もしも秋名スピードスターズが北関東最速クラスのチームだったら 作:にしむー
池谷「………ゴクリ 俺なんかが……話しかけて……いいのかな……?こんな綺麗な女の人に」
恐る恐る、その軽自動車の持ち主に近づく池谷。
???「!!」
池谷「……っ!?」
目が合ってしまった。
もう逃げられない。
池谷「あっ、、、あのぉ〜、、、怪しい者でも〜何でもないので〜(汗)」
???「?」
不思議そうな顔をする女性。
???「すみません、車が調子くずしちゃって……わかりますか……?」
池谷「そっ、それなら任せてください!俺、得意なんで!!」
慣れない異性との会話にギクシャクしながらも、車のことになり次第に自然体になっていく池谷。
〜30分後〜
池谷「ふぅ〜、これで大丈夫だ、エンジン掛けてみよう」
???「はい」
\キューッキュキュキュキュ/\ゴォォォォォ/
\ブルブルブルブル/
エンジンが掛かった。アイドリングも安定している。
池谷の応急修理により、女性の軽自動車は息を吹き返した。
池谷「良かった〜、これで直ったね」
???「本当に困ってたので、助かりました。私……車の中身のこと、全然分からなくて……」
池谷「そっか……役に立ててよかったよ……それじゃあ俺はこれで」
池谷はこの綺麗な女性との緊張感から、一刻も早く逃げ出したかった。ところが……!?
???「ちょっと待ってください!!」
池谷を止めに入る女性。
車の中から、メモを取り出し、池谷の方へ歩み寄ってくる。
???\ポン/
池谷「……っ!?」
???「私、佐藤真子。電話してね」
\タッタッタッタッ/\バン/
\ブァアアアアアア/
それは、池谷が初めて経験する出来事だった。
あんなに綺麗な女性から、直々に連絡先を貰ったのだ……
池谷は淡い気持ちで呆然とし、30分はそこで立ち尽くしていた。
その後池谷は、佐藤真子と名乗るその女性からもらったメモを大事に取り、我を忘れてただひたすらS13を走らせ続けていた……
〜後日〜
池谷「ってことがあったんだよ……今でも信じられない……釜めし屋の看板の下で出会った天使……」
樹「って、ずっとこの調子なんすよ店長」
店長「ふっふっふっ……池谷、お前その女の子に恋してるな……??」
池谷「そっ……そんな、恋だなんて……」
店長の読みは図星だった。というか、誰が見てもそうにしか見えない。
池谷は完全に女ボケしていた。
仕事中も、車がはけたら……
樹「見てくださいよ店長!」
店長「あぁ、完全に女ボケしてらぁ」
もうどうしようもない池谷。毎日こんな感じだ。
〜更に後日〜
久々に遠征を企てた、池谷達スピードスターズ。
この前ドライブに行った、碓氷峠がなかなか攻めがいがあった。
ツイスティで先が読めないコース。
ほとんどないストレート。
複合コーナーのあと突然現れるヘアピン。
所々荒れた路面。
秋名や赤城など群馬中部とは、一線を画すステージだった。
碓氷峠を抜けると、そこは長野県の軽井沢。
ちなみにナイトキッズの地元、妙義山からは20分ほどの距離だ。
碓氷峠は、群馬でも最西部のエリアだ。
この後、いよいよ碓氷峠に挑戦するスピードスターズのメンバー達。しかし、あまりの難しいコースに、悪戦苦闘してしまう。そしてそこで、予想外の出来事が起きてしまった……特に、池谷にとっては………