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自己紹介
エレンスゲ女学園のとある教室。
そこに潮田 美湖は自習を行おうと入ってきた。
その時、見知らぬ人物がキョロキョロと誰かを探していた。
「あの、キョロキョロしてますけど……誰かを探しているんですか?私でよければ、手伝いますよ。」
すると、その人は潮田 美湖を探していると答えた。
「えっと、潮田 美湖ですか?潮田 美湖は私ですけど……。何か用ですか?
私に取材……?あれ、取材って明日ですよね?今、スケジュールを確認するのでお待ちください。」
そう言って、美湖はポケットからスケジュール帳を開き、確認する。
そこには、今日の日付けに『取材!』とデカデカと書かれていた。
「す、すみません!勘違いをしてしまって……。えっと、その……インタビュアーさん、今日はよろしくお願いします!」
こうして、少しトラブルはあったものの潮田 美湖の取材が始まった。
「まずは、自己紹介ですね。私は、エレンスゲ女学園1年の潮田 美湖です。所属しているレギオンはヘルヴォルです。
趣味は、ダンスとイラストを描くことです。イラストは、よくチャーミーリリィのキャラクターを描いているんです。もちろん、アニメも見てますよ。なので、百合ヶ丘のミリアムとよく語り合うんです。あとは、神庭女子の灯莉とも仲がいいですね。彼女の芸術センスは、いつも刺激をもらってます。」
チャーミーリリィとは、幼稚園児に人気のアニメである。
正式名称は『変身魔法少女チャーミーリリィ』である。
「それで、聞きたいことはありますか?実は私、取材が初めてなのでどうすればいいのか分からなくて……。
どんなリリィになりたいか?それは、私を助けてくれたリリィのお姉さんのようになりたいですね。幼い時にヒュージに襲われた時に、私と弟を助けてくれたリリィのお姉さん。彼女は、私の憧れであり、目標です。
それに、弟が誰よりも私がリリィになることを応援してくれているんです。だから、応援してくれる人のためにも私は楯の乙女として、人々の命を、大切なものを、笑顔を守る。それが、リリィとしての私の使命ですから。」
そのように答えていると、誰かが入ってくる。
「美湖、いる?さっきの授業の課題で気になるところがあるから美湖の意見も聞きたいんだけど……。」
「あ、一葉。」
その人物は美湖の親友であり、彼女が所属しているレギオン『ヘルヴォル』のリーダー、相澤 一葉だ。
「ごめん、今、取材中で。明日だと勘違いしてた。」
「美湖が勘違いするって珍しいね。」
「まあ、ここ最近バタバタしてたから……。それで、課題だっけ?私もここで自習しながら考えようかなって思ってて。あ、すみません。取材中でしたのに……。」
ぺこりと美湖は謝罪した。
「はい、この子がヘルヴォルのリーダーで私の大切な親友の一葉です。」
「相澤 一葉です。よろしくお願いします。」
一葉はインタビュアーに自己紹介をする。
「ねえ、一葉。私の取材が終わったら一緒にカフェに行かない?実は最近、オシャレなカフェを見つけたんだ。」
「でも、課題が……。それに、私には書類を作らないといけないし……。」
「もしかして、書類ってまた1人でやってるの?私、中等部の頃から何度も言っているけど、1人で抱え込みすぎ!私も手伝うからさ。それに、課題はカフェでやろうよ。1度やってみたかったんだよね〜 オシャレなカフェで親友と一緒に勉強すること!ほら、青春って感じがしない?」
「うーん……。カフェで勉強することが青春なのかは分からないけど……うん、いいよ。美湖の行きたいところ、楽しみにしてるね。えっと、書類は美湖に迷惑はかけたくないから……。」
「はいはい。言っとくけど、一葉に拒否権はないからね〜 無理やりにでも手伝うから。」
「わ、分かった……。」
美湖の圧に負けたのか、一葉はおもわず頷いてしまった。
「よろしい。すみません、待たせてしまって……。え、取材はまた今度で大丈夫?気を遣わせてしまって申し訳ございません。では、次はゆっくりと色んなことを話しますね。日程はもう間違えないので!今日はありがとうございました。また次回、よろしくお願いします。」
美湖はインタビュアーにそう答えると、一葉と共に教室をあとにした。