もしも秋名スピードスターズが北関東最速クラスのチームだったら 作:にしむー
コースを満足行くまで走りきり、遠征を終えようと健二たちが池谷の元へ帰ってきた。
健二「おい池谷、お前本当に大丈夫か……?さっきと変わらないぐらいずっと顔色悪いぞ……?」
池谷は2時間ほどずっと物思いに耽っていた。そのため、内心は少し落ち着いていた。
池谷「健二……お前、最近うちのGSに来てないから、まだ話してなかったんだけど……大事な話があるんだ……時間ある時でいい、そのことについて相談させてほしい」
健二「あぁ、もちろんいいぜ……あんなに調子の良かったお前が、急にこんなになるくらいなんだ……色々抱え込んでることもあるんじゃないか……?」
そして、近いうちにファミレスで合うことになった。
当日。健二は180をメンテナンスに出しているとのことで、池谷が健二を迎えに行き、ファミレスに向かうことになった。
〜某ファミレスにて〜
池谷「健二……隠すつもりはなかったんだが、実は俺この前……」
あった出来事をすべて話す。
健二「おい!?それマジかよ!?最近全然スタンドに顔出してなかったから、全く知らなかったよォ……で、あの時のシルエイティのドライバーが、その真子ちゃんって子だったわけか……」
池谷「そうなんだ……折角俺にも春が来たと思ったのに、蓋開けてみりゃコレだよ……結局、俺なんかにゃ手の届かない存在だったんだ……」
健二「池谷、それは思い違いじゃねぇか……?」
池谷「そうかな……」
励まそうとする健二に対し、自信なさげに答える池谷。
健二「確かにその真子ちゃんって子は、碓氷峠最速のシルエイティだったかもしれない……だけど、それとこれとは話が違うと思うぜ……?だって、向こうの方から連絡先まで渡してくれたんだろ……?そりゃよっぽど感謝してるに違いないよ……一回会ってみたらどうだ……?」
池谷「俺なんかに……今更会ってくれるかな……」
健二「そんなの、やってみなきゃわかんねぇだろ!お前も一人の走り屋なら、ここで引いてちゃダメだぞ!!」
池谷「っ!!」
急に剣幕を上げる健二に驚いた池谷。だが、それほど健二は池谷のことを思っての発言だった。そのことは、池谷が一番良くわかっていた。
池谷「そうだな……一か八か、一度会ってみることにするよ」
健二「あぁ、それでこそスピードスターズのリーダーだぜ!!俺の勘だけど、その真子ちゃんって子、池谷のことそんな見下してなんかないと思うぜ?絶対大丈夫だ!!」
池谷「そうか……お前がそう言うんなら、少し自信持ててきたよ……ありがとな、健二」
健二「どうってことないぜ!くーっ、そんなことで悩めるなんて、羨ましいぜ〜池谷〜」
健二も池谷と同じく恋愛経験はない。通常なら嫉妬するレベルだ。それでもこうやって、自分のことのように考えてくれているのだ。池谷と健二は、真の親友といえる。
検事の後押しのおかげで、後日、真子と会う決心をした池谷。それが、更に予想外の展開を生むことになる。そして更に後日、池谷達のGSに、とんでもないマシンが現れる。そのマシンは、なんとGSの誰もが驚愕するものだった……!