もしも秋名スピードスターズが北関東最速クラスのチームだったら   作:にしむー

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拓海のハチロクの助手席に乗り、軽くダウンヒルで走ってもらっただけで気絶してしまった池谷。その場では笑い話だったが池谷は真剣だった。一方でS13の板金修理は終わり、いつでもエンジンの換装作業に突入できる状態となっていた。池谷と健二は挨拶に政志の工場に顔を出すが、そこに置いてあったものは……!?


Act.8 S13、復活の儀式(前編)

 

 

 

 

池谷は、職場のGSで気絶から覚め、もの思いにふけったあと、どうしようもなく再びベンチで睡眠を取ることにした。

 

 

 

〜翌朝〜

 

 

 

店長「なーにやってんだ〜池谷〜?」

 

池谷「ん……はっ!おっ、おはようございます!店長」

 

 

 

 

 

店長「はっはっはっ、話は樹から電話で聞いてるよ、お前拓海の助手席で気絶したんだってな」

 

池谷「はい……あんなの……経験したことありませんでした……」

 

店長「まぁそうだろうなぁ、池谷なら無理もないさ(俺だって文太の助手席だけは何回乗っても恐ろしいからな……)」

 

 

 

 

 

池谷「俺、S13が治ったら、もっともっと上手くなって、名実共に秋名山最速を目指します!店長も、昔はバリバリいわしてたんですよね?何かアドバイスか何かあれば、教えてください!!」

 

店長「うーん……そう言われてもなぁ……(本当はそんなに速くなかったなんて、言えないからなぁ……)そうだ、拓海の助手席に同乗させてもらって、せめて気絶しないようになるまで訓練を重ねたらどうだぁ?笑」

 

 

 

 

 

池谷「!!それだ!店長、ありがとうございます!」

 

 

冗談のつもりで言った店長だったが、池谷にとってはナイスアイデアだった。

 

 

 

 

 

店長「さーて、そろそろ開店時間だ、非番の奴は、帰った帰った」

 

池谷「(あっ……そうだった……俺今日休みだったんだ……良かった〜風呂に入れる……助かった〜)」

 

体臭男にならなくて済んだ池谷。

 

 

 

 

 

 

そこに健二が迎えに来る。

 

店長「来たぞ、お前の恋人が」

 

池谷「や、やめてくださいよ店長!!(笑)」

 

 

 

 

 

健二「お邪魔しま〜す」

 

店長「やぁ、おはよう健二君、いつもありがとね」

 

健二「いえいえ、どうってことないですよ!」

 

 

 

 

健二「よ〜う池谷、昨日は安らかな寝顔だったぜ〜、ハチロクの助手席でな!」

 

池谷「俺……本当に気絶してたのか……」

 

健二「ああ、そりゃあもう安らかな顔してたぜ〜」

 

池谷「や、やめろよ健二〜!」

 

健二「ほら、家まで送ってやるから、乗れよ池谷」

 

池谷「あぁ、いつも助かるぜ、健二」

 

 

 

池谷のS13がない間、親友の健二が池谷をGSまで送り迎えしている。

 

 

 

 

 

池谷「それじゃ店長、今日は失礼します」

 

店長「ああ、また明日な」

「ところで池谷」

 

池谷「はい、なんでしょう?」

 

 

 

 

 

店長「政志がS13のシャーシ、治ったってよ〜。そろそろエンジン積み換え作業に入れるぞ。昼はあいつも他の仕事で動けないけど、夕方から夜になったら空くと思うから、一度顔出してみたらどうだ?エンジン積替え作業もやってもらうことになるしな」

 

池谷「わかりました、顔を出してきます!それじゃあ!」

 

 

 

健二の180に乗り込む二人。

 

 

 

健二「じゃあ、お前の家まで」

池谷「いや、ちょっと待ってくれ」

 

健二「お?どうしたんだ?」

 

池谷「俺の家に返してもらう前に、ちょっと付き合ってほしい所があるんだ」

 

健二「お前まさか……いきなりだなぁ、気合入ってるよ、迷惑にならないか〜?」

池谷「顔出して挨拶とお礼しに行くだけだから、大丈夫だよ」

 

 

 

健二に池谷の家まで送ってもらう前に、政志の工場に顔を出すことになった。

 

 

 

 

 

\キュキュッ/

 

池谷「ごめんくださ〜い、池谷で〜す」

「……!!(俺のS13のシャーシ……メチャクチャ綺麗に治ってる……ヘッドライトも後期型になってる……!)」

 

 

あまりの仕上がりの良さに、感動する池谷。

 

 

 

 

 

政志「(ガサゴソ)おっ!来たねぇ好青年!」

 

池谷「そんな、好青年だなんて……あ、こいつはおれの親友の健二っていいます」

 

 

 

健二「あっ、どうも〜」

 

政志「おう、どうも〜、君は180なんだなぁ、SR20の方だね」

 

健二「そうです、新しい方のですよ」

 

政志「まるで兄弟みたいな仲、ってわけだな!」

 

健二「どうなんですかね〜?(笑)」

 

政志「よかったら見てくかい?君も」

 

池谷「まさか、SSS-Rのエンジン……早速見せてくれるんですか……?」

 

政志「おう、取っておきだぜ〜?」

 

 

 

 

 

 

挨拶だけのつもりだった池谷たちだったが、早速政志は工場内に二人を招き入れる。被せてあるエンジンカバーをめくると、そこには……!!

 

 

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