ポケモン廃人、知らん地方に転移した。【完結】   作:タク@DMP

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第34話:君の為に命を賭す

 ※※※

 

 

 

「メグルちゃん、大丈夫!?」

「な、何とか……」

 

 

 

 何処かの建物の屋上に下ろされたメグルは──リザードンから降りると辺りを見回した。マイミュの姿は近くには見えない。

 

「……助かりました」

「良いのよ。それよりも、メグルちゃんに渡したいものがあるの」

「俺に?」

「……メグルちゃん。貴方はね、もう昔とは違う。私達の希望よ」

「何ですか、改まって──」

「だからこそ、よ。受け取ってほしいの」

 

 ハズシはコンテナケースをメグルに渡す。

 それを開けて中に入っていたものを見てメグルは目を見開く。

 

「良いんですか──これって」

「良いのよ。キャプテン全員で決めた事だから。オーライズを一番使いこなせるのは間違いなく貴方だから、託したいのよ」

 

 それは、各おやしろに奉納されている御神体だった。

 御三家三社が奉る三つの真宝珠。

 よあけのおやしろの古びた刀。ひぐれのおやしろの石の飾り羽。

 その全てが、ケースの中には収納されていた。

 いずれもオーライズに必要なオーパーツであり、最も安定した物質でありながら──サイゴクのおやしろにとっては最重要な至宝でもある代物だ。

 

「──メグルちゃん。ワタシたち皆、貴方の事を信じてるからね。だから、絶対に生きて帰ってきてちょうだい。約束よ」

 

 ハズシはにっこりと微笑み、メグルの背中を叩く。

 しかし、余韻に浸る間もなく新たな裂け目が音を立てて現れる。

 

「コフュ オオ ンン!!」

「らいごううあ!!」

 

 現れたのは、伝説のポケモン・コバルオンに酷似した機械仕掛けのポケモン。

 そして、伝説のポケモン・ライコウに酷似した荒ぶる太古のポケモン。

 更に、その後ろの裂け目からは無数の異形のポケモンの大群が現れる。

 

「みすみす逃がしてくれるようには見えねえな……!!」

 

 ポケモンの群れを前にメグルは身構えるが──それをハズシが手で制した。

 

「行きなさいメグルちゃん。此処はワタシが引き受ける。──決着、付けるんでしょう?」

「いや、でも、この数は──」

「行きなさいッ!! サイゴクの英雄は……貴方なのよ!!」

「……はいッ!!」

 

(ありがとう、ハズシさん──キャプテンの皆ッ!!)

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「──あいつめ……ッ!! 何処に行った……ッ!!」

 

 

 

 空中を浮遊しながら進むマイミュとリンネ。

 しかし──それを阻むようにして、稲光が落ちる。

 すんでのところで障壁を展開したマイミュだったが、流石に突如として現れた乱入者に釘付けにされるのだった。

 頬から電光を放つ電気ネズミ。その頭には、王冠の如く電球が座している。

 既にギガオーライズしたパーモットだ。

 

「ッ……!!」

「これ以上……貴方の好きにさせるわけにはいかない!!」

 

 後ろから声が飛んでくる。イクサを乗せたマリルリが、水面を泳いでマイミュに追いつこうとする。

 

「マリルリ、飛ばしてッ!! 肉薄するよッ!!」

「りーるぅっ!!」

「お前もお前でしつこい奴だ……まだくたばってなかったのか!!」

「ああ、しつこいのが取柄だからね! それに──」

 

 マイミュの障壁に打撃を叩き込むのはパーモットだけではない。

 ビルの壁を走り、そして思いっきり回転したかと思えば、その大きな鎌を障壁に向けて叩き込む。

 カブトプスだ。辺りは既に水が満ちており、彼にとっては最適な環境と化していたのである。

 それに追いつくようにして、オトシドリに乗ったアルカが接近する。

 

「ッ……君が誰かは知らないけど──何でこんな事をするの!? 関係のない町を沈めて、何になるの!?」

「……記憶が消えても癪に障る女だ……!!」

「──聞いてた通り、おにーさんに顔がソックリだ……!!」

「俺をアイツと一緒にするなッ!!」

「ああそうだッ! あの人の方が、君よりも何倍も強くて、優しいんだッ!」

 

 カブトプスとパーモットの打撃が障壁を打ち破る。

 マイミュは驚いた顔を浮かべ、逃れようとするが電光の如き鉄拳、そして鎌による斬撃を浴びて仰け反ってしまうのだった。

 

「──マイミュッ!! まとめて吹き飛ばせッ!!」

「まーみゅーず……ボクルグガァァァアアアアアアアーッッッ!!」

 

 機嫌悪そうにマイミュが叫ぶと辺りの空間が次々に割れていく。

 辺り一面に裂け目が現れ、そこから水の塊が次々に射出されていく。

 

 

 

 

【マイミュの ハイドロポンプ!!】

 

 

 

「させるかぁっ!! パモ様、オオワザだッ!! ”ガンマバースト・ストーム”!!」

 

 

 

 対抗するように、パーモットが砲撃を避けながらマイミュに肉薄した。

 体中には電気が迸り、”でんこうそうげき”すらも連発できる超帯電状態と化している。

 確かに強力な射撃だが、電光化したパーモットならば間を縫って接近することが出来る。

 しかし──パーモットが打撃を見舞おうと実体化した瞬間、それをあしらうように次元の裂け目が現れ、そこから一際大きな水の柱が射出される。

 

「ぱもぉっ!?」

 

 それを至近距離で撃ち込まれたパーモットは吹き飛ばされ、あえなく水面に叩き落とされるのだった。

 

「そんなっ!? マリルリ、パモ様を拾いに行くよ!!」

「りーるぅっ!」

「……他愛もない」

 

 マリルリに乗ったままパーモットの元へ向かおうとするイクサ。

 しかし、彼目掛けて裂け目から射出された水の柱が襲い掛かった。

 背後から来たそれをマリルリは避けられるはずもなく、間もなく水の冠が飛沫を立てて出来上がる。

 

「がぁっ!?」

 

 大きく水面から空に打ち上げられたイクサとマリルリ。

 更に、そこへ目掛けて”ハイドロポンプ”が叩き込まれ──ふたりまとめて水面へ落ちていく。

 

「ッ……イクサさんっ!!」

「残念だったな。愛しのメグルは──お前を助けに来なかったらしい」

「──カブトプスッ!! ”ストーンエッジ”!!」

 

 カブトプスが咆哮して大量の岩の刃を作り出す。

 だが、それらは全てマイミュが作り出した水の泡に包み込まれたかと思えば、そのまま崩壊してしまう。

 

「技が不発した……!?」

「”ハイドロポンプ”」

 

 裂け目が現れ、次々に水の柱が落とされる。

 カブトプスも──そしてアルカも、水の災禍に巻き込まれるのだった。

 

「がっ、げほっ……!!」

 

 辛うじて、アルカは瓦礫の上に這い上がる。

 頑強なヒャッキの民としての体質が功を奏したのだろう。

 だが、向こうで”ハイドロポンプ”を受けたイクサは、ぷかぷかと浮いたまま起き上がる様子がない。

 

「……イクサさん……助けに、行かなきゃ……!」

 

 戦闘不能になったオトシドリとカブトプスをボールに戻し、次の手を考える。考えるが、思いつきはしない。

 記憶を失った事で、修羅場を潜り抜けた経験もまた、失われてしまったのだから。

 

「やれやれ。がっかりさせてくれるな」

「……!!」

「無理もないか。記憶を失った状態では」

 

 そう言って、アルカの前に現れたリンネは──翠色の石を見せつける。

 

「君が……ボクの記憶を奪ったの……!?」

「記憶を失ってもカンは良いな。薄っすらと覚えているのか? ……ま、どっちでもいいか」

「まーみゅーず」

 

 アルカの頭上の空間が裂ける。

 

「水に浮かぶお前の死体を見たら()()()はどういう顔をしてくれるだろうな」

「……ッ」

「今からそれが楽しみだッ!!」

 

 覚悟を決めたように目を瞑る。マイミュが吼え、裂け目から水が現れようとしたその時だった。

 

 

 

「ぷきゅーっ!!」

 

【サニーゴの のろい!!】

 

 

 

 マイミュの身体に巨大な五寸釘が打ち込まれる。

 裂け目は消え失せ、マイミュは悶絶して苦しんだ。

 辺りを見回すリンネだったが、サニーゴは後ろに回り込んでおり──彼の後頭部に頭突きを見舞う。

 

「サニーゴッ!!」

「がぁっ!? こいつ──ッ!! いつの間に!!」

「まーみゅっ……!!」

 

 ふよふよと浮かぶサニーゴは、アルカを庇うようにして二人の前に立ちはだかる。

 

「ダ、ダメだ、サニーゴ!! 君じゃあ、勝ち目が──!!」

「ぷきゅーっ!!」

 

 瘴気で出来た枝を顕現させ、それでもサニーゴは立ち向かう。

 アルカを守る。ただそれだけのために。

 

「そうか──お前は……!! クロウリーの魔法で復活したんだな……!! 見れば分かるぞ、あいつの魔力が残っている!!」

「ぷきゅ……!!」

「なのに、俺達に仇なすのかッ!! 駄目じゃないか──死骸が動いたらぁッ!!」

「ボクルグルルルルルルル!!」

 

 水を差され完全にキレたマイミュの目が赤黒く光る。

 サニーゴの周りを水の泡が包み込んだ。霊体化で逃れようとしたサニーゴだったが、その一切の力を封じられているからか逃げる事が出来ない。

 

「──水は古来より神聖なものとされている。邪悪なものも浄化する、神聖なる水だ。それをゴーストにぶつけたらどうなると思う?」

「ぷきゅっ!? ぷきゅーっ!!」

「──サニーゴッ!? ダメ!! やめてよッ!!」

「”ハイドロポンプ”」

 

 時空の裂け目から、一際圧縮された水の柱が撃ち出される。

 動けないサニーゴを──水の泡諸共刺し貫いた。

 

 

 

「っあ、あああ……!!」

 

 

 

 ぼろ、ぼろぼろぼろ──

 

 

 

 白化したサニーゴの身体が砕け、水面に落ちていく。

 手を伸ばし、それを掴もうとしたアルカだったが──砕けた破片は無情にも水へ流れていく。

 

「他愛もない」

「あ、ああ……ああああ……うっ、うぅう……!!」

 

 嗚咽が辺りに響いた。

 助けられなかった。助けられてばっかりだった。

 そんな悔いがアルカの中で渦巻く。

 目の前でポケモンが散った。自分を庇った所為で散った。

 無力感が、無念が彼女に襲い掛かる。

 

「何故涙を流す? お前には……あのサニーゴの記憶も残っていないだろうに」

 

 時空の裂け目が再び開いた。

 今度の狙いはアルカだ。

 

「……無駄死にだったな。死ぬのが少し先延ばしになっただけだ」

「まーみゅーず」

「ッ……!!」

「──大丈夫だ。一瞬で逝かせてやる──”ハイドロポンプ”」

 

 

 

「──ふぃるふぃいいいいーッ!!」

 

 

 

 その時だった。

 マイミュを、そしてリンネを黒い雷が襲う。

 二人は飛び退いたが──その衝撃は凄まじく、吹き飛ばされてしまうのだった。

 

「アルカっ!! 掴まれ!!」

 

 声が聞こえてきた気がした。

 落雷の所為で耳鳴りが起きて、よく聞こえなかったが──伸ばされた手を、アルカは迷わず掴み取った。

 そして引き上げられた先に現れた顔を見て、アルカは安堵、そして困惑で顔をくしゃくしゃにしたのだった。

 

「おにーさん……何で……!!」

「うるせーうるせー……約束を守りに来たんだよ。お前が覚えてるとか覚えてねえとか関係ねえ!!」

「ふぃるふぃーっ!!」

「らっしゃーせっ!!」

 

 黒い電気の鎧を身に纏ったニンフィアが甲高く鳴く。

 ふたりを背に乗せるヘイラッシャも吼える。

 

「俺は──決めたんだ」

 

 

 

 ──じゃあ、ボクも同じですっ。勝手に居なくなったりしたら、許しません。絶対に──許しませんからっ。

 

「もう……お前の傍から居なくならねえよ!!」

 

 

 

 たとえ記憶を失おうと、約束は無くならない。

 それが彼女が確かに刻んだ痕跡なのだ。

 顔をぐしゃぐしゃにしたアルカは、メグルの服を掴み、絞り出すように言った。

 

「ッ……おにーさん……!! ううっ……サニーゴが……!! サニーゴが……あいつらに……!!」

「──ッ!! ああ、分かった。後は──任せろッ!!」

「フィッキュルルルルルィィィーッッッ!!」

 

 ニンフィアが怒りの雄叫びを上げる。黒い稲光が迸り、メグルの左目からも紫電が放たれた。

 

「テメェらは──何人泣かせりゃ気が済むんだ──!! どれだけ傷つけりゃ気が済むんだッ!!」

「ッ……マイミュ!! ”コラプスバブル”!!」

 

 大量の泡が空中に浮かび上がる。

 そして、メグル達を喰らわんとばかりに襲い掛かった。

 だが──稲光が縦横無尽に駆け回ると泡は全て砕かれるのだった。

 

「なッ……!!」

 

 リンネは思わず、さっきイクサが浮いていた地点を見る。そこには誰も居ない。

 

「パモ様ッ!! ”でんこうそうげき”ッ!!」

 

 ざばばばば、と水を切る音が聞こえた。

 マリルリに乗ったイクサが叫んでいた──

 

「まだくたばってなかったのか──ッ!!」

「生憎しぶといんだ!! レモンさんの特訓のおかげでね!!」

「ぱもーぱもぱもっ!!」

「勝利への道は見えたッ!! あいつのバリアを使わせるぞッ!! パモ様ッ!!」

 

 

 

【パーモットの でんこうそうげき!!】

 

 

 

 パーモットが両腕に思いっきり電気を溜め、マイミュに殴りかかる。

 思わず障壁を展開してそれを受け止めるマイミュだったが、超帯電状態で威力が上昇したそれを受け止め切ることは出来ず、威力を相殺するので力を使い果たしてしまう。

 

「ニンフィア──フルチャージだ!! オオワザ”ホノイカヅチ”ッ!!」

「ふぃるふぃいいいいいいーっ!!」

 

 

 

【ニンフィアの ホノイカヅチ!!】

 

 

 

 黒い稲光がニンフィアの全身から放たれる。

 一瞬、サンダースの姿が浮かび上がり、そして消えた。

 稲光は弓矢の如き形へと変わり──先程とは比べ物にならない勢いでマイミュを撃ち貫く。

 激しい落雷の音が響き渡った。

 

「かっは──!?」

「ま、まみゅ……!!」

 

 マイミュは勿論、傍に居たリンネも黒焦げになり──水面へ落ち、そして沈んでいく。

 その指から翠色の石が零れ、流れていった。

 

「スシー!! スシスシ!!」

 

 それをすかさず、ヘイラッシャの口から飛び出したシャリタツが泳いで近付き、キャッチしてみせる。

 そのままUターンしてメグルの元へと持っていくのだった。

 

「シャリタツ……!! お手柄だ!」

「スシー!!」

「そして──」

 

 沈んだまま浮かんでこないリンネの方を見て、メグルは呟く。

 

 

 

「仇は取ったぜ、サニーゴ……!」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

(こ、こんな所で、終わるのか……俺は……!)

 

 

 

 全身が黒焦げになったリンネは──隣に浮かぶマイミュの方を見やる。

 

「まーみゅーず……!!」

 

 不気味に目を赤く輝かせたマイミュが、リンネの眼前に浮かび上がっていた。

 

(あ、ああ、そうか──支配したと思っていたが──支配されていたのは、俺の方──ッ!!)

 

「まーみゅみゅみゅ」

 

(こいつは、俺から魔力をずっと吸い取っていたのか……!!)

 

 水泡がリンネを包み込む。

 先程電気に撃たれたはずのマイミュの傷は、何事も無かったかのように癒えていた。

 

(だが、この際、そんな事はどうだって良い……!! マイミュ……俺を喰らえッ!!)

 

「まーみゅみゅみゅみゅ」

 

(仇討ちだとか、最早、そんな事もどうだって良い──あいつに、あいつに勝てれば……ッ!!)

 

 ケタケタと面白そうに嗤うマイミュ。リンネの身体は泡によって分解されていき、マイミュへと吸収されていった。

 そうしてエネルギーを再び補充したマイミュは膨れ上がっていく。

 先程までとは比べ物にならない程に──大きくなっていく。

 

 

 

「グボル……ボクルググググググガガガガガガガ」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「……サニーゴ」

 

 

 

 流れゆく水面を前に、アルカは呟く。

 自分の記憶が戻ろうという時でも、命を散らしたポケモンの事を想い涙を流す。

 

「……ごめんね……守ってあげられなくて……」

「アルカ……俺がもっと、早く駆け付けてれば……」

 

 それを悔やむ。

 遅れたことを。

 後一歩が届かなかったことを。

 

「……ねえ。おにーさん──石を、ボクに」

「……」

「あの子は、命懸けでボクを守ってくれた……今度は──ボクが全力で命を懸ける番だから」

「ああ。……まだ、終わってねえみたいだからな。アレでくたばると思っちゃいなかったけど──」

 

 水面が歪んでいる。

 水底から凄まじい力を感じられる。

 マイミュはまだ死んでいない。

 アルカに翠色の石を手渡し──メグルは言った。

 

「──アルカ。一緒に戦ってくれないか」

「……!」

 

 石が彼女の手の中で消えていく。

 一度目を瞑った彼女は──力強く頷いた。

 

 

 

「うんっ……!! 約束だからね──メグル!! 生きて一緒に帰ろう!!」

 

 

 

 目を見開いた彼女は固くメグルの手を取って、握り締めた。

 

「……思い出したんだな、アルカ」

「うん──全部、全部覚えてるよ。此処までの事。全部、覚えてるッ!!」

「……積もるは話は後だ。先ずは、あいつを何とかするぞ」

「オーケー……!!」

「ふぃーっ!」

 

 ニンフィアが毛を逆立てて、威嚇する。

 行く先を見守っていたイクサも──凄まじい力を感じとる。

 

「マイミュの奴……まだ本気を出してなかったのか……!! メグルさんッ!! アルカさんッ!! 気を付けて!!」

「ああ、分かってる!!」

「来るよ、メグル──ッ!!」

 

 アルカの細腰を抱き寄せ、メグルは真っ直ぐに水柱から現れた怪異を見据えた。

 咆哮と共にそれは飛び出し、天に高く高く舞い上がっていく。

 

 

 

「ボクルグググガガガガガガアアアアアアーッッッ!!」

 

 

 

 それは現れた途端に辺りの水を吸い上げ、吸収していく。

 文字通り天に登る龍の如し姿だった。

 蛇のように長い首。そして、水球がぶら下がった鹿の如き大角。

 長く曲がった指は、水の球を握り締めていた。

 

 

 

【マイミュ(ドラゴンフォルム) りゅうじんポケモン タイプ:水/ドラゴン】

 

「なんつーデカさだ……一度離れるぞッ!!」

 

 

 

 暴れ狂う龍は、自らが裂け目で呼び出した水を吸収し、更に大きさを増し──空へと昇っていく。




【DETA】

マイミュ(ノーマルフォルム) みずトカゲポケモン タイプ:水/ドラゴン

マイミュ(ドラゴンフォルム) りゅうじんポケモン タイプ:水/ドラゴン

特性:てんいむほう
戦闘中にHPが半分を切ると、ターン終了時にドラゴンフォルムにフォルムチェンジする。

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