ORS白き皇女は悪堕ちしたい~安価は原作ヒロインの肯定ペンギンでした~ 作:サッドライプ
理想郷もついに終わりかあ。(次サーバーが落ちたらもう復帰できないとかいう話だった記憶)
書く側としてもお世話になったし、あそこは結構感想欄が容赦なかったりするんで大分鍛えられた思い出とかもあるので感慨深いです。ID:castNANOのやつとガンダム00一期後のせっちゃんがISの一夏に憑依するやつはそれなりに満足して完結出来た記憶がありますし。なのちゃんの脳内にカオヘの主人公が住み着いちゃった話とかかなり好き勝手してはっちゃけられましたし(今も似たようなもんですが)
過去の自分の未熟がまじまじと分かってしまう部分もあるので特段あそこにあったSSを作者側でサルベージとかはしません。
ともあれ管理人とあそこの掲示板で投稿していた全ての作者に感謝を。理想郷で二次創作を読み漁る日々は間違いなく自分の青春でした。
足掻いて、藻掻いて、喰らい付き続ける。
片足が砕けても、もう片脚がへし折られても、両の翼で飛べばいい。
片羽が千切られ、もう片翼が
「もっと……、もっと!もっともっともっともっと、もっとよ!!」
無茶を絵に描いたような狂気を実行する純白の女皇レヴィアは、その代償として猟奇死体もかくやと言わんばかりの有様に変貌していく。
普通に考えれば片腕をなくした時点で重心が著しく崩れ、暫くはまともに歩くことすら難しい。
氷を操る竜装の力で凍結した己自身を傀儡とするからこそまだ“戦い”と呼べる程度に動くことが出来ているが、挑み掛かるうちに黒爪による再生不可能な損傷で人型のカタチを失っていく様はさながら炎で
「しつこいぜ、ったくよォ!?」
「つれないこと言わないでよ。まだまだ足りないのに、寂しくてどうにかなっちゃいそうだわ!!」
片眼が脳の部位に達する程深く抉られ、乳房の先端が落ちて、時間を追うごとに命を削られて動きに精彩を欠いて――――だがそれでも、なお衰えぬ闘争心と殺意を見くびった瞬間にこちらの命に牙が届くという気迫だけは萎えることがない。
確実に追い詰めていると断言できるのに、刃の上を疾走するようなひりつく緊張感。魔神と魔竜皇は次の瞬間どちらかが命を落としてもおかしくない死のロンドを互いしかいない銀世界で繰り広げ続ける。
「趣味じゃねえが―――やってやるよ。途中でヘタれんじゃねえぞ」
荒々しい気性と振る舞いにそぐわぬ繊細さを求められ続けるザハークは、しかしだからこそ真っ向からそれを受けて立った。レヴィアの繰り出す必殺を全て丁寧に叩き落とし、彼女の氷の身体に浅い攻撃を入れながら着実に戦闘能力を削いでいく。
一気に勝負を決めに掛かれば必ず相討ちを狙ってくると勘が囁いている。そんな引き分けなんて煮え切らない結果は真っ平御免で、その為なら豪快な気質を封じて立ち回れる程度にはこの魔神も闘争に特化した存在だった。
一方的に天秤が傾いた、しかし神経をすり減らす時間は体感にして何十倍にも引き延ばされている。
永遠にこの闘争を踊り続けていたい。きっとここまで充実した戦いは今後二度と訪れないから。
そんな妄言にも等しい欲望を覚えるレヴィアにとって千秋に等しい蜜事の時間だが、それでも確実に終わりはやって来る。
「満足したか、馬鹿娘」
「ええ、もう
魂の底まで吐き出し切ったわよ――――最高の気分♪」
最後に残った右腕が断ち切られ、四肢も翼も全てお釈迦。口で竜装を咥えようとももう水一滴凍らせる余力すらない。腹部に風穴すら空いたまま雪上に転がる半死半生どころか九十九死一生くらいの竜皇は、しかし蕩けたように笑み溢していた。
「さあ決着はついたわザハーク。敗者の私はこれからどうなるのかしら?
知能ゼロの産卵苗床?魂を抜かれて
自らの末路を嬉々として語るイカれた敗者。体積が七割程度になったまま破滅的な妄想を次から次へと並べ立てる姿は、まともな神経をしていれば一目散に逃げ出すまさに物狂いだったが。
ここに居るのは狂奔の魔神。
器が大きいというか、底が抜けているというか、この娘にしてこの親ありというか。
「おめでたいな。何か一つ選べるとでも思ってんのか」
「そう。そういう趣向なの―――、」
「小せえこと言ってんじゃねえ。勝者総奪り、敗者は全部失うんだよ。分かるか、“全部”だ」
「……それって」
「おらシルヴィア、見てるんだろ?さっさと来い!」
ザハークの言葉を咀嚼する間もなく、声を張り上げて軍師の名を呼ぶ。そういえばそろそろネフティス全軍が殲滅されている頃合いだろうか。兵力のぶつけ合いに勝ってもティアかザハークが討たれれば致命的だしそれをレヴィアが狙うのも読んでいた以上、参謀役をヴィーヴルあたりに引き継いで蘇生に長けた彼女が控えているのは当然と言えば当然だった。
「呼ばれて飛び出て即見参♪あなたの凄惨姫ペンギン、シルヴィア=ハマルティアちゃんでっす☆」
「………なんだそれ?」
「いえ最近空気が重苦しいので、ちょっとノリをふんわりさせたいかなって」
「どうでもいいからソレの治療さっさとしろ」
「はーい。つれないんですからもー」
空間が裂け、狂天使の力で異なる次元に潜んでいた紅血髪の軍師が妙に高いテンションで飛び降りてくる。
すげなく口上を流されてもそこまで堪えてないのか軽やかに死に体のレヴィアに駆け寄ると、宝玉付きの短杖―――タクティカ『
「本当無茶しましたね、レヴィアさん。その状態で
「………それをあっさり全部治す貴女も大概だと思うけどね。ま、礼を言うわ」
暖かくもどこか無機質な緑光に包まれ、ズタズタになっていた全身の欠損が復元すると共に氷となっていた体まで元の魔竜族のものに戻る。流石に魔力欠乏まで治ることはないが、あれだけ軍団規模の蘇生魔術を連発しておきながらこの奇跡を行使できるのは規格外としか言いようがなかった。
しかし今はそれよりもずっと大事な話がある。
「それでザハーク―――“全部”ってどういうこと?」
「ハッ、もう分かってんだろ?」
威圧的な笑みで睨めつけてくる灰髪の凶漢。射竦まれてぞくぞくと背筋に震えを覚えながら、敗将の氷皇は魔力欠乏でぐったりした体をもう一度叱咤して必死に続きを聞く。
「全部は全部だ。苗床も凌辱も処分も資源行きも、てめえがてめえでなくなる改造も、敗けたお前がどれかたった一つ受ければ終わりなんてヌルいことするかよ。
飽きるか搾りカスになるまで遊びつくしてやる………それが俺に歯向かった女にふさわしい立場ってもんだろうが」
「――――――」
「まずはお約束からだ。這いつくばって足を舐めろ」
「…………。はい♡」
戦狂いの暴走特急、自分が戦争を楽しむ為に祖国を好き勝手した女。母が尊厳を徹底的に切り刻まれているのを知りながら、それを放置した挙句母の築いた全てを私利私欲の為に磨り潰した最悪の親不孝娘。
そんな彼女は今、赤く蕩けた表情のまま指示されてもいない土下座の姿勢になって三つ指を突いて父親の靴に舌を伸ばす。
「ぺろ、ちゅっ、ちゅ……ひたい………♪ああ、ぱぱっ、パパぁ……だいすきぃ……っ♡♡」
竜装の力は消えたと言ってもまだまだ周囲の気温はマイナス数十度。
屈辱を存分にトッピングしたこの責め苦が序の口でしかないのだ。これからどれだけの惨めな仕打ちを施してくれるというのだろう。想像するだけで秘所が濡れた。
とくんとくんと鼓動と共に湧き上がる恋心をうわごとのように呟きながら、恍惚のままに麻痺した舌を這わせ続ける。シルヴィアはそれを心温まる親子の交流と言わんばかりに微笑ましげに眺めていて。ザハークは暫し嗜虐的に見下し、
「舐めるのトロいんだよ。お仕置きな」
「~~~~っ♡♡♡ありぎゃッ、とうご、ざいま……ずっ~~~~♡♡」
女のプライドと言える美貌を容赦なく蹂躙する暴虐に、レヴィアが出来るのは無様な絶頂と悲鳴で感謝を示すことだけだった。
その後魔竜皇レヴィア=ネフティスは魔神ザハークの奴隷囚姫として機国デルピュネに下る。それは全面戦争に大敗した覇国ネフティスがかつての属国に服従することと同意だった。
即位以降何一つ功績がなく、思慮浅く戦争を煽り、なのに自分はのうのうと敵に媚びて生きている氷皇に魔竜族の民が向ける怨嗟はそれはそれは凄絶なものだったが…………憎悪の視線や心からの罵声を浴びる度、彼女は高揚と悦楽を紅顔に浮かべるだけだったという。
かくして大陸を二分した神魔の竜族は共にティア=エリーシス率いる魔神解放戦線の前に敗れ去り、覇権は災厄姫ティアの手に収まった。
それはこの
機械仕掛けの狂神が、『理想の結末に辿りつけなかった世界』をリセットする為に動き出す。
「最近空気が重苦しいので、ちょっとノリをふんわりさせたいかなって」
→メタいわ。テュポーン闇堕ちとかマキュリアの末路とか、エルちゃんの合流シーンから先はずっと重いシーンばっかり続いたからこの辺でそろそろひと段落。
日常回って意味だと、本当にメスキア攻略戦突入してからノンストップだったなぁ。
『ズタズタになっていた全身の欠損が復元する』
→Hロウルートでセリアスにずんばらりんされてほぼ死体状態の魔王その他を全員治してるから、これも原作通りなんだ……。(その後反動で弱体化してたけど、ここでは覚醒状態だから大丈夫ということで)
『心温まる親子の交流』
→覚醒せし破滅のドМ、爆誕。ザハークさんは娘の性癖を否定しないで受け入れてくれるとてもいいお父さんですね♪(凄惨姫感)