ORS白き皇女は悪堕ちしたい~安価は原作ヒロインの肯定ペンギンでした~ 作:サッドライプ
☆掲示板住人紹介1
勇者しちゃった転生者@管理人 ID:BravGojo
…「勇者互助組合交流掲示板」がある世界群に転生し、パクって「転生者掲示板」を作ってみようと思い立ったチート能力者。が、集まるのが転生者に限らずORS全般なのはいいとしても、濃ゆすぎるのばっか集まる惨状にこんな筈じゃなかったと嘆いている。
竜姫ティア=エリーシスにとって、ここまでの道のりはまさしく激動の日々だった。そして、それはこれからもきっと同じことなのだろう。
祖国の滅亡と、復讐の誓いと、魔神との契約。
契約の代償として、魔神ザハーク相手に純潔を散らしたこと。
追っ手を振り切りながらの脱出行。
敵対勢力である魔族領の荒野で、巨大な魔導列車ベヒモスに拾われたこと。
ベヒモスの所有者である機竜王テュポーンに謁見したが、にべもなく切り捨てられたこと。
ザハークが車長にクーデターを持ち掛けたこと。
その戦力として魔神の眷属を産卵させられ、魔族の母になってしまったこと。
どれ一つとっても一月前の自分に言ったとして信じられないであろう出来事だ。こうして羅列すれば嘘くさくすらある。
だが、目の前で弟が射殺された記憶が、姫として慕ってくれた民達が石にされていた光景が、現実逃避をさせない。仇に然るべき報いを与えよと復讐の炎が激情を駆り立てる。現実を忘れ、……つまりはあの男がのうのうと生きていることを許すなどあってはならないのだと。
「たった数日で並の魔族を上回る戦闘能力の眷属を生産できる、かぁ。なるほど、これで軍勢を組織できれば確かにテュポーンに対抗できる目はある。魔神ってのもあながち吹かしって訳でもないのかもね」
「あ、どもです…お近づきのしるしに、おしゃべりんごいかがです?」
『HAY YOU!EAT ME!EEEEAT MEEEE!!!』
「え、遠慮するわ…」
ティアの産んだ卵から孵った妖樹の少女が差し出す発語機能と唇付きフルーツ。
それを引き攣った笑みで拒否しつつも好奇の目で観察しているのは、暗紅の翼と尾を持つ竜族の魔女だった。
魔導列車の車長にして魔竜族のアスタ。艶やかな色気を振り撒く赤髪褐色肌の美女だが、お姉さん風を吹かして面倒見のいい性格なのは乗組員達の慕いようを見るまでもなく分かっていた。そうでなければ、敵国の王女と自称魔神などという厄介者を拾い、王の不興を買うリスクを犯して便宜を図ったりはしないだろう。
この列車の設計を行ったのも彼女という。学者肌で好奇心旺盛という要因もなくはないのだろうが、いずれにしても彼女には感謝しかない。
「で、約束の件だが―――」
「分かってる、前言を撤回したりはしないわよ。勝算があるのは証明された訳だし、一緒にテュポーンに中指立ててあげるわ」
「本当にいいのね?」
だからこそ、己の復讐劇に巻き込むのは気が引けたし、彼女の協力が必要不可欠と知りつつ念を押すような確認をしてしまう。魔神の力があるとはいえ自分と彼だけでは確実に仇を殺せる算段が立たない以上、魔族側で軍勢を作る必要があるというのに。
国を奪って成り上がる……ザハークが強引に推し進めるその計画自体、民を国の為の部品としか見ていない機械人形の王相手でなければティアは頷けなかった―――復讐の為に手段をどこまで選ぶべきなのか、未だ己の中で確固たる方針が固まっていないから。
けれど幸いと言っていいのか―――あるいは後々その『方針』に致命的な影響を与えたことを考えれば災いというべきか。アスタの決断はティア達だけがその理由ではないと告げられる。
「仕方ないでしょー。どの道テュポーンの下じゃ私達も一生ただの運送屋で終わっちゃうでしょうし。しかもほっとくとうちのお姫様があなた達追っかけて辞めちゃいかねないし」
「姫?」
「シルヴィよシルヴィ。医療スタッフのシルヴィア=ハマルティア。あなた達の滞在費、あの娘の頼みで彼女のお給金から引くことになってんのよ?
昔の恩人とか言ってたけど、ちゃんと話した方がいいんじゃない?」
「あの娘が…?」
出会った時の骸獣と戦う姿、そして医務室を案内された際に挨拶と自己紹介を交わしたくらいしかまだ接点がない魔族の少女の名前を出され、蒼髪の竜姫は目を瞬かせる。
印象という意味では、一国の姫であったティアからしても彼女以上に清楚可憐という言葉が相応しい女性を知らないと思う程の所作と容貌。そして神竜軍四天将エアの娘としても、彼女が見せていた守護結界の硬さは瞠目に値した。そんな存在、以前に会ったことがあるなら忘れる筈はない。
が、桜色の髪と半欠けの角を持つ魔族の女……少し瞼にちらつくものはあったが、しかしすぐに何か思い浮かぶようなことはなかったのだ。
アスタと反乱の大まかな算段を打ち合わせ、彼女の研究室を出てもそれは同じだった。
弟を依り代に復活した為面影だけは瓜二つの狂暴な魔神、彼に産まされた妖樹と下半身を一にする深緑の娘、二人を伴い魔導列車の廊下を進みながらもティアの思考は記憶を虚しく駆け巡る。
「おかあさま?」
「それで、ティア。シルヴィアのことは思い出せたのか?」
表情に乏しいながらも母と慕う熱を持つ瞳に微かに笑顔を返し、己の思うところを言い当てた存外鋭い問いに首を振る。
「確かに会ったことはある気がする。でも私、魔竜族との戦争にも殆ど参加した経験はないのよ?あの子との接点なんて、どこで……」
「ふん。ま、向こうから名乗り出ねえってことは、お前が忘れてるならそれはそれで構わんってことなんだろうさ。
その上で恩を返そうって姿勢は律儀なもんだと思うがな」
「……ちゃんと思い出すわ。ここで彼女のことを知らんぷりなんてそれこそ恩知らずじゃない」
身銭を切って一宿一飯、どころか大望への切っ掛けになってくれたかも知れない相手だ。元来真面目な優等生気質のティアにとって都合がいいからと流せるようなことではない。
∵∵∵演算分岐点∵∵∵
【自力で思い出そうとする】ロウ+1
【シルヴィアを問いただす】カオス+1
→【シルヴィアを問いただす】
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
何かが暗く染まっていく音がする。
「明日までに思い出せなかったら、本人に直接訊くことにするわ」
「今日はどうするんだ?」
「この子達と、少しでも一緒に居る」
「……ほんと?」
「ええ、貴女が眠るまで」
それに気付かないまま、ティアはひとまずは問題を棚上げにすることにした。一度忘れてしまったことを無理に思い出そうとしても、うまく記憶の底から引っ張り出せるとは限らない。一人でうんうん唸っているよりは、思い出せないと素直に申し出て謝った方が誠実かもしれない、とも思っていた。
他にもやらなければと思うことは多いのだ。復讐の為に成り上がろうとすれば、すぐに時間はいくらあっても足りなくなる。そうなる前に、自分の言葉に少しだけ綻んだ笑顔で見上げてくるこの娘と触れ合っておくことは必要だろう。
「あなたも来る?仮にも父親でしょう?」
「はあ?何で俺がそんなこと」
「言うと思った。ならその辺でも独り寂しくうろついてなさい」
ティアは妖樹の硬く指の長い……それでも暖かい手を改めて握り、ザハークと別れて子供の育成場所として案内された飼育車輌へ娘を連れて向かう。限られた時間をせめて母娘として過ごす為に。
その時にはもう彼女の意識はこれからの時間のことに向いていて。振り返ればすぐ見られた魔神の狂暴な笑顔にすら気付けなかった。
「独りで?冗談だろ、くくっ」
―――判断材料は揃っていたのに。
契約の際に
すぐ最近まで何不自由ないお姫様育ちだったティアが悪意を察知するのは難しい……なんて、戯言にすらならない。悪意に鈍感だった結果が、突然味方に裏切られ滅ぼされた故国だろうに。
だから。ティアが幼い頃のシルヴィアと過ごした時間、そして交わした約束を思い出した頃には、全てが手遅れだった。
魔神は動く、刻まれた本能に従って。
―――ああ、そそられる。あの女は実に魔神の贄に相応しい。
「あら、ザハークさん?どうぞ、お入りください」
―――如何に守護の力に優れていようと、近接の間合いでは抵抗する間もなく自身を押さえつける実力を持つ男を部屋に招き入れ、あまつさえ二人きりになる迂闊さ。
「今お茶をお淹れしますね。……うふふ、医務室なんて用事がないに越したことはない場所ですから。元気な姿で遊びに来てくれるなら大歓迎しちゃいますっ」
―――恩人の恋人と思って油断しているのか、屈託のない好意的な笑みと更には無防備な背中まで見せてくる。
「きゃっ!?これは……、なんのつもりですか」
―――かと思えば、不意に召喚した触手で手足を絡め取ると、ティアを含めた大抵の娘子が怖気づく粘液のぬめりなど意にも介さないような凛とした気丈さを声音に乗せて意図を問うてくる。
「産卵母体。ティア姫の為に、必要なことなのですね?
……わかりました。どうぞ犯してください」
―――獲物が動揺する姿がみたいが為、ザハークがこれから彼女が受ける仕打ちを説明しても、わずかな間の後に目を閉じ。そして見開いてこちらを見据える瞳に迷いは欠片もない。
「一つだけお願いがあります。……男の人とこういった経験はないものですから、拙くてもそれを笑ったりするようなことはしないでください」
―――強姦され凌辱され純潔を散らす苦痛。想像できない筈がないのに、全てを覚悟した眼差しには毅然とした誇り高さだけ。
そして魔神は少女の白衣を裂いて、誰の手垢も付いていない新雪の柔肌を堪能し、子宮を穢し、魔物の仔を孕ませる。
卵に全身の魔力を吸奪され、激しい快楽と疲労感にぐったりしたシルヴィアにわざとらしく「気持ちよかっただろう?」と問えば。
「ええ、ありがとうございました。痛いだけの初めても覚悟していましたから」
―――皮肉すら溢す余裕からは、その気高き精神を欠片も侵すことができなかったことが伺え、それが一層ザハークの獣欲を滾らせる。
この最高の獲物を快楽の海に堕とした時、どれほどの達成感を得られるだろうかと。
「そそる女だぜシルヴィア。もうてめえは俺の女だ。徹底的に調教して、俺のことしか考えられない雌にしてやるよ」
「どうぞご自由に。私は逆らいません」
様々な液体でぐちょぐちょになったシーツの上で乱暴に搔き抱かれても、少女は言葉のとおりただ静かに受け入れるだけなのだった。
※清楚姫です。なんか鋼メンタルな聖女系ヒロインに見える気もしますが正体は清楚姫です。
「遊びに来てくれるなら大歓迎しちゃいますっ」
→(自分の体で)遊びに来てくれるなら大歓迎する
『全てを覚悟した眼差しには毅然とした誇り高さだけ』
→触手も産卵も迷いや怯えなんてある訳ない。
『その気高き精神を欠片も侵すことができなかった』
→いい感じの悪堕ちがしたいのでチョロっとぐちゅられたくらいじゃ清楚ムーブは崩しません。