もしも秋名スピードスターズが北関東最速クラスのチームだったら   作:にしむー

40 / 67
軽井沢で、真子からまさかの告白を受けた池谷。だが、池谷はその事実が現実なのかを受け入れられない様子だ。一方、拓海とのバトルは実現させてあげたいと、拓海に話を切り出すのであった……


Act.40 拓海の反応

 

 

 

 

 

池谷「なぁ、拓海」

 

拓海「なんですか、池谷先輩」

 

池谷「拓海って、秋名だけじゃなくて、よその峠も走ったことあるのか?」

 

拓海「いや……秋名だけですけど」

 

池谷「(そうか〜まいったなぁ〜)そういや拓海、よその峠、一回走ってみたいとか、そういう気はないか……?」

 

 

 

拓海「うーん………」

 

 

 

池谷「……………!」

 

 

 

 

拓海の回答をウズウズしながら待つ池谷。

 

 

 

 

 

拓海「……ありませんね」

 

 

 

 

 

池谷「(ガクッ)そうだよなぁ……」

 

 

 

 

 

期待外れというか、思い通りの回答に、おもわずズッこける池谷。そして、池谷は拓海に本題を切り出す。

 

 

 

 

池谷「拓海、実はお願いがあるんだ」

 

拓海「何ですか?」

 

 

 

池谷「実は、この前言ってた真子ちゃんが、拓海とバトルしたいって言ってるんだ……この夏で引退しようと考えてるみたいなんだよ……それで、最後の思い出にお前と走ってみたいって、そう言ってるんだ……あの高橋涼介とのバトル、見に来てたんだってよ……頼む!真子ちゃんのお願い、聞いてやってくれ……!!」

 

 

 

拓海「そこまで言うんなら、いいですよ……俺も、自分のテクニックが他の峠でも通用するのか、少し興味湧いてきました」

 

池谷「ありがとう拓海!恩に着るぜ!!じゃあ、そう伝えとくぜ!!」

 

拓海「わかりました……」

 

 

 

 

 

〜バトル当日、道中にて〜

 

 

 

 

ハチロクの車内。

 

樹「おい拓海、お前がいよいよビジターバトルデビューかよォ!!」

 

拓海「何だ?ビジターバトルって」

 

樹「何言ってんだよ拓海ィ!相変わらずボケっとしてるなァ!!地元以外の峠で、バトルすることだよォ!!」

 

拓海「そんなの、わかるわけないだろ……」

 

樹「とにかく、拓海が秋名以外でバトルするなんて……くぅゥ〜!!ホント拓海、走り屋らしくなってきたよォ!!」

 

拓海「そういうもんなのか……?」

 

 

 

 

一方、健二と池谷の乗る180の車内は、少し険悪なムードになっていた……

 

池谷は、今回のバトルに至ったいきさつを、健二にひと通り話した。しかしその経緯が健二に誤解を生み、剣幕を立てたのだ……

 

 

健二「お前、拓海をダシに真子ちゃんを誘おうなんて、どういうつもりだ!?お前、男として最低だぜそんなの……お前がもし本当にそんなマネするんなら……お前とは絶交だ!」

 

 

池谷「そういうつもりじゃ………すまねぇ、健二……」

 

 

 

池谷は自信を失っている反面、自分に起こっていることが信じられなくて、半ばパニックに陥っていた。その中で健二にこのように言われたことで、更にわけがわからなくなっていった……

 

 

 

 

そして、到着。碓氷峠……

 

 

 

 

???「あんたらが秋名スピードスターズって連中??」

 

池谷「はい、そうです……あっ……あの、この前はどうもすみませんでした……」

 

???「もういいよ、そんなの……あんなのしょっちゅうだからね……全く困るのよねぇ、下手なドリフト小僧に道塞がれるの……もうコリゴリなんだよねぇ……でも、そっちのハチロクは違うんでしょ?」

 

池谷「あぁ、もちろんだ」

 

真子「ちょっと沙雪!!いきなり突っかかったらダメでしょう!!」

 

沙雪「あぁ、ごめんごめん、自己紹介がまだだったわ……私は沙雪。真子のナビゲーターとしていつも横に乗ってんの。」

 

真子「私達インパクトブルーは、二人でひとつだからね……」

 

 

 

 

池谷「(真子ちゃん……)」

 

 

 

真子本人からインパクトブルーという言葉が出てきて、碓氷最速という実感が湧くと同時に、池谷の中で真子の背中がどんどん遠ざかっていく……

 

 

 

 

 

沙雪「そうよ……真子と私のコンビネーションで、碓氷峠を誰よりも速く走るんだからね!!女だからって手ぇ抜いてると、痛い目見るわよ……!!」

 

 

 

沙雪「で、ハチロクのドライバーは……?」

 

 

 

 

 

ハチロクの運転席から降りる拓海。

 

 

 

 

 

拓海「どうも……」

 

沙雪「(やだ……若い……しかも……何かかわいい〜!!)あんたが本当にあの高橋涼介を破ったドライバーで間違いないのね?で、名前は?」

 

拓海「藤原……拓海……」

 

沙雪「拓海くんって言うのね。いい男じゃない」

 

拓海「そ、そんな……///」

 

 

 

 

年上のお姉さんに褒められて、流石に少し赤面する拓海。

 

 

 

 

樹「おい拓海ィ!!なに赤くなってんだよォ!!これからバトルする相手なんだぜェ!?もっとこう、走り屋らしく、気合入れろよォ!!」

 

沙雪「そうよ!その子の言う通り、もっとシャキッとしなさいよ!!(不思議な子ね……普段はこんなにボケーっとしてるのに、バトルになるとあの高橋涼介の時みたいに、とんでもない走りをするのね……)」

 

拓海「あっ……すみません……」

 

樹「すみません、コイツいつもこんな感じなんですよォ〜」

 

沙雪「ホント、面白い子よね……」

 

 

 

 

 

沙雪「じゃあ、来てもらって早速で悪いけど、バトルについて説明するわ……!!」

 

 

 

 

そこで、ふと目が合ってしまった「二人」。

 

池谷「(真子ちゃん……)」

 

真子「(池谷さん……)」

 

池谷「あっ……あのっ…………」

 

真子「…………」

 

 

 

言葉にならない声を出すしかない池谷だった。

 

 

 

 

 




この後、沙雪が碓氷独特のバトル方式について説明し、いよいよバトルが始まる……池谷は、真子は、何を思うのか……?そして拓海は、初のビジターバトルをモノにすることができるのか……?いよいよ碓氷峠で、インパクトブルーと秋名のハチロクとのバトルが始まる……!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。