もしも秋名スピードスターズが北関東最速クラスのチームだったら   作:にしむー

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赤城レッドサンズと秋名スピードスターズとの交流戦で、拓海の実力を目の当たりにした池谷達。秋名のメンツを守れた安堵と同時に、拓海に頼らざるを得なかった状況に、池谷はスピードスターズのリーダーとして、自分達の実力について真剣に考え始める……


Act.7 池谷の意識の変化

 

 

 

〜秋名山山頂にて〜

 

 

 

池谷「拓海!一度俺を、ハチロクの横に乗せて走ってくれないか?」

 

拓海「まぁ……いいですけど……きっとつまらないですよ……いつも通り普通に下るだけなんで」

 

健二「かぁ〜羨ましいぜぇ〜、あの高橋啓介を倒した拓海の助手席に乗れるなんてな……」

 

池谷「そりゃそうさ……俺たちは一応、秋名最速を宣言してるんだ……名実共に、最速にならなきゃないけないんだ……その走りを、見ないわけにはいかない……!!」

 

決して健二や樹を馬鹿にすることなく、真剣に向き合う池谷……

 

 

 

 

 

 

池谷「頼むぞ!拓海!全力でな!!」

 

拓海「はい……それじゃあ、行きますよ……」

 

 

 

 

 

そしてスタートする。ライトチューンのハチロクなので、はじめの加速は当然S13と比べるまでもなくかったるい。しかし……

 

池谷「………!?おい拓海、ブレーキ、ブレーキ〜〜!!」

 

長い直線のあとの中速1コーナー、ほとんど慣性ドリフトで曲がるハチロク。真顔の拓海。これが「いつも通りの普通の走り」のようだ。

 

 

 

 

 

池谷「ぐおおおおおおお!!!!」

経験したことのない斜めからのGに、顔を斜めにして絶叫する池谷。

 

池谷「やめてくれ〜!わかった、わかった〜〜!!」

 

 

 

 

 

ほぼ慣性ドリフトのみで秋名序盤の中高速コーナー区間を抜け、遂にヘアピンに差し掛かる……!!

 

池谷「拓海〜〜!!ぶつかる〜〜!!」

 

フルブレーキングから一気にドリフトに入り、立ち上がりでハチロクをアウトに寄せた時、ガードレールが助手席側の池谷スレスレのところに来た……!!

 

 

 

 

 

池谷「ふんが」

ファアアアアアアアン………ファアアアアアアアン………

 

 

 

 

 

ファンーーーーーファンーーーーー

 

健二「おい、どうしたんだ?戻ってきたぞ?」

樹「どうしたんっすかねぇ?」

 

帰ってきた助手席の男を見て、二人は驚く……!

 

 

 

 

 

樹「どうしたんっすか〜池谷先輩!!」

健二「あ〜あ、こりゃやっちまったなぁ〜、安らかな顔だぜ」

 

拓海「なんか、初めの方は何故か叫んでたんですけど、急におとなしくなったな〜と思って、池谷先輩の方見たら、こうなってました」

 

 

 

 

 

池谷は、拓海のあまりのダウンヒルの恐ろしさと、それに反してすました顔をする拓海に恐れおののき、意識が朦朧としたあと、鼻水とよだれを垂らして気絶していた。

 

 

 

 

 

健二「そっとしておいてやろうぜ……」

樹「そうっすね〜……」

 

そのまま秋名を後にする4人。

 

 

 

 

 

 

………「ん?ここは?俺、寝てたんだっけ……」

職場のGSのベンチで目を覚ます。そして状況を思い出す。

 

 

 

 

池谷「……俺、拓海の助手席に乗って下ってもらった後、どうしたんだっけ……?はじめは恐ろしかったけど、なんか気持ちよくなって……その後のことが思い出せないや……ひょっとして俺、気絶してたのか……?」

 

 

 

 

 

一人物思いにふける池谷。

 

 

 

 

 

「あんな走りができるのか……拓海には……」

「つまり、他の最速クラスの走り屋もあれくらいは耐えられるってわけなのか……あんなんで気絶してるようじゃ、俺は走り屋失格だ……なにが秋名山最速だ……もっと実力をつけないと……!」

 

 

 

 

 

池谷「あっ……」

 

 

 

 

 

非常に重要なことに気づく池谷。

 

 

 

 

 

 

池谷「風呂……どうしよう………」

 

 

 

 

────

 

走り屋としての実力を付けるためにどうすれば良いか熟考する池谷。このあと池谷は、拓海の協力、そして自らの努力と猛特訓で、大きく成長していくことになる……!!果たしてその方法とは……!?

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