ORS白き皇女は悪堕ちしたい~安価は原作ヒロインの肯定ペンギンでした~   作:サッドライプ

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☆掲示板住人紹介9
コテ登録を免れた幸運なORS      ID:yanColeJ
 艦隊これくしょん世界のハーレム提督。ただし艦娘は人間でない以上、人間と同じ愛し方をしてくれると思ってはいけない。『あなたしか見えないの』―――提督さんが別の女といちゃついてるの見ると思考がエラー吐いてその場でフリーズした上で、再起動時に都合よく自分の記憶からその場面を削除しちゃう瑞鶴さんとか。

 可愛いヒロイン達に囲まれて羨ましいなあ。



 今回の後半に掲示板入れるつもりだったけど、前話のシルヴィアの目的についてさらっと解説してからと思ってたら文量が膨らんだもので…次回こそ掲示板回にします(背水




旗立の魔竜姫

 

 機国デルピュネの首都エトナ。

 元々機械兵器の演習場を改造して作られた千人規模の収容人数の闘技場(アリーナ)で、この日もほぼ満員の観客が詰め掛けては熱狂していた。

 

 その全てが魔神の眷属の末裔と言われている魔竜族。ティア達が産卵する仔達と同様その特徴は千差万別で、肌の色からして比喩ではなく赤も青も緑も黒も様々。角も鱗も触覚も羽も翅も獣毛も花弁もと外見の識別に事欠くことはなく、故にだろうか―――共通して憧れとなるのは純粋な“力”だ。

 立ち塞がる相手を屈服させ我を通す強さの持ち主。それを渇望するのはあるいは祖から刻まれた本能か。

 

 だからこそ、彼ら彼女らは今たった一人の男に声援を送っている。

 

「「「ザッハーク!!ザッハーク!!!」」」

「はっはー!!今日もお前らには最高のショウを見せてやるぜぇっ!!」

 

 つい先日、テュポーンからデルピュネの統治を乗っ取った『魔神解放戦線』が主催したトーナメント式の闘技大会。そこに魔神の名を引っ提げて悠々と優勝を搔っさらったその青年は、今最もエトナで熱い男だった。

 倍の体躯のオーガと真っ向から殴り勝つタフネスとパワー。獣人の戦士達の猛攻をいとも容易く跳ね返す勘とスピード、観衆の前で打ち負かした淫魔を堂々犯して悦がらせる器量と図太さ。雄の姿として勇士として誰もが認めるチャンピオンだし、こういう男が自分達の上に立っているなら納得できると考える市民も少なくない―――どこぞの謀略姫が期待した通りに。

 

 「自分達が頑張って働いてる間食うか飲むかヤるかしかしていないのが気に入らない」主にティアとアスタの不満と、血気盛んな若者達向けのコンテンツを用意したかったシルヴィア、そしてこういうノリも嫌いではないザハークが嚙み合った結果の現状である。彼に話を持っていったシルヴィアが手付金代わりに一日ダウンするまで犯されて、ティアとアスタが更に忙しくなったというオチもあったが。

 テュポーンにこういった娯楽を抑圧されていた反動で市民が熱狂し過ぎて入場チケットが毎度完売御礼の価格暴騰、郊外により大規模のコロシアムを新築する必要まで出来てしまったのは、流石にシルヴィアの想定外でもある。

 

 そういった悲喜交々はさておき。話を戻し、熱狂に包まれる中そんな無敵のチャンピオンに挑む哀れな小娘の姿があった。

 

「犯れっ犯せっ犯れっ犯せっ」

「今日は何分焦らされんだ~?ぎゃはははっ」

 

「くぅっ、下劣な……!」

 

 大陸に覇を唱える神竜族、メスキア軍幹部四天将にしてアルトン公国が正統のピアサ。偉大な始祖龍に仕えた勇者の一人の末裔。だが今はそんな肩書は、かえって彼女の無様さを強調するだけにしかなっていなかった。

 

 与えられた武器は竜装でもなんでもない、人族が使うようなただの鉄剣。紐で留めてあるだけの衣服はもはや飾り布“だけ”と形容するのが正しい有様で、白くひらひらする布は少し動くだけでも秘すべき部分が見えてしまっていた。

 優雅に空を舞う為の翼は、封印の呪いが込められた鎖で縛られ畳まれている。逃走防止目的だが、竜族の誇りとも言える証を貶められて由とする姿は惨めとしか言いようがない。

 

 しかも丸見えの小ぶりな尻には卑猥なハートマークの印が赤紫色の塗料で三つ並んで描かれている。

 観客たちはその意味も、……そしてそれが明日には四つに増えることも、全員が知っている。知った上で野次や冷笑を飛ばしていた。

 

 

「こうなってしまえば四天将も形無し、か。アレの父親には苦い思いもさせられたものだけれどね……」

 

 

 客席の一角で外套に身を隠した少女がため息を溢す。舞台を眺める視線には哀れみと呆れ、苛立ちに失望と複雑な感情が込められていた。

 敵将が嬲られるのを待ち望む熱気の中一人恰好も雰囲気も場違いと言える少女だが、誰もそれを気に留めることはない。彼女が気配を殺しているのもあるが―――あるいは、その場のテンションでこの少女に絡みに行くのは危険だと魔族の本能が察知しているのか。

 

 どの道試合―――という名の見世物―――が始まって観衆達は一層そちらを注視する。そして嘲笑が会場を満たした。

 

「おらどうしたそのへっぴり腰はよォ!」

「ぷっ。だっさ……」

「大穴で10分保つのに賭けてんだよ。ふざけんな真面目にやれ!」

 

「だ、そうだぜ?おら遠慮なく掛かって来いよ」

「くぅっ……!」

 

 屈辱感に歯嚙みするピアサだが、その表情には仄かな怯えが見えてしまっていた。じりじりとすり足で移動するのは、間合いを図っているように見えてその実踏み込む決心の定まらない内心の表れだ。

 

―――穢れをまだ知らなかった一度目は、果敢に挑むことが出来た。竜装が無くても魔族の男一人どうということはないと、彼に勝てれば解放してくれるという親友(ティア)の言葉を信じて戦い抜いた。何度打ちのめされても気力の続く限り立ち上がり、そして何度でも倒された。勝者(ザハーク)を称える大歓声の中、彼女は純潔を失い産卵までさせられてしまった。

 

―――屈辱と悲嘆を殺し臨んだ二度目は、勝負にすらならなかった。子宮に刻み込まれた呪いを発動されると、それだけで淫紋が浮かび上がった腹を曝すように仰向けに倒れてしまった。獣の服従のポーズでザハークに触れることすらなく敗北したピアサに、相応の末路以外得られる筈はなかった。

 

―――もはや己の道化を悟った三度目は、それでも万が一を願った。「これじゃ余興にもならねえ」と加減されている恥部の疼きを耐え、エデンの信仰に縋るようにその名を呟きながら剣を振るった。飛翔はおろかまともに足腰も使えないような剣捌きがザハークに通じる訳もなく、観客が満足するまで稚拙な剣舞を披露させられた後は、足に絡み付いた触手に転ばされて呆気なく終了。

 

―――今日が諦め牙を折られた四度目。もはや見る価値もないと少女は深紅の眼を閉ざす。ほどなく聞こえてくる喘ぎ声と周囲の荒い鼻息に、心を動かす気にもなれなかった。

 

「“お嬢”。シルヴィアとアルトン公国のテム将軍の交渉がまとまったようですぜ」

「ご苦労様。で、やっぱり内容はピアサと竜装イヴェレンの返還だった?」

 

 新生デルピュネ政庁―――魔神解放戦線の動向を探らせていた魔竜族の部下が報告に来たのはその時だった。目下の乱痴気騒ぎに構わず真剣な声での囁き声に、脱力感と仄かな高揚感が(ぬぐ)われる気分だった。

 二日前に報告させた時は何やら交渉をしている様子だったと。この状況でアルトン公国との交渉など目的は一つしかなかろうが、今回の報告は案の定だった。

 

「ええ。ですが見返りがどうにも妙な条件で。竜装百振りと交換、たったそれだけでした。それも質や銘の指定は無しで数さえあればそれでいいと」

 

 アルトン側にとってピアサとイヴェレンの奪還は絶対条件の筈。もっと吹っ掛けてもよさそうなものなのに、これで得られるのはなまくらの武器百本だけではないかと釈然としない部下に少女は笑って指摘した。

 

「食えない女ね、軍師シルヴィア。要はアルトン側に値札を付けさせたってことよ。

 自分達の公主とその正統を保証する始祖の竜装に釣り合うと思うだけの『天下百剣』を差し出せ、ってね」

「………あっ、そうか。これで対価をケチれば同時に奴ら、自分達の筆頭の価値にケチを付けたも同然ってことになる!」

「そういうこと。ましてシルヴィアの目的は対価を得ることじゃなく、ピアサをアルトンに送り返すことそれ自体だもの。仮に対魔族最前線のアルトンが所蔵する名剣名刀が得られればそれでよし。対価をケチられてもそれはそれで“本当の目的”には都合がいいのだから」

 

 本当の目的。

 裏切り者の神竜族ティアに不覚を取って捕虜となり、そしてエデンの教えで最悪の忌み名である魔神ザハークの仔を孕まされた女。そんなピアサが竜装という国の財宝にして軍事力を対価にアルトンに帰還したとして、それでも先代の一人娘であり竜装イヴェレンを継承した正統である以上引き続き国主のままにせざるを得ない。

 だが代替わりしたばかりの年若い国主がそんな瑕疵(かし)を抱え、先代からの重臣が揃って壮健な組織がまともに統制を保てるだろうか。失態を犯した小娘を見限り自分の意見を押し通そうとする輩が増え、それでもピアサを立てようとする者達と衝突するのが目に見えている。

 

 そしてそれ以上に―――信仰心の篤い、悪く言えば頑迷で潔癖なメスキア本国が今後アルトン公国をどう扱うか。滅ぼすべき敵である魔竜族に不覚を取り、あまつさえ始祖龍の遺骨から作られた神聖な武器である竜装を貢物に進呈して捕虜の返還を乞うような国を、彼らは果たして“同胞”と見続けてくれるのか。

 

 アルトン公国は魔竜族からすれば面倒な国だ。断崖絶壁の上に築かれた高原国家で兵力の大半が機動力に優れた飛行部隊だなんてまともに考えれば攻略は至難であり、数百年の戦争の中一度も陥落していないことで実証済でもある。だからこそ本国との連携が途絶えたり内側から崩れれば儲けもの。そしてあわよくば。

 

 

 アルトン公国が第二のエリーシス公国になってくれれば大いに助かりますね、と。

 

 

 ティアが居る場でこの発言は流石に無神経なので口に出さなかったが、虫も殺さぬような清純な顔のまま献策したシルヴィアの内心を知ればザハークやテュポーンすら絶句しただろう。何が救えないかって、神ならぬシルヴィアがこの未来を「あわよくば」なんて目算だった時点で、神竜族の傲岸さを甘く見積もり過ぎていることで。

 

「………ピアサ=アルトン。貴女、そこで産卵の苗床やってる方が幸せかもしれないわよ」

 

 デルピュネの国民達も、こんな無様さを曝した女を貴重な武具と交換に敵国に返すことに強く反対したりはしないだろう。指し手の全てで合理的に破滅に追いやられているピアサに一瞬憐憫を向け、それを最後に興味の外に追いやった少女が立ち上がる。

 

「これからどうするんで、お嬢?」

「母様に命令された、勢力としての見極めは終わったわ。シルヴィア=ハマルティアを軍師にしている限り、敵に回せば厄介で味方にすれば有用なのは間違いないでしょう

――――あとは、実力の見極めね。ちょうど最大戦力のザハークは、この闘技場で勝ち上がっていけば一対一で真っ向から戦えるんでしょう?」

「ちょっ、レヴィ………お嬢、本気ですか!?この闘技場はっ」

「知ってるわよ」

 

 ザハークとピアサの“茶番”を見物するついで、闘技場のルールは確認していた。まともな見た目の女が闘士として登録する場合、ファイトマネーは男の倍かつ勝敗に関わらず支払われるが、負けた時にピアサと同じ目に遭っても文句は言えないのが暗黙のルールだと。戦いに昂った魔族のオスが打ち負かしたメスに発情して強姦に及ぼうとするのは観客も歓迎する以上、無理に止める気は運営側にはさらさらないと。

 

「でも女の身で戦場に立つならそんなものいつだって避けられないリスクよ。むしろ犯されるだけで済む分甘いくらいでしょ。

 何より、私が敗けると思ってるの?」

「へっ。はいはい、お嬢の好きなように」

 

 自分を心配して慌てる部下を言い負かして、勝気に強気に少女は外套を翻す。内側に隠した竜装の柄を握り、強敵との闘いの予感に震える手を押さえつけた。

 そして凶暴な笑みを浮かべて宣言する。

 

「一週間後には、この観衆の全てが喝采と共に迎えることになるでしょう。

―――この『ドージンエロ闘技場』の新たなチャンピオンを、ね」

 

 

 そういえばドージンエロってどういう意味なのかしら、と疑問に思いながら。

 

 

 

 





 掲示板回後回しにしてる中申し訳ないですが、書き溜めに追い付いちゃったので以後更新速度下がります。ごめんなさい。

『こういうノリも嫌いではないザハーク』
→ザハークさんこういうの本当好きそうだよね。

『彼に話を持っていったシルヴィアが手付金代わりに一日ダウンするまで犯され』
→最早言うまでもないがご褒美です。

『目下の乱痴気騒ぎに~仄かな高揚感』
→性の目覚めとGのおかずが敵のくっころ騎士がマワされてるところって業が深いなあ。
 え、清楚姫には負ける?そりゃあORSですもの、原作キャラより強いなんてよくあるよくある

『アルトン公国が第二のエリーシス公国になってくれれば大いに助かりますね』
→今までの清楚姫の言動からこんな悪辣なのは違和感あるって?うん、まあ。掲示板部分でやるつもりだったんですが、収めきれなかったんでここで先にぶっちゃけちゃうと↓

『指し手の全てで合理的に破滅に追いやられているピアサ』
→ティア姫ガチ勢がティアが泣いて縋り付いてくる原因作った相手にガチギレしてない訳ないじゃないですかやだー。

『ティアが居る場でこの発言は流石に無神経なので口に出さなかった』
→口は災いの元。大公開でぐちゅられてるどこかの誰かさんのこととは言わないけども。

「私が敗けると思ってるの?」
→魔王の娘で氷属性の何オーダーさんが触手なんかに負ける訳がないっ!
 え、サブタイトル?………(ビョルビョル

『ドージンエロってどういう意味なのかしら』
→どこの痴女が安価取っちゃったんですかねえ…

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