ポケモン廃人、知らん地方に転移した。【完結】 作:タク@DMP
ちなみに、この記事は第八世代(ソード・シールド)までの情報で書いています。現在発売中の第九世代(スカーレット・バイオレット)の育成環境だと話が変わってくる点もあります。
そも、ポケモン廃人とは?
ポケットモンスターというゲームはやり込み要素の多いゲームである。
対戦(及びそれに使うポケモンの厳選・育成)、図鑑埋め、色違い、このような要素に深くのめり込んでしまったが最後、幾ら時間があっても足りないことは請け合いである。
こうなってしまえば、ポケモンを数値でしか見られなくなったり、色違いに異様な執念を燃やすようになってしまい、最悪リアルに悪影響を及ぼしたり及ぼさなかったりする。
つまるところポケモン廃人とは、ポケモンのやり込み要素のやり過ぎで純粋な心を失ってしまった人々──つまるところ劇中冒頭のメグルのような人種の事を指す。
「余計なお世話だバカ!!」
3値(種族値・努力値・個体値)
ポケモンのゲーム上では名言されていないが、対戦では最も重要な3つの隠しステータスである。
種族値
ポケモンは種族毎に、HP(H)、攻撃(A)、防御(B)、特攻(C)、特防(D)、素早さ(S)のステータスが設定されている。
HP=ポケモンの体力。
攻撃=ポケモンの物理攻撃力。物理技で与えるダメージはこのステータスで計算する。
防御=ポケモンの物理防御力。物理技で与えられるダメージはこのステータスで計算する。
特攻=ポケモンの特殊攻撃力。特殊技で与えるダメージはこのステータスで計算する。
特防=ポケモンの特殊防御力。特殊技で与えられるダメージはこのステータスで計算する。
素早さ=ポケモンがどれだけ速く行動できるかを示す数値。
ネット上ではしばしば、このステータスをHABCDSと各ステータスをアルファベットで略する。
例1:イーブイの種族値
H55 A55 B50 C45 D65 S55(合計325)
例2:サンダースの種族値
H65 A65 B60 C110 D95 S130(合計525)
ポケモンが進化すると強くなるのは、この種族値の値が高くなるからである。上の例では、イーブイからサンダースに進化したことで種族値の合計が200上昇した。
ちなみに、メグルはLEGENDSアルセウスまでに登場した全てのポケモンの種族値を丸暗記しているため、ポケモンを見ると種族値が頭に正確に浮かぶ。一周回って才能である。
「因みに種族値が高いからってそのポケモンが強いとは限らないし、低いからって弱いとは限らない! ポケモンの強さを決定するのは色んな要素が絡むぞ!」
努力値(きそポイント)
ポケモンが後天的な努力で手に入れる事が出来るポイント。
相手のポケモンを倒したり、アイテムを使うことで決まった数値が各ステータスに貯まっていく。そして、貯まった努力値はその時点でステータスに影響を及ぼすので、何時努力値を振っても問題は無い。
「捕まえたばかりのポケモンが、手持ちと同じレベルでもあまり強くないと感じるのは気の所為じゃない。ポケモンは努力値でステータスの伸びが強くなっていく!」
例1:野生のホシガリスを倒すと、HPの努力値が1振られる。
例2:マックスアップをポケモンに使うと、HPの努力値が10振られる。
1匹につき合計で510まで、各ステータスには252まで振ることが出来る。
努力値が溜まったステータスは、その分だけ伸びが良くなる。そのため、ポケモン対戦ではどのステータスにどれだけ努力値を振るかが重要である。
ちなみに1つのステータスに極限まで努力値を振ることをぶっぱと呼ぶ。
例1:ASぶっぱ(攻撃と素早さのステータスに努力値を252振ることを意味する)
例2:H140 A108 B4 D4 S252(HPに140、攻撃に108、防御に4、特防に4、素早さに252の努力値を振ることを意味する)
「ちなみに旅では不特定多数のポケモンと戦う以上、努力値を狙ったところに振るのが難しいから、俺は気にしないようにしてるぞ! んな事やってたら日が暮れるどころじゃないからな!」
と言った事情もあるので、この作品では努力値の話はあまり出てこないと思われる。
因みに最近は努力値を振ることが作品を経る毎に楽になっており、昔より育成のハードルは下がった。
個体値
ポケモン1匹1匹に定められた才能による強さ。
同じイーブイでも強さが微妙に違うのは、各ステータス毎に個体値が決まっているからである。
個体値は0から31まで決められている。廃人は最も高い個体値のステータスを「V」と呼ぶ。
例1:3V(HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さの6つのステータスのうち、3つのステータスの個体値が31であることを示す)。
例2:C抜け5V(6つのステータスのうち、特攻のステータス以外は個体値が31であることを示す)。
「足の速さ、頭の良さが人によって違うように、ポケモンも生まれた時から能力が違う……世知辛いぞ!!」
ちなみに、廃人はしばしば良い個体値のポケモンを狙うためにタマゴをポケモンに産ませて厳選行為を行う。これが俗に言う「孵化厳選」である。預け屋にタマゴが作れる組み合わせのポケモンを預け、より個体値の高いポケモンを生み出すのである。
だが、旅ではこんな事をしている場合ではないため、この作品では個体値の話はあまり出てこないと思われる。
「ゲームならさておき、ポケモンが生きているこの世界で孵化厳選してる奴の気が知れねーよ……」
少なくとも、オメガルビー・アルファサファイアに登場する緑髪の貴公子は孵化厳選に手を染めているであろうことが示唆されている。
ポケモン世界の闇は深い。
ちなみに最近、「おうかん」と呼ばれるアイテムを使うと個体値を最大の31まで引き上げることが可能になったが、量産性が悪く、ポケモンのレベルを100まで上げなければ使えない。大事なポケモンに使ってあげよう。
「正直、タマゴが作れるポケモンならおうかんを使わずに孵化厳選した方が手っ取り早い……でも、貴重な色違いポケモンや旅を共にしたポケモン、思い入れのあるポケモンを対戦で使えるようになったのは進歩だな!」
また、ゲーム内部で個体値を確認する方法には「ジャッジ」が存在する。サン・ムーン以降はゲームを進めるとボックスでジャッジ機能が使えるようになる為、興味がある人は調べてほしい。
「そのステータスの個体値が最も高いVの時、ゲーム上のジャッジ機能では”さいこう”の能力と表記されるぞ! この”さいこう”を増やすために厳選を行うのだ!」
ちなみに対戦勢の多くは「おうかん」を伝説のポケモンに使うのが殆どである。これらのポケモンからはタマゴが産まれない上に、個体値が3Vから4V固定のためである。
「今でこそ伝説のポケモンはおうかんで個体値を最大に上げるのが主流だが、6世代(XY)までは何度もリセマラしたり、妥協した個体で対戦することもしばしばあったんだ……」
性格
3値とは別にポケモンには1匹1匹性格が存在する。
これによって、ポケモンのステータスに上がりやすいものや下がりやすいものが設定されている。
例:意地っ張りな性格(攻撃のステータスが上がりやすく、特攻のステータスが下がりやすい性格)
どの性格になるかはランダムとなっており、分からない。
しかし、かわらずのいしを持たせたポケモンの子供は親の性格を引き継ぐため、孵化厳選ではしばしばこの仕様を利用して理想の性格のポケモンが作られる。
また、最近は「ミント」と呼ばれるアイテムによって、性格によるステータスの補正を変えることが出来るようになった。相変わらず量産性は悪いが、大きな進歩である。
「昔は伝説のポケモンの性格もリセマラして厳選してたんだが、ミントのおかげで気にしなくて良くなったんだ……今思うと正気の沙汰じゃなかったな……」
つまり……
ポケモン廃人は対戦のために”理想の個体値”で且つ”理想の性格”のポケモンを厳選し、”最適な努力値振り”をして対戦に望む。作品を経る毎に厳選・育成の難易度も下がってきているが、敷居が高いことには変わりない。
「それでも昔を知ってると、楽になったと思うよ……マジで……」