もしも秋名スピードスターズが北関東最速クラスのチームだったら   作:にしむー

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S13を、政志の工場へと降ろした池谷・店長、政志の3人。そこで政志はS13の状態をチェックし、自分なりに想像を膨らませながらもあえて池谷に伝えず、根掘り葉掘り池谷の提案を聞いていく。だがその提案は、プロのメカニックである政志の予想を超えるものだった……!!


Act.4 復活への道しるべ〜池谷とS13 後編

 

 

 

池谷「思い知ったんです。自分の実力のなさを……群馬の他の峠には強いチームが沢山います……でも俺たちの地元秋名がこの体たらくじゃ……」

 

 

 

 

「政志さん……でしたよね?俺たちのチームも、秋名最速をただ宣言するだけじゃなく、真の最速チームになれるようにしたいんです。どんどん腕も磨いて、このS13と人馬一体で戦えるようになりたいんです。だから政志さんの所で精一杯、このS13に尽くさせてください!そのお手伝いをお願いしたいんです。」

 

政志「おうおう、熱いねぇ!若い頃を思い出すよ(久々に楽しい仕事が回ってきそうだなこりゃあ)」

 

 

 

 

 

池谷「フレーム修正は、さすがに俺みたいな素人に毛を生やした程度の人間じゃ無理だと思うんで、そっちの方はお任せしていただいてもいいですか?代金はきっちりお支払いします。ですがそこで、プラスαお願いしたいんです。」

 

政志「おう、何だい?」

 

池谷「フレームって、修正して形は元通りになっても、剛性とかはどうしても落ちますよね……?」

 

政志「あぁ。(ふふっ、解ってるな〜コイツ)」

 

池谷「だから、折角の機会なんで、フェンダーにサイドブレースバーを取り付けてほしいんです。」

 

政志「なるほど……いいアイディアだねえ……他にはないのかい?(いい傾向だな……車のことをよく解ってる)」

 

 

 

 

 

 

池谷「あと……コイツは俺の恋人みたいなもんです。前より綺麗になって帰ってきてほしいんです。だから、壊れたヘッドライトを、折角なんで新しいPS13型のプロジェクタータイプのやつを入れてほしいんです」

 

政志「おう、それくらいどうってことないぜ〜!(おいおい俺の思ってた通りじゃねえかよ……すげえな、こいつぁ面白い)」

 

 

 

 

 

 

池谷「あと」

 

政志「ん?(何!?まだアイディアがあるというのか!?)」

 

 

池谷「ラジエーターなんですけど、R32の大容量タイプのやつが使えるって、仲間から聞いたんです。折角政志さんが調達して下さったエンジン、無駄にしたくないんです。後々パワーアップすることになっても、最高のコンディションで走らせてやりたいんです。ラジエーターも、そちらでお願いできないでしょうか?」

 

政志「おう、任せとけ!(コイツは驚きだ……そこまで情報収集してるなんてな……)」

 

 

あまりの池谷の熱意と知識に驚く政志。

 

 

 

 

池谷「そして、今すぐじゃないんですが、足廻りもR32のが流用できるみたいなんです。後々このS13の足廻り、そのR32のやつに換装したいんです。そうすれば5穴の鍛造ホイールも履けて、32用の大容量ブレーキも換装できます。これは急坂下りの秋名のダウンヒルで、最強の武器になると思います。俺も、それを乗りこなせるようになる覚悟で走り込みます。いつになるかわかりませんが、頭に入れといていただけませんか!?」

 

政志「フッフッフッ、驚いたよキミ!よっぽど地元の秋名とこのクルマに惚れ込んでるってわけだな……わかったよ、キミの要望、忘れずに覚えとくよ」

 

池谷「どうも、ありがとうございます!」

 

店長「(まさか池谷のやつ、ここまで考えていたとはな……文太と政志のやつ、ますます池谷のこと気に入るだろうな)」

 

 

 

 

 

こうして、池谷のS13復活計画もとい、北関東最速クラスのマシンへの計画は、幕を開けたのである……!!

 

 

 

 

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