潮田 渚の姉は楯の乙女   作:SAKULA

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藍ちゃんは可愛い。
ちなみに、3周年のガチャは爆死。星5はゲットできませんでした。

ラスバレのメインストーリー新章はアールヴヘイムがメインになりそうで楽しみです!
ノルンは尊い。


6話 新たな仲間

翌日。

私たちは、レギオンの控え室に集まっていた。

 

「いや、ほんと、昨日は大変だったわ……。」

 

「ふふ、ほんとに激戦だったわね。あ、お茶とクッキーをどうぞ?」

 

「やったー!ありがとうございます、千香瑠様!」

 

私は真っ先に千香瑠様のクッキーを食べる。

うん……、間違いない……!

 

「美味しい〜♪」

 

「だね〜 美味しい!いい香り!あったかーい!」

 

恋花様も美味しそうにクッキーを頬張っていく。

 

「んー!生きてるって実感するわ!ティータイムのためにここに来られるわー!」

 

「ふふふ、ありがとうございます。」

 

「あの、千香瑠様って料理も得意ですか?」

 

「ええ。料理……というよりも家事全般は得意よ。」

 

「でしたら……味噌汁を作って欲しいです。あ、今じゃなくて今度でもいいので……。」

 

「味噌汁?どうして?」

 

瑤様が不思議そうな顔で私を見つめる。

 

「私、味噌汁が好物なんです。こんな美味しいクッキーを作れる千香瑠様がどんな味噌汁を作るのか気になって……。」

 

「へー、美湖って味噌汁が好きなんだ。なんか意外。」

 

「意外ってなんですか!?」

 

恋花様、相変わらず失礼なこと言う……。

からかってばかりだし……。

でも、私よりも序列は高いし、戦術理論も身につけている。

昨日、一緒に戦ってすごく頼りなるリリィってことが分かった。

とてもかっこいい先輩だ。

 

「ふふ、もちろん。美湖ちゃんの新しい一面が知れて嬉しいわ。」

 

「……私、そんなに意外ですか。」

 

「あ、私はこの、動物さんクッキー、今度作り方を教えて?」

 

「ええ、もちろん。美湖ちゃんにも味噌汁が気に入ってくれたらレシピを教えるわ。」

 

「ありがとうございます!」

 

私がこうして話している間にもクッキーがどんどん減っていく。

……ものすごいスピードだ。

 

「たくさんあるから、たくさん食べて。」

 

「うん。遠慮はしない……。」

 

「まあ、昨日あんだけ頑張ったんだから、お腹も減るか……。」

 

「そうですよ、恋花様。」

 

「美湖もすごい食べる……。」

 

千香瑠様のクッキー、本当に美味しい。

これはマジで味噌汁が楽しみ。

 

「……それにしても。」

 

恋花様はとある人物をチラッと見る。

その人物は……。

 

「皆様!前回の戦闘の反省を踏まえて、私たちの練習メニューを考えてみました!こちらをご覧ください!」

 

「あんた、なんでそんな元気なのよ、一葉!」

 

そう、私の親友である一葉だ。

 

「まあ!この練習メニューちょっとした本みたいになってるわ……。」

 

「瑤様専用基礎体力トレーニングメニュー……。これ……全部、中身が違うの?」

 

「はい!昨日の戦闘での皆様の様子をヒントに徹夜で作りました!」

 

「は?」

 

「え、美湖ちゃん?」

 

千香瑠様がびっくりした様子を私を見つめる。

今……徹夜……この子、徹夜って言った!?

 

「一葉、また徹夜したの!?私、中等部の頃から言っているよね。徹夜とか無理はダメだよって。」

 

「でも……。」

 

「でもじゃない。昨日、あんな戦闘があったんだよ?ちゃんと休まないと。このあとヒュージが出たらどうするつもり?疲れが残った状態で戦うの?」

 

「……仮眠はとったよ。」

 

「そういうことじゃない。私は、一葉が心配なの。もっと頼ってほしい。トレーニングメニューも一緒に考えるからさ。」

 

「ごめん、美湖。気をつけるよ。」

 

……本当に分かっているといいけど。

一葉は人に頼ることが苦手だ。

きっと、それは迷惑をかけてしまうと考えているからだろう。

親友なんだから迷惑くらいかけたっていいのに……。

 

「でも、すごいわ!そのバイタリティと熱心さ!かっこいいわ、一葉ちゃん!」

 

……千香瑠様、一葉全肯定ウーマンになっているのは私の気のせい?

 

「ええ、まるで野生のイノシシのようなかっこよさね。『エレンスゲのイノシシ』って二つ名を送らせてもらうわ。」

 

「そんな、ほめられるほどのことでは……。」

 

「安心して一葉。多分恋花はほめてない。」

 

「恋花様、一葉にはそういうのは通じません。」

 

ま、こういうところも一葉らしくて私は結構好きなんだけど。

 

「ん?あれ?この小冊子、1冊多くない?」

 

「本当ですね。一葉、どういうこと?」

 

「あ、気づかれましたか、さすが恋花様!昨日の戦いでも状況を即座に理解、私にもたくさん助言をされて一一。

 

おしむらくは終盤、体力の低下から、せっかくの注意力、判断力がやや低下していたので、スタミナを上げる有酸素運動をトレーニングの中心にしつつ一一。」

 

「ストップ!ストーーップ!」

 

一葉が話していると恋花様が慌てた様子で待ったをかける。

 

「この、6冊目小冊子はなに?」

 

「そうでした。皆様、喜んでください。ヘルヴォルの仲間が増えましたよ!」

 

「仲間?」

 

「……一葉、どういうこと?」

 

「藍、入ってくれる?」

 

「ささきらんだよー。よろしくー。」

 

「仲間って藍!?」

 

「まあ、昨日の!」

 

「うわ!ハイパワー暴走幼女!!」

 

「恋花様、その言い方はひどくないですか?」

 

「美湖の言う通りです。藍は幼女ではありません。れっきとしたエレンスゲ女学園高等部1年生の佐々木 藍です。」

 

「らんは高校1年生。」

 

……ってことは、私と一葉と同い年なんだ。

 

「そ、それは失礼だった。ごめん!……じゃなくて!なに、昨日の今日で、え、この子、ヘルヴォルのメンバーになんの!?」

 

「はい。昨日の戦闘後、さっそく学園に問い合わせたんです一-。」

 

「あの激戦の直後に!?」

 

「はい。そうしたら彼女、まだどのレギオンにも配属されていなくて。なので、ぜひヘルヴォルにと。

 

学園を通してお話したところ、『いいって言われたからいいよー。』と藍も快諾してくれました。」

 

「そんなあっさり!?」

 

「かるっ!一緒に戦う仲間を決めるの、かるっ!」

 

「そして、どこか他人事……。」

 

佐々木 藍……。

精神がまだ幼い……。

なにか、事情があるのかな……。

 

「まあまあ、まあまあまあ!可愛らしい仲間が増えるのは、いいことじゃない!

 

それじゃあ、藍ちゃん、今日からよろしくね!」

 

「うん、よろしく。」

 

「それじゃ、お近づきの印に、はい、動物さんクッキーをどうぞ。」

 

「ありがとう。」

 

藍は千香瑠様からクッキーをもぐもぐと食べる。

すると、よっぽど美味しかったのか可愛らしい笑みを浮かべる。

 

「お、おいしい……!」

 

「うふふ、たくさんあるから、いくらでも食べてね。」

 

「うん、食べるー!」

 

「……あ、わたしのクッキー……。」

 

しょんぼりと落ち込む瑤様。

 

「違います。……私のクッキーって余るかな……。」

 

「いや、あれは瑤のクッキーでもないし、美湖のクッキーでもないからね。あれはみんなのだから。」

 

冷静にツッコミをする恋花様。

……あのクッキー、みんなのものか。

 

「それで、トレーニングの件なのですが……。」

 

藍のことが落ち着いたので、一葉はトレーニングについて語り始める。

 

「……その前にひとつ聞いてもいい?」

 

「はい!どうぞ恋花様。」

 

「……昨日の命令違反は大丈夫だったの?ラージ級を倒しに向かって、命令に逆らったわけじゃない?お咎めなしなわけ?」

 

「ああ……ご心配ありがとうございます。」

 

「一葉じゃなくて、あたしの心配をしてるの。」

 

「今回、強力なラージ級を結成間もないヘルヴォルが単独で倒しきった。この結果がありますので、忠告程度で収まりました。」

 

「私たちリリィには、臨機応変さも必要ですからね。そのための訓練もしてますし。」

 

「まあ、そうだけどさ。にしても、忠告程度か。エレンスゲらしいっちゃらしいか。」

 

序列制度といい、結果さえあれば文句も最小限で済む。

エレンスゲって完全な実力主義って感じだよね。

結果さえ良ければ、リリィの命なんてどうでもいい……みたいなところもあるし。

学園のために命を捨てろって言うようなガーデンだからなぁ。

 

「はい!これからも私たちは私たちのやり方で結果を残し、エレンスゲを変えていきましょう!」

 

「もちろん!私は一葉を支えるって決めているから!」

 

「うん、私も頑張るわっ!一葉ちゃん!」

 

「はい!心強いです。美湖!千香瑠様!」

 

でも、一葉ならエレンスゲを変えられるって私は信じている。

中等部の頃から頑張ってきたのを私は誰よりも知っている。

私は……一葉の1番近くで親友の理想を叶えたい。

 

「あたしたちってまとめられるのは困るけど、……まあ、やれるだけやってみたら?」

 

「はい、応援ありがとうこざいます!一緒に頑張りましょう!」

 

「すっごい前向きね、あんた……。」

 

うん、一葉らしい。

 

「それじゃあ、今日からさっそく、一葉ちゃんが考えてくれたトレーニングをやっていくのね!」

 

「あ、それは個々でできる自主トレのメニューなんです。」

 

「こ、この量、自主トレでやれって!?」

 

「……まあ、私はなんとなく予想はしてたけど。」

 

中等部時代、一緒に訓練した次の日には、私の自主トレの内容をメールで送られたことを思い出す。

 

「そうですよ、恋花様。やっぱり身体能力は、戦いの結果を大きく左右しますから!最後に頼れるのは己の身体です!」

 

「いや、でもこの量は、この量は尋常じゃないぞ……!」

 

「大丈夫です!きちんと段階を踏むように設計しました。それになにより、 やれば、できます!」

 

「精神論……やばい、この子、ゴリゴリの体育会系だ……。」

 

「そう?嫌いじゃないけど、精神論。」

 

………ん?

恋花様と瑤様がなにか話してる……?ま、いっか。

 

「うん!やればできるわ!ね、藍ちゃん!美湖ちゃん!」

 

「うん、やればできる、かも。」

 

「私はこういうの慣れてますからね〜 案外、できますよ。」

 

「………レギオンの転属願いってできたかな……。」

 

「ところで、一葉。個々のトレーニングはそれでいいとして一一。」

 

「いや、よくはなくない?」

 

「全員でのトレーニングでは、どんなことをするの?」

 

「はい!せっかく皆様でそろってやるんですから、学ぶのは、具体的な連携や戦術の運用です!個々の能力を活かし、ヘルヴォルとしての戦術を研究していく。そういう方法を考えていきましょう。つまり、『チームワーク』を育んでいきたいのです!」

 

チームワーク……!

レギオンで大切なことだもんね。

連携ができるようになれば、もっとスムーズにヒュージを倒すことができる……!

 

「具体的には何を?」

 

「ディベート、訓練、ディベート、訓練。ひたすらその繰り返しです。」

 

「地味ー。なんかこう、ヘルヴォルらしい派手なパワーアップ方法とかないの?」

 

「ふふふ、とっておきのありますが、それは次の段階です。」

 

「とっておき?なんだかワクワクする。」

 

「だねー、藍。」

 

うーん………とっておきのパワーアップ方法……。

なにかあったかな……。

 

「まずは『とっておき』に向かって頑張りましょう!」

 

「はい!皆様、血反吐を吐くまで特訓ですよ!」

 

「出た……!一葉の血反吐……!」

 

千香瑠様も一葉も燃え上がっている……!

私も負けられない!

 

「おーー♪」

 

「おーー?……ちへどってなに?」

 

…………藍には、血反吐って教えない方がいいかも。

この世界には知らなくていいことだってたくさんあるからね、うん。




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