もしも秋名スピードスターズが北関東最速クラスのチームだったら 作:にしむー
今日も拓海の豆腐の配達に同乗した後、職場のGSで働く池谷。
そこに1台の車がやってきた。
池谷「いらっしゃいませ〜!!………!?」
???「おいお前、秋名のハチロクを知ってるか?」
池谷「お前か……!!この前俺のS13を散々な目に遭わせやがった奴は……!!」
???「ふふっ、お前だったのかよ、あのS13……あまりにも遅えからぶつかっちまってよォ……」
池谷「舐めてんのかてめェ!!」
???「……ふふっ、まぁいい、お前に用はねぇ……ここに来たら秋名のハチロクと連絡が取れるって聞いたもんでなぁ」
池谷「ハチロクに何の用だ!?」
???「決まってるじゃねぇか……バトルを申し込みに来たのさ……」
池谷「(遂に拓海の前にも危険な奴が現れやがったか……)」
硬直する池谷。しかしその人物は続ける。
???「俺は妙義ナイトキッズの庄司慎吾ってんだ……この前毅のやつがハチロクに負けたってか……?笑いもんだよなァ、GT-Rでハチロクに負けるなんてよ……ところでその秋名のハチロクはここには居るのかァ……?」
池谷「今はいない」
赤のEG6の正体は、中里毅のチーム、妙義ナイトキッズに所属する庄司慎吾だった。
慎吾「なら伝えといてくれ……俺とバトルするかどうか」
池谷「秋名のハチロク……拓海は、どんなやつが相手でも負けない!!」
慎吾「面白ぇなぁ……だが普通にバトルするんじゃ面白くない……とあるルールでバトルしてもらう」
池谷「拓海はどんなルールであっても、貴様のような奴に負けるような奴じゃない!どんなルールだ!!」
しかしこの後口から発されるルールは、想像を絶するものだった……
慎吾「簡単さ……右手をガムテープでステアリングに縛って、いつも通り走るだけさ……俺達はそのバトルのことを、ガムテープデスマッチって呼んでるけどな……」
池谷「!?」
池谷は凍りついた。
この前池谷は慎吾にぶつけられた際、フルカウンターを当てたが故に、スピンモードから復帰することができた。しかし、ステアリングを固定されるということは、それができないということなのだ。メカに精通し、また自ら危険な目に遭わされた池谷は、直感的に理解した。
慎吾「なァ?簡単だろ?条件は俺も同じさ……野暮なことはしねェよ……ちゃんとハチロクに伝えておけよ……妙義ナイトキッズ最強の男は、この庄司慎吾だってことを証明してやるってなぁ……」
池谷「くっ……!!」
\キューーキュキュキュキュキュキュ/
相手の返事を待たず走り去っていった。
野暮なことはしないとは言ったが、明らかに庄司慎吾という男からは、狂気で陰湿な雰囲気が漂っていた。到底クリーンなバトルをしてくるとは思えない。果たして、拓海とハチロクに対し、何を企んでいるのだろうか……?