もしも秋名スピードスターズが北関東最速クラスのチームだったら   作:にしむー

35 / 67
秋名の伝説のバトルから一週間。ひょんなことからふらっと軽井沢の方までドライブに出ていた池谷。しかし、道の駅にある釜めし屋の看板の下の駐車場で、立ち往生している一台の軽自動車に遭遇する。自分のメカの技術で助けたい池谷だったが……


Act.35 池谷の春

 

 

 

 

 

池谷「………ゴクリ 俺なんかが……話しかけて……いいのかな……?こんな綺麗な女の人に」

 

 

恐る恐る、その軽自動車の持ち主に近づく池谷。

 

 

 

 

 

???「!!」

 

池谷「……っ!?」

 

 

 

 

目が合ってしまった。

 

 

 

もう逃げられない。

 

 

 

 

 

池谷「あっ、、、あのぉ〜、、、怪しい者でも〜何でもないので〜(汗)」

 

???「?」

 

 

 

 

不思議そうな顔をする女性。

 

???「すみません、車が調子くずしちゃって……わかりますか……?」

 

 

 

 

池谷「そっ、それなら任せてください!俺、得意なんで!!」

 

 

慣れない異性との会話にギクシャクしながらも、車のことになり次第に自然体になっていく池谷。

 

 

 

 

 

〜30分後〜

 

 

 

池谷「ふぅ〜、これで大丈夫だ、エンジン掛けてみよう」

 

???「はい」

 

 

 

\キューッキュキュキュキュ/\ゴォォォォォ/

\ブルブルブルブル/

 

 

 

 

エンジンが掛かった。アイドリングも安定している。

 

池谷の応急修理により、女性の軽自動車は息を吹き返した。

 

 

 

 

 

 

池谷「良かった〜、これで直ったね」

 

???「本当に困ってたので、助かりました。私……車の中身のこと、全然分からなくて……」

 

池谷「そっか……役に立ててよかったよ……それじゃあ俺はこれで」

 

 

 

池谷はこの綺麗な女性との緊張感から、一刻も早く逃げ出したかった。ところが……!?

 

 

 

???「ちょっと待ってください!!」

 

池谷を止めに入る女性。

 

 

 

車の中から、メモを取り出し、池谷の方へ歩み寄ってくる。

 

 

 

 

???\ポン/

 

池谷「……っ!?」

 

???「私、佐藤真子。電話してね」

 

 

\タッタッタッタッ/\バン/

\ブァアアアアアア/

 

 

 

 

それは、池谷が初めて経験する出来事だった。

 

あんなに綺麗な女性から、直々に連絡先を貰ったのだ……

 

 

 

 

 

 

池谷は淡い気持ちで呆然とし、30分はそこで立ち尽くしていた。

 

 

 

 

 

 

その後池谷は、佐藤真子と名乗るその女性からもらったメモを大事に取り、我を忘れてただひたすらS13を走らせ続けていた……

 

 

 

 

 

 

〜後日〜

 

池谷「ってことがあったんだよ……今でも信じられない……釜めし屋の看板の下で出会った天使……」

 

樹「って、ずっとこの調子なんすよ店長」

 

店長「ふっふっふっ……池谷、お前その女の子に恋してるな……??」

 

池谷「そっ……そんな、恋だなんて……」

 

 

 

 

店長の読みは図星だった。というか、誰が見てもそうにしか見えない。

 

池谷は完全に女ボケしていた。

 

 

 

 

仕事中も、車がはけたら……

 

 

 

 

樹「見てくださいよ店長!」

 

店長「あぁ、完全に女ボケしてらぁ」

 

 

 

 

 

もうどうしようもない池谷。毎日こんな感じだ。

 

 

 

 

 

 

〜更に後日〜

 

久々に遠征を企てた、池谷達スピードスターズ。

 

この前ドライブに行った、碓氷峠がなかなか攻めがいがあった。

 

ツイスティで先が読めないコース。

 

ほとんどないストレート。

 

複合コーナーのあと突然現れるヘアピン。

 

所々荒れた路面。

 

秋名や赤城など群馬中部とは、一線を画すステージだった。

 

 

 

 

碓氷峠を抜けると、そこは長野県の軽井沢。

 

ちなみにナイトキッズの地元、妙義山からは20分ほどの距離だ。

 

碓氷峠は、群馬でも最西部のエリアだ。

 

 

 

 

 




この後、いよいよ碓氷峠に挑戦するスピードスターズのメンバー達。しかし、あまりの難しいコースに、悪戦苦闘してしまう。そしてそこで、予想外の出来事が起きてしまった……特に、池谷にとっては………
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。