新時代を、それでも   作:ずーZ

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決着にたどり着かなかった!まあいいやパルデアにまた行ってきますー!(ちゃんと通勤中にチマチマ書いてますから遅くなるけど続けますよー)

追記:下の謎の誤字よ。編集ページだと消えてたから油断した……何者だお前……&・q・u・o・t・;・










34 バラティエ⑧

 

 

 

 空へと向けられた銃口から硝煙が上がる。

 

「おいギンッ! そりゃ何のつもりだテメェッ!?」

 

 誰にでもなく無為に放って。そして銃を放り捨てたギンへと、クリークが怒りを叫んだ。

 

「申し訳ありません。ですが、せめて俺達の恩人を殺すってんなら、この手でやらせて頂きたいんです」

 

「は……っ。血迷ったか──いいだろう。だがギンよ、やるからにはソイツだけじゃねェ。皆殺しが条件だ、いいな? ()()()()()()()()()よ」

 

「感謝します、首領(ドン)」」

 

 ギンから頑なな意志を感じ取り、クリークは部下のその身勝手に憤りを覚えながらも。残骸に重く腰を下ろし、傍観の姿勢をとった。

 小さくクリークに頭を下げて、ギンは隠し持っていた得物を握る。

 鉄球の付いたトンファーを両の手で軽く振るい、感触を馴染ませながらサンジの前へと歩き出す。

 

 そのやり取りに、クリーク一味が「ギンさんが暴れるぞ!」と湧き出す一方。ギンを一味の下っ端と侮っていたバラティエのコック達は「そ、総隊長だぁ……!?」と慄いていた。

 総勢5000からなるクリークの海賊艦隊、その総隊長ともなれば精鋭も精鋭。

 抜きん出た実力者であるとコック達は理解して、狙われるサンジに不安気な視線を向けていく。

 当の本人はタバコを吹かして、ギンの真意を図りかねていた。

 なぜ、人質を手放したのか。

 

「なあギン。わざわざこんな展開に持ち込んだのはなんでだ?」

 

 紫煙を吐きながら、それを素直にぶつけた。

 

「……俺ァ、アンタにゃ怪我して欲しくなかった、無事にこの船を出ていって欲しかった。だがアンタの矜恃がそれを許さねェ。なら、せめてアンタに助けられたこの俺の手で恩人を葬るのが俺の()()()だと思い立った。それだけさ」

「そうか、気遣いありがとうよ。──クソッタレなご指名だからな、精々()()()()()してやるよ」

 

 2人が戦意を高めていく──それをルフィもまた傍観するのかと言えばそのような理由もなかった。

 人質はなくなった。手近な(ギン)は強力無比な脚を持つサンジがいるなら抑えは効く。

 自由に動くに憂いなしなら、躍りかかるに躊躇もなかった。

 

「なァに休む気でいんだ、ってのっ!」

 

 ウタに麦わら帽子を託したルフィがヒレへと飛び降りると、さらに海へと跳び出し、ガレオン船の残骸から残骸へと飛び移っていく。

 迫り来るルフィに、クリークは取り外した肩当てを盾とするかのように構えて。

 

「そう逸るな小僧」

 

 飛び移る軌道に狙いをつけ、引き金を引いた。

 肩当ての機構が作動する。淵から銃口が幾多も現れ、銃撃音が連続して響いた。

 球体の弾丸では無い。槍状の弾頭が殺到してルフィが飛び移る先の残骸を散々に穿つ様を見るやいなや、回避すべく動くしかなく。

 結果として距離を詰めるに至らなかった。

 充分に距離をとって。

 

「いい見切りだ。突っ込めば穴だらけだったろう」

「っんだ今の!? うっわぁ、穴ぼこだらけじゃねェか……」

「鉄板すら貫通する特殊弾頭だ。ゴムの貴様にはもってこいだろう?」

「うん。そりゃ防げねェ。困った」

「はっ、そりゃ良かった」

 

 苦々しい顔で睨むルフィを、クリークは鼻で笑いさらに撃つ。

 歯噛みしながらルフィは次の残骸、さらに次にと飛び移っていく。

 

 バラティエのヒレの上で強烈な殴打戦を繰り広げるサンジとギン。

 飛び石状の足場で明瞭に有利不利の別れているルフィとクリーク。

 

 牽制射撃が無くなって。

 それが、ウタがテラスから見下ろす光景だった。

 ウタは目を凝らし、思案に耽る。

 サンジはギンの凶悪な一撃を何度となく受けながらも、返す蹴り足の痛烈な様に陰りは無い。片やルフィはといえば不安定な足場に苦心している。要所要所に音符で足場を用意するくらいの援護はすべきか──いや。

 

 不安と焦りと諦めと、やるせない想いを様々込めて。預けられた麦わら帽子を胸に抱いたウタは大きくため息をつく。

 

 両者とも一騎打ちだ。ここで介入されたらへそを曲げるだろう。

 男ってそんなもんだ、とウタは幼馴染達の言動を傍で見てきて知っていた。

 

 特にルフィ。彼がクリークを敵と定めた理由は、野望を同じくする者だからだ。

 ここで下手に介入したら、ルフィはそれを嫌って余計な隙を晒すかもしれない。いや晒す。

 

 だから見守る。いざとなればなりふり構わない。

 死なせることだけは、何があろうとどう思われようと絶対にしないと固く胸に秘めて。

 帽子をだく腕に力を込めて、齧り付くように両者の戦いを見続けた。

 

 そうして。

 

 ルフィが数発、鋭利な弾丸により腕や脚を穿たれ、なお闘志を燃やし飛び掛る。クリークはそれを無駄な足掻きと嗤いながら、爆弾で足場を吹き飛ばし、動きを限定し先読みし、周到に銃撃で攻め立てる。

 

 狩り立てられ、追い詰められていくようなルフィ。ただ、サンジとギンの戦いには決着の時が訪れていた。

 

 ……避けられない攻撃を受ける際に、その衝撃、威力を殺すべく寸前で身動ぎし、その芯を外す。ギンとサンジ、この2人もまたそう立ち回っているとする。

 傍から見れば決定打とも言える一撃を受け合うも、水面下で絶妙にいなし続けていた両者の勝敗を別けた要因は、破壊力だった。

 岩盤をも蹴り砕くサンジに対し、ギンの手繰る鉄球付きのトンファーは鉄の塊を殴り砕く。その重々しい武装の威力こそが突き抜けていた事にあろう。

 

 サンジッ、とコック達の悲鳴が上がる。

 腹を抱え、血反吐を吐いて倒れたサンジ。

 ギンはフラフラになりながらも、床に額を擦り付けて()の字に震えるサンジを蹴り飛ばし、転がし、その背を脚で押さえ付けた。

 

 決着だ──脳裏に過ぎる後の遺恨を捨て置いて、ウタがギンを止めに入るべく構え……違和感に留まった。

 

 ギンはトンファーを持ち上げようとして……下ろしてを繰り返している。

 そして。

 ギンはトンファーを放り捨てて、天を仰いだ。

 

「っっ!! で、できませんっ、首領(ドン)・クリーク……っ!! 俺にゃ、この人を殺せねェッッ!!」

 

 力一杯の叫び声に、誰もが目を剥いてギンに注目した。

 

「死にかけて、息一つすんのすらづら゛くっで、もうダメだってな゛って! ここでしんじまうんだと……っ゛! 飢えで、み゛じめにくたばるもんと、諦め゛、て……っ!」

 

 そんな絶望的な時、当然と料理を振舞ってくれた。遠慮なんてすんなと笑いかけてくれた、サンジの事を脳裏に浮かべ。

 ギンが大粒の涙を滂沱と零す。

 動けなくなった敵を嗤いながら嬲るような、クリーク一味からすらも恐れられた総隊長”鬼人"の姿はそこにない。

 顔を覆って嘆く様は、癇癪を起こした幼児のような咽び泣きに近かった。

 

「あんな゛に、あんなに人に優しくされ゛たの゛ァ、俺ァ初め゛てで……! 嬉しくって、たまん゛なくっでっ゛」

 

「な、何言ってんだよギンさんっ!?」「やめてくれ総隊長っ!」

「なんだよそりゃ! そりゃないぜギンさん!!」

「聞きたかねェ見たかねェよそんなアンタッ!!」

「もうやめてくれェ……ッ!」「ギンさァんっ!!」

 

 ギンは涙の溢れる双眸を、目を見開いているクリークへと向けた。

 

「あわよくば首領(ドン)──この店を見逃すこたァできねェだろうか……?」

 

 サンジは痛みに苛まれながら唖然とし、一味達がギンの豹変に驚愕し、事情を知らないウタやコック達が困惑する中。

 涙まみれの顔で嘆願し出したギンに、いよいよもってクリーク一味は驚愕に怒気の篭もった叫びを上げた。

 ゼフやルフィがクツクツと笑って、クリークが凍り付いたような顔で肩当ての()()をゆるりと持ち上げる。

 

「どいつもこいつも……」

 

「え、──MH5……っ!?」

 

 海の上、残骸にもたれながらもっともクリークの傍にいた一味の1人が恐怖に引き攣った喉で呻き。

 聞き逃せない単語に周囲の一味も勢いよく振り返り、クリークを凝視して同じ様に呻き、または悲鳴を漏らしていく。

 

 ギンさん相手に毒ガス弾を使うなんて!? と誰かが叫んで。

 

 ルフィやウタ、コック達も目を剥いた。

 即座に戦意を失った者は恐慌し、マスクのない一味やコック達も逃げようと遮二無二動き出していく。

 

「パールの奴があの様ならテメェもかギンッ!! ケジメなんぞ言い出してその様とは見下げ果てた腑抜け野郎がっ! お前らの様な役立たずをこれまで隊長としていたかと思うと虫唾が走る……そこの邪魔者諸共に死ぬ覚悟を決めろっ!」

 

「毒ガスなんて撃たせるかっ!」

 

 猛然と飛びかかるルフィに、素早く肩当てを向けたクリークが躊躇なく砲口の引き金を引く。

 放たれた砲弾に刹那、誰もが戦慄する最中。

 苛立った顔を顕にしたまま、クリークはガスマスクに手を伸ばしていた。

 

「見え透いてンだよっ! 鬱陶しいゴム小僧がっ!」

「うわっ、ぁあ゛っ!?」

 

 砲弾が炸裂し、内蔵された無数の手裏剣が宙にいるルフィを切り刻んだ。

 堪らずバランスを崩し勢いを無くしたまま落下するルフィに、その落下位置へと乱雑に爆弾を撒いたクリークは最早目もくれず、ギンへと強く暗い眼差しを向ける。

 

 ──無論です。

 

 ガスマスクを被ったクリークに睨み据えられたギンは、諦念の笑みを浮かべ──尊敬するアナタの言う通りに、と。

 従順に、懐から取り出したガスマスクを手元に出して一瞥し、小さく笑いながら放り捨てた。

 ただ。

 顔を上げた先、クリークとの間に割り込むようにして、人が降りて来て唖然とした。

 

「──は?」

「ウタちゃん゛だめ、だ、逃げ、ろ……っ!」

 

 ギンの足元で重傷のサンジが呻いた。

 クリークとギン。両者の合間、毒ガス弾の砲口、その射線上にウタは降り立った。

 

 麦わら帽子を被ったウタは、両の脚に履いた能力を解除しながら、強かに床を踵で踏みつけ己を誇示する。

 常ならば柔和な目尻を隆起させ、あからさまに苛立っていた。

 クリークを赤髪の下の紫紺で射抜くように見据え、撃って来いよとばかりに仁王立ちする。

 

 そのウタの背後から、駆け寄ってくる足音。

 

 非情極まる命令でも従う男の、命令も無しにひた尽くす迷いの無い足音だった。

 ブレない姿勢に呆れと少しの敬意を込めて、振り返ることも無くその音でギンの位置を察してウタは後ろ手に流線を放つ。

 

「ぅおっ!? んだ、こりゃ、とれね、ぐぅうっ!」

 

 流線にたちまち簀巻きにされたギンは暴れるも、無為に終わる。サンジとの戦いが流線を破る力を奪っていた。

 

「あの小娘──」

 

 クリークからすれば、コックコートに身を包んだ華奢な少女が、ギンを一瞥もすることなく無力化したのはもはや今更だった。

 それでも銃撃に怯えて身を隠していたあの様を思えば、脅威ではない……はずだ。

 

 だが。その特異な能力を思えば、そして今まさに放たんとするガス弾の性質、その形状と弾速を考えてしまった。

 

 弾薬と言えど巨大、速度は無い。

 弾頭は楕円、貫通力はない。

 

 ウタの能力が無から何かしらを作り、造り、創るナニカであるならば、その発動速度もまた瞬間的に機能し得る優れているモノならば、と。

 

 ──奴ならば容易に対処し、防ぎ得るのでは。

 

 怒りに熱くなった思考に冷や水を被せられたような、町一つ侵し得る希少な毒ガス弾を無駄打ちするのではという懸念。

 ほんの数秒の逡巡。

 舌打ちしたクリークは、射撃でもって隙を作るべく動き出そうとする。

 

「ゴムゴムの──」

 

 だがそんなほんの数秒あれば、ルフィが戦線に戻るのは至極当然だった。

 

「──回転弾(ライフル)ッ!」

 

 宙空のルフィが放つは"(ピストル)”ではない。後方に引き伸ばした腕を螺旋状に絡め、回転力を伴う拳打がクリークに襲いかかる。

 遅ればせながら気付くも、回避も迎撃も間に合わない。

 咄嗟に持っていた肩当てを盾にしたクリークは、受け止める腹積もりで腰を落としたにも関わらず、盾越しに撃ち抜かれるような衝撃を受け吹き飛んだ。

 

 臓腑にまで重く轟く炸裂音。重厚な鎧を纏ったクリークの巨体が軽々と浮き、残骸の上を滑るように転がる。

 あの首領(ドン)か背中を着いた! と、一味が騒然とする様へ「騒ぐなっ!」とクリークは身を起こしつつ一喝した。

 ルフィがクリークのいる残骸に降り立つ。

 

「おのれゴム小僧がっ! この俺にここまでたてつくとは、そんなにも死にてェってならテメェから殺してやるっ!!」

「俺がお前なんかにやられるかバーカッ!」

「ガキが……ちっ!」

 

 走り出そうとするルフィへと肩当てを構え──ガスマスクの視界が半ば割れている光景に苛立ちを募らせながら、クリークは槍弾の引き金を引いた。

 主流の球体状の弾丸とは異なる、鋭利な弾幕が作られる。

 

 ゴムの身体を容易に貫く弾丸の嵐。それを知っていて、しかし怯むこと無くルフィは突っ込んだ。

 瞬間、瞬間。

 断続的に続けて飛んでくるその弾道を驚異的な動体視力で見やり、直感と反射で致命的な部位への軌道からのみ身を捩り、駆ける。

 

 肩を貫かれ、腹を掠め、頬を抉られ、大腿の脇を千切られ──止まらず、進み。

 爆発的な速度で踏み込む。

 その一足で、射線を切り、もう一足にまで距離を詰めた。

 

「ゴムゴムのっ!」

「っは──()()でも俺を殴れるかっ!?」

 

 ルフィが腕を後方へと引き伸ばした直後。

 至近に迫った血塗れのルフィを嗤いながら、クリークがマントを翻し、目元を残し覆い隠す。

 巧みに仕込まれたマントの合間。ルフィの眼前に、所狭しと敷かれた剣山が鋭い光沢を蓄えて現れる。

 

 遠目に。周囲が剣山のマントに「なんてもんを……!」と慄く中。

 ウタは顔を顰めてため息をつくと、仕方なさげに小さく笑った。

 

銃弾(ブレット)ッ!」

 

 一切の躊躇なく剣山に拳が突き立ち、マント越しにクリークの頬が強かに殴られた。

 まさか殴れるわけはないと高を括っていたクリークは、意識外の一撃に口内をズタズタにされつつまたもや吹き飛んだ。

 

 キン……と、ルフィからの強打による煩わしい耳鳴りの向こう。

 一味達がまたも騒然としている。

 コック共が沸き立っている。

 

 どうでもいい、と意識の外に捨ておいて。

 ついに全壊したガスマスクを放り投げ、血混じりの唾を吐き捨てながらクリークは身を起こす。

 

 痛ェ痛ェとボヤきながら槍弾を引き抜いているルフィ。

 銃弾を、爆弾を、悪辣な防具を、数々の武装を意にも介さぬ──まるで当てつけのように、生身1つで相対してくるその()を睨む。

 

 もう片方の肩当てを取り外し、2つを組み合わせたクリークは数々の武装から奥の手を取り出す。

 一味達が「大戦槍っ!」とどよめいた。

 

「ここから先は、当たったら痛ェじゃすまねェぞ……!」

「? やり?」

「精々、猿みてェに逃げ回るんだなゴム小僧っ!」

 

 5メートルはあろう柄、楕円状に合わさった両の肩当てから穂先の飛び出た、槍だった。

 その長槍をクリークは猛然とルフィに振るい、分かりやすいその動作から易々と避けられて。

 

「んんんわんだァァッ?!」

 

 直後、振り下ろされた槍先から爆発が起き、巻き起こった爆風にルフィは吹き飛ばされた。

 痛み、というより驚きの悲鳴を上げながら宙空で腕をのばし、手近な残骸にルフィが降り立つ。

 

「爆発したのか、槍が!?」

「そうだ。うっかり突き刺さったら当然、テメェの身体なんざバラバラだ!」

 

 巨躯の肉体、重厚な武装、それらを思わせぬクリークの大跳躍。

 ルフィへと踊りかかり、大上段から大戦槍を振り下ろしていく。

 再び爆発が轟き、違う残骸へと飛び移っていくルフィへと爆風が襲いかかった。

 

「ははははっ! そうだ逃げろっ! さもねェと丸焼けで死んじまうぞ小僧っ!?」

 

 苦悶に唸りながら飛び移った先の残骸でゴロゴロと転がるルフィを呵呵とクリークが嘲り、爆薬を取り出しすぐさま投げ放つ。

 起き上がる間もない。

 ルフィが体を起こすと同時、足場が吹き飛んだ。

 

 巻き起こる水柱と共に足場の残骸が更にと損壊する。

 投げ出されていく感覚に、堪らずルフィがすぐさま手近な足場に移動する最中「そォらっ!!」大戦槍の薙ぎ払いが迫った。

 爆薬と足場の位置からルフィの移動先を限定し、予測したクリークの一手。

 

 宙空、不意を突く側と突かれた両者の合間。

 

 ルフィを中心に、大戦槍から3度目の爆発が炸裂した。

 ルフィが吹き飛んだ先は運よく残骸の1つ。

 同じ足場に降り立ったクリークは、確実に直撃させたはずにも関わらず、力無く落ちたルフィが震えながら身を起こす様を鼻で笑った。

 

「……ほお、まだ五体満足たァ頑丈じゃねェか。生きてることすら驚きだがよ」

「だか、ら、ゴホッ……お前なんかにゃ、っ、俺は殺せねェって言ってんだろ……っ!」

「元気なこった。力の差は歴然だってのにまだそんな口を叩ける根性だきゃ褒めてやるよ。じゃあ死ね」

 

 トドメを刺しに駆け出すクリークへ、フラフラと立ち上がったルフィが逃げるでもなく睨みつけてくる。

 逃げる気力も失せたかと、鋭く踏み込み突きを放って、再びルフィの元で大戦槍から4度目の爆発が炸裂した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









※次話進行具合はは現状1500文字くらい
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