潮田 渚の姉は楯の乙女   作:SAKULA

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ごきげんよう、3話です。
メインストーリー外伝、読みました。グラン・エプレ、どうなってしまうのか……。

定盛がAZで活躍してましたね!私は、定盛 姫歌ちゃんを定盛呼びしてますけど、ひめひめと呼ぶ人と定盛と呼ぶ人、どちらが多いんでしょうかね……。

誤字脱字があれば報告をお願い致します。


3話 顔合わせ

「ここが、ヘルヴォルの控え室……。」

 

私は、ヘルヴォルの控え室の前に立っていた。

この奥に、レギオンメンバーの人たちが……。

 

「スーハー……。よし。」

 

私は、深呼吸をして控え室に入った。

 

「失礼します。」

 

「お、きたきた!」

 

「……。」

 

「もしかして、あなたが潮田 美湖ちゃん?」

 

「は、はい。」

 

ギャルに、クールビューティ、お姉さん……。

この人たちが一葉が選んだ、ヘルヴォルのメンバー……。

 

「もしかして、緊張してる?」

 

「す、すみません……。」

 

「大丈夫。気持ち、分かるから。だから謝らないで。」

 

クールビューティ先輩、すごく優しいんだなぁ。

 

「とりあえず、自己紹介でもする?あたし、飯島 恋花!高等部2年で、序列は13位。よろしくね!」

 

「初鹿野 瑤。高等部2年。序列14位。よろしく。」

 

「私は、芹沢 千香瑠。2人と同じ高等部2年。序列は、その……84位よ。」

 

「恋花様に、瑤様、千香瑠様ですね。よろしくお願いします。」

 

ギャル先輩の恋花様、クールビューティ先輩が瑤様、お姉さん先輩が千香瑠様。

よし、覚えた!

 

「私は、高等部1年の潮田 美湖です。序列は21位。よろしくお願いします。」

 

「美湖ね、覚えた!美湖ってどう書くの?美しいに子ども?それとも別の漢字?」

 

「美しいに湖で美湖です。」

 

「へー、可愛い名前だね。」

 

「ありがとうございます。恋花様も可愛い名前だと思いますよ。」

 

「そう?ありがとう!」

 

とりあえず、先輩たちはみんな優しそうでよかった。

きっと、ヒュージと戦う時は頼りになる存在だろう。

 

「あーっ!思い出した!」

 

「恋花、急にどうしたの?」

 

「恋花さん、何を思い出したんですか?」

 

なぜか突然、恋花様が立ち上がった。

何かを思い出したらしいけど……なんだろう……。

 

「さっきからずっと美湖のこと、見たことあるなーって思ってたんだよね。ほら、この前の外征でリーダーにおぶられていた子でしょ?」

 

「んな!?み、見られた……!」

 

「そういえば……美湖だ。」

 

「いやー、可愛かったよ。顔を真っ赤にしながらおぶられていたよね。あたし、あの辺りにいたけどお姫様抱っこもされたよね?」

 

「え、お姫様抱っこも見られていたんですか!?」

 

嘘でしょ!?

え、お姫様抱っこってほんの僅かだよ。

 

「大丈夫大丈夫。心配しないで。お姫様抱っこをされたところを見たのはあたしだけから心配しないで、可愛い可愛いプリンセス♡」

 

「う、うぅ……。」

 

「恋花、後輩をいじめないの。」

 

「ふふっ。」

 

恋花様のいじわる……。

よし、恋花様にネタにされたので一葉に何か奢ってもらうことが確定した。

絶対に一葉の財布をスカスカにする勢いで奢らせてやる……!

 

「あの……千香瑠様も、私をからかおうとしてます……?」

 

さっき、笑っていた千香瑠様が少し気になってしまい、おもわず聞いてしまった。

 

「違うわ。この雰囲気がとても素敵だなぁと思って。」

 

「うん。分かる気がする。明るい雰囲気。」

 

明るい雰囲気……。

確かにその通りかもしれない。

 

去年、私が所属していたレギオンはこんな感じじゃなかった。

仲が悪くて、控え室はいつも険悪だった。

戦力重視で連携なんて出来なかった。

 

ヘルヴォルは、賑やかだ。

恋花様にからかわれたのは恥ずかしかったけど、雰囲気はどのレギオンよりも明るい気がする。

 

「それにしても遅いね、一葉。」

 

「おそらく、一葉は教導官に呼び出されたかと思います。」

 

「まあ、そうだろうね……。じゃあ、もう少ししたら来るかもね。」

 

「……。」

 

来る、かなぁ……。

ポンコツなところがあるからなあ……一葉は……。

 

「美湖ちゃん?」

 

「私、一葉とは中等部から親友なのでだいたいのことは知っているんです。なので、その……教導官に呼び出されても、忘れてしまい来ないと思うんです……。」

 

「「「……。」」」

 

私がそう言うと、先輩たちは固まってしまった。

 

「それ、マジで言ってる?」

 

「マジです。」

 

「自分で呼び出したのに?」

 

「それが一葉なんですよ、瑤様。あの子はポンコツなんです。」

 

「だったら、私が探してきます。」

 

「OK!頼んだよ!千香瑠!」

 

千香瑠様は、一葉を探しにヘルヴォルの控え室をあとにした。

 

それからしばらくして、一葉と共に千香瑠様が戻ってきた。

 

「申し訳ございません!このような失態をしてしまって!考え事をしていたら、ミーティングを忘れてしまって……。」

 

「いやー、はっはっはっ!まいったまいった。まさか初日からリーダーがミーティングをすっぽかすなんてね!」

 

控え室に入ってすぐに一葉は謝罪した。

やっぱり、忘れていたか……。

 

「た、大変申し訳ございません!」

 

「いやいや、これは先々が楽しみですね、リーダー!ヘルヴォルの名誉ある歴史に伝説を刻む隊になるかも……。ぷ、くくく……!」

 

「す、すみません……。」

 

そんな一葉を見て、恋花様はからかっている。

エレンスゲのトップレギオン、ヘルヴォルのリーダーがミーティングをすっぽかす。

確かに、伝説になりそう。

 

「ドンマイ、一葉。でも、私、一葉なら忘れてるだろうなって思ってた。大丈夫、伝説になっても私が説明するから。どうせ、教導官に呼び出されたから考え事、してたんでしょ?」

 

「う、うぅ……。美湖には、お見通しか……。」

 

「恋花も美湖もからかわないで。」

 

「はい、みんな、紅茶とクッキーが用意できたわよ。」

 

私と恋花様で一葉をからかっていると、千香瑠様が紅茶とクッキーを準備して、テーブルに置いた。

 

「わ、すご。レギオンの控え室でこんな優雅なものが出てくるとは……!」

 

「動物さんクッキー、可愛い……。」

 

「このクッキー、すごく美味しそうです!もしかして、千香瑠様の手作りですか?」

 

それにしても瑤様、すごく目がキラキラしてる。

可愛いって言っていたから、可愛いものが好きなのかな?

 

「ふふ、ありがとうございます。美湖ちゃんの言う通り、私の手作りよ。新しいレギオンに入る日だからご挨拶の代わりに用意していたの。まさかあのヘルヴォルで用意するとは思いませんでしたけど。」

 

そっか、千香瑠様の序列って84位。

自分がヘルヴォルのメンバーになるとは思わなかったんだ。

……すごい失礼なことを思っているけど、私。

 

「あ、でも、一葉ちゃん、こういうのはよくなかったでしょうか?」

 

「え……そうですね。このミーティングは学園が定めた正式なものですので、あまりこういうことは……。」

 

「よ、余計なことだったかしら……。」

 

「あ!いえ、でも、ご厚意を無駄にするのは……!」

 

「いいしゃんいいじゃん。この紅茶、すっごくいい香りだし。」

 

「恋花様の言う通りですよ。このクッキーもすごく美味しいし。」

 

「美湖、もう食べてる!?」

 

「えへへ、我慢出来なかった。」

 

そう、私は既に千香瑠様のクッキーを食べてしまった。

いやー、めっちゃくちゃ美味しい……。

 

「学園が定めた正式なミーティングに序列1位が盛大に遅刻した時点で、硬いことは言いっこなしじゃない?」

 

「そ、それについては本当にすみません!」

 

「……恋花、からかわないで。」

 

「あはは、ごめん。ついつい。」

 

ついついでからかってしまうのか、恋花様は……。

まあ、私もさっきからかわれてしまったけど……。

 

「指名したってことは大体知っているんだろうけど、一応自己紹介ね。あたしは飯島 恋花。高等部2年。序列13位。

 

いやー!さっきの宣言聞いたときは、めっちゃ武闘派じゃん、とか思ったけど。案外親しみやすそうなリーダーでよかったって、あたしは思っているよ。よろしく。」

 

「う……よ、よろしくお願いします。今後は遅刻などしないように努めていきたいと思います……。」

 

一葉、相当恥ずかしいんだろうな……。

だからといって、恋花様にネタにされたから奢ってもらう気持ちは変わらない。

 

「……高等部2年、初鹿野 瑤……序列14位。よろしく。」

 

「よろしくお願いします!」

 

「えーと、私は、芹沢 千香瑠。ふたりと同じく高等部2年で……序列はその……84位……かな。」

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

「改めて自己紹介するね。高等部1年、潮田 美湖。序列は21位。高等部でもよろしくね、一葉!」

 

「こちらこそよろしくね、美湖。」

 

さて、それぞれ自己紹介が終わったけど……どうするのかな?

 

「あの……ごめんなさい。ひとつ質問があるの。レギオンメンバーの選考基準って、普通、序列の高い順、つまり優秀な順から選んでいくのよね?その恋花さんや瑤さん、美湖ちゃんはわかるんだけど……私は、どうして……?」

 

「……一葉、私の序列は21位。私よりも優秀なリリィなんていっぱいいるよ……。」

 

千香瑠様が私を優秀だと思ってくれているのは嬉しい。

でも、私はヘルヴォルに指名されるような序列じゃない。

指名されるとしても、序列6位がリーダーのLGタルタロや序列7位がリーダーのLGシャランチャあたりだろう。

 

「人それぞれ、得意な分野は異なります。共に戦うチームとして考えたとき、私はこのメンバーが最適だと判断しました。」

 

「そう……なの?」

 

「はい、ヘルヴォルにふさわしい人達です。」

 

「そっか……。ありがとう。私、一葉と一緒に戦えるのすごく嬉しい。頼りにしてるよ。」

 

「私も美湖のこと頼りにしているよ。」

 

一葉が私をヘルヴォルのメンバーとして選んでくれた。

だったら、一生懸命リリィとして頑張らないとね!

 

「あたしからもひとつ質問。」

 

「恋花様、どうぞ。」

 

「みんなを守って戦う……だっけ?入学式でのあの演説、あれって本気?」

 

「本気でなければ学園を敵に回すような発言はしません。」

 

「ま、そうか。それじゃ、言葉の重みには自覚がある、と?」

 

「はい。皆様を巻き込んでしまったことには申し訳ないと……。」

 

「大丈夫じゃん?楯の乙女『ヘルヴォル』は序列1位の生徒がそのメンバーを指名するってシステムは学園が承認した正式なものだし。人を決めるのはってのは、チームに最も重要な判断になる。

 

それを一葉に任せた。ってことは、『ヘルヴォル』の活動方針については、一葉の気持ちで好きにしていいって、公認でもあるわけだ。建前がある以上、一葉がどんな方針で行動しようと、学園側もなければなかなか干渉できないっしょ。まー、風当たりは多少きつくなるかもだけどね。」

 

おお……!

恋花様って意外と賢い……!

 

「みーこー、今、失礼なこと考えてたでしょー?」

 

「そ、そんなことないですよ!恋花様!」

 

「ほんとにー?」

 

恋花様はニヤニヤしながら私を見つめている。

 

「う……。すみません、失礼なことを考えてしまいました……。」

 

「ふーん。どんなことを考えていたのか先輩に教えてもらおうか〜」

 

そう言うと、恋花様は私の体をくすぐり始めた。

 

「ちょっ!恋花様、やめてください!くすぐったいです!」

 

「恋花、ほどほどにして。」

 

「はいはい。」

 

瑤様が注意すると恋花様はすぐにやめた。

それにしても、瑤様って子供を見守るお父さんみたい。

千香瑠様は……このクッキーがすごく美味しいからお母さん……かな?

 

「えっと、そうね。私は、一葉ちゃんが言っていたことはとてもすごいことだと思うわ。人を思いやって、命を大切にって、言われてみれば当たり前で、その当たり前が難しい世の中になって。

 

だからこそ、あの場であれだけ『当たり前』を堂々と口にできる一葉ちゃんは、すごく、綺麗だったと思う。」

 

確かに千香瑠様の言う通りだ。

当たり前だからないがしろにしてしまう。

かっこいい人って、当たり前のことを堂々とやっているから憧れ、人々を魅力する力があるんじゃないかなって私は思う。

 

「きれい……ですか?」

 

「……ええ、とっても。」

 

「あ、ありがとうございます。嬉しいです、分かっていただけて。」

 

「……。」

 

「それで……今日は、何の集まり?」

 

「今日はまず顔合わせってことでレギオンの方針をお伝え出来たらな、と思っています。」

 

「あー、それそれ。一葉の気持ちはあの宣言の通りだとして、あたしたちは具体的にどうしたらいいの?」

 

「まず、今後も定期的にこうして集まりましょう。訓練や出動だけではなく日常の中で、一緒に過ごす時間も増やしていきます。そうして、お互いのことを知っていくんです。より、深く、メンバーどうしが助け合って、結束力を高める、そんなレギオンを目指していきましょう。」

 

「お互いを……知る……。」

 

「なんか青春って感じ!皆様と仲良くなるって、楽しそうです!」

 

「ふーん。なるほどねー。言われてみれば、うちのガーデンのレギオンってあんましそういうのやってないもね。」

 

「でも、エレンスゲ以外のガーデンは、そうやってレギオンの仲間を尊重しているところも多いそうですよ。そういうのもいいなって、実はちょっと思ってました。」

 

なるほど……。

レギオンの仲間を尊重する……。

そういうって、ちょっとエレンスゲっぽくないかも。

 

「ただ戦場にいるだけではなく、お互いにかけがえのない仲間でありたいんです。街も、人も、他のリリィも、もちろん私たち自身も。誰も傷つけずに任務を成功させる。それが私たちのモットーです。」

 

「ぜいたく……。」

 

「……恋花?」

 

「わかってる。リーダーの意見には従うよ。もちろんね。」

 

「私も賛成よ。みんなで、がんばりましょうね!」

 

「……わたしも、反論はしない。」

 

「もちろんです!私、一葉のこと全力で支えるね!」

 

「よかった……!」

 

楯の乙女『ヘルヴォル』。

このメンバーなら、一葉や頼りになる先輩たちがいれば全部守れそうな予感がする……!

ううん、絶対に全部守れるはず!




用語解説

今回は、リリィとG.E.H.E.N.A.について解説していきます。


リリィは、CHARMを扱う女性のことです。
リリィ達は養成機関『ガーデン』に所属し、ヒュージとの戦い方を学びながら実践に備えます。

実戦に赴くリリィの他に、CHARMを整備、カスタマイズする『工廠科』など様々なリリィ達が存在しています。

ちなみに、ラスバレ風自己紹介で出てきた主人公と仲のいい百合ヶ丘のミリアムも工廠科です。工廠科に所属している人は、アーセナルとして活躍していることが多いです。アーセナルは、ほぼ戦闘はしませんが『戦うアーセナル』も目指す人もいます。例としては、ミリアムですね。他にも戦うアーセナルが存在するので気になる方はチェックしてください。

能力が特出したリリィは対ヒュージ戦において戦況を大きく左右するためガーデンではもちろん、世界が注目する存在となっています。
個性的な規律や風習があるガーデンに所属するリリィは、その特色を強く受ける傾向がありますね。

リリィには出撃時の出撃報酬やヒュージ討伐時の撃破報酬などがあります。

命懸けですからね、報酬がないとやってられない!っていうリリィもいるかもしれないですね。



さて、G.E.H.E.N.A.についてですね。
アサルトリリィのファンの人ならほぼ嫌っていると私は思っています。
ゲヘナを許すな。

読み方はそのままゲヘナです。

G.E.H.E.N.A.は、ヒュージ研究で有名な多国籍企業で、元々は民間企業の研究者集団だったが、次第にヒュージ、リリィ、CHARMなどの核心を掴み、ヒュージとの戦いを科学的側面で主導し、リリィ強化などの凶行にも走るようになりました。

アサルトリリィのキャラクターにも、G.E.H.E.N.A.のせいで強化リリィになってしまった子がいます。中には、退治の段階でヒュージ細胞を入れられ、生まれながらの強化リリィも……。

いや、ほんとマジでゲヘナを許すな。
そろそろゲヘナを潰したいですね。

まあ、G.E.H.E.N.A.はとても大規模な集団で一枚岩ではなく、低い強化に留めるべきという派閥もあれば、高い強化を施すべきという派閥も存在します。

G.E.H.E.N.A.に対する姿勢はそれぞれのガーデンで異なってます。大きく親G.E.H.E.N.A.主義と反G.E.H.E.N.A.主義に分かれてます。
主人公のガーデン、エレンスゲ女学園は親G.E.H.E.N.A.主義です。


とりあえず、これくらいで大丈夫でしょうか……。
難しい用語が多いですけど、理解できればもっとアサルトリリィが好きになるのではないかと思います!



もしかすると、暗殺教室のキャラクターは番外編の方が先に出番があるかもしれないです。(ほぼその予定です。)



参考にしたもの
アサルトリリィwiki
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