セルフィアにもう一人オリキャラをぶち込みたくなった話   作:からすま

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昨日のツマミはポテトサラダでした。


十一話

 

 町の人達や旅人にルーンスフィアの情報を聞いていたら、やはり遺跡で見かけたという人がいた。今日はもう遅いし部屋に戻って、明日から探索をしよう。

 …ダグとは町ですれ違っても目を合わせてくれなくなってしまった。でもセルザかダグのどちらかが真実かを見極めるためにもルーンスフィアを探さないと。

 

 でも、なんでダグやカインさんはルーンスフィアを集めようとしてるんだろう…

 

 

 

 朝になって畑に育ったカブの苗に水を撒く。しっかり装備を整えて遺跡に向かう、前にセルザの所へ行き体調を見てみる。

 

「グッ…ぅ、れぉ、ん……も、少し………」

 

 辛そうだけど、やっぱり少しだけ良くなっている。…レオンさんやセルザを助けるために早くルーンスフィアを見つけないと…!

 

「…踏ん張って…セルザ、絶対助けるからね」

 

 セルザに声を掛けてから水の遺跡へと向かう。前回来た時と違う、違和感を感じた。嫌な予感、プレッシャーのような物を感じる。

 入って左の、まだ探索してなかったエリアを見に行くことにした。一歩進むごとに感じる圧は段々と強くなっていく。

 外に出ると開けた場所にたどり着く。広くもないエリアの真ん中に獅子と蛇が融合したような奇妙なモンスターがいた。

 

(なんかすごいのががんばってる!)

 

 自分の語彙力の無さに絶望した。

 モンスターは目に入った私を敵と認識したみたいで、いきなり水の魔法を撃ってきた。横に跳んで避けてから、すぐに距離を詰めて斬りつける。どうやら元からどこか怪我をしているようで、今の一撃で動けなくなっている。

 

 弱っているからと油断はせずに遠くから魔法を撃っていると、モンスターは倒れて光となり始まりの森へと帰って行く。

 モンスターのいた所にはルーンスフィアが落ちていた。威力の高い魔法はこれの力を借りて使っていたのかもしれない。

 

 手に入れたルーンスフィアは持ち上げたり、他の所に置いたり、天に掲げたりしても何の反応も示さない。……たしか、前置いたのはコハクの居た場所だった。今回もディラスが居た所に置いてみようと思い、遺跡の中央にルーンスフィアを持っていく。

 

 予想は正しかったようで、遺跡をルーンの輝きが埋め尽くす。ルーンスフィアは守り人の居たところには置けば効果を発揮することが分かった。つまりはドルチェが居た黒洋館、レオンさんのいる塔の二つ。

 まだ他のルーンスフィアの情報が無いので町に戻って聞き込みをするために戻ろうとすると遺跡の外からダグが走ってきた。

 

「くソッ!もう2個目も見つけたのカ!次のはオマエより早く見つけてやるからナ!」

 

「ダグ…!」

 

「いいカッ!オレはぜってぇ負けねえゾ!」

 

 ダグはそう言って私の話など聞かないと言わんばかりにルーンスフィアを探しに行ってしまった。何に使うかは気になる所ではあるけど、とにかく次のルーンスフィアを探さなければ。

 今の所何も情報が無いので町に戻って聞き込みをしていく。

 

「ウチに泊まってたお客さんが青い宝石の話をしていたようだ。詳しい話は、マーマに確かめてみるべきだが!」

 

「ああ、そういえば!最近ウチに泊まってたお客さんが青い宝石の話をしていましたね。フレイちゃんが探してる物かどうかは分かりませんが、もしかしたらソレのことじゃないでしょうか?」

 

「ありがとうございます!」

 

 やはり宿は旅人達が集まるので、必然と情報も集まりやすいみたいだ。シャオパイとリンファさんの言っていた旅人の所へ話を聞きに行く。

 

「あの、すみません。青い宝石を持ってるって聞いたんですけど……」

 

「おお、聞いておくれよ!そうだよ、俺は確かに青い宝石を手に入れたんだ!見たこともないくらいにキレイでよ。俺はピーンと来たんだ。こいつぁ、値打ち物だなって」

 

「…もしかして売っちゃいました?」

 

「そうじゃねーんだよ……せっかく俺が手に入れたのによお……モンスターに奪われちまったんだ!」

 

「モンスターに……」

 前のチロリみたいに精霊が?

 

「俺も必死で追いかけたんだけど、洞窟に入っていってよ……モンスターがうじゃうじゃいて入るわけにもいかず、泣く泣く帰って来たって訳よ!…もったいねえなあ、ちきしょうめ!!」

 

「その洞窟ってどこにあるんですか?」

 

「黒洋館の南に紅葉古道があるんだが、そこの大きな切り株近くにある洞窟だよ。……お嬢ちゃん、まさか行くつもりなのか?だったら諦めな。すげー数のモンスターがいたからな。ありゃあ一筋ナワじゃいかねえぞ」

 

「そうなんですね…ありがとうございます」

 

 カインさんが帰ってくるのを待ってはいられないと思い、早速言われた所へ向かうことにした。

 

 

 

 黒洋館を南に下り、橋を渡る。夏の緑色だった木々は橋を渡ると、黄色と朱色に染まる秋に変わっていた。少しだけ肌寒く感じる。少し移動するだけでこんなにも気候が変わってしまうのか。

 

 すぐに大きな切り株を見つけた。情報通りならこの近くに洞窟があるはず。辺りを見渡すと少し行った所に洞窟を見つけた。洞窟へ向かっていると熱気が漂ってくる。中へ入っていくと熱気は更に勢いを増した。どうやら洞窟内部はマグマが流れているようで、先程まで感じていたのはこの熱だったようだ。

 

 遠目に見てもたくさんのモンスターが見える。温厚な性格のモンスターも縄張りを侵入されたと思ってるのか、こちらを見て威嚇している。確かにこれは一筋縄では行かなそうだ。

 

 ケモノ型のパァム種やキノコみたいな見た目のマッシュ種の他にも、溶岩に耐性を持った植物型のモンスター、炎の見た目のヒトダマ種、ゴブリン種など沢山の種類がいた。

 溶岩に落ちないよう倒しながら進んでいると、モンスターが出ないセーフエリアまで来れたようだ。服は汗で張り付いて少し気持ち悪い。…帰ったらすぐに温泉に行こう。

 

 

 セーフエリアの先は最奥部のようで、とても大きな植物型のモンスターが真ん中に陣取っていた。人を丸のみできるような口を持った本体と、守る様に3本の植物がこちらに向かって敵意を向けてくる。

 

 モンスターの花の隙間に、一瞬青くキラリと光る物が見えた。おそらくあれがルーンスフィアだろう。

 

バシュンッ!!!

(ッ!!!……な、なに、種?…)

 

 それを守る様に私の顔に向かって種を飛ばしてくる。とてつもない速度で飛んできた種を間一髪の所で避けるが、頬に鋭い痛みが走る。刃で切られた様な傷が頬に一筋ついていた。

 

 モンスターは次の種を飛ばそうと予備動作をしていたので不味いと思い、的を絞らせないよう横に走り出す。さっきまでいたところを複数の種が空を切る。動く私に向かって種を撃とうと溜めている所に、護衛植物にファイアーボールを撃ち無力化させ本体を切る。

 

 植物の見た目通り、本体はあまり堅くないようだと思っていると護衛植物の一本が本体の傷を回復させている。本体は近付かせないと言わんばかりに黄色や紫の毒煙を吐いていた。

 

 

 

・・・

 

 

 

 植物のモンスターとの戦いは凄く長引いてしまった。攻撃しては回復され、状態異常を食らっては薬で治してを繰り返し、30分ほど経ってやっと始まりの森へと還すことができた。

 モンスターのいた所にはルーンスフィアが落ちていたので懐に入れてエスケープを使い、洞窟を出る。火照った体に冷たい空気が心地良い。

 

 一息ついてから黒洋館にルーンスフィアを置きに行く。床に赤黒くカインさんの血が染み付いていた…

あまり長居はしたくない…。

 ドルチェがいた所にルーンスフィアを置くと、やはりルーンの輝きが辺りを満たす。すると、音も立てずに突然幽霊のピコが入ってきた。

 

「フレイさん!やっと見つけましたわ……。どこを探してもいないんですもの…」

 

「ピコ?何かあったの?」

 

「セルちゃんが目を覚ましましたの!まだ意識は朦朧としてますけれど…」

 

「ほんと!?よ…よかったぁ……すぐに向かうよ!」

 

「えぇ、とにかくアナタにいち早くお知らせしとこうと思いまして。それでは、確かに伝えましたわよ!」

 

「うん、ありがとう。ピコ」

 

 ピコは扉をすり抜けて町の方へ向かっていった。ドルチェの所へ向かったのだろう。私もセルザの所へ急ぐ。

 

 

 竜の間に着くとダグが先に着いてセルザと向かい合っていた。

 

「セルザウィード、オレの質問に答えロ……なんで……なんで……みんなを殺したんダ!!」

 

「ダグ、落ち着いて!!」

 

「フレイ、下がるがよい」

 

「でも……」

 

「ダグは我に用があるようだ。下がれ」

 

「…………わかった」

 

「ダグ、説明せよ。これは何事ぞ?」

 

「なんデ……なんでオレの親父とおふくろを……オレの一族を殺したんダ!?」

 

「…………ダグよ、我にはそなたの言うことに一切の心当たりがない」

 

「ふっざけんナ!オマエがやったんだロ!?」

 

「……聞き分けよ。無いと言っている」

 

「オマエッ……!?……知ってるゾ。お前のその偉そうな態度も、町の人間をだますためなんだロ!?だから、その話もウソに決まってるんダ!それなのに、オマエのそのくだらないウソのせいデ、コイツだってスゲエ危ねえ目にあってんだゾ!!」

 

「……!」

 

「友だと思ってるとか、それっぽいこと言っておいテ……結局、相手を利用することしか考えてねえんだろうがヨ!!」

 

「ダグ!!!」

 

「セルザウィードってのは、そういうヤツなんダ……オレは……そう……教えられタ。ゼークス帝国で……そウ……」

 

「然様か……では、そちはどうしたいんじゃ?」

 

「……っ。どういう……意味ダ?」

 

「ゼークスの言う通りであれば、わらわはそちのカタキじゃろ。ならばわざわざ確認などせず、すぐにでも斬りかかればよかったではないか。そちがそれをせなんだのは、そち自身が、迷っているからではないのか?」

 

「……!そんな……こト……」

 

「だから問うておるのじゃ。ゼークス帝国での言葉を信じ、恨みを晴らすため、その剣でわらわをたおすか?」

「それとも……わらわを信じて、その剣をおさめてくれるのか?」

 

「…………」

 

「そちはどうしたいのか。どうするべきだと思っておるのか。そちが決めるのじゃ」

 

「オ、オレは……ッ…………1つだけ聞かせロ……!オマエがフレイに話した、『セルフィアを離れられない』ってのは本当なのカ……?」

 

「そうじゃな……わらわはセルフィアを離れることができん」

 

「………あー、クソッ!ちくしょウ!!!わけがわからねえヨ!!!ゼークスではこいつが殺したってのが当然で、こいつは町を出ることができないっテ……!いったい、なにが本当なんだヨ!」

 

「……本当のことは分からない。けど、私はセルザを信じるよ。セルザが人を殺すなんて絶対に無い」

 

「オマエの意見なんてあてになるかヨ……こいつが何したって、かばいそうダ」

 

「そんなことないよ。セルザが間違ってると思ったら、私は全力で止める。今だってそうする」

 

「…………」

 

「でも、ダグの話はセルザが犯人だと思えないんだよ。ダグも守り人の話を聞いてたなら、分かってるんじゃないの?……だから確かめに来たんじゃないの?」

 

「………っ」

 

「セルザは、見ず知らずの私のことを助けようとしてくれた。記憶がなくて苦しんでる私を、励ましてくれた。自分の友達が消えたのは、アースマイトのせいでもあるのに……そんなの関係ないって分かってても、割り切れる事じゃないと思うのに……」

 

「それでも、同じ力を持ってる私のことを、友達だって言ってくれた」

 

「フレイ……」

 

「だから……信じたい。セルザは、私にとっても友達だから」

 

「………クソッ!……ほらヨ」

 

「これ、ルーンスフィア……」

 

「……正直、よくわかんねえヨ……何が正しくて、何が間違ってるのカ……頭の中、ごちゃごちゃダ。まだこいつがカタキじゃないって信じきれてもいなイ……けど、全部がウソだとも思えねエ」

 

「だかラ……オレはオレ自身が信用できねエ。どうしたらいいか、わかんねえんダ」

 

「…だけどよ、フレイだけハ。みんなを助けようとしてるフレイだけハ……信じてもいい……と、思ウ……」

 

「ダグ……!」

 

「ルーンスフィアはオマエの好きにしロ」

 

「ダグよ……ありがとう」

 

「オ、オマエのためじゃねえヨ!クソ、調子くるうゼ……そんじゃナ」

 

 ダグは不敵な笑みを浮かべながら城の外へ出る。セルザはそれを見送ったあと怒りを堪えることもせずに口を開く。

 

「ゼークスめ……人の死を弄ぶとは、残酷なことを……!!」

 

「セルザ、そのゼークスってどんなところなの?」

 

「そうか。そちは知らんのじゃな……このノーラッドに隣接する巨大な軍事帝国。それがゼークス帝国じゃ。過去に1度だけ、ノーラッドへと侵攻してきたと聞いたが……」

 

「ゼークス帝国……」

 そういえば、カインさんが戦った時にゼークスって。

 

「それで、そちはダグから何を受け取ったのじゃ?」

 

「この石だよ。ルーンスフィアっていうものみたい」

 

「なんというチカラ……そんな小さな石に、いったいどれほどのルーンが蓄えられておるのじゃ……」

 

「これを守り人の居た場所に置くと、そこがルーンで満ちるんだ」

 

「ルーンスポットに?なるほど。守り人の代わりとなるのか……少しだけ力が戻ったのはそういうわけじゃったか。カインが探していたものは……やはり」

 

「うん。多分これの事だと思う」

 

「…………ところで、そちはどこでそれを手に入れたのじゃ?」

 

「ヨクミール森で拾ったんだ。チロリを追いかけていったら見つけたんだけど…ああ、そうだった。そのチロリに、伝えてってたのまれたんだ」

 

「なんじゃ?」

 

「私たちもあなたを見守っている……って」

 

「……それは……どういうことじゃ……?」

 

「セルザは一人きりなんかじゃなかった。そういうことじゃない?」

 

「………!……そうか」

 

「ねえ、セルザ」

 

「なんじゃ?」

 

「私、塔に行くよ」

 

「フレイ……」

 

「ルーンスフィアがあれば守り人を解放してセルザも助けられる。だから……私、行くよ。行って、セルザを助けてあげるから」

 

「フレイ……ふふっ。生意気いいおって。じゃが、頼もしいな。やはり、そちを選んだわらわの目に狂いはなかった…」

「改めて、そちに頼もう。レオンを救いたい。最後の守り人レオンを解放してくれるか?」

 

「任せてよ!!約束するよ、セルザ。絶対に助けるって。だから、安心して休んでて。」

 

「ああ……頼んだぞ……フレイ。わらわは……少し、休ませてもらおうかの…………」

 

「もう少しだけ待っててね、セルザ。必ず助けるから……」

 

 

 

「セルザウィード様!」

 

「セルザウィード様は!?」

 

「目を覚まされたのではないのですか?」

 

「アーサーさん、ヴォルカノンさん、フォルテ。今、また休んだところです」

 

「なんと……!」

 

「そうですか……」

 

「セルザウィードさまは大丈夫なんでしょうか?」

 

「ええ……まだ安心できませんけど、少し体調は良くなったみたいです」

 

「おおお……!セルザウィード様あああ!」

 

「私は、これから塔に行ってきます。セルザのこと、お願いします。」

 

「塔……?レオン・カルナクのことですか?あそこは確か……中に入れるような状態ではなかったような……」

 

「え………!?」

 

「ええええええええ!!???」

 

「フレイ殿!声が大きいですぞ!!」

 

「ヴォルカノンさんの声も大きいですよ!」

 

「お、お静かに……一度外に出ましょうか……みなさんも待ってますし」

 

「はい………ん?みなさん?」

 

 外には町の人達が城の前まで集まってきていた。もう深夜だと言うのに。こんなにも沢山の人から慕われているんだね。

 

「みんな……どうして……」

 

「セルザウィード様が目を覚ましたって聞いて、駆けつけてきたんだよ!」

 

「セルザウィード様のことを心配してるのは、キミだけではないようだ」

 

 アーサーさんが近くへ来て先程の話をしてくれる。

 

「それでフレイさん、レオン・カルナクの話ですが……」

 

「入れないってどういうことですか?」

 

「少し前からあそこにはナゾのゲートが出現していたんですが、そのゲートが巨大化し、塔全体が異常な空間となっているんです。王都からの情報ですと、非常に危険で絶対に近づくな、とのことです」

 

「そんな……」

 

「なぜレオン・カルナクへ行かれるのですかな?」

 

「セルザを助けるためです。これを置くために……」

 

「ルーンスフィアですね?」

 

「はい。これを塔に持っていけば、セルザを助けられるはずなんです。この石が守り人の代わりに……」

 

「どうしました?」

 

「あ、いえ……」

(このことを私が話したら、セルザの隠してきたことがみんなに……)

 

「ところで、その石を置くとどうしてあの竜が助かるんだ?モリビトの代わりとか聞こえたが。」

 

「ディラス……それは……詳しいことは、まだお話しできません……でも、今は私を信じてください!」

 

 ディラスやコハク、ドルチェは守り人だったし、記憶が無い所に無駄に混乱させないようにしようと思い言葉を濁す。

 

「はい。信じましょう」

 

「え……?」

 

「姫がそこまで言うなら、信じるしかありませんよね」

 

「うむ。主を信じるのもまた執事の役目!」

 

「キミの声に、ウソの響きはなかったし」

 

「みんなでなんとかする方法を考えてみせるが!」

 

「うん!ボクたちにも手伝わせてよ!」

 

「みんな……!!」

 

 フォルテの弟、キールがアーサーさんと話を進める。

 

「それでさっきのゲートの話が本当だとすると、その向こうにある塔は、はじまりの森ってことになるのかな?」

 

「ええ。王都の研究者たちもキール君と同じ見解でした。おそらくあの塔の中は、はじまりの森と融合している。塔にある何かが原因でルーンのバランスがくずれ、塔の一帯がはじまりの森と同化し、その境目に巨大なゲートができていると。ですから、ゲートを破壊しても意味がありません。原因を取り除かない限りすぐに復活してしまうでしょう」

 

「ルーンのバランスを崩している原因……」

 もしかしてそれって守り人のことなんじゃ……

 

「つまり、あの塔の中ははじまりの森になってるってことだよね?じゃあ……その巨大なゲートを壊せば、はじまりの森へは行けるんじゃない?」

 

「え?」

 

「ほら!ゲートが壊れるときの力を利用すれば……」

 

「あ!そうか……!」

 

「フォルテさん?どういうことですか?」

 

「以前、お話ししたかもしれませんが……ゲートははじまりの森からの通り道となっています。そのゲートが壊れるとき、もしくは消滅するときに、わずかですがはじまりの森に引き寄せられる力が働くんです。通常の大きさのゲートが消滅する際は、小さなモンスターが引き寄せられる程度ですが……」

 

「なるほど。あれほどゲートが大きくなれば、話は変わってくるかもしれない……」

 

「じゃあ、レオン・カルナクにあるゲートを壊せば……!」

 

「塔全体をはじまりの森としてしまうほど巨大なゲートなら、人も中に入れる可能性はありそうですね」

 

「……!それなら!」

 

「ですが、これでは帰ってくる方法がありません」

 

「はじまりの森から帰って来た人の話は、ボクも聞いたことがないよ……」

 

「いえ。話だけなら……数年前に1人だけ。はじまりの森から帰ってきた人が居るそうです。ただ、王都で少し聞いただけの話ですので詳しいことは私も……」

 

「それなら探しましょう!みんなで!セルザウィードさまを助けるために、はじまりの森から帰ってくる方法を!!」

 

「ビシュナルくん……」

 

「そうですな……こうしていても始まりません。部屋の資料を調べてみましょう」

 

「手伝います!ヴォルカノンさん!」

 

「私も実家に手紙を出してみるよ!エルフの国ならまた違った話が聞けるかも知れないしね!」

 

「私も調べるわよ!!!ここで立ち上がらなきゃ名探偵の名がすたるわ!見てなさい!このナゾ、エルミナータさんが解決よ!」

 

「あたしも手伝うの♪」

 

「ワタシは町に来てるお客さんに話を聞いてみるようだ!帰ってくる方法も、きっと見つかるが!」

 

「ワタシはみなさんのご飯を作りマショウ。お腹がいっぱいになれば、きっといい発見もありマス」

 

「……俺も手伝うよ、ポコリーヌさん」

 

「みんなセルザウィード様が好きなんだね……なんだかうれしいよ。さあ、あたしも気合い入れて探すとするかい」

 

「ボクも『はじまりの森』のこともっと調べてみるよ。フレイさんがこの町に帰ってこられるように!」

 

「私も手伝うぞ、キール」

 

「私は王都へ連絡します。フレイさん、待っていて下さい!必ずはじまりの森から帰る方法を持ってきますから!」

 

「はい!よろしくお願いします!みんな……ありがとう……!!」

 

 

 

・・・

 

 

 

 積雪を掻き分け、桃色の花を払い、紅葉を脇目に、深緑と日差しを遮りながら歩みを進める。

 

 丸一日歩いているが、町へ着く気配が無い。そもそも地図の無い中で町を目指すこと自体が無謀なのだ。

 

 しかし、フレイには帰ったら説明しないと。巻き込まないと言った手前、こんなにもズブズブに巻き込んでしまった…。自分の力不足を痛感する…。

 

 

 

 未だ俺の知る光景は見えず、歩く。

 

 

 

 そういえば、タミタヤの魔法が切れてしまった。モンスターを倒しても森へ還らない。

 

 




ほぼ原作になっちゃった。
カインいないから当たり前か。
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