セルフィアにもう一人オリキャラをぶち込みたくなった話   作:からすま

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お茶は好きじゃないけど、抹茶は好き。
ほうじ茶も。


八話

 

「それじゃ、それじゃあアナタ死んでしまいますわよ!」

 

 セルザが、死ぬ?

 

「ね、ねぇ。死ぬって、どういうこと?」

 

「!…フレイ…聞いていたのか…」

 

「セルザが死ぬって、本当?」

 

「…。盗み聞きとは感心せぬぞ…」

 

「…答えてよ…!!」

 

「…はぁ、もう隠し事はできぬか…。聞いてた通り、妾はもう限界は近い。いや、既に限界は越えている。神竜ネイティブドラゴンとして、この身をもってルーンを生み出し世界へ還元する役目がある」

「本来ならとっくにこの地のルーンは枯渇しておった。その時果たさねばならぬ最期の役目があったのじゃ」

 

「最期なんて…言わないでよ…」

 

「人にも神竜にも、命の終わりは必ず訪れる。風幻竜セルザウィードとしての役割はその命をもってこの大地を潤すこと。それを妾は守り人達の力を借りて先延ばしにしておったのじゃ」

 

「守り人って…?」

 

「…守り人とはその身体を土地のルーンと同化させることで更なるルーンを生み出すアースマイトの禁術。守り人がこの土地のため、妾のためにその身を犠牲にしてルーンを生み出しておった」

「フレイとカインが助けた三人、コハク、ディラス、ドルチェはその守り人だったのじゃ」

 

「私達が助けた三人が?」

 

「こやつらは自らを犠牲にしてまでこの国を、妾を救ってくれた…。友人だったこやつらが、もう、何百年も…っ!」

「妾は、もう守り人達を解放させてやりたかった。…そこで現れたのがフレイ、お主だ。アースマイトとしての力を持つお主が現れた時、守り人達を救う最後のチャンスだと思った。アースマイトなら同じアースマイトのかけた術を解けると」

 

「…どうして、教えてくれなかったの?」

 

「…すまない。じゃが、本当の事を言ってもそちが手を貸してくれるとは思わんかった…」

「……妾は、守り人達を解放してやりたい。腐っても神竜じゃ。妾が役目を終えればゆうに1000年はルーンが持つ。その間に新たな風幻竜が現れ役目を果たすじゃろう」

 

「役目って、セルザが死ぬことじゃない…!!」

 

「…頼む、フレイ」

「もうイヤなのじゃ…。友を犠牲にしてまで生きながらえることに…。…もう、疲れてしまった」

 

「…ダメだよ、そんな…」

 

「…西にあるレオン・カルナクに始まりの守り人、レオンがおる。やつを救ってくれ…フレイ。お主にしか頼めんのじゃ」

 

「…そんなの、ズルいよ。………私が新しい守り人に「ダメじゃ!!」」

 

「…止めてくれ…。なんのためにお主の力を借りたと思っておる…。なんのために人を避けてきたと思っておる!」

「…もう、妾のために、大切なもの達が消えていくなど…見たくないのじゃ…!」

「人はいつも勝手じゃ…、いつも、何も言わずに目の前から去っていく。妾に何も言わずにアースマイトに力を借りて、何の断りもいれず守り人とやらになって!!」

「妾を守るために……」

「……妾のせいで…」

「…………また、消えてしまう。」

「もう、離れ離れは…イヤなんじゃあ………」

 

「…頼む、フレイ」

 

 イヤだ

 

「…お願いじゃ、お主しかおらぬのじゃ」

 

 まだ、何かあるはず

 

「…頼む。妾は、もう十分生きた…」

 

 そんなこと、言わないでよ…

 

 

「もう二度と、誰かが守り人になるなど言い出さぬよう、絶対に友を作らぬようにしていた…」

「…なのに、最後の最後に友人ができてしまった。あろうことか空から侵入し、神竜である妾に不届きな言葉を使う輩じゃが…」

 

 …!!

 

「そやつは、自分の記憶が無いことに悩みながらも誰かのためを思うことのできる、真っ直ぐで思いやりのある優しいやつじゃ…」

「短い間だったが、お主と過ごす時間はとても楽しかった。明日が来るのを楽しみにする程にな…」

「そんな最後の友人まで、失くさせないでくれ…」

「…じゃから、たの、む。フレイ…。最後、の守り、人を……救って、」

 

ドサァっ!

 

 私は言葉を残し倒れたセルザウィードに駆け寄る。

 

「セルザ!セルザァ!!!」

 

「落ち着いて下さいまし!…今はまだ、寝てるだけですわ…。セルちゃんの気持ち、汲み取って上げて下さいな。きっと、何百年も考えて、考え抜いて出した結論ですのよ」

 

「でも、セルザを見殺しにはできないよ!」

 

「私だって!!…私だって、セルちゃんとは長い付き合いですわ…。できることなら救いたい!…でもっ!!」

 

「…まだ、絶対に方法はあるはずだよ…!!」

 

 そう言って雨の中外に飛び出す。どうすれば助けられるのか、答えなど持っている訳もないまま。

 

「…おイ」

 

 外に出るとダグが後ろから声を掛けてきた。

 

「!!…今の話、聞いてた?」

 

「…」

 

「私、セルザを助けたいけど、どうしたらいいか分からなくて…、このままじゃセルザが…!!」

 

「チッ…別に良いじゃねーカ、無理なもんは無理なんダ。アイツの言うこと聞くのは癪だけド、黙ってレオンとかいうヤツ助ければ良いじゃねーカ」

 

「…だけど、それでも私は!!」

 

「お前なァ…!アイツは、アイツは俺ノ!!………はぁ、もういイ、好きにしロ……」

 

 何か言いかけて、セルザがいる方を睨んでから家の方向に戻ってしまった。その場に立ち竦んでいると城から歩いてくる人が居た。

 さっき助けた女の子だ。

 

「この人ともう一人の方が助けてくれたんですの」

 

「そう。助けられたといってもよく覚えていないのだけど。……でも、ありがと。私はドルチェ、貴女は?」

 

「あ、うん。私はフレイ」

 

「セルザとも少し話したかったんだけど…」

 

「え?今セルザって…」

 

 守り人の記憶は消えてるのに…。

 

「…そういう名前じゃなかった?あの竜って。あの竜も私のこと助けてくれたからお礼くらいって思ったんだけど…」

「アンタもセルザも辛そうな顔してるから」

 

「そ、そうかな…」

 

「えぇ。まぁ、疲れてるみたいだからまた今度にするわ」

 

 ピコとドルチェと話していると、ジョーンズさんの奥さんのナンシーさんが近くに来た。

 

「あら?あなたたちは?」

 

「ええと…」

 

「もしかしてコハクちゃんやディラス君と同じ?」

 

「あら!?よくお分かりに!」

 

「だって最近町に来る人が皆そうなんだもの。そっちの子は記憶が無いのかしら?」

 

「え?えっと、」

 

「ひとまず家にいらっしゃいな。ジョーンズに診てもらったほうが良いと思うし。」

 

「別に怪我なんてどこにもしてないわ…」

 

「見た目はそうかもしれないけど、念のためよ。ね?フレイちゃん」

 

「…え?あ、そうですね」

 

「…?取り敢えずこの子は連れていくわね」

 

「え?あの、ちょっと……」

 

「あら?何か問題でもあるの?」

 

「えっと、問題っていうか……。…そんな義理ないし」

 

「なんだそんなこと。いいのよ。ほら、情けは人のためならずって言うじゃない?」

 

「本当に信じてるの?そんなことわざ」

 

「ええ、もちろん」

 

「神様は気まぐれだけど、人はそこまでじゃないもの。きちんと感謝してくれる人なら、どんな形でも、それを返してくれるわ。守ってきたものに間違いがないなら、きっと、その想いは報われるはずよ」

 

「…………お人好しね。あなた」

 

「そうかもね。でも、私はそれで後悔しないわ。私にとってはこれが一番大事。じゃあ、行きましょうか!」

「あ、そうだ!住む場所がないなら、ついでにウチに住んじゃったらいいわね!」

 

「あ、ちょっと……!」

 

 

 

「素敵な方ですわね。…後悔しないことが一番大事…ですか。全くその通りだと思いますわ」

「でも、時には決めなくてはならないこともあるんですの。どちらかを選んで後悔するとしても、より後悔しない方を選ばなくてはなりませんのよ」

 

 分かってる、けど。それでも、もう少しだけ…

 

 




そのまんまになっちゃった。
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