もしも秋名スピードスターズが北関東最速クラスのチームだったら 作:にしむー
池谷「うわあぁぁぁぁ!!!」
ギャアアアアア
\ガッシャーン/
突然現れた対向車を避けたは良いものの、その後コントロールを失い、ガードレールに激突、愛車のS13を大破させてしまう。しかし、そのダメージは予想を遥かに超えるものだった……
しかし、ここからが快進撃の始まりだった……
秋名スピードスターズ、もう一つの世界線……北関東最速チームへと登り詰める、圧巻のサクセスストーリー、ここに開幕……!!
199X年
群馬県渋川市にて
池谷「レッドサンズとの交流戦が控えてるんだ……とうふ屋の親父さんが100%来てくれる保証はないんだ……俺たちも走り込みをしないと、地元のメンツが立たないぜ……!」
北関東最速と謳われるチーム、赤城レッドサンズとの交流戦を前に、焦りながらも奮闘する、秋名スピードスターズのリーダー、池谷浩一郎。しかし……
〜秋名山 PM10:00頃〜
「フォーーーン\プシュー/フォーーーン」
秋名山のコースを、愛車のS13走シルビアで走り込む池谷。そこに……
池谷「うわあぁぁぁぁ!!!」
ギャアアアアア
\ガッシャーン/
突然現れた対向車を避けたは良いものの、その後コントロールを失い、ガードレールに激突、愛車のS13を大破させてしまう。しかし、そのダメージは予想を遥かに超えるものだった……
対向車の人「ったくあぶねぇなあ……っておい!大丈夫か!しっかりしろ!!」
池谷「すみませんでした……救急車……呼んでください……」
頭から出血し、気を失ってしまった池谷。
しかし、ここからが快進撃の始まりとなるとは、この時は誰も知る由もなかった……!
────池谷は救急車で病院に搬送され、幸い頭部の出血と軽い脳震盪で済んだ。
しかし……修理工場に持ち込まれた池谷のS13は、予想を遥かに超えたダメージを負ってしまっていた。そのダメージは、シャーシはおろかエンジンにまで及び、シリンダーブロックの一部にクラックが入っていた。
エンジンは、完全に使い物にならなくなったと言っていい。
池谷「ごめんよS13……俺のせいで……必ず治してやるからな……」
「交流戦を前に、俺は一体何やってるんだ……チクショー!!」
悔しさと悲しさが入り混じり、辛さを堪えきれない池谷。
事故の後の最初の出勤日。
???「……谷……おい、池谷!!」
職場のガソリンスタンドに顔を出した、池谷の親友・健二だった。
池谷「なんだ……健二か……」
先日のことでずっと上の空な池谷。
健二「なんだ……はないだろ…!それより、大丈夫なのか!?体の方は……?」
池谷「体は見た目ほど大したことないさ……それより……」
S13の損傷状況を健二に説明する池谷。
健二「おいおいマジかよ……交流戦を前にお前のS13が……そりゃショックだよな……すまなかったよ」
池谷「こりゃ治るのにどれくらいかかるのかわからないよ……」
健二「どれくらいってのは……時間か……?それともお金のほうか……?」
池谷「どっちもだよ……」
健二「(廃車して新しいSR20搭載のPS13に……なんて言えないよなぁ……よっぽど大事にしてたからなぁ……あのS13)」
そこに、店長が聞き耳を立ててやってきた。
店長「池谷、相当ショック受けてるみてえなんだ……朝からずっとこの調子だよ……」
健二「そうなん……ですか……(そりゃあそうだよな……あんなに大切にしてた愛車が、殆ど再起不能なんだからな……)」
店長「だがな……少し心当たりがあるんだ……池谷のS13、初期型だからエンジンCA18だろ……?」
「ちょっと知り合いに話しつけてみるよ……とんでもないやつが転がり込んで来そうなんでな……」
池谷「!?」
店長のその言葉に、さすがの池谷も顔色が変わる。
さて、店長が心当たりがあるといった、その内容とは……?
(次話 2022.09.17 17:00 投稿予定)