もしも秋名スピードスターズが北関東最速クラスのチームだったら   作:にしむー

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遂に秋名山に姿を現したとうふ屋のハチロク。しかしそこに乗っていたのは、文太ではなくまさかの拓海だった。正直呆れ半分、舐め半分だったが、話を聞いて池谷は拓海に賭けようと決意する。そしてそのバトルの結末が池谷に与えたインスピレーションが、今後どれだけ大きなものになろうとは、誰も予想だにしなかった……!!


Act.6 秋名のハチロクの実力(後編)

 

 

 

啓介「よく来てくれたな、ハチロクの青年……俺は赤城レッドサンズの高橋啓介だ。お前の名前は……?」

 

拓海「藤原……拓海……」

 

全く読めない状況に、戸惑った様子で返事をする拓海。

 

 

 

 

 

池谷「おい!拓海、本当にやるのか!?相手は赤城レッドサンズでも有名な高橋兄弟の弟だぞ!?」

 

拓海「やってみなくちゃわかんないですけど……とりあえずいつも通り走ってみますよ」

 

池谷「(とりあえずって……しかもいつも通りなのか……?)わかった……どうせ俺たちがやったって勝てる相手じゃないんだ……ここは一か八か、まかせるぞ、拓海!」

 

拓海「わかりました。(なんか初めて見るなぁ……こんな秋名……なんでこんなに人がいるんだ……?)」

 

池谷「(本当に拓海で大丈夫なのか、正直わからない……でももし無理だったとしても、どうせ俺達が走ることになるんだ……それならもう拓海に賭けるしかない)」

 

 

 

 

 

 

史浩「勝負は下り一本!秋名の麓の温泉街手前がゴールだ!」

 

啓介「(こんな若いやつだったとはな……この前の借り、返させてもらう……軽くひねってやるぜ!)」

 

 

 

 

 

 

拓海「池谷先輩……」

 

池谷「何だ、拓海」

 

 

 

 

 

 

拓海「下り一本って何ですか?」

 

池谷「(ズコッ)……ああ、バトルやるの初めてだもんな……この秋名の下りを、麓まで全力で走って2台で競争するんだ。それで先に前でゴールした奴の方が勝ち、ってわけだ」

 

拓海「競争するんですか……なんでそんな事するのかわからないですけど……親父に勝ってこいって言われたから、やってみますよ」

 

 

 

 

 

いよいよ、バトルカウント開始……!

 

 

 

 

 

史浩「スタート5秒前!4、3、2、1、GO!!」

 

バトルはスタートする。はじめは啓介が先行するが、中盤以降、背後霊のように張り付かれ、最終的に拓海のハチロクが前に出てそのまま勝利。

 

 

 

 

 

 

レッドサンズメンバーA「先にゴールしたのは……」

 

固唾を呑むレッドサンズ・スピードスターズ両者……

 

 

 

 

 

 

A「ハチロクです……啓介さんが……負けました……」

 

池谷・健二・樹「………!?本当かよ!?拓海が高橋啓介に……勝ったぁ!?」

 

レッドサンズメンバー達「………」

 

 

 

 

 

 

涼介「(フッ……モンスターなのは車じゃなく、ドライバーのようだな……発進の時の加速、シフトタイミング、ラリー用のクロスミッションを入れていると見た……そう考えると精々150馬力程度だろう……それで啓介を打ち負かすとはな……これだから峠は面白い……あのハチロクは……俺が仕留める……!!)」

 

 

 

 

 

 

池谷「(拓海があの高橋啓介を、しかも戦闘力の劣るハチロクで……気が変になりそうだよ……そんなことが可能だなんて……拓海の車がもしS13だったら、もっと圧勝だったってことなのか……?俺、秋名スピードスターズのリーダーとして、S13の能力、もっと引き出せないのか……!?折角この機会に政志さんのご厚意で、特別に手を入れてもらってるんだ……そのポテンシャル、無駄にしたくない……!!)」

 

 

 

 

 

今までまったく知らなかった、拓海の実力を思い知った池谷達。まさかこの後、拓海からインスピレーションを得て、スピードスターズのメンバー達が覚醒することになるとは、誰も予想だにしなかった……!!

 

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