ORS白き皇女は悪堕ちしたい~安価は原作ヒロインの肯定ペンギンでした~ 作:サッドライプ
592.清楚姫@触手悪堕ち志望 ID:sVBLandH
前回ご心配かけたけじめとして安価します。幸い今日は仕事お休みなので
【安価】ザハークさんとあそぼう!(清楚力が著しく低下するものは下ずれ)
>600
600.コテ登録を免れた幸運なORS ID:AzlaneNa
膝枕して耳掃除
※雌堕ちした清楚姫はザハークさんといちゃつきたいようです。
※前半部分、なにか凄く可愛いヒロインがいる気がしますが間違いなく清楚姫ですのでご安心ください。
朝。
「ザハークさん!わたし今、無性に恋人っぽいことがしたいです!」
「あん……?」
すっかり太陽が昇ってから起き出したザハークにかけられた第一声は、妙に張り切ったシルヴィアの元気なおねだりだった。
半覚醒の意識のまま瞼を開くと、ベッドサイドに腰かけたネグリジェ姿の少女が窓から射す朝日に負けない笑顔でこちらを振り返りながらぽんぽんと膝を叩いている。
「何やってんだお前」
「ひ・ざ・ま・く・ら、ですよー。ゆうべザハークさんだって私にやってくれたじゃないですか」
「んー、ああ」
寝ぼけた頭で男は昨夜の記憶を引っ張り出す。そういえばあの後ねだられてシルヴィアの頭を太ももに乗せた体勢を維持していたのだったか。
何が楽しいのかは分からないが、無性に幸せそうにしていたので暫くはその手触りのいい桜色の髪を弄りながら好きにさせていた。彼女の性格からすればお礼またはお返しに―――といったところだろうか。
やけにテンションが高いが、シルヴィアはたまにこうなることがある。付き合いの一番長いアスタですらその傾向を把握している訳ではないけれど上機嫌であることには間違いない。
しかも今回のそれの理由は分かりやすく、ザハークにとっても大変気分がいいものでもある。起き抜けで長々と考えるのが面倒だったこともあり素直に体をずらしてリクエストに応えるのだった。
「仕方ねーな」
「はいっ。仕方ないんです♪」
側頭部にすべすべした太ももの感触があたり、人肌のそれは成程心地いい。視界には白くてほっそりしたお腹とへそが映り、横目にずらすと控え目な胸のふくらみの向こうでほにゃりと笑み崩れている可憐な顔が見られる。事前に身を清めたのだろう石鹸と花の香りが強く感じられたが、消し切れぬ男女の性臭が僅かに潜んでいるのも己の征服欲を満たす悪くない趣向と言える。
慈愛の手つきでこちらを撫でさすられるのは男として照れくささと敗北感を感じなくもないものの、細く奇麗な手で想いを込めて触れられるとまるでシルヴィアの幸せの感情が流れ込んでくるようで。
「なるほどな。ティアがああなるわけだ」
「こーいう時に他の女の子のこと話題にしては、めっ、ですよ?」
「めっ、てどうなるんだよ」
「愛しのザハークさんには、そうですね。……もっとなでなでの刑です♪」
甘ったるい。触手で女を犯し孕ませ屈服させるザハークの趣味とはかけ離れた空間だが、これで慌てて離れるのは更に敗けな気がする。気付くと少女空間から抜け出せなくなっているのは天才軍師の面目躍如か。
そして罠に掛かった相手には当然追撃の用意もされている。いつの間にか手には先端が少し曲がっていてもう片方の先端にはふわふわの綿玉が付いている細い棒を握り、甘やかな囁き声で誘惑してきた。
「―――耳掃除、させてください。いいですよね?」
「………」
「くすっ。じゃあ行きますよー、危ないのでじっとしててくださいね?」
無言は肯定、乙女の横暴。まあ嫌なら嫌と一切躊躇わずに言うし逆に女に甘える言葉なんか死んでも言いたくないザハークの性格を読んだ上でのことだが。
とはいえシルヴィアに限ってくだらない悪戯の可能性は皆無だろう。ザハークの左耳の孔に差し込まれた掻き棒は、果たして羽を扱うような優しさでまさぐってきた。
「かり、かり。かり、かり。
……うふふ、もうちょっと強くしても良さそうですね?
かりっ―――あ、もう大きいのが取れました」
(………この雌、後で絶対ぶち犯す)
神経の密な耳元を擦られるこそばゆさと、鼓膜を交互に揺らす小さな音と甘い囁き声はなんとも言えず癖になりそうな心地よさ。ザハークの場合、それが負けん気と合わさって性欲の炎へと燃料として全てぶち込まれていたが。
「やっぱり溜まってる♡
かりかり、かりかりかりー。奇麗にしてあげますからねっ」
妙に挑発的に聞こえる声だが、天然なのだろうか。
逆の手に挟んだ布切れに成果物を片付けながら目ぼしい汚れを探すシルヴィア。性格柄繊細さと慎重さを心掛けた分ゆっくりとしたペースであらかた掻き出し終えると、持ち手をひっくり返して綿玉を―――、
「―――ふわっ。これ気持ちいいですよね。もう一回行きますよー?
ふわっ♪ふわっ♪あ、二回でした。えへっ」
(こいつ、マジ後で容赦しねえ……ッ!)
手つきはどこまでも優しいし、こちらを温かく気遣っているのも伝わってくるのだが、それはそれとしてザハークは手酷い報復を決意した。そんなこともつゆ知らず無邪気に恋人に耳かきするのを楽しんでいる少女は燃料を追加してしまう。
「すー、……ふぅぅーーー♪」
「~~~ッ!?」
「あ、ザハークさん今ぴくってした!可愛い♪」
この女、今自分がスキップしている場所が花畑なのか薄氷なのかも把握していない爛漫さである。
自分を数分後に触手塗れにして凌辱してボテ腹苗床にすることしか考えていない魔神の耳孔に息を吹き掛け、あまつさえ反応して身体を震わせた彼のことを『可愛い』呼ばわり。
「――――覚悟は、」
「じゃあ反対側の耳もやりますね?ほら、ごろんしてくださーい」
「おーけー。分かった。よぉく分かった」
シルヴィアの指示におとなしく従って反対側を向くザハーク。当然彼女を許した訳ではない。
更に鬱憤を溜め込み、“お返し”の濃さと密度を倍以上にすることを誓っただけであった。
…………。
「何をやってるのよ、アイン……」
「てぃ、ティアさん!?いえ、なんでもないっすよ、へへ」
そんなごく直近の未来から目を背ければ実に微笑ましいいちゃらぶ空間と化しているシルヴィアの私室を覗き見している巨躯の人狼の背に、青の竜姫は呆れ返った声で呼び掛ける。それに対する反応は頭痛に苦悶しながらへらへら笑って誤魔化す謎の態度。
そもそも女性の寝室を窺う不審な男がなんでもない訳はないのだが、ティアはその場を去るようジェスチャーで示すに止めた。
ぶっちゃけ下手に触りたくない。ていうか関わりたくない。
機関長である彼が魔導列車のマドンナだったシルヴィアに恋慕していたのがザハークの登場によって派手に失恋した経緯は知っているが、それから何故か彼は意中の女性が他の男にあらゆる意味で奉仕している場面を覗き見するようになっている。
シルヴィア側に欠片も脈がない以上どう考えても自分を傷付けるだけなのに、実際明らかに苦悶しながら続けている奇行はもう主要メンバー全員の知るところだった。理解の外にある今の彼になお関わろうと思っているのは最早「お姉ちゃんは決して見捨てないのですよ、アイン!」と悲壮な決意を抱いている姉のムムルだけである。
面倒見のいいアスタですら「ムムルに任せるわ…」と様子見になっているのを知ってか知らずか。彼とは付き合いの薄いティアはむしろ同じく弟を持っていた身として姉の方に同情するのだが、ふと好奇心を覚えて同じ行為をなぞってみた。
すなわち少しだけ扉が開けられたままの、シルヴィアの私室の覗き見。
「かりかり、かりっと♪耳滓はこまめに取らないと固まっちゃうんですよ?
私に言ってくれればいつでもやりますから、気を付けてくださいね。
―――よし、と。じゃあお待ちかねのふわふわ行きまーす」
「…………」
(――――、え?)
驚愕に目を見張る。ザハークと一緒に居ることにではない、それはさして珍しくもないから。
問題は、ザハークに向けるシルヴィアの表情だった。
幸せそうなのだ。見る者を暖かくさせる好意の笑顔はティアにもいつも向けられているが、それはあくまで求める自分を「仕方ないなあ」と甘やかす母性の顔。だが今の彼女は―――ザハークに膝を貸し耳掃除なんて世話焼きの真似をしながらも、どこか逆に甘えているかのよう。
信頼できる男に寄りかかる乙女の顔。
(……待って。ねえ、シルヴィアがザハークに抱かれるのは私の為じゃないの?)
――――ずきりと頭が痛む。
最初は確かにそうだった筈だ。ティアを全身全霊で肯定してくれるシルヴィアは、その復讐の助けになるからと自分の子宮を苗床として魔神に差し出し眷属を孕んだ。その為に貫いてきた純潔すら失った彼女に苦痛や嫌悪がなかった訳がない。
だが懐があまりに深く受け入れる器の大きなシルヴィアだ。異形も含めた眷属の子供達を母として愛情たっぷりに可愛がっているし、何よりティア自身彼女に甘え切っている。そんな彼女が多大な快楽を齎すザハークの調教をいつまでも嫌悪感のままに我慢し続けるだけだろうか?女として自分を激しく求めてくれる男に絆されないと断言できるだろうか?
私の為に他の男に抱かれる彼女は、いつの間にかその腕の中で雌の顔をするようになっていた……?
(―――ッッ!!?)
刺すような激しい頭痛が襲ってくる。負の方向に流れた妄想を肯定するかのように、耳掃除を終えて立ち上がったザハークが触手を嗾けるのを、シルヴィアは心底待ち望んでいるかのように見えた。ティアの気のせいなのかもしれない。だがおぞましい催淫粘液で濡れてかる触手に絡めとられてなお、恋人に悪戯されるのを悦びと共に受け入れているのと変わらないのが今のシルヴィアの心境だとしたら。
………自分は今なお、シルヴィアにとって一番大切な存在のままなのだろうか。たとえ今は大丈夫でも、その席はザハークにいつか取られてしまうのではないか。
不安が増すにつれ、頭痛はどんどん酷くなる。脳が焼けているのか融けているのか、どちらにせよ苦痛しかないのに―――睦み合うシルヴィアとザハークから目が離せない。咄嗟に扉を閉めたのは、そんな自分を認めたくなかったから?聞こえ始めたシルヴィアの嬌声に我に返ったから?
「……なるほど、ね。これがアインの感じてた感覚ってわけ」
閉めた扉越しにもまだ聞こえる喘ぎ声を聞きながら、得心した様子でティアは呟く。
その顔はまだ苦しいままなのに、どこか悟ったようで、すっきりしたようで。
「ナシ寄りのアリ、ね」
「…………」
一方母の警護をすべく扉前の不審人物“達”に影から備えていた魔氷の従者ジュデッカは、信じられない呪文を詠唱した自軍の総大将にそれこそ温度の一切存在しない視線を向けていたのだった。
「―――耳掃除、させてください。いいですよね?」
→こいつ絶対前世でASMRにハマってたやつだ…
『妙に挑発的に聞こえる声だが、天然なのだろうか。』
→いいえ、ネタに走っているだけです。
『無邪気に恋人に耳かきするのを楽しんでいる少女』
→安価遂行中だが、やってること自体は ま っ た く の 善 意 からである。
『自分を数分後に触手塗れにして凌辱してボテ腹苗床にすることしか考えていない魔神』
→楽しいいちゃいちゃタイムのお返しにそんなご褒美までくれるなんて。やっぱりザハークさんは素敵です!
『ぶっちゃけ下手に触りたくない。ていうか関わりたくない』
→ティア姫、鏡見よっか?
『私の為に他の男に抱かれる彼女は、いつの間にかその腕の中で雌の顔をするようになっていた』
→もはや元祖を探すのが困難なレベルのNTRお約束パターン。
『負の方向に流れた妄想』
→大体あってる。ただし方向性は180度間違ってる。
「ナシ寄りのアリ、ね」
→清楚姫の無敵性癖がなんか感染してない…?
『扉前の不審人物“達”に影から備えていた魔氷の従者ジュデッカ』
→今回の話で一番おいたわしいの、絶対この娘である。