イマフェスであたったのが、ミナ、娘々、ネフティスが一回ずつ。しかもミナは課金で当たった。これじゃあ凸もしない。
一応150回したけどショボすぎないか?
ガープの軍艦で三つの海を渡りながらしばらくの時間が経ち、今回の帰省の目的の場所であるドーン島へと到着した垣根達御一行。
偉大なる航路をすぐに抜けて入った凪の帯でも、住み処としている海王類に襲われるようなことはなく、東の海へ出てからも気候に恵まれたため、予定通りに到着することができた。
凪の帯の航海は無風地帯であることからほぼ予定通りに進むものの、海王類に見つかるかどうかのギャンブルかくれんぼの会場でもある。
掛け金は自分達の命であり、ギャンブルに勝ったとしても貰えるものは安全な航海だけであるため、自分からやろうとするものはいないだろう。
だが海王類が出たところで、軍艦に乗っているガープや垣根ならば如何様にも対応できる。
いくら図体がデカイとしても、見聞色の覇気で襲来してくることは事前に分かるため、二人からしてみれば海王類は大した驚異にはなり得ない。
そのため出会い頭に船に食い付かれるようなことでもない限り、ほぼ百パーセントに近い確率で安全に航海ができるのだから、通らないという選択肢はないだろう。
「まぁ当然世界政府加盟国か。仮にも海軍中将の出身地でもあるんだからな」
「昔には天竜人も来たこともあったはずじゃよ。王族も貴族連中も、大半は腐っとるがな」
不必要な権力のしがらみに纏わりつかれることを嫌うガープは、普段の陽気な姿とは珍しく掃き捨てるように暴言を言っていた。
民間人なら当然のこと、いくらガープであったとしても、今の言葉を相手に聞かれたならば即刻処刑にされそうになるかもしれないが、相手がいなければ言いたい放題。
ガープの出身地でもあるドーン島は、垣根の言葉通り世界政府加盟国の一つでもあるゴア王国を中心として発展しており、東の海でもっとも美しい島とも言われているほどである。
それは本来なら誇れる点であるが、その背景としてゴア王国には相当な格差社会が蔓延しているため、一概に素晴らしいということはできない。
裕福な者はとことん裕福な暮らしを送っているが、貧困層は世界的に見ても酷いレベルのものであった。
ガープが腐っていると言ったのもそこが理由である。
裕福と貧困は思っているよりも離れておらず、すぐそばに寄り添っているものだ。
王族や貴族の住んでいる場所を中心として、グルリと街を覆うように築かれている大きな石壁のすぐ近くには、不確かな物の終着駅と呼ばれる巨大なごみ捨て場があり、スラム街のようになっている。
だが今回の目的地はゴア王国の中心地ではないため、王族や貴族に会いに行く予定はない。
これが任務であったならば、現地の王族や貴族への挨拶なども海兵としての義務として行っていたところであるが、今回はあくまでも休暇であるため、垣根から赴くつもりは微塵も持っていない。
「中心部からは大分離れてるみたいだな。にしても田舎過ぎねぇか」
「自然が豊かって言えば聞こえはいいけど、ただ発展が遅いことに対しての言い訳でしかないしね」
「確かにそうかもしれんが、島の中心部の王国近くよりはよっぽど住み心地は良いんじゃぞ。ほれ、この村の名物の風車も建っとるぞ」
コルポ山を挟んだ反対側にある石壁は見えず、ガープが指を向けた先には確かに幾つもの風車が並んでいた。
穏やかな風を受けてゆっくりと回っている様はゴア王国の格差とは無関係のように、現在垣根達がいる港町であるフーシャ村の穏やかさを象徴しているようでもあった。
だが穏やかさと言えば聞こえはいいが、海美の言った通り周りには他に目立ったものはなく、よく言えば自然が豊かで山があるものの、他に名物と呼べそうな物はない。
辺りを建築物などの人工物のジャングルで囲まれている状況の方がよっぽど慣れ親しんでいる二人からしてみれば、フーシャ村の静けさと穏やかさに興味は惹かれなかったらしい。
「風車ってんならマリンフォードにあるやつの方がよっぽど便利だけどな」
「風情がないわね。ま、私も同意件だけど」
「お前ら二人は本当になんといゆうか、現実的じゃのぉ」
「そりゃあ開発に携わってる人間からすりゃ、機能面を重視するのは当然だろぉが」
マリンフォードの街は海軍本部近くということもあり、様々な実験施設が置かれている。
最も大きな実験施設は、ベガパンク主導のもと作られて海軍本部に置かれているが、街にあるものはエネルギー開発のための風力や水力などの様々な発電所が置かれており、他にも能力者による農業開発や芸術品のような平和的なものから、軍艦の改良や兵器開発のような物騒なものまで、様々な分野の研究が街の内部で行われている。
そのため人工物だらけの街が窮屈だと思うような人間からすれば、マリンフォードの街は住みずらい場所である。
だが逆に言えば、そんな穏やかな村だからこそ、ガープは今のような性格でも楽しく過ごすことができたのだろう。
もしこれがゴア王国の石壁の中の街などであれば、きっとガープはもっと窮屈に暮らしていたが、早々と島を出ていって海兵になっていたことだろう。
街の中をダラダラと喋りながら歩くことしばらく経つと、ガープは一軒の店の前で足を止めた。
「ルフィがいるのはここじゃな」
「なんだ。アンタの家に行くんじゃなかったのか」
「家にいることはほとんどないぞ。ワシがいない時は知り合いに世話になっとることが多くての。今日はこっちだったみたいじゃな」
ガードを先頭として辿り着いたのは、家族が暮らしていそうな一軒家ではなく、街中によくありそうな居酒屋といった場所。胸から腰ほどまでの高さの両開きの扉のようなものは、腰から銃を下げたガンマンが出てきそうな雰囲気を醸し出す。
今回の目的は孫に会うための帰省であるため、すぐに実家に案内されるのかと思ったため、些か拍子抜けであることは否めない。
「さーって、一体どんな化け物が出てくんのか見物だな」
だが油断することはできない。
ガープ本人は孫のことを弱いと言っていたものの、垣根はその言葉をこれっぽっちも信用していない。覇気は使えないということはガープの言葉を信じれば本当であるが、弱いと言っていた能力は、もしかすれば覚醒に至っているかもしれないという可能性を考慮していた。
果たして中にはどんなゴリラ、もとい怪物がいるのかと期待を込めて見聞色の覇気で探ってみるものの、大した強さを持った存在は発見できない。
「帰ってきたぞー。久しぶりじゃなルフィ。あとマキノもじゃったな」
「あら、ガープさん。お帰りなさい」
「ゲェッ!じいちゃん、何で帰ってきてんだよ」
「それが久々に帰ってきたじいちゃんに対する言葉かルフィ!!」
「イッテェッッ!?」
壊すぐらいの勢いで開けられた扉の先にいたのは、垣根や海美よりも少し年上の、お姉さんの雰囲気を纏ってカウンターに立っている女性と、同年代と見える麦わら帽子を首にさげて座っている少年であった。
ガードの顔を見て明らかに嫌そうな顔をしたルフィと呼ばれた麦わら帽子の少年に向け、武装色の覇気を纏った拳で、自分の異名でもある拳骨を喰らわせると、何のガードもしていなかったルフィは足をジタバタさせながら痛みに悶える。
本来ならばゴム人間で打撃などの物理攻撃は効かないハズが、覇気を纏った一撃が能力者に効くという一例を示す描写である。
「あら?そちらの二人は……」
孫との一時を楽しむガープであるが、それはここまで連れてきた二人のことを店の入り口で放置することであり、普通ならばしないことだが、相手を思えば仕方がないこと。
それに加えて海軍本部所属の海兵であるため、東の海に帰省することも滅多にできないため、邪魔するような無粋なことをするつもりは、垣根にはない。何かを言ってあとで長々と文句を言われるのが面倒だというのが大半であるが。
そんな二人に気が付いたからこそ、カウンターの奥にいるエプロンを着けた女性は不思議そうな声を出す。
見覚えがないためこの辺りに住む人間でなことは分かっているが、ガープが連れてきたであろうため、海軍の関係者ではあるのだろうと、これまでの人生経験からマキノは簡単に推測していた。
「俺はカキネ・テイトク。一応そこにいるジイさんと同じ海軍本部所属の海兵だ」
「私はゴクサイ・カイビ。そこの男と同じ海兵よ」
「そうだったのね、私はここの店主のマキノよ。よろしくね」
「ああ、よろしく頼むぜ」
「ええ、お願いするわ」
看板娘として流石と言える、お手本のような笑顔をしているマキノであるが、二人も人当たりの良さそうな笑顔をして返事をしているが、実のところは建前状のものであった。
コミュニケーションが苦手ということはなく、お互い得意と言える分野である。特に海美に関しては最も得意とする土俵であるが、残念ながらガープの実家のある島に来るつもりが微塵もない二人であるため、普段と比べて雑な対応であった。
だが純粋に人の良いマキノからしてみれば、礼儀正しい青年と少女が来たとしか思っていないため、どちらも損はしていないから問題はないだろう。
そんな二人を他所に、ガープも久しぶりの孫との再開を満足したのか、グッタリした表情でカウンターへと項垂れているルフィを見ながらそういえばと、本来の目的であった二人の紹介をすることを忘れていたことに気が付いた。
「コイツらはワシの同僚のカキネとゴクサイじゃよ。歳はルフィと変わらんから仲良くなれるじゃろうと思って連れてきたぞ」
「紹介されたカキネだ。連れてきたってのには無理矢理って言葉が前に着くけどな」
「そうなのかー。俺はルフィ!海賊王になる男だ!!」
垣根へと手を差し出したルフィは、ニカッと効果音の付きそうな、太陽のような笑みを浮かべながら一つの爆弾を落とす。
顔を手で抑え天を見上げるガープの心情は、まさにやっちまったというのが正解であり、同じように垣根もルフィの言葉に驚きの表情を一瞬浮かべた。
すぐに普段の表情へと切り替えたからいいものの、少なくとも海兵と名乗った相手にする挨拶としては、適切ではないどころかマイナスがつくだろう。
「へー、そいつはなかなか大変そうな目標だな。とりあえず海兵相手に言うのは控えた方がいいぜ」
クククッと思わず零れた笑い声であるが、垣根も差し出されたルフィの手を握り返しながら、皮肉混じりに答える。海美は言葉で返すことはしないが、手を少し挙げて返答している。
そこで成る程と、ガープが他の海兵にルフィの存在を大々的に伝えていなかったことや、海軍の支部等に連れてこなかったことが疑問であったが、先の言葉で納得がいった。
現在はまだ海賊では無いようだが、海賊王になるという先の発言から、将来的に見れば海賊になることは確定されている未来であるようだ。
これから先どんなことがあるかなど、どれだけ強力な見聞色の覇気を身に付けていたとしても見通せる未来ではないため、垣根には知る術はない。
だがガープの孫というフィルターを通して考えるならば、一度決めたことをそう簡単に曲げるとは思えない。
かつてガープは海賊王ゴールド・ロジャーを捕まえるため、積み上げた功績と力を踏まえれば海軍大将にだってなれたのにも関わらず、それを余計な権力だからいらないと、当時はまだ大将だったセンゴクや元帥であったコングからの提案を蹴り捨てたような男だ。
祖父ガープの姿を見ながら革命軍トップになった父親であるドラゴンのことも考えれば、我を通すことは代々のシキタリかもしれないとすら思えてきてしまう。
「えー、相手見て変えるのなんて面倒だな」
「確かにそうかもしれねぇけどよ、お前のジイさんが連れてくるような海兵相手にも言ってたら、最悪捕まっちまうかもしれないぜ」
脅しのように言う垣根であるが、この言葉に嘘はない。
海兵になる者の中には当然ながら正義感だけでなく、海賊に人生を狂わされて復讐のために海軍へと入った者だって数多くいる。
特に現大将の一人である赤犬こと、サカズキが今のルフィの言葉を聞いたならば、例えガープの孫であることを知っていたとしても、その場でルフィを処刑にしようする可能性だってあり得てしまう。
犯罪者のいる可能性があるからと、民間人の避難するために準備されていた避難船を沈めるような男である。
仕事を徹底的過ぎるほど徹底的にこなす姿に、海軍の中でもやり過ぎだという声もあるが、垣根は赤犬のやり方を止めるつもりも、ましてや非難するつもりもない。
極端すぎるかもしれないが、復讐心に身を焦がす海兵からしてみれば海賊へなりたいなどと言う相手もまた、憎しみの対象となるし、危険分子として逮捕することだってやろうと思えばできてしまう。
「そうなのか?まだ海賊じゃないんだけどなー」
「そりゃあ海兵は海賊を捕まえるのが仕事だからな。現在は海賊じゃなかったとしても、海兵によっちゃ危険分子として捕まえる可能性はゼロじゃないぜ」
「分かった。それじゃあカキネは捕まえようとしないのか?」
「何だ、捕まえてほしいのか?」
「イヤだ!俺は海賊になるんだ!まだ捕まりたくねぇ!」
「なら控えるこったな。俺は今は休みだから見て見ぬふりするがそれが全員に通用する訳じゃねぇからな」
「ありがとなカキネ!今度からは気を付けるからよ」
何となくであるが、垣根はルフィという人間のことを掴めてきていた。
素直で真っ直ぐ、純粋に海賊を目指しているというのは違和感はあるものの、不思議と嫌いになる気分にはなれないような、不思議な魅力を秘めている存在だと、。
海賊だけに限らず、組織のトップには種類がある。
上に立つ人間として、圧倒的な実力や才能で組織を引っ張っていくようなタイプが基本であるが、他にも周りに支えられて道を切り開いていくようなタイプだっている。
お世辞にも賢いとは言えないし、要領が良いとは思えない。
だが不思議な魅力で人を引き付け、多くの人に支えられて先頭を歩くような人物像。他者を巻き込む人たらしの才能を持つルフィは、まさしくこのタイプであるだろう。
ある意味厄介なタイプである。
その点、上が優秀であればあるほど、トップの崩れた組織というのは簡単に壊れることもある。垣根の主観で言えば、四皇の一角である白ひげ海賊団がそのイメージであった。
海賊王ゴールド・ロジャーと渡り合った大海賊である白ひげであるが、相手にしてもそこまで苦労はしないだろうと垣根は考えていた。
ガープやドラゴンのように成長すれば、もしかすればルフィも優秀な海賊団を作るかもしれないと、一人垣根は考えていたがそれはまだ未来の話であるため、少しして考えるのを止めた。
「一つ気になってるんだがいいか?その麦わら帽子は確か、赤髪のシャンクスの所有物だったと思うんだが、お前は赤髪と関係でもあるのか」
そこで垣根としては、ルフィに対して気になっている点が一つあった。どうにも見たことがあるような麦わら帽子は、赤髪のシャンクスと呼ばれている海賊のトレードマークでもあったからだ。
赤髪のシャンクスは偉大なる航路の後半の海である新世界を主な根城としている大海賊であり、現四皇の一人でもある。
他の四皇と比べればまだ若いが、世界最強の大剣豪である鷹の目のミホークと剣技で対等に渡り合える強さも持っているため、四皇としての実力は申し分無い。
「カキネはシャンクスのこと知ってるのか!」
「赤髪といや大海賊の一人だ。知らない海兵はいないだろうぜ」
「そっかー、シャンクスってやっぱりスゲェんだな」
垣根の言葉に驚いてすぐに納得しているような表情をしているルフィは、やはりガープの孫というだけのことはあり、垣根の言葉に答えることなく一人自分の中で完結していた。
だがやはりというか、ルフィにとって赤髪のシャンクスは特別な存在であることは間違いない。
自分の感情に素直な性格であるのだろうため、隠し事などは得意ではないのだろう。見ているだけでどんな感情をしているかなど、心理線を得意としている海美でなくとも分かってしまう。
もしこれが全て演技であったならば、垣根と海美の二人を完璧に騙しているため、ルフィは今でも相当な名俳優になれることだろう。
「シャンクスは昔この村にいたんだ。その頃の命の恩人でさ、この帽子はその時にシャンクスから預かったんだ。いつか立派な海賊になったら返してくれってさ」
「成る程。ならお前にとって赤髪は憧れと目標ってところか」
「いつかは越えるつもりだけどな!」
垣根と話している時でも絶えず笑顔を浮かべるルフィに、悪い感情を持つ者はそう多くはないだろう。
事実として垣根も今のところ、ルフィに対して悪感情を持っていない。むしろ自分の思いを素直に話す様は好きな部類であった。
人を騙すことに特化したような、詐欺師を生業とした人間がいるように、裏表がなく自分の感情を素直に表現し、なおかつ相手に嫌な感想を抱かせないのは、ある意味対局とも言える才能である。
人は成長していくに従って、自分を守るためにも仮面を着ける生き物だからだ。本性を隠す建前の仮面は、時に不都合となることもあるが、それでも生き易くなることは間違いないからこそ、皆着けるのだ。
だがらルフィやガープのような、人間味溢れる人間は珍しいからこそ、面倒だと思われたとしても人が集まるのだろう。
海軍内でも様々な問題事や迷惑を起こすが、ガープは意外にも部下に慕われており、海兵の間では人としては面倒なときもあるけど、一緒働いていて楽しいと人気があるのだ。
良くも悪くも血筋というのは流石であった。
話術の才能も交渉事の経験もないにも関わらず、この短時間で垣根に好印象を与えているというのがその証拠である。
だがそんなルフィの特別性を自覚している垣根もまた、一筋縄ではいくことはない。
「いいぜ。能力は見てやるよ。其処らの奴よりはマトモなアドバイスはできるだろうぜ」
「えー、カキネってそんなに強いのか」
「これルフィ。こう見えてもカキネは海軍のなかじゃトップクラスの実力者なんじゃぞ」
「それはどうか知らねぇけどよ、お前の能力の使い方を教えることはできると思うぜ」
「本当か!いやー、エースが出てってからは一人で鍛えてたから、誰かに相手してほしかったんだよなー」
礼儀には礼儀で対応するのが垣根の主義であるからこそ、垣根としてはガープの頼みも受けて、ルフィの能力の相手をすることを決めていた。
何より相手をしていてストレスがたまらないのは、垣根としてもかなり好感度が高い。
だからこそ暴力でもって事を成そうとするような相手に対しては、例え海賊だろうと海兵であろうとも暴力で相手をすることも辞さない。
「それじゃあ場所を移動するか。コルポ山の方なら二人が暴れても問題ないじゃろ」
流石に街の中で能力を使用して戦い始めるほど、この場にいる三人は非常識ではない。周りを振り回すことはあるものの、他者の迷惑を考えないほど愚かでもない。
この三人に共通して言えることだが、誰かの自由を侵害することを嫌っている。
だからこそ、よほど理不尽なことでもない限り、自分の行動で自由の邪魔をすることはしないと断言できる。
まぁ、垣根は時と場合によっては例外であるが。
街中であったとしても相手が一人であるならば、周りに被害を出さずに立ち回ることは垣根ならば出来るであろうが、わざわざガープの判断に断る理由もないため、ルフィも垣根も移動するつもりで席を立つ。
「私はここで待ってるわ。マキノさんと話してた方が有意義だしね」
「そもそも着いてくるとも思ってなかったわ」
「よっし!じゃあ行こうぜカキネ!」
「ワシを忘れるなよルフィ!カキネも早く来るんじゃぞー」
「ルフィ、ガープさんも気を付けてくださいね」
店を子供のように飛び出した二人。
マキノはカウンターの奥で見送るが、テンションが二人ほど上がっていないため、一人残された垣根。
最初に比べればよほどやる気にはなったものの、それでもまだ重い腰をあげる。今の垣根の心情としては面倒半分、期待半分といったところであり、これがどう変化するかはルフィ次第。
「ガキかよ、ったく。そんじゃあ行ってくる」
「ええ、カキネくんも気を付けてね」
「いってらっしゃい」
海美とマキノを店へと残し、垣根はガープとルフィの後を着いて外へと向かう。
ルフィがどれ程の力があるのか、戦闘狂の面を覗かせながら少し楽しみであった。
今回も一つを二つに分けてたら時間がかかってしまいました。
次回で軽い戦闘描写いれてって感じですかね。
一話丸々か少しかどうしよう。
あと今回の話は急ピッチで仕上げたので修正する可能性はありますので、内容などの問題点などは教えてもらえるとありがたいです。