ORS白き皇女は悪堕ちしたい~安価は原作ヒロインの肯定ペンギンでした~ 作:サッドライプ
出落ちだけだと悲しいからもう一回活躍するんじゃ(なお
ほのぼのじゃない死体蹴り回です。
後半エロっていうよりほぼグロ注意。
かつて対神竜族の最前線国家だったデルピュネ。冷酷な人工知能を持つ機竜王テュポーンが国力のほぼ全てを効率最優先で軍事に全振りし、魔族を全滅させんと目論むメスキアの侵略軍に対し工業力で対抗していたのが以前のこの国だった。
魔神解放戦線がクーデターを成功させ、大将ティアの気性や民衆の支持を得る目的もあって国民の生活にも配慮した政策に転換したこと。その上で策謀や魔神の権能を駆使してメスキア側の領土を次々制圧し、もう最前線ではなくなったこと。
都市の拡張や交通網の整備など、かつて神竜族との戦いに一進一退で明け暮れていた頃では不可能だった発展を遂げようとしている。
「だいぶ変わったわよね、この国。眷属の仔達で凄く賑やかになったし、元々のエトナの市民も笑顔で暮らしてるのが多くなった。
その辺り感想はどうかしら、宰相様?」
「素直に達成感はありますよ?色々ありましたしこれからも大変ですけど、ここは私達で作ってきた、私達の居場所ですもの」
「……そう。どれだけ変わっても根っこはやっぱりシルヴィなのね」
工房、というより工場とすら言ってもいい規模の黒魔女の研究所もその一例。魔導列車ベヒモスの開発者である意味魔神解放戦線の最大の功労者であるアスタは、列車内のラボでは置けない大がかりな機材などを新設したここで次々購入・開発し、更なる研究に邁進していた。
「あ、そう言えばあの薬どうだった?卵管と卵巣改造するやつ」
「ばっちりです♡繁殖苗床の回転率は激アゲ、劣化速度も今の補充ペースなら全然気にならない範囲です」
「産まれる眷属は前線の兵士としては頼りないけど、銃後の労働力としては居れば居るだけ助かるからね。人間っていいわね」
「ええ、人間は素晴らしいですね♪」
しみじみ呟いて微妙にいい話だなー、となりそうだったかと思うと急に色々な意味で話がエグい方向転換を遂げる。
何の話をしているかって、制圧したクシナダやニヴェルネの庇護下にあった人間種族のメスを有効活用しようという話。
魔神ザハークが女を犯して産卵させる眷属は驚異的な成長速度と多様さを有するが、母体の
竜族と比較して貧弱な眷属しか産めないニンゲンを、一度産卵させる度にザハークの時間を拘束してまで母体にするメリットは低い……とそこで諦めないのが科学者魂。
薬で肉体を改造していわゆる“孕み溜め”をできるようにして、質は弱いながらも爆発的な効率性で数の補充を可能にしてみせたのだった。おかげで今のデルピュネの発展速度は尋常ではなく、シルヴィアもここ最近はずっとご機嫌。そんな妹分を見てアスタお姉ちゃんもにこにこ笑顔。
改造された母体が以後まともな生活どころか生命活動を営めるかはお察しだが、庇護者であったクシナダ公やニヴェルネ公は“よろこんで”彼女達を差し出したので問題ない。
(数だけは多くて補充が簡単なので)人間っていいわね。
(抵抗する力が弱く作業が楽なので)人間は素晴らしいですね。
嗚呼、人間賛歌。
毒々しい赤紫の瞳と濁った深海色の瞳をした魔族姉妹の、心あたたまるほのぼのしたやり取りはさておき。
かつての彼女であれば絶対に忌避したであろう、純粋なムムルに見せられないような凄惨な実験を行うという意味でもこの工房は重宝している。重要区画で機密性が高く、それはつまり汚部屋作成癖のアスタの片付けをするお人好しがいない―――と見せかけて可愛い可愛い妹が世話をしばしば焼いてくれる。
「よいしょ、っと。ん~~ぅっ」
てきぱきと散らばった器具や実験素材、書籍などを戸棚に整理し、拭き掃除まで完璧に終わらせて伸びをする堕姫。際どいところまで露出した妖艶な装束と裏腹に、かつてと変わらない母性と女子力がかえって一層色気を掻き立てていた。
「この部屋の惨状は弁護できませんよアスタさん。列車内の研究室とは比べ物にならない危険物置いてたりするんですから、いい加減床に物を散乱させる癖は治してくださいね?」
「んふふ。そう言いつつお片付けやってくれるシルヴィ本当たすかるー」
「アスタ様。母様に小間使いの真似事をさせるのはいい加減ご自重ください。
ご自身で身の回りの整頓ができないとしても、産んだ眷属に任せるなり方法はあるでしょう?」
「アタシの遺伝子を引き継いだ子供にそんな能力があると思う?」
「ドヤ顔して言う事ですか……っ!」
デルピュネ宰相であり魔神解放戦線軍師という激務の重役をメイド扱いする研究職に、見かねて母親を手伝う蒼の従者が向ける視線は完全にダメ魔族を見るそれであったが。
それを苦笑して窘める紅血髪の堕姫。
「大丈夫ですよジュデッカ。どのみち『
ごめんなさい。護衛の貴女を信じていない訳ではないけれど、どうしても落ち着かなくて」
「そんな!母様の仰りようはご尤もですし、その気持ちだけで私は……!」
「ひゅーひゅー。お熱いわねー♪」
「アスタ様?
愛用の短杖は今、解析用の術式が刻まれたコードがごちゃごちゃと絡みついた状態で架台に安置されていた。
目下のアスタの研究対象はシルヴィアの能力である。巨大骸獣との衝突でもベヒモスに傷一つ付けない堅牢な防御結界、未熟なティアと封印から覚醒したばかりのザハークが機竜王テュポーンを圧倒するまでに実力を底上げできる強力な支援術式、敵の陣地でもお構いなしに魔術的な阻害や結界を掻き消す解除魔法。
そしてかつて黒鎧将ヴェリトール率いるバシュトラ軍に所属していた頃、それらの能力をフルに活かせないにも拘わらず『従軍ヒーラー』であることを求められた程に優秀な治癒術師であること。
心を絶望に砕かれ闇に堕ちてからはなお一層、瀕死の軍勢を復活させる奇跡すら現出する黒き聖女と化している。直接的な敵を攻撃する能力は他に譲るから錯覚しがちだが、軍団規模の戦闘ではメスキアの大将軍と同等以上の実力者なのだ、シルヴィア=ハマルティアという女は。
一般的な魔竜族の括りから考えても特異な部分が多いが、それ以上に特異なのはシルヴィアの武器である短杖だとアスタは睨んだ。
末尾が愛らしい
「霊想科学ラオグラフィア、魂を資源に変換する技術。メル・ザハーカ文明の遺物とはね」
「私も概要を知っているというだけで、現在では再現不可能な遺失技術………と、思っていたのですが」
「タクティカの精製はなんとか出来るんだけどねー」
『
かつてのアスタならば嫌悪感と共に封印破棄しようとしただろう―――というより無意識にそう感じていたからこれまでシルヴィアの杖に興味を示さないようにしていたのかもしれない。だが倫理観や信念を放棄した堕落の魔女は、有用な兵器としてあっさりとその機構を再現してみせた。
―――何もおかしいことではない。■■■■界で魂を生贄に■■を■■する■杯の再現と制御を達成した彼女であれば。
ただし問題は別のところにあって。
「中に籠める魂は半端なやつじゃ意味がないし。かと言って強力過ぎても使い手が見つかるかどうか」
ちなみにシルヴィアの『
そんな存在を易々と生贄に出来る訳もなく、しかもそれを御せるだけの使い手が握らなければ意思ある魂が封じられたタクティカは暴走して持ち主に牙を剥く。
「せいぜい資源に切羽詰まった時の緊急避難にしかならないかしらね、これ。
いい感じの戦力増強になると思ったのにな」
「まだ諦めるのは早いですよ、アスタさん!」
「お?何か良い案ありそう?」
必要とあらば命ある者を資源として使い潰すことを何でもないように語りながら、赤毛をくるくる弄ってぼやく狂科学者。そんな彼女に更なる悪辣な発想を吹き込む女の姿は、それこそ悪魔のようで。
「魂はそれなりっぽいけど、肉体がもうボロボロな素体が一つあったじゃないですか。
それに使い手も、最初からそう調整して“産ませ”れば何とかなりそうな気がしません?」
「……くすっ。じゃあ楽しい実験、しましょうか♪」
それに応えるのもまた、口角を歪ませた邪悪な笑顔だった。
…………。
クシナダ公ヤマタ。かつて国に破壊工作を仕掛けたシルヴィアに挑んで返り討ちに遭った彼女は、ここに至って最早正気のひと欠片も留めてはいなかった。
快楽と苦痛の二重拷問で早々に精神を破壊され、心神喪失のままに国と民を魔竜族に差し出した後は、上質な眷属を産むからと優先的に種を付けられひたすら苗床になっていただけ。
「あ、へ……たまご、たみゃごぉ……っ」
かつての会戦でテュポーンに抗ってみせた凛とした女剣士の風貌などどこにもない。切れ長の美貌はしまりのない表情で固定されて口から舌と涎を垂らし続け、しなやかに鍛えられていた手足は用を為さぬ間にむちむちと脂が乗ってしまっている。衣服など着る感触すら忘却の彼方であり、頭部の龍角だけがかつて栄光ある神竜族四天将の竜姫だった名残だった。
何より産卵を繰り返し過ぎた腹部は、肉もないのに皮がたるんで見るに堪えない有様。
女としてはおろかこれでは雌とすら呼べない。肉袋、孕み袋にしか見えない今の有様を昔の彼女に見せればそれだけで発狂しかねない程の惨事。
「こいつも今日で犯し納めかと思うと……何の感慨も湧かねえな」
「やーん♪ザハークさんってばひどーい」
「うふふ……本当、悪い男よね」
ザハークが卵を産ませるのですら、性欲はシルヴィアとアスタ相手に発散してそのついでという扱いの軽さ――――これが彼女の末路。
「……ふひっ。あひゃひゃひゃはy#$%&‘!!?」
ヤマタ産駒最後の受精卵は、子宮に埋め込まれていた機械を通じて母親の魂をタクティカへと変じさせながら吸収する。そして抜け殻になった肉体は母親として子供を護るのが当然とでも言うかのように。
「くぐっ……ごっ、ガッ!!?!!?」
卵のような肌という褒め言葉はあるが。灰色に褪せながら硬質化していくそれは比喩ではなくそのまま卵の殻だった。やがて眼球や粘膜、頭髪までも変質した骸は醜悪なオブジェでしかない。
「よくやるぜ。楽しいか、これ?」
「楽しいわね。新しい知識を得るわくわくは科学者にとって一番大事なんだから」
呆れたように欠伸混じりで惨状を眺める魔神と裏腹に、触手粘液塗れの全裸のまま記録を付ける魔女に何の
彼女が心を配るのは、可愛い妹や部下、産んだ子供達や仲間を護ることだけ。その力を得る為なら、どんな禁忌でも躊躇いなく踏み破る。
「生まれながらにして母親の魂を宿し、それを燃料にして全性能を向上させた新世代の眷属。母と子なら拒絶反応も最小限だし、産まれから調整可能。
『
自ら改良した眷属が戦場を蹂躙する未来を想像して愉悦に浸る美女は、背筋の凍るような妖艶さを周囲に振り撒いている。
「今のアスタさん……すごく素敵です♡」
陽気で善良で、夢に向かって一途だった姉を引きずり落とした悪堕姫。彼女もまた、そんなアスタを見て陶酔のままに笑顔を蕩かしていた。
『薬で体質を改造していわゆる“孕み溜め”をできるようにして』
→普通に原作の悪堕ちティアが発案である。原作アスタさんは苦渋の決断で開発したが、ここのアスタ姐さんは悪ヴィアに『お願いお姉ちゃん♪』されたらノリノリでやっちゃうので……。
『人間は素晴らしいですね』
→VBはホント地獄だぜいえーい。何がアレかって、神竜族は神竜族でそうなった彼女達を知ったら「汚染されてる?じゃあ皆殺しで」って考える点である。無慈悲。これでも一番人間種族が悲惨な境遇の作品はLじゃないんだ…。
『デルピュネ宰相であり魔神解放戦線軍師という激務の重役』
→そこにプラスで触手にぐちゅられて苗床して、産んだ眷属とあとティアのママをやってる凄惨姫。VBHプレイ済だと『シルヴィア』なら当たり前のようにこなせるんだろうなーという謎の信頼感があるが、それにしたって寝る時間あるんだろうか。それとも“覚醒”シルヴィアってもしかしてそういう意味・・・?
『■■■■界で魂を生贄に■■を■■する■杯の再現と制御を達成した』
→地味にオリジナルアスタさんも元凶の一端のような。いや、神竜族が勝ってもロクな世界にならないだろうから、■■■■■■が最後にやらかしさえしなけりゃそうでもなかったか……。
『シルヴィアの『
→で良かったんだっけ……。あの設定、少年漫画よろしく序盤で強さの指標っぽく出て来てお約束通りフェードアウトしたからなあ。
ちなみにHで出て来る魔王達のタクティカは一千万単位。インフレきついっす。
『女としてはおろかこれでは雌とすら呼べない』
→だるんだるん+ソウルドレイン+石化。ニッチにも程があるぞおい。
「今のアスタさん……すごく素敵です♡」
→普通(?)に他人の悪堕ちを見るのも大好きな凄惨姫。『自分が堕とした』『姉妹同然だった相手』だから興奮度マシマシ。