才華学園にご用心!   作:メリー・ナノバ

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簡単に言ったららプロローグです
飛ばしてもらっても構いません



第0話 明るい未来

 

あぁ、眠い…

昨日は遅くまでゲームしすぎたからかすごく眠い

つまらない授業とうるさいクラス

中学生なんてのは所詮小学生7〜9年生ってわけなんだろうな

あぁ、しょうもない…

 

早く高校生になりてぇ…

 

これは中学生の時の俺、日暮 紅葉(ひぐらし こうよう)が思っていた事だ

俺は中学校時代は一般的に不真面目と呼ばれる部類の人間だった

授業は聞いているが、黒板を見てもノートには写さない

提出物は出す時のほうが珍しい

だが、定期テストの勉強ではノートに数式や英文を書いていたので授業で書いたのかテスト勉強のものなのかわかりにくい

先生も俺の評価を決めるのには困ったと思う

なにせ、授業は聞いて勉強もしてはいるので、テストでは90〜80辺りの成績だった

きっと、普通の学校なら2か3の評価になると思う、でも俺がいた中学校は学級崩壊しており、授業を聞いてる生徒は少なかった

だから先生も感覚が麻痺していたんだろう

じゃなきゃ、4と5が評定につくわけがない

 

こんな感じで不真面目にも関わらず、成績だけはいい俺は高校を自由に選べた

だから俺はなるべくレベルの高い所に行こうと思っていた

今度は難しい授業に苦戦しながら青春したいと

そう思っていた

 

「東京都で一番いい高校…思えば調べた事なかったな」

 

俺がいる中学校は進路の事を口に出すやつは一人もいなかった

進路先が決まっていた…とは考えられないので、皆考えなしなんだろう

 

「家に帰ったら調べるか…んー、忘れるな」

 

さてどうするか、俺は忘れっぽくテスト当日に筆箱を忘れるのはしょっちゅうだった

 

「なら、今調べるか」

「よ、なにしてんのー?」

 

謎の男が話しかけてきた

 

「誰ですか?」

 

「あ、そうですか忘れましたか」

「私は朝田 京陽(あさだ きょうよう)ですよ、ぼっちゃん」

 

「そうか、お前は俺の召使いか…そうだったな、カフェオレ」

 

俺はそう言い召使いに頼んだ

 

「いや、買わねーよ」

 

こいつ俺の召使いらしいのに、逆らうとは…

 

「で、思いだしたか?坊っちゃん様よ」

 

あーあー、思い出した思い出した

こいつは、親友のキョーヨーだー(棒)

…と、そろそろ真面目にやるか

こいつは京陽、運動神経バツグンのイケメン君だ

俺とこいつは幼馴染で、保育園、小学校と同じだった

小学校4年生の時に俺は親の都合で引っ越しし同じ中学校に通う事はなかった

だが、中学2年生の時にこの学校に転校してきたのだ

 

「で、なにしてんの?」

 

「んー、進学先はどうするかなーって思って今調べてんの」

 

おぉー、この天星高校とかいうとこいいな

東京で一番頭のいい高校か

お、学食あるのか、いいねー青春感があるな

いや、給食みたいなもんなのか?

 

そんな考えに浸っているとき

クラスは夜の如き静けさに包まれていた

 

「え、何…」

 

「お前、進学すんの?」

 

「え、ああ…そうだけど…」

 

すると、クラスメイト数人を残し一斉に笑い始めた

 

「は?なんなんだ?」

 

自分の数ヶ月先の将来を話してクラスの半分以上に笑われるとはどういう事なのか

紅葉には意味が分からなかった

少し立つと京陽が真剣な顔で言ってきた

 

「お前、この学校の事わかってるだろ?」

 

「あぁ、おかしいというのはわかる」

 

「そう、ここは昔からゴミ処理場と言われてる学校でいわば底辺の集まりな訳だ」

 

なんとなく京陽の言いたい事がわかった

ここに来たら最後、まともな人生は歩めない…という事だろう

 

「分かったか?俺たちには社畜の未来しか待ってない訳だ」

 

なるほど…な

 

「そういう事か…」

 

このクラスが授業も真面目に受けず、将来を考えてなかったのは無駄とわかっていたからか

 

「なら、俺も同じ未来か…」

 

「そういう事だ、あ、体は鍛えといたほうがいいぞ」

 

「俺は筋トレ苦手というか嫌いなんだが…」

 

こうして、俺の進学するという願いは砕け散った

 

「ただいまー」

 

家に帰り、晩ごはんを食べ、ゴロゴロして、勉強する

 

そんないつもと変わらない夜

 

だが、ふと思った疑問

 

俺が今勉強している意味とはなんなのか?

国語の古文や漢文って何に使うんだ

数学の証明や図形の求め方っていつ使うんだ

理科の化学式や元素、Pa、Hz、N等知って何になるんだ

社会の織田信長って本当にいたのか?

英語の単語って使わないやつの方が多いだろ

 

そうした疑問に答えはなかった

 

 

答えを知ることは出来ないが、出るには出た

 

想像力とか、記憶力とか、忍耐強さとかを鍛えるためなのかもしれない

 

そう結論付けて寝る事にした

今勉強しても考えるのは参考書の問題じゃなかったから

 

「ふぁぁぁ」

 

そんな気の抜けた声を出しながら、起床

朝ごはんを食べ、歯磨きをして、母親に行ってきますの挨拶をしようとしたところ

 

「紅葉、あんた高校はどうするの?」

 

「え…」

 

あぁ、母さんは中学校の事を知らないのか

それに、俺には高校でも勉強する理由が今はわからない

だから未定と言おうと思った

 

「こんな手紙が来てたわよ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

         日暮 紅葉 様へ

      あなたを本校への入学を許可いたします

 

                 才華学園 理事長

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「【才華学園】…?」

 

聞いた事のない学校に頭は、はてなマークでいっぱいだ

 

「えー、才華学園!?」

「そこ、東京で一番すごい高校よ」

 

「え、なんでそんなのが俺のとこ…に…え?」

 

「すごいじゃない…あなたの実力が認められたのよ」

 

「…」

 

こうして、俺はこの【才華学園】とかいうとこに通うことにした

だが、俺にはたくさんの疑問があった

 

何故、俺の所にこの手紙が来たのか

何故、俺は受験すらしていないのに入学を許可されたのか

何故、ゴミ処理場とまで呼ばれる学校に通っているのに、俺は入学を許可されたのか

 

そして、何故母さんが調べても出てこなかった【才華学園】を知っており、東京で一番頭のいい高校である天星高校より上だと知っているのか

 

俺にはわからなかった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ええ、ちゃんと招待状は届いたわ」

「ええ、そこに行くって」

「もっとも、そこ以外の進学先はないのだけれども」




ここまで、読んでいただき誠にありがとうございます
0話ですのでまだ才華学園は出てきません
挿絵は考え中です
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