セルフィアにもう一人オリキャラをぶち込みたくなった話   作:からすま

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四話

 

 昨日はベッドに入ってからの記憶が全くない。こんなに眠り深い訳じゃないんだけどな。

 時間は7時20分。バドの店が何時開店だったか忘れてしまったが8時くらいに行けば大丈夫だろう。

 バックに薬と食料を詰める。水は魔法で出せば良いから問題は無い。

 

 部屋を出て宿屋の広間にいる他の客や町の住民に、最近青く光る水晶玉の欠片のようなものを見たことがあるかを聞き込みする。何人か聞いていると森の方と遺跡に青い光が落ちていくのを見たと情報を貰った。

 行き先が決まった俺は武器を受取りにバドの店へ向かう。

 

 

「おー待ってたヨ。特に壊れたりしてる訳じゃなかったし、タミタヤの魔法をかけ直すのと刃を研いで整備しておいタ」

「そんなに大した事じゃ無いけどナ。例外はいるが、お得意様は大事にするヨ」

 

 武器を受け取った俺は情報を貰った森、ヨクミール森へ向かう。途中に大きな切り株で塞がれた道があったが、今向かうのは森なので遺跡に向かうとき退かすことにする。

 森へ着くと先客が居た。赤い髪の尖った耳をした青年だ。誰かに見つからないように動いてる、尾行か何かをしているのだろうか。

 悪意は感じないので青年の肩を優しく叩く。

 

「うわァっ!びっくりしタ!」

 

"怪しいぞ。何をしてる?"

 

「怪しいのはアンタも一緒だけどナ…。あー、その、最近町に来た若い女が森に入って行くのを見たから心配で見てたんダ」

 

"心配なら正面から行け"

 

「え!?いや、もしかしたら話すのが苦手かもしれないだロ!?」

 

 なんかやましいことでもあるのか?動揺しすぎて怪しいぞ。

 

"なら俺が行ってくる"

 

「お、おウ。気ぃつけてナ」

 

 奥に人の影が見える、話してる間にかなり奥へ行ってしまったみたいだ。急いで後を追うと後ろ姿でフレイだと分かった。

 少しフレイの姿が見えるだけで嬉しくなる。顔に出さないようにしないと。しかし、やたらと蝶が多いな。

 

 驚かさない様にできるだけ音を立てながら近づく。

 

「あ!カインさん!どうされたんですか?」

 

"調査、青い水晶の欠片"

"心当たりは?"

 

「うーん、それらしいのは見なかったですね。お役に立てずスミマセン」

 

"構わない、フレイは?"

 

「私はセルザに、あ、セルザウィード様に森の様子がおかしいと言われ調べに来ました。なんだか奥から嫌な予感がして、進むか迷っていたんです」

 

 あんまり危ないことはして欲しく無いんだがな…まぁセルザウィード様が言うのだから何かしら考えがあるのだろう。

 

"一緒に進もう"

 

「え!?いやそんな悪いですよ!カインさんもお仕事の最中なのに」

 

"ついで、気にしなくていい"

 

「んー、分かりました。じゃあ進みましょう」

 

 万が一なにかあっても俺が盾になってエスケープする時間を稼げば大丈夫だろう。此処のモンスターの攻撃程度なら多少食らったとて耐えられるだろう。

 

「これは…、サナギ?」

 

 …うっすらとだが、ルーンの通り道が見える…、守り人がモンスターと融合した姿だろうか。あまり刺激しない方が良さそうだ。

 

「ァァァアアア!!」

 

 しかし、そんな心配もよそにサナギは急に女性の人の形を取り俺たちへ向かって鱗粉を撒きながら突っ込んできた。少し吸い込んでしまった体は痺れたように動かしづらい。

 

 麻痺効果のある粉だったのか。毒を持ってる可能性もあるな、薬一式を持ってきて良かった。

 

 片腕しか無いのでマヒロンを口に咥えながら武器を構える。敵を視界に入れたままフレイの方を見ると同じく麻痺で動けなくなっている。予備のマヒロンをもう1つ取り出しフレイの方へ思いっきり投げる。

 

「…!助かります!」

 

 こうなったら大人しくなるまで戦うしか無い。

 2本あるうちの騎士団御用達の無骨な剣を構えてモンスターへと斬りかかる。

 

「援護します!」

 

 そういってフレイはファイヤーボールやウォーターレーザーを使い敵の体力を削っていく。俺も隙を見ては縮地法で詰めて攻撃を叩き込む。攻撃は単調で避けるのは造作も無いが、動くたびに撒き散らす鱗粉が厄介だ。

 遠くにいたフレイに蝶を翔ばして攻撃をしていたが、遠くの蝶はうまく操れないのか散り散りになって当たっていなかった。

 蝶を翔ばした後疲れたのか大きな隙があったので武器を大きく後ろに引き、心を落ち着かせ溜めた力を思い切りぶつける。

 

(一心一刀!!)

 

 モンスターは吹き飛ばされ壁に叩きつけられるが、それでも最後の力を振り絞り攻撃をしてこようとした。近くにいたフレイが持っていた剣で一撃を入れると、モンスターは光に包まれる。

 光の中から出てきたのは緑色の髪の女の子だった。

 

 モンスターから人が…守り人が解放された?どういう条件だ…?アースマイトのフレイが止めを入れたから解除された事になったんだろうか…。

 

「ねぇ!大丈夫!?どこか怪我してない!?」

 

「ううっ…、うーん、んー?」

 

「どうしたの?」

 

「おもしろい、かお~…」

 

「…え?…寝ちゃった…。でもどうしてモンスターから女の子が?」

 

 守り人が解放されたってことはルーンの供給が止まってしまう。只でさえ少ないセルザウィード様の寿命が更に早まる…?

 

「大丈夫カ?」

 

「ダグ?どうしてここに?」

 

「ああ、いや、森に入るのが見えて心配でナ…。そんなことよりその嬢ちゃん大丈夫カ?」

 

"まずは病院へ"

 

「分かりました。カインさんも気をつけて下さい。ダグ、ジョーンズさんの所に行こう!」

 

 女の子をおんぶしたダグという青年とフレイを見送り、もう少し周りを探索する。早くルーンスフィアを見つけて守り人の代わりにしないと、セルザウィード様が…。

 

 森の回りを見てみると崖になっていてこの下に落ちていたら探索が難しそうだ。どこか降りれる所を探さないと行けないな。

 

 そうこうしているうちに回りはすっかり暗くなってしまった。さっき戦っていた森の広場では大きな木が生えていた。あんなものさっきは無かった筈だが…?

 暗くて視界が悪い中で調査するのは危険と判断して今日の所は宿に戻ることにした。

 

 宿の風呂に浸かりながら今日は何の収穫も無かったことに気を落とす。ダグという青年はフレイとは顔見知りだったみたいだが、知り合いだったのに尾行していたのだろうか。

 …きな臭いな…。ダグの動きには注意しておこう。

 

 部屋に戻って道具の整備をしておく。明日セルザウィード様に謁見して守り人の件を聞きに行こう。

 

 




住民ともっと絡ませた方が良いのだろうか。
この小説ドワーフばっかり出てくるな。
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