セルフィアにもう一人オリキャラをぶち込みたくなった話   作:からすま

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次から話進めて行きます。

主人公の見た目

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三話

 

 思い出せない、と彼女は言った。記憶喪失…なんだろう。

 

 

 そんな彼女に俺はただ、優しく笑った。それ以上は何も伝えられなかった

 

 記憶ももちろん早く記憶を取り戻したいとは思っているが、ルーンスフィアの件にこれ以上首を突っ込んで欲しく無かったのだ。

 狙ってきたのは確実にゼークス帝国だ。皇帝が変わってから妙な動きが多く、名前は忘れたがどこかの町が襲われたというのを聞いたことがある。どこから情報が漏れたかは分からないが、間違いなくルーンスフィアの力を狙っているんだろう。

 

 記憶を戻す手伝いはこの件が片付いてからでも遅くない。…少し寂しいけどフレイを危険に晒すよりは余程いい。

 

"貴方はノーラッド王国の南部、研究所で働いていた"

"私は騎士団に所属してたからあまり関わりが無かったけど"

 

(…知っている。よく一緒に君の揚げたドーナツを食べていた。好きだったな。…君が助かって本当に良かった。後は俺がケリを付けるから)

 

「そうだったんですね、ご親切にありがとうございます。時間がある時にお話し聞かせて下さい!」

 

"町に留まって片付けることがある"

"終わったら君の故郷へ連れて行くことを約束する"

 

「はい!ありがとうございます!」

 

「うぅむ、そう簡単には戻らんか。少しこやつと話をするゆえ作業に戻っても良いぞ。」

 

 フレイはセルザウィードの後ろから外に出ていく。

 

「良かったのか?知らないというのは嘘であろう」

 

"襲撃を受けた以上は危険だと判断しました"

 

「…帝国か?」

 

 セルザウィード様の一言に少し驚き体が硬直する。

 

「不審な動きが多いという話は此方まで届いている。その反応を見れば事情は理解した」

「フレイに関しては心配する事は無い。我が治める町にいる限り手を出させないと約束しよう。それに、あやつには姫として町を導いて貰わねばならぬからな」

 

 …姫?フレイの事だろうかと不思議に思っていると続きを話してくれた。

 

「うむ、ノーラッド王国からこの町に第十三王子が来て短い間政をなす予定だったのだが、他にやることがあると言いフレイに権利を託したのだ」

 

 十三王子…アーサー殿下の事だな。この町に来ているのか…

 

「しかし、まだ聞いておらなんだ。御主のやることとは一体何用だ?」

 

"アースマイトの秘術を完成させに"

 

「!!…左様であったか。頼む、我の事はどうなってもいい。守り人達を救ってほしい…!!」

 

 悲痛な声で話すセルザウィード様へ片膝を付き頭を下げる。

 

 

 

 セルザウィード様との謁見が終わり宿屋を探す。これからの事に拠点が無いと厳しいということでさっきの鍛冶屋に来ていた。

 

「おオ、さっきぶりだナ。やっぱりキンキラシャツがほしくなったカ?」

 

"宿屋を探してる"

 

「それなら店を出て右にすぐ曲がり道があるかラそこを真っ直ぐ行くと宿屋があるゾ」

 

"助かる"

"武器の補修を頼みたい"

 

「いいヨー。これさっき見た時も思ったけど中々の業物だよナ。明日に取りに来てくレ、終わらせておくヨ。そういえば名前を聞いてなかっタ」

 

"カイン"

 

「俺はバド、宜しくナ」

 

 鍛冶屋で言われた通りに行くと大きな和風の宿屋が見えた。中に入ると赤を基調としたゆったりとした空間が広がっていて、受け付けにはクリーム色の髪を短く整えた若い女の子が居た。

 

「いらっしゃいませ。宿泊か?」

 

"取り敢えず一ヶ月"

 

「長期間の宿泊だな、了解した。宿泊客は温泉を自由に入れるようだ。この宿の自慢だが!」

 

 なんか喋り方に既視感がある…。相場の2倍近くの金銭をカウンターに置く。

 

「いや!これは多すぎるようだが!」

 

"迷惑料"

"夕飯は部屋へ頼む"

 

「うう…わかったが…」

 

"1人か?"

 

「この旅館の女将はマーマだ。私は一応従業員だな!親子でこの宿をやってるようだ!」

 

"宜しく頼む"

 

「ああ!では部屋を案内するようだ!」

 

 

 案内された部屋に荷物を置いてベッドに横になる。

 部屋についてから目を覆っていた包帯を解いたが、左目に光が差すことはなかった。おそらくこれからも見えることは無いのだろう。

 距離感がうまく掴めないが、慣れるしかない。

 

 これからする事を纏めておく。

 

・散らばったルーンスフィアの回収

・守り人の解放

・帝国の目的の究明

 ルーンスフィアで守り人は解放できるとして…、帝国は…いや、やりきるしかない。巻き込まないって決めたんだから。

 

 記憶喪失、か……。

 

 

 

コンコン

「お夕飯お持ちしました~」

 

 眠り掛けて居たところに部屋をノックする音と女性の声が響く。夕飯は頼むと伝えたのを忘れていた。

 戸を開けると従業員の子と同じクリーム色の髪を長く伸ばした女性が居た。

 

「初めまして。旅館『小鈴』の女将をしてるリンファです♪シャオちゃんから話は聞いてます。今日のお夕飯は頼み過ぎちゃったのでお鍋になります」

 

「どうぞ召し上がれ♪では失礼します」

 

 蓋を開けるとグツグツと煮えたキノコと海老やタイなど魚介から染みた出汁が湯気を伴って良い香りを空きっ腹に刺激する。味も量も満足の鍋を食べ終わり次は風呂に向かうことにした。

 

 

 大衆浴場なだけあり二人ほど先客がいたが気にせずに体を流す。

 

「お、カインじゃないか!その腕じゃ大変だろ、背中流してやるよ」

 

 声を掛けてきたのはヤンファンだった。厚意に甘えて頼むことにした。

 

「桶屋は、モンスターのお陰で大盛況だったようだ。過去一番売れたんじゃないか?カインこそセルザウィード様には会えたか?」

 

 頷いて会えたことを伝える。

 ん?そういえばリンファとシャオって話してた記憶があるぞ。

 

「おぉ気付いたか!リンファは俺の嫁でシャオは娘だ!娘は相変わらず変な喋り方なんだよな、誰に似たんだか」

 

 どうりで聞いた訛りだと思った。

 他愛ない話をして風呂から上がり部屋へ戻った。明日はバドから武器を受け取ってから町の外を探索しよう。

 

 




自分が頑張った日はホイコーローを食べる。
ルンファクの世界肉は魚しか無いから可哀想。
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