。

スカイがひっそりと向けた視線はバッグに。落ち込んでいるはず口角をニヤリと曲げている。

ゆっくり起き上がった時には怪しげな表情は消して、にゃははと笑いかけた。

 

 

スカイ「いやぁー、残念残念。予定があるのなら今度にさせてもらいますよ」

 

たづな「せっかくのお休みにすみません。セイウンスカイさんが遊びたがっていたと私からもお伝えしますので、良かったら明日にでも声をかけてあげてください」

 

スカイ「はい、そうします。………とはいえ、お2人がそこまで進んでいたとはセイちゃん驚きましたよ♪」

 

たづな「…………はい?」

 

 

思わず首を傾げるたづなに、スカイは人差し指1本だけを伸ばした。

 

 

スカイ「それ、スーツを入れるカバンですよね?」

 

たづな「はい、そうですよ」

 

スカイ「悟空さんが正装して出席するような行事はない。つまり個人的な理由」

 

たづな「えっと……、セイウンスカイさん?」

 

スカイ「学園から出発とはさすがに大胆かと思いますけど、それはそれでアリなんですかねぇ」

 

たづな「……なにか誤解していませんか?」

 

スカイ「あ、余計な事かも知れませんが、1つだけ言わせてもらっても良いですか?」

 

たづな「え、ええ。どうぞ……」

 

スカイ「悟空さんが相手なら高層階のレストランより、種類が豊富の食べ放題とかの方が良いと思いますよ?」

 

たづな「なんの話しですか!?」

 

スカイ「なんのって…………えへへ、そんなこと私の口から言わせないでくださいよ〜」

 

 

くねくねと身を捩り、頬に手を当てるスカイはほんのり顔を赤らめた。

 

 

たづな「違いますからね!? これはそういうのではなく業務の一環で、」

 

スカイ「そういうのとは?」

 

たづな「っ、せ、セイウンスカイさんは、で、デートに行くのかと勘違いしているのでしょう?」

 

スカイ「ひゃあああああああああっ!!!!」ワタワタ

 

たづな「なんなんですかもぉーっ! からかうのもいい加減にしなさーい!」

 

スカイ「はい」スンッ

 

 

『そんな急に落ち着かれても…』と、たづなは変に戸惑ってしまった。

そしてハッと我に返る。

早くこのスーツを悟空に届けて、ウマ娘の勝負服を扱う老舗に行かなければならない。

最初の店で簡単に決まるとは限らない。時間が制限されている今、ゆっくり話している場合ではないのだ。

そう思い、この場を去るがゆえの一言を伝えるため口を開く。

 

 

スカイ「たづなさん」

 

 

しかし先に言葉を発したのはスカイの方だった。

 

 

たづな「?」

 

スカイ「そのスーツ。私が持っていくのはダメですか?」

 

 

たづなは自分の持っているバッグとスカイを交互に見た。くいっ…と見せ付けるようにバッグを動かすとスカイの首が縦に動く。

 

 

たづな「構いませんが……、良いのですか?」

 

スカイ「はい。もう、どおおおおしても暇なんです。ちょこっと悟空さんとお話しでも出来れば満足すると思うので」

 

たづな「そういう事でしたらお預けします。その間私もいくつか準備をするので、悟空さんには門に集合とお伝えください」

 

 

スカイはバッグを受け取り、ぎゅっと抱え込んだ。

 

 

スカイ「りょーかいしました!」

 

たづな「それと悟空さんは○○の部屋にいますので、そこにお願いします」

 

スカイ「はい!」

 

 

そうと決まればスカイの行動は早い。

目的地に向けて走り出した。思えばスーツ姿を見るのは初めてだ。悟空と対極とも言える服装にどのような事を思うのか。想像は無限大に広がり、スカイの足は回転を増していく。

 

 

スカイ「あ」

 

 

しかし大事なことを忘れていた。スカイは足を止めて振り返る。

彼女は反対側に向かって歩いていた。

 

 

スカイ「たーづなさーん!」

 

たづな「?」クルッ

 

 

スカイ「ちゃんと責任を持ってカッコ良くしてきますねーっ!」

 

 

ハッとたづなの目は開かれる。わなわなと口元は震え、

 

 

たづな「普通で良いですから!必要以上の事は求めていませんからぁっ!」

 

 

そう叫んだ。

それはスカイにとって予想していた通りの反応だ。故にたづなが声を張った時、既にスカイは悟空の元へ走り出している。

思う事があった。

 

 

スカイ(あれは可愛いわぁ…)ウンウン

 

 

ウマ娘、トレーナー、教員、誰からも敬われて、好かれている彼女。

清楚美人でありながら、ぷんすかと怒る彼女の姿に、スカイの心も撃ち抜かれてしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スカイ「ーーーって事で私が来ましたぁ」

 

悟空「おう」

 

 

とある部屋に入り、開口一番に一部始終を話したスカイ。

もちろんたづなが可愛いという所も伝えたが、悟空はスルーだった。

 

 

スカイ「にしても悟空さんがスーツを着るとはねぇ…。着た事ある?」

 

 

スカイはスーツが入ったバッグを渡しながら聞いてみた。

 

 

悟空「あるぞ。面接の時にはスーツじゃなきゃダメだったかんな」

 

スカイ「面接て……。ちゃんと出来ました?特技大食いとか言ったらダメなんですよ?」

 

悟空「そんくれぇ分かってっさ。面接は嘘吐き大会だもんな。ちゃんと………練習だけはした」

 

スカイ「急に不穏!? 失敗したの?」

 

悟空「いんやぁ、遠い星で強くて危ねぇヤツが現れたって言うからよ。瞬間移動して抜け出しちゃったんだ」

 

スカイ「……色々あったんだね〜」

 

悟空「まぁな」

 

 

ガサゴソとバッグを開けてスーツを取り出す悟空。

ど定番とも言える紺色のジャケットとパンツ、白シャツが入っており、悟空は明らかに嫌そうな顔をした。

 

 

悟空「ま。着た事あるって言っても面倒には変わりねぇけどな。肩の所が硬くて動きづれぇし」

 

スカイ「たづなさんに抗議しないの?」

 

悟空「………分かってねぇなあ、スカイ」

 

 

重大な事を言う。スカイは特に知っておかなければならない。なぜならその過ちをおかしてしまうかも知れないからだ。

だから悟空はスカイの心に刻み込むように、ズイッと顔を近付けた。   

 

 

スカイ「え、な、なに…?」

 

悟空「良いか、よーく聞けよ?」

 

スカイ「う、うん……」

 

悟空「おっかねぇヤツを1日の内に2回も怒らせる訳にはいかねぇ。だから口答えはせず、我慢できる事なら黙って受け入れるんだ」

 

スカイ「………………、」

 

 

分かったな?と自信満々に言う戦士。その姿はあまりにもひどく情けないものだった。

しかし思わず頷いてしまうほどの説得力があった。

 

 

スカイ「そ、そーいえばさぁ、スーツを着てどこに行くの?」

 

悟空「さあ?どこだろうなぁ」

 

スカイ「悟空さんも知らないの?」

 

悟空「うん」

 

 

この件の目的はハルウララの勝負服の入手だ。ウララ本人にすら言っていない事を他のウマ娘が知るのは、無しだろう。

そうたづなは考えていた事ではあったが、悟空に口止めをしていた訳ではない。

悟空は本当に知らないのだ。どの"店"に行くのかを。

 

 

スカイ「ふーん。気にならないんだねぇ。まぁ悟空さんらしいけどーーーって、おわぁっっっ!!?」

 

悟空「っ、びっくりしたなぁ…。いきなりデケェ声出してどうしたんだ?」

 

スカイ「ど、ど、どうしたってっ、脱ぐなら脱ぐって言ってよ!」

 

 

一瞬の事だ。

両手をクロスして上着とインナーを一気に捲り上げた悟空。スカイの視界には、一つ一つが岩石に見えるほどの大きな肉の塊で埋め尽くされた。

 

 

悟空「? なんだよそんな慌てて」

 

 

適当に道着を放り投げた悟空は、顔を赤くしてそっぽ向いているスカイを不思議に思った。

 

 

スカイ「女の子だらけの場所で生活している学生を甘くみないでもらいたいですねぇ。見慣れないものが現れたらびっくりするよ!」

 

悟空「……着替えを持ってココに来たんなら、オラが脱ぐくれぇ分かるだろ」

 

スカイ「そ、そーですけど!ひと言!これから脱ぐよーのひと言が欲しかったです!」

 

悟空「ちゅーかオラの裸なんて何回も見たじゃねえか」

 

スカイ「言い方が悪いっ!」

 

 

全くもーっ、と言いながら、彼女は手をパタパタして火照った顔を冷ます。

とはいえ悟空が言うように確かに何回も見た事がある。そう考えたら不思議と落ち着いた。するとどうだろう。恥じらい以外の感想も出て来る。

 

 

スカイ「……相変わらずと言いますか、筋肉凄いね」ジー

 

 

じっくり見ると改めて圧倒される。

幾度となく戦いの中を歩んだ結晶がそこにあった。

 

 

悟空「おめぇ達はほんと筋肉好きだよなぁ。オラ何回も言われたぞ」

 

スカイ「アスリートはそんなものだよ。簡単な事じゃないって知ってるから尊敬しちゃうの」

 

悟空「ふーん。………そんなら倍近く大きくしてやろうか?」

 

スカイ「スーパーサイヤ人? さすがに倍にはならないでしょ〜」

 

 

そう言うと悟空はシャツのボタンを止めながらニヤリと笑った。

 

 

悟空「それが出来るんだなー。スピードが遅くなるって欠点があるけど、かなりデカくなる。肩なんておめぇの顔くらいになるんじゃねぇかな?……いや、もっとか?」

 

スカイ「もうそれ怪獣じゃん…、でも見たい!」

 

悟空「ひひっ、見せてやるけど今度な! あれは"気"を解放するから室内でやると全部吹き飛んじまう」

 

スカイ「いっいえーい! 楽しみ!」

 

 

部屋が吹き飛ぶほどの何かが起こるのだろうが、スカイは気にしない。悟空がズボンを脱いでパンイチになっていたとしても全く気にしない様子だ。

それどころか発達した下半身の筋肉を見て、ひそかに自身のトレーニングと結び付けている。

 

 

悟空「あ。力っていえば確か……」

 

スカイ「どうしたの?」

 

悟空「オラこの前すげぇヤツ見たんだ。純粋な力だけなら、オラが知ってる誰よりも強ぇかも」

 

スカイ「へぇ…?どういう子なの?」

 

悟空「頭の後ろにドーナツ付けてた。しかも2個」

 

スカイ「うそつけぇ!!!」

 

 

そんなウマ娘がいてたまるか。いや、ウマ娘でなくともドーナツを装備する輩なんているはずない。 

遊び心のあるRPGゲームでも装備不可だろう。100歩譲って非常食用に持ち歩いていると言うなら分かるが…。

 

 

スカイ「スペちゃんだってそんな事しないよ!?」

 

悟空「嘘じゃねえって!オラもびっくりして声かけようか悩んだくれぇだ!」

 

スカイ「いーや嘘だね!だってそんなウマ娘がいたら悩むっていう葛藤すらしなくて絶対に話しかけてるもん!」

 

悟空「オラだって考えながら動いたりすっぞ!そん時がマズかっただけだ!」

 

スカイ「何がマズいってのさ!ちゃんとズボン履いてから言って!」

 

悟空「ん?あ…、おお」

 

 

ボタンを止める前に言い合いをしていたせいか、ズボンはずり落ちていた。悟空は太ももの半分くらいで止まっていたズボンを腰まであげると、腿や尻をパンパンと叩いて履き心地を確認する。

  

 

悟空「ベルトはしなくていっか。サイズあってるみてぇだし」

 

スカイ「んー…、した方が良いかも。スーツの着こなしって変にうるさい所あるから」

 

悟空「へえ、ならそうすっか」

 

スカイ「それで?」 

 

悟空「ん?」

 

スカイ「そのドーナツ付けたウマ娘に話しかけれなかったんでしょ?」

 

悟空「ああ、そうだなぁ」

 

 

つい先日の事だ。

悟空は警備の巡回中にそのウマ娘を見かけた。

後ろ姿だけだったが、まず最初に目についたのは何と言っても頭の後ろに付けたドーナツ。

そして姿勢。まるで自分の通る道に間違いは無いと示すような堂々たる歩み。

さらに悟空が興味を持ったのは、その体。

制服の上にコートを羽織っていても、それ以上に押し上げている肉体はかなり錬磨されたモノだと、悟空は感じ取った。

そこまで悟空の"強い奴レーダー"に引っかかっておきながら、見逃された理由は…、

 

 

悟空「ああいうヤツは"強さ"を好むんだ」

 

スカイ「?」

 

悟空「弱ぇ自分はイヤだ。何が何でも強くなる。そんで強いヤツがいるなら戦いたい。戦って勝ちたい」

 

スカイ「………」

 

悟空「例え相手が絶対に負けられねぇ敵だとしても "強さ" を求める。……感じからして分かったぜ。アイツはそういうヤツだ」

 

 

ポワァァァ……と、悟空の手のひらに出現した小さな光。感情に呼応して現れた"気"だ。握り潰すと光の粒子が四方八方に散らばり、横目でその光を追いかけて、嗤う。

彼女はその様子を見つめた。

 

 

スカイ「…………ぜったい悟空さんと話しが合うよね、それ」ボソッ

 

 

悟空「ん?何か言ったか?」

 

スカイ「いやいや……………いやいやいやいや!」

 

悟空「?」

 

スカイ「さっきの顔が答えじゃん!悟空さんだってその子と話したかったんでしょ?ていうか結局話しかけなかった理由が分かんないし!」

 

 

両手を広げて捲し立てるスカイを見て、ああそういう事か、と悟空は理解した。

 

 

悟空「そいつと話しちまったら最後なんだよ」

 

スカイ「わっつ!?」

 

悟空「オラはそいつと何かしてぇし、そいつもオラの力に気付いたら抑えきれねぇはず。んでも今はウララの方が大事だからそいつに構ってる暇はねえ。有マだって近いしな」

 

スカイ「む、むぅ………」プクー

 

悟空「なんで頬が膨らんでんだ?」

 

スカイ「……その子、悟空さんの大好物だよね。私達と遊ぶのと同じようにしたら良いんじゃないの?それならウララを蔑ろにする訳じゃないし」

 

悟空「んー、まぁ、そうなんだけど」

 

スカイ「我慢なんてしなくていーじゃん。遠慮する悟空さんなんて似合わないよ」

 

悟空「………ははっ!なんだよそりゃあ。オラは我慢も遠慮もしてる訳じゃねえぞ」

 

 

悟空はジャケットを羽織るとスカイに近づいた。

我慢が出来ないのは今だ。

自身の事を心配して口先を尖らせる彼女を見ていると、思わず手が伸びる。 

気温が低いせいで普段よりもふわふわな芦毛の髪が悟空の手にまとわりついた。

 

 

スカイ「…………撫でてごまかすのも悟空さんらしくない…」

 

悟空「ごまかしてなんてねえさ。ただ嬉しく思ったんだ。おめぇが心配してくれてるなんてよお」

 

スカイ「……心配とかじゃないもん。ちょびっとだけ釈然としないだけで」

 

悟空「そっか。でもまだ続きがあんだぞ?」

 

スカイ「え?」

 

悟空「そいつな、手には鉄球持ってたんだ」

 

スカイ「てっ、きゅう…?」

 

悟空「ああ。だから、ウララを優先したくて必要以上に関わりを持たねえって理由の1つではあるけど、」

 

スカイ「うん」

 

悟空「鉄球を持ちながら頭にドーナツ付けて歩いてるヤツって、危なくね?」

 

スカイ「…………」

 

 

これが1番の理由だ。

見た目は優雅。だが内に秘められるのは膨大な闘争心。その凶暴な精神力をそのまま使いこなせれそうな体付き。

思わず手を伸ばして呼び止めようしたのに、どうしてもドーナツと鉄球が邪魔をする。

そしてそんなにクセの強い者ならば、必要以上に目立ってはいけない自分の立場を脅かすのではないかという可能性があった。

 

 

スカイ「うん。確かに危ない」

 

 

しっかり考えたのち、スカイも同意した。

 

 

悟空「だろ?」

 

スカイ「納得した。続けて言葉にすると不審者だね」

 

悟空「惜しいヤツだったなぁ…。もうちょい大人しそうだったら近づけたんだけど」

 

スカイ「でも悟空さんがそんなに言うって、よっぽど力が強いウマ娘なんだろうなー。………まさかとは思うけど悟空さんには匹敵しないよね?」

 

悟空「さすがにそれはねぇな」 

 

 

悟空は即答した。

分かりきっていた答えだが、スカイは心底安心する。

もちろんレースで負けるだとかそういう不安ではない。孫悟空並みの力を持つウマ娘なんて世界規模でも扱えないからだ。

 

 

悟空「つっても本当に見ただけだからなぁ。……………オラがちびっこい頃なら良い勝負すんじゃねえか?」

 

スカイ「……わぁお」

  

 

ウマ娘の身でありながら、幼き頃とは言えサイヤ人と同等の力に近いだとか。

小さい頃でもウマ娘を対象に出来る程の力を持っていたとか。

どちらを軸にして考えたら良いのか分からない。これはとんでもなく難しい例えだ。

 

 

悟空「ーーうしっ!こんなもんかな!」ビシッ!

 

 

ちょうど話しが一区切り付くタイミングで、悟空は正装に包まれた。

そしてこれからがスカイの本当の出番である。

 

 

スカイ「ん。カッコいいよ」

 

悟空「サンキュー」

 

スカイ「じゃあまず、スーパーサイヤ人になってよ」

 

悟空「あ、そっか」

 

 

密閉された部屋にブワッと舞う風。

スカイがまばたきをすると悟空の髪は金色に変わり、激しく逆立っている。

 

 

スカイ「ーーーん?」

 

 

ふと、超サイヤ人になった悟空の変化を感じた。

 

 

スカイ「悟空さん。なんか、優しいね」

 

悟空「どういう意味だ?」

 

スカイ「声もおだやか……。スーパーサイヤ人になっても怖くない。いつもの悟空さんみたい」

 

 

超サイヤ人になった際には、冷たさが宿る碧眼をしていた。

それが今はない。クリッとした優しい目がスカイを見ている。

 

 

悟空「あぁ、鈍ったせいで自制を維持するのに手間取ってたけど、もう慣れたんだ。今まで怖がらせちまって悪かったな」

 

スカイ「………………にらんでよ」

 

悟空「え」

 

スカイ「私を睨んで!前みたいに!」

 

悟空「す、すかい…?」

 

スカイ「早く!!!」

 

 

いきなり豹変したスカイ。

悟空に有無を言わせる事なく語気を上げて要求した。

 

 

悟空「これで、良いん、か?」キッ

 

スカイ「……………まだ全体的に優しい。それだとただイメチェンした悟空さんだ」

 

悟空「何言ってんだおめぇ…?」

 

スカイ「前のスーパーサイヤ人の時みたいな迫力がほしいんだけど、出来る?」

 

悟空「まぁ……、変装する時の感じだから出来るけど…」

 

スカイ「お願いします」

 

悟空「………」

 

 

悟空は息を吐いた。

精神統一……はたまた、ため息なのかは分からない。

 

 

悟空「ーーこれでどうだ」ギロッ

 

 

意図的に心を昂らせた。

その結果、サイヤの本能が顔を出す。

 

 

スカイ「ふぉおおおおおお!!これこれぇい!!!」

 

悟空「おめぇ…、わりぃモンでも食ったんだな。大丈夫か?」

 

スカイ「いえ、超普通のセイちゃんですけど?」ギラギラ!

 

悟空「………瞳孔開いてんぞ」

 

スカイ「いつも通りだね!」

 

悟空「そんなスカイは見た事ねえよ……」

 

 

体格に合ってるはずのスーツは筋肉の形に浮き出ており、クールや強面などという垣根を飛び越えた、アブない雰囲気を放つ彼。

スカイの様子にげんなりとする悟空だが、それすらも今のスカイにとっては興奮材料にすぎない。

 

 

スカイ「さーてさて、ネクタイをしてないのは何でかなぁ?」

 

 

じろじろと下から覗き込みながら近づくスカイ。

 

 

悟空「それだけは勘弁してくれ。首が絞められてるような感じが苦手なんだ」

 

スカイ「あー、そっかぁ……、今だけでも嫌ですか?やっぱりスーツにネクタイってセットだから、たづなさんに確認をとった後で外した方が良いと思うんだけど」

 

悟空「なるほどな。んじゃ付けとくか」

 

スカイ「いえすッッッッッ!!!」グッ!

 

悟空「スカイ!?」

 

 

悟空に困惑の色が増え続ける。

彼女の大きく開いた目。頬まで裂けたように広がる口。

もう、ギラッギラしているのだ。

何故こんな事に、と思いつつ悟空はネクタイを拾い上げて、

 

 

悟空「あ、付け方分かんねえや」

 

 

と言うと、

 

 

スカイ「来たッ!定番かつ王道のシチュエーション!! 私に任せてください!」フンスッ!

 

 

彼女の鼻息が勢いを増した。

 

 

悟空「……………イヤ」

 

スカイ「?」

 

悟空「やめとく。何か怖ぇし。持ってってたづなにでも付けてもらう」

 

スカイ「ダメです。たづなさんには完成形をお見せすると言ってあるので、ここで整えてください」

 

悟空「でもなぁ」ウーン…

 

スカイ「…………悟空さん。その、わがままは程々に…」

 

悟空「何でオラが言われんだよ。今すぐキング呼んでやろうか?おめぇが怒られるんだぞ?」

 

スカイ「ふっ、甘いね。あのお嬢様もどきは私のベストフレンドだよ?つまり、面白い事にはノリが良い!」

 

悟空「もうどうしようもねぇな、おめぇ達は…」スッ

 

スカイ「えへ。それでは少しだけ屈んでくださぁい!」

 

 

本人不在の場所で風評被害にあったキングヘイローはさておき、悟空からネクタイを受け取ったスカイ。

嬉々として悟空の懐に潜り込んだ。

 

 

スカイ「ふんふーん♪」シュルシュル

 

悟空「人にネクタイ付けてるだけだってのに楽しそうだな」

 

スカイ「まぁね〜。言っても悟空さんには分からないと思うから言わないけどぉ」

 

悟空「なんだよ、気になるじゃねえか」

 

スカイ「んー、未来への予行練習って感じかな〜」

 

悟空「へー。………んでも想像出来ねぇな。おめぇが "嫁" になる所なんてよ!」ハハッ!

 

スカイ「あははっ、確かに!私もそう思う!」シュルシュル

 

悟空「………」

 

スカイ「……」シュルシュル

 

悟空「………」

 

スカイ「……」シュル、ピタ

 

悟空「………?」

 

スカイ「…………………ぇ」

 

 

 

スカイ「何の事か分かったの!?」ギュゥゥゥ!

 

悟空「ぐえぇええっ! お"、いっ……し"ぬ"!!!」

 

スカイ「あ、ごめん」パッ

 

 

 

悟空「ケホッ………ったく、いきなり何だよ」

 

スカイ「い、いやー…、悟空さんがまさか知ってるとは……」

 

悟空「ネクタイ締めるのが嫁のあこがれだってか?」

 

スカイ「うん。言っちゃ悪いけど、悟空さんとは無縁じゃん」

 

悟空「そうだなぁ、……どこで知ったんかな?」

 

スカイ「心当たりないの?」

 

悟空「ああ。全く」

 

 

記憶を探った所で分からない。だが思い当たる節ならある。

確実性はないが、そんな会話をしたであろう人は特定の1人を除いて他にいないのだ。

 

 

悟空(結婚したばっかは新婚の夢がどうのこうの言ってたしなぁ…、多分そん時だろ)

 

 

悟空にとってはただ想像しただけの事。だから口元が弧を描いているのは無意識だ。

 

 

スカイ(……うーむ、惚気話しを聞かされた気分だ…)

 

 

そんな彼を見て、"気付く"能力に長けている彼女が分からないはずがない。

興味が惹かれつつも、砂糖てんこ盛り話しは避けるため、即座にネクタイを整えた。

 

 

スカイ「ーーーはい。おし、まいっ!」キュ

 

悟空「サンキュー!」

 

スカイ「そんじゃあ最後の仕上げね!」

 

 

そう言って制服のポケットから取り出したのは携帯。

悟空の体に寄り添い、顔を並べ、腕を伸ばして携帯の裏面をこちらに向けながら掲げた。

 

 

悟空「何やってんだ?」

 

スカイ「良いから良いから。悟空さんは携帯の上の方にある黒い丸の所を見ててね。睨む感じで、軽く笑ってくれると助かる!」

 

悟空「こ、こうか…?」フッ

 

スカイ「へーい!」

 

 

彼女は指に力を入れて携帯の側面に付いているボタンを押した。

すると、

パシャ…という電子音が携帯から聞こえた。

 

 

スカイ「ーーーうん!これにて任務完了!」

 

悟空「おう!んじゃオラは行くかな」

 

スカイ「あ、悟空さん」

 

悟空「ん?」

 

スカイ「たづなさんには真面目をアピール出来るように変装用のスーパーサイヤ人で行った方が良いかも」

 

悟空「なるほど……良い案だ!」

 

スカイ「その後はネクタイを取って良いのか聞かないとね」

 

悟空「当たりめぇだ。今すぐにだって取りてぇのに」

 

スカイ「ふふっ、我慢我慢。まぁでも、多分取って良いと言われると思うんだけどさ。そしたら、」

 

 

 

スカイ「ネクタイは片手で外して。結び目の所引っ張ったら解けるから」

 

 

 

 

悟空「片手?……うん。分かったぞ」

 

スカイ「あ、ネクタイ取る前にボタンは1.2個開けておこうか。その方が開放感あるし色気あるし」

 

悟空「分かっt……………ん?」

 

スカイ「で、1番最後に伝言良いかな?」

 

悟空「良いけど、さっきおめぇ変な事…」

 

スカイ「いっぱい言っちゃったけど、悟空さん覚えてる?」

 

悟空「あ、ああ。問題ねぇ。伝言ってなんだ?」

 

 

 

スカイ「ご注文の品は確かにお届けしました!……ってお願い」

 

 

 

悟空「なんだそりゃ?」

 

スカイ「ひ、み、つ〜」

 

悟空「………それ言って良いやつだよな?オラが怒られたりしねぇか?」

 

スカイ「なんの心配してんのさ。悟空さんは被害ゼロだよ」

 

悟空「…ならいっか。えーと、たしか門に集合だったよな?」

 

スカイ「そうだよ。なんだったら"気"を追うのが確実かもね!」

 

悟空「だな!そんじゃあな、スカイ。あんがとさん!」

 

スカイ「いえいえ、セイちゃんこそお礼を言いたいくらいなのでお気にならさず〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スカイ「………ひひっ、役得役得!」

 

 

悟空がいなくなった部屋で彼女は、携帯の画面を見つめて気味の悪い声をあげる。

スカイの目に映っているのは悟空だ。

 

顎を引き、表情を引き締め、瞳は鋭く、口元は不敵に。携帯の画面越しでも彼の威圧感は抑えきれないようだ。

 

そんな写真を見て楽しむのかと思えばスカイは何やら操作を始めて、

 

 

スカイ「あ、いっけなぁい!間違えてグループLANEに送信しちゃったぁ!」

 

 

彼女の事を全く知らない他人が聞いても棒読みだと分かる発言をした。

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

ー 仲良し黄金娘! (6) ー

 

 

 

スカイ>いやー、手元狂っちゃったよ。ごめん、気にしないでね〜

 

ウララ>あー!悟空さんとセイちゃん!いつの写真なの?ふたりともすてきだね!

 

スカイ>ついさっきだよ〜。用事があるらしくてスーツ着用だったみたい。暇で暇で退屈だったから手伝ったの。

 

ウララ>そーゆー事だったんだね!それじゃあたづなさんも一緒なのかな?

 

スカイ>うん。さっきまでは悟空さん1人だったけど、多分合流してるかな。ウララは何か知ってるの?

 

ウララ>わかんない!悟空さんとキャッチボールしてる時にたづなさんが来て、それから行っちゃったの!

 

スカイ>なるほどぉ。

 

スカイ>ん、じゃあウララ今ひま?セイちゃんがキャッチボール相手になるよ〜。

 

ウララ>えー!そんなー!

 

スカイ>あ、あれ?……もしかしてイヤだった?

 

ウララ>違うよ!今ねー、ライスちゃんとお出かけしてるの!もうすこし早くにわかってたら出来たんだけど、ごめんね?

 

スカイ>全然平気だよ!セイちゃんが嫌で断られたのかと思ってビックリしちゃっただけだから。

 

ウララ>そんなわけないよ!

 

スカイ>だよね〜

 

キング>今の季節、真っ暗になるのが早いんだから時間を考えて帰るように。それか連絡くれたら迎えに行くわ。

 

ウララ>あー!キングちゃん!

 

スカイ>迎えに行くわ、じゃないよ。おとなしく待ってなよ。

 

キング>うるさいわね。ヒトの同室事情に口出ししないでくれる?

 

キング>ウララさん。遠出をしているのならタクシーでも良いわ。もちろんライスシャワーさんも一緒にね。ついたら料金持って行くから。

 

ウララ>分かった!ライスちゃんとも話してみるね!

 

キング>ええ。

 

キング>スカイさん。良い写真ね。

 

スカイ>戻せるか!!!

 

キング>は?

 

スカイ>いや知らない間に悪化してんじゃん!もうママって言うかお母さんじゃん! 話し戻すよりそっちが気になるわ!

 

キング>………何を言ってるの?

 

スカイ>無自覚!?

 

スカイ>迎えに行く発言はギリギリアウト。 タクシーで帰って来いっていうのはセーフだね。

 

スカイ>お金を持って行くって何!? ウララは小学低学年か!そのくらい出来るでしょ!

 

キング>………貴女、日常では自慢の頭は回らないようね。

 

スカイ>なんよ。

 

キング>ウララさんはライスシャワーさんと遊びに出てるのよ? 財布にはそんなに入れてなかったはずだし。タクシー代を使ってしまったから歩いて帰るって結論になったらどうするのよ。

 

キング>夜道なんて危険だわ。

 

スカイ>ミーはウマ娘! ユーは人間! 走って帰れ!!!

 

キング>おばか! 準備運動も無しに走らせて怪我でもしたら大変じゃない!

 

スカイ>大変なのはキングの頭でしょ!!

 

キング>何ですって!?

 

グラス>そこまでですよ〜。

 

スカイ>グラスちゃん!今までのやつ見たのなら加勢求む!

 

キング>いいえ!グラスさんなら分かるわよね?もしもウララさんの立場がスペさんなら同じ事するはずよ!

 

スカイ>いくらスペコンでもそこまでじゃないから!

 

スカイ>……え、だよね?グラスちゃん?

 

グラス>二度は言いません。

 

キング>はい。

 

スカイ>はい。

 

グラス>そして『スペ』が入った文は消しなさい。早く。既読が付かないうちに。私もこの文章は消去するので。

 

キング>はい。

 

スカイ>はい。

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

スカイ(……白熱して引き際を間違えるとは。まだまだだなぁ、わたし)

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

グラス>さて、セイちゃん。この素敵な写真はどうしたのですか?

 

スカイ>保存する時に間違えてグループLANEに送っちゃった。最初に言ったけど気にしないで〜。

 

キング>ふーん。間違えた、ねぇ?

 

スカイ>なにか?

 

キング>別に?でもこうやって見ると、悟空さんスーツ似合うわね。

 

グラス>スーパーサイヤ人だからでしょうか?それだと異国の人のようにも見えますし。迫力が凄まじいですけど…。

 

キング>そうね。これは文句なしに言えるわ。格好良い。

 

スカイ>へいへーい!お嬢様からカッコいい頂きましたー!

 

グラス>本当、素敵です。

 

スカイ>いやー、ごめんね?みんなも呼べたら良かったんだけど時間なくてさぁ。……なんだか自慢してるみたいになっちゃったね。

 

キング>良いんじゃないかしら。自慢しても。

 

グラス>そうですよ。とってもお似合いなんですから。

 

スカイ>お似合いだなんて、そんな事……あったりするぅ?

 

キング>する。

 

スカイ>ちょっ!なんか、キングにそんな褒められると、なんかね。

 

キング>本心よ。

 

グラス>一見カリスマ性を持つ魅力的な男性の悟空さん。

 

キング>その横に、見てるこっちが恥ずかしくなるくらいの照れ顔を披露するウマ娘。

 

 

 

ーーー

 

 

スカイ「………………え…?」

 

 

ーーー

 

 

 

グラス>とっても微笑ましくてお似合いです〜。

 

キング>スカイさん。悟空さんの写真映りだけを気にして自分の姿見てないでしょ?

 

グラス>顔を真っ赤にして蕩けたお顔のセイちゃん。

 

キング>ピースの指は曲がっているし、ピントが合っていないから恐らく震えていたんでしょうね。

 

グラス>ウインクは上手ですよ?口元は引き攣っておりますが。

 

キング>ってこれ涙目じゃない?

 

グラス>あらあら。

 

キング>それに、ここまで近づいているんだから悟空さんの体にくっついた方が良かったんじゃないかしら?

 

グラス>わずかに離れていますね〜。照れた表情から察すると恥ずかしかったんでしょう。

 

キング>菊花賞れこぉどほるだぁの実態。

 

グラス>黄金世代の一人、とりっくすたぁ。

 

キング>最高。

 

グラス>至高。

 

 

 

ーーー

 

 

 

スカイ「……………………はっ!意識飛んでた!!」

 

正気に戻った彼女は急いで画像を消去した。

 

 

 

ーーー

 

 

 

スカイ>あ、そう?でもさ、やっぱグループLANEには関係ない事だったから消しとくね。てか消した。だからキミ達もスペちゃん達に余計な事は言わないでね。

 

グラス>了解しました。

 

キング>分かったわ。

 

 

 

ーーー

 

 

 

スカイ「ああああああああああああああああああああああああ!!!!!わ、私はなんてミスをしてしまったんだぁあああああああああ!!!!!!!」

 

 

這いつくばり、部屋に1人という事で絶叫した。

だがこれで終わった。

後は自分がどうにかして平静を取り戻す。考えるのはそれだけなんだ。

その時、

真っ暗だった画面に明かりがついた。

どうやらLANE続行らしい。

フラフラとスカイの手が携帯に伸びる。画面のスライドし、現れたLANEのやり取り。

 

 

スカイ「あ、あ、………そんな…」

 

 

続きは、グラスワンダーが送った1つの画像から始まっていた。

 

 

 

ーーー

 

 

 

グラス>いやはや、消すとは勿体ない事を。

 

キング>全くだわ。ま、別に消されたとしても私のホーム画面になってるから構わないけど。

 

グラス>おや。ではこの画像は不要でしたか?

 

キング>とんでもない。私達はライバルであり生涯続く友。楽しい事はみんなで共有しないとね。

 

グラス>ですが、先程セイちゃんが余計な事は言うなと…。

 

キング>ええ。だから言ってない。文字を打ってるだけだから。

 

グラス>さすがキングちゃんです。

 

キング>ありがとう。

 

 

 

ーーー

 

 

 

スカイ「………」

 

 

 

スカイ「ーーーーーーーーーーあ"っ"、」

 

 

 

直後。

トレセン学園の校舎のとあるフロアでは、恐竜のような叫び声が聞こえたとか何とか………。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

同時刻。

学園の門でも一悶着があった。

 

 

 

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