もしも秋名スピードスターズが北関東最速クラスのチームだったら 作:にしむー
池谷は、職場のGSで気絶から覚め、もの思いにふけったあと、どうしようもなく再びベンチで睡眠を取ることにした。
〜翌朝〜
店長「なーにやってんだ〜池谷〜?」
池谷「ん……はっ!おっ、おはようございます!店長」
店長「はっはっはっ、話は樹から電話で聞いてるよ、お前拓海の助手席で気絶したんだってな」
池谷「はい……あんなの……経験したことありませんでした……」
店長「まぁそうだろうなぁ、池谷なら無理もないさ(俺だって文太の助手席だけは何回乗っても恐ろしいからな……)」
池谷「俺、S13が治ったら、もっともっと上手くなって、名実共に秋名山最速を目指します!店長も、昔はバリバリいわしてたんですよね?何かアドバイスか何かあれば、教えてください!!」
店長「うーん……そう言われてもなぁ……(本当はそんなに速くなかったなんて、言えないからなぁ……)そうだ、拓海の助手席に同乗させてもらって、せめて気絶しないようになるまで訓練を重ねたらどうだぁ?笑」
池谷「!!それだ!店長、ありがとうございます!」
冗談のつもりで言った店長だったが、池谷にとってはナイスアイデアだった。
店長「さーて、そろそろ開店時間だ、非番の奴は、帰った帰った」
池谷「(あっ……そうだった……俺今日休みだったんだ……良かった〜風呂に入れる……助かった〜)」
体臭男にならなくて済んだ池谷。
そこに健二が迎えに来る。
店長「来たぞ、お前の恋人が」
池谷「や、やめてくださいよ店長!!(笑)」
健二「お邪魔しま〜す」
店長「やぁ、おはよう健二君、いつもありがとね」
健二「いえいえ、どうってことないですよ!」
健二「よ〜う池谷、昨日は安らかな寝顔だったぜ〜、ハチロクの助手席でな!」
池谷「俺……本当に気絶してたのか……」
健二「ああ、そりゃあもう安らかな顔してたぜ〜」
池谷「や、やめろよ健二〜!」
健二「ほら、家まで送ってやるから、乗れよ池谷」
池谷「あぁ、いつも助かるぜ、健二」
池谷のS13がない間、親友の健二が池谷をGSまで送り迎えしている。
池谷「それじゃ店長、今日は失礼します」
店長「ああ、また明日な」
「ところで池谷」
池谷「はい、なんでしょう?」
店長「政志がS13のシャーシ、治ったってよ〜。そろそろエンジン積み換え作業に入れるぞ。昼はあいつも他の仕事で動けないけど、夕方から夜になったら空くと思うから、一度顔出してみたらどうだ?エンジン積替え作業もやってもらうことになるしな」
池谷「わかりました、顔を出してきます!それじゃあ!」
健二の180に乗り込む二人。
健二「じゃあ、お前の家まで」
池谷「いや、ちょっと待ってくれ」
健二「お?どうしたんだ?」
池谷「俺の家に返してもらう前に、ちょっと付き合ってほしい所があるんだ」
健二「お前まさか……いきなりだなぁ、気合入ってるよ、迷惑にならないか〜?」
池谷「顔出して挨拶とお礼しに行くだけだから、大丈夫だよ」
健二に池谷の家まで送ってもらう前に、政志の工場に顔を出すことになった。
\キュキュッ/
池谷「ごめんくださ〜い、池谷で〜す」
「……!!(俺のS13のシャーシ……メチャクチャ綺麗に治ってる……ヘッドライトも後期型になってる……!)」
あまりの仕上がりの良さに、感動する池谷。
政志「(ガサゴソ)おっ!来たねぇ好青年!」
池谷「そんな、好青年だなんて……あ、こいつはおれの親友の健二っていいます」
健二「あっ、どうも〜」
政志「おう、どうも〜、君は180なんだなぁ、SR20の方だね」
健二「そうです、新しい方のですよ」
政志「まるで兄弟みたいな仲、ってわけだな!」
健二「どうなんですかね〜?(笑)」
政志「よかったら見てくかい?君も」
池谷「まさか、SSS-Rのエンジン……早速見せてくれるんですか……?」
政志「おう、取っておきだぜ〜?」
挨拶だけのつもりだった池谷たちだったが、早速政志は工場内に二人を招き入れる。被せてあるエンジンカバーをめくると、そこには……!!