やはり魔法科高校の魔王の青春は間違っているストラトス   作:おーり

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魔王の青春は間違っているストラトス、エピローグ
今年最後の投稿…!
これしか間に合わなかった俺を赦してくれ…!
(ちなみに次回作のステマとかではないです)


異能バトルは日常系へのご参加はご遠慮願います

 

 

 空を覆い尽くすは濛々と立ち込める硝煙と海賊らの怒号と悲鳴、絶えず氷の大地を染め逝くのは海兵たちの流した血と汗と涙そして命の灯。

 白ひげ海賊団vs海軍全戦力&王下七武海。

 【海賊王】ゴールド=ロジャーの遺した一つ種、白ひげ海賊団二番隊隊長【火拳のエース】の処刑が執行されようという中、差し込まれた最大のトリックスターはその弟【麦わらのルフィ】――――――――――――では、なかった。

 

 

 「……っ、なんで、此処に来た……っ!」

 

 

 異世界よりの異分子、修学旅行の飛行機が諸共に墜落したその世界において、ヒーローとしての資質を誰よりも発揮した少年は、悲鳴にも似た声を絞り出す。

 少年の名をハヤマ=ハヤトと言い、その彼が率いる【ソウブコウ】という集団らは、それぞれの成長率を以てして海軍の戦力下へと納まっていた。

 その彼らが、皆、一様に困惑の顔を持って、鉄火場へと馳せ参じた『最大の異分子(トリックスター)』へと注目を集める。

 その異分子こそ――。

 

 

 「なんで、今更こんなところへ顔を出したんだ、ヒキタニ……っ!」

 

 

 ハヤマの声に困惑したのは海兵らだ。

 他人より強く、他人をより惹き付けるそのカリスマを持っていた筈の彼が、たった一人の少年の登場で一切の行動を辞めてしまった。

 その顔は悲しみを醸し出しているようにも思えたが、同時に激しい怒りを覚えているようにも見えた。

 その感情の揺れ幅に振り回されて、自身の行動をよりによってこの場面で制御しきれなくなってしまっていたのだ。

 動けば、確実にこの場にそぐわないことを犯してしまうことを誰よりも自覚できるからこそ、ハヤマは何も出来なくなってしまっていた。

 それに気づけず、何故動かないのかと、彼より実力も実績も下の海兵らは判別を付けられない。

 そして、それは海兵だけに留まったことでは無かった。

 

 

 「……生きて、いたのね……」

 「ヒッキー……っ」

 

 

 黒髪の少女は泣きそうな顔で彼の生存を噛み締めると同時に、よりによって此処で再会しなくとも、という想いのままにその行動は止まる。

 隣で彼女の親友として彼女を支えていた、髪色の明るい少女もまた、少年を見上げて言葉を失くした。

 

 

 ――その隣には、見知らぬ少女らが2人も居たのだから。

 

 

 「………………めんどくせぇな。しろ、くろ、適当に蹴散らせ」

 「あいっ」

 「仰せのままにハチ様ぁ」

 

 

 白髪に白い肌の少女が前歯の欠けた笑顔で、黒髪に黒い肌の少女は艶やかな微笑で、それぞれ目の濁った少年へとそれぞれの『愛』を示す。

 指図した少年は、濁った眼で戦場を睥睨しただけで、その場のあらゆるモノへと見切りをつけていたようだった。

 

 

 「あっ、っっはははははははははっはははっははっははっははははははははははっはははははははははははっははははははははははっはははっっっっっ!!!!!!!!!」

 

 

 ――哄笑。

 

 白い少女のそれと同時に、駆けだしたその少女の振り回す手の平で、戦場の兵士が海賊が銃器が鈍器が土塊が氷塊が人間兵器(パシフィスタ)粉微塵になって(・・・・・・・)振り回される。

 走り出した痕には何も、悲鳴も断末魔すらも残らず、血と肉と泥だけが道のように遺された。

 

 

 「あらあら、しろってばはしゃいじゃって、しょうがないわねぇ」

 

 

 おっとりと黒髪に黒い肌の、異国情緒が漂う、例えるならば元の世界のエジプト風と言えばいいのか、そういう美女が少女とは別の方向へと歩を進める。

 それに警戒を露わに、手にしていた銃剣の切っ先を向けようとするのは他ならぬ海兵らだ。

 しかし、そんな剣呑な彼らとは裏腹に、美女は悠然と微笑んだまま歩むことを止めない。

 

 

 「でも仕方ないわよね、ハチ様のご命令が出たんですもの、珍しく私たちへ命令したんですもの、いわば愛ですわよね、それも至上で無上で極上で最上の何物にも何者にもナニモノにも換え難く得難く遮られなく降り注がれて然るべき天上よりもの愛の究極系があの言葉、応えましょう、答えましょう、応えるしかないですわよね答えなくてはいけませんわよね、そうあって当然で必然で絶対で須らくある――――――最っっっっ高の奉仕精神ッッッ!!!」

 

 

 舌なめずりした時には、その場の海兵らの意識は全て刈り取られていた。

 振るわれたのは、――(ちり)

 何の前触れも無く、大地から染み出て前方数十メートルを巨大な旗のように覆い尽くした塵のような『何か』の猛威は、其れだけでは留まらずに巻き込まれた【七武海】の一角・ゲッコー=モリアをも塵へと変える。

 こちらもまた悲鳴も絶叫も断末魔も上げることすら許されず、恐らくは彼女の思うままに彼女の周囲を巡るように、何者をもの命という命を刈り取る様は、まさに『死神』としか呼べようがない。

 

 

 「ひっ、ヒキタニっ! ヤメロっ! 辞めさせろっ!」

 「あぁ?」

 

 

 辛うじて、その暴虐を逃れていたハヤマは、ようやく動く。

 それにつられて海兵らも、そして敵対していた筈の海賊らまでもが、敵意を彼女らへと命じた少年へと向けた。

 しかし、中にはその戦力の強大さに恐れを為し、遁走の意志を潜めたモノも居たりしたが、今はそれはどうでもいい。

 大事なのは、漸く巡り合えたソウブの仲間が、わけのわからない(理不尽に理不尽を煮詰めた)暴力にて全てをひっくり返そうとしている。

 その一節を解消することに、他ならない。

 

 

 「なんでこんなことをするっ!? 彼女たちを止めて話し合うべきだっ! キミだって元の世界に帰りたいんだろ! こんなところでこんな真似をして、元の世界の戻って世間に顔向けできるようなことじゃないだろっ!?」

 

 

 

 「……何言ってんだお前、戦場で人が死ぬのは当たり前だろ」

 

 

 

 蠅でも払うかのような顔つきで、ハヤマを見下しハチマンは言う。

 実に当たり前のことを、さも当然だと云う。

 その一言で、真っ先にそれに気づいた者は何処にもいなかった。

 彼が、ソウブコウの者らとは一切相容れないという事実に。

 

 

 「此処に来たのは、全世界へ一部始終を放送する機会があるから。原作で知ってたからな。お前らがいるのは予測してなかったけど、まあ、戦場に出て自分だけ生き延びようって甘い考えを持ってられるわけはないし、自己責任でなんとかしろよ」

 「キミは……、いや、貴様は……っ!」

 「それ、言い直してなんか意味あんの? 怒りを表したいってポーズだけなら他所でやってくれる?」

 

 

 眼中にない、と言いたげに適当に目をそこらへ向ける。

 言った通りに、映像を送る為の【電伝虫】を探しているのかも知れないが、その挑発は些か過剰に映ったらしい。

 黒髪の少女が、この場面で前へと出る。

 

 

 「待ちなさいヒキガヤ君、私たちに何の説明も無しに、また勝手なことをするつもり? あの時みたいに……」

 「そ、そうだよヒッキー! 修学旅行の時のだって、アタシ納得してないんだからねっ!?」

 

 

 一緒に出た髪色の明るい少女がここぞとばかりに距離を詰めようとするが、――それをスモーカーが遮った。

 

 

 「前に出るなッ! 死にてぇのかッ!」

 

 

 寸前で、眼前を走り逝く塵の猛威。

 彼との距離を近づけさせない為だけに、彼の黒い美女が視線をこちらへと向けていた。

 次許可なく近づいたら殺す貴様を殺さないのはハチ様と多少なりとも縁があるからだ塵屑(雌豚)がと、その目が物語っていたことを、スモーカーは見逃していなかった。

 

 

 「あ、ありがと、ケムリン」

 「そのバカみてぇなあだ名はヤメロっつたろうが……、つーか、なんだ、アレとお前ら、知り合いなのか」

 

 

 振るわれた塵に言葉を喪う総ての者、そして、真っ先に距離を詰めて周囲の誰とも分断されてしまったハヤマが息を呑み、そんな彼へとハチマンは言う。

 

 

 「そんなに言うなら、止めればいいだろ。この世界でそんなナリしているってことは、結構伸し上がっているんだろ? 力づくで止めればいい」

 「……っ、言ったな。後悔するなよ……っ!」

 「ああ、やれるものならな」

 

 

 云うが速いか、(ソル)で瞬間移動の如く踏み込んだハヤマの(コブシ)が、ハチマンの顔へと突き刺さろうとする。

 ――が、

 

 

 「――ッッッ!? た、退避しろハヤマッッッ!!!」

 

 

 遠くより届いたのは、元帥・センゴクの声。

 その瞬間を何者よりも遅く感じていたハヤマが聞いた、次の言葉が届くより早く、彼の攻撃が終わっていた。

 

 

 「【騎士】だッッッ!!!」

 

 

 ――闇のような靄が、ハチマンの身体を隙間なく覆う。

 其れは一切の衝撃を接触を存在を呑み込み(・・・・)、ハヤマをもごくりと沈み込むように受け入れた。

 

 しんと、静まり返る戦場で、黒いナニかの集合体みたいな姿になったハチマンは、身体の中心と思しき場所へ巨大な目のようなモノを顕して、壊れた機械音声のような濁った声で云う。

 

 

 『――知ッテタノカ、せんごくゲンスイ』

 

 

 ハヤマなんて、どうでもいいような口調で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ナニコレ、俺どうなっちゃったの」

 「うむ、【騎士】とは【天使の胎】と呼ばれる存在が人間を『変貌させるシステム』の結果生まれた『人造人間』のことでな。この世界線においてはソレに纏わるモノは【悪魔の実】や【覇気】すらも凌駕する最悪級の代物として海軍には認識されておる。特に師匠の成った【騎士】は向こうの原作においても最大の謎と云うべき存在で、」

 「なげぇよ3行で答えろ馬鹿」

 

 

 あと誰が師匠だ。

 

 唐突にナニが始まったのかと思われた読者のみなさん、ご安心くださいマオガイルですよ。

 見たところONE-●IECEとのクロスモノらしいが、其処に俺?と思しきモノとか口調特徴が見た覚えのある人物を噛ませ犬として採用している辺りには若干の悪意を感じなくも無い。つーか、肖像権の侵害として訴えたら勝てるんじゃね?

 

 

 「ご安心召されよ、此れは吾輩のスタンド能力【グッドクレイジーデイズ(それすらも酷く最良な日々)】による並行世界の観測において発現した【数ある泡】の一つである。実在の人物・出来事・事件においては一切関係御座いませぬっ!」

 「幾ら言い訳しても不快なモノは変わらねぇからな?」

 

 

 何処の総集編だ。なんか良い名前付けようとして失敗してね?

 つうか此処に来て無駄な設定捏造してんじゃねぇよ。

 

 この二次創作で連想するのは恐縮だが、いつかあったあの時の修学旅行は結局形になることは無かった。

 其れも此れも【何処かの莫迦】が遣らかした所為、という形で総武校生には認識されており、それを救助に向かった俺へと彼らの不満の矛先が向くこともまた無かったのだが。

 無かったからといって、結果的に巻き込んでしまった自負を負っていないと言い切るほど非常になり切れないのも人情である。

 そういう拙い意図が、こうして材木座、いや今は確か苗字替わってるんだっけ?の原稿を推敲するこの時間の無駄を発生させている原因に他ならない。

 いいけどね。政務の合間の気分転換にはもってこいだから。

 ある程度は気心が知れているから、こうして『馬鹿な話』を片手間で読み解く食指が向くわけでもあるし。

 

 

 「ていうかお前、もう結婚してるんだしワナビももう卒業しろよ。二次にばっか逃げてないで、いっそ素人小説からでもいいから取り掛かってみたら?」

 「ぐっふぅ……! 相変わらず師匠の言は胸に刺さるのぅ……!」

 

 

 至極真っ当なことを言っただけだが。小説家という目標が真っ当かはさて置き。

 学生時代より言動の変わっていない、すらりとした無駄イケメンがイケボで胸を押さえる仕草をする。

 嫁さんに魔改造されたらしいのだが、痩せるだけで此処まで変貌するというのが凄い。むしろ女子の男子改造力が凄いのかもしれない。

 

 

 

 高校を卒業してから既に10年近くが経過した。

 高2の秋頃に領土の無い独立国家を形成し、以来世界中を回って難民の保護や戦争の抑止、更には経済不和が起こっている国家への救済介入など、見方によっては“良い人”な活動を繰り返していたりする。

 その名も【無頼国家・魔王降臨(BUMP)】。

 因みに命名したのは俺たちでは無く他の国からいつの間にか呼ばれていた名なので、どちらかというと二つ名的な意味合いがあるのかもしれない。

 強いて言うなら、パトロンとなってくれた篠ノ之束博士の援助で製作された移動式要塞・【天駆ける竜の煌めき(クックルカン)】が我が国の本土か。

 何故ネーミングにマヤ神話が由来になっているのかは知らん。束博士の趣味じゃね?

 

 支援国家はそれなりに多く、日本は表立って支援してくることは無いが、裏で人材の都合が繋がっているのも公然の秘密だし、各国も黙認してくれている。

 元々が一部だけ良好な関係を繋げられていると云う事を誰もが知るところの関係性であり、それ以上に驕るような事が在れば何時縁を切られるのかも、暗夜行路と呼べるほどに真っ暗な先行きなのだ。

 それを誰もが把握しているから、いつかあの国がまた何か遣らかすんじゃないかな、と他国はワクワクしながら待っている節もある。

 はっきり言って趣味が悪いが、俺としてはどうなったとしても気に掛ける気はない。

 縁を立てるならば裏で支えるし、必要なくなれば切る。それだけだ。

 

 むしろ一番縁があるのはイタリア・ロシア・中国・ドイツの4か国か。

 他にも支援を表明してくれる国はあるが、身内とそれに近しい方々がそれなりに立っているから、一番の友好国と言っても過言ではないのは以上の四つ。

 おにねーさんに盾無さんに鈴にラウラ、特にラウラは本妻だし、意図することなく繋がっていてくれている軍事国家があるというのは、判り易い武力表明を“こちら”が立てる必要が無いのでとっても助かっています。

 ……問題はギリシャだが、未だにアテナを返せと煩わしい。

 モノじゃねえし国家を立て直すための御旗にしようとしてるの丸判りだし、更にバチカンまで煽っているから未だにテロリスト認定が解けやしねぇ。

 難民支援して紛争地域制圧して貧困国に学校建てたのに未だに五月蠅いのは、あれか、俺の権能が聖書に真っ向から反しているのが原因か。どうしようもなくねぇかなぁ。

 

 

 

 「八幡パパさま、救民信号を受信しました。また中東です」

 「なんであそこは未だに収まらないんだ……、あとパパ云うな」

 

 

 親譲りと思わしき浅黒い肌の幼女がオペレーターごっこをしているが、これは次の学習改革の一環でもあるから問題ない。

 労働基準法違反? 本人ご申請の【お手伝い】の範疇から脱却してなければ大丈夫だっての。

 

 

 「……似てない娘御でおじゃるな」

 「娘じゃねぇっての、先輩からの預かりだ」

 

 

 あの人というかあの人らご夫妻、いい加減に居場所が判明しても良いはずなのに世界中廻っても行方が不明。

 その間妹とか嫁さんとかが猫可愛がるから、本人が俺の長女なんではと錯覚している節がある。

 俺の娘はラウラとのだけだからぁ! まだ一人しか産ませてないからぁ!

 いい加減に見つかれ烏丸夫妻!!

 

 

 「あ、お前このまま一緒に連れてくけど、問題ねぇよな?」

 「えっ、ちょ、我嫁さんに連絡入れてn」

 

 

 一々下ろしていくのも時間が勿体ねぇだろうが。

 中東ならケータイ程度繋がるだろ。

 

 

 「――つうわけで、移動要塞【クックルカン】、発進!」

 

 

 とはいっても、俺の権能と連結して転移するだけなんだけどな。

 問題点は帰宅にこそ時間がかかるという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【各主要キャラのその後】

 

 【比企谷小町】

 総武校へ進学…することなく、家事手伝いとして兄の国政に力を添える。とはいってもやれることと云ったら民の扇動くらいなので、護衛のアテナと共にたまーに下界へ降りて政治が滞り気味の国の国民らを煽って武装蜂起させる。

 篠ノ之束製品のテスターも偶に兼ねており、新型ISなんかを使う姿も見られたりしているので一部地域では【天上の使い】とか呼ばれたりすることもままある。

 お蔭でろくに年を取らない見かけとなってしまい、兄に貞操を捧げようにも妹以上に見られないという苦悩がここ十年続いているが、よそ様の娘さんと実の姪っ子を相手しているのでそろそろ我慢も限界かもしれない。八幡にげてー!あ、逃げる場所がねぇや。

 

 

 【雪ノ下雪乃】

 高校中退後、洗脳された姉に替わって雪ノ下建設の『看板』を任されたが、持ち前のコミュ能力はそのままでは当然社会では通用せずに四苦八苦。それ以前に魔王に対してヤッチマッタナァ!(くーるぽこ感)な学校出身ということもあって信頼性がその筋では無いことが前提となっており、会社も両親の事業も相応に融通が滞る。

 尚、雪ノ下家両親は政略結婚を画策しているようだが、上記に在る前提が周囲の共通認識になっている以上、歓んで受け入れてくれるお相手が見つからないご様子。第二第三の【独神】となるのも時間の問題。

 姉はというと、優先順位が完全に八幡第一に摩り替っておるので家庭内では重要な役より外されるが、備わっている強化外骨格だかなんだかのイメージに騙された盲目な者らの支援はそのまま『数』としては優秀。時勢を動かすのはいつでも数、雪ノ下建設に頼ることなく人を集められる【平成のジャンヌダルク】という異名と共に八幡の力となる。見返りは無いが、本人はとっても幸福です。

 

 

 【由比ヶ浜結衣】

 なんとか普通に卒業後、普通に大学へ進学するが勉学へと集中を掛けられなかった彼女は所謂Fラン大と揶揄されるレベルの大学くらいしか往くところは無かった。場所が悪いとは言わないが、努力の方向性を履き違えている者が多数を占める場所では、良き人間関係を形成できても周囲の意識そのものが下へ下へと傾いて逝く。水は低きに流れるモノ、連日徹夜で遊ぶ日々に合法ギリギリなバイトの斡旋、オトモダチに騙されての変態性イメージビデオへの出演と流れ流れて、ソ●プに落とされる寸前でバイト先の店長に助けられてゴールイン。しかし、そのルート開拓がそもそも件の旦那の手筈だったことも知らぬままに巨乳新妻へとシフトチェンジする。

 最終的に食中毒を起こして件の旦那は意識不明の重体となるのだが、その後の彼女の行方は杳として知れない。顔つきの似たアダルトビデオ女優が居るという風の噂もあるが果たして…。

 

 

 【葉山隼人】

 実際にヤッチマッタナァ!なご本人なのでもう弁解の余地も無い。魔術構成に必要な魔法使いの言う処の演算に当たる部分を魔術協会各位の手によって物理的に削除され、理論構成力を大幅に削り取られた少年は一家揃って千葉より逃げ出した。

 かつての優秀さが見る影も無くなった少年は行った先でも人間関係を引っ掻きまわし、空気を読むことも出来なくなり酷く利己的且つ短絡的な人間として周囲に認識されるようになる。それでいて見た目だけは良いのだから男性からはやっかみの対象となり、女性からは体の良い遊び相手として連れ回される。仕舞いにはヤクザの愛人に気に入られて手を出してしまい、傷害事件を起こして刑務所へ。出所後も同じようなことを繰り返して以下エンドレス。尚、女遊びは止め処なく本人尻こそ軽いが、事件を起こす切欠となる相手は、いつも黒髪で見た目だけは清楚な女性であったという。

 

 

 【三浦優美子】

 高校中退後、持ち前のテニスに対する才能を奮起させて海外へと渡る。その先で出会ったテニヌ使い戸塚彩加と5年ほど付き合ってゴールイン。その後で戸塚が八幡の友人であることをようやく互いに知るが、最早今更だよなと和解する。まあ元々八幡は彼女らに対して何ら思う処も無かったのだが。

 

 

 【海老名姫奈】

 高校卒業後、由比ヶ浜の受験勉強も見ていたのだが結局追い付いてもらうことは無く、別々の大学へと進学する。その後、某同人誌即売会にて某ワナビと出会い、声だけはイケボな彼を劇的に魔改造、その数年後彼らは結婚する。

 本当は丁度いい受けキャラを実際に造ってみようという大学サークル企画での逆ナンパであったのだが、その真実は墓の下まで持ってゆく所存であるという。

 

 

 【材木座何某】

 大学進学後、『インフィニットストラトス』『カンピオーネ』『やはり我輩の青春ラブコメは間違っている』『魔法科高校の俺TUEEEE!』と幾つかの設定を持ち込むモノの、「で、これ何のパクリ?」と出版社直々に突っ込まれて執筆にまで至らない。件の作品群はそのまま大きなバツ印の付いた箱に詰め込まれて、数年後に発掘されたりするらしいがそれはまた別の話。

 逆ナンされて彼女が出来、痩せたらイケメンになったので楽しい大学生活を送りました!みんなもレッツダイエット!が、大学卒業後は就職もせずにだらだらと二次創作に時間をかける。もうコイツは駄目かもわからんね。

 

 

 【平塚静】

 八幡の卒業後、総武校は3年かけて経営不振に見舞われ廃校となる。が、その前に自らの受け持ったクラスの異常を阻止できなかったことを問い詰められ、責任を取らされ退職へ追い込まれる。

 教師であった頃は結局良い相手が見つからなかったが、辞職後両親に勧められお見合いをし、意外にも話の合う相手が見つかってゴールイン。今は農家で大家族の肝っ玉母さんをやっています。

 

 

 【城廻めぐり】

 波乱の世代をなんとかやり切った生徒会長だが、その実は叶えられなかった部分の方がずっと多い。悔いこそ残る最終学年であったが、得られるモノも多かった。普通の女子大生後に優しい旦那様と結婚。時に高校時代の心強かった中退生と街中でばったり会った時にはお茶に誘い談笑する。そういう平和な日々を送る、永久のほほん機関。実は件の中退生に仄かに憧れに似た恋心を抱いていたことは、いつまでも秘密な過去なのである。

 …実は八幡が日本に相応の支持を示しているのは彼女が平和に生きているからで、このままのほほんと平和な人生を送ってくれることを保障されれば、この国を見限ることも無い。そう云われた政府は彼女を陰ながら全力で警護しています。理由?こういう平和の象徴が一人くらいいても良いじゃないの。

 

 

 【一色いろは】

 先輩方に一番振り回されたの私ですよね?はっそうやって規格外な自分アピールですかちょっとくらっときましたけど漫画キャラみたいなカッコよさに憧れる少女時代なんてとうに過ぎてるんですむしろ私だけに優しい特別扱いをする先輩だってことをアピールしてから出直してきてくださいごめんなさい。とかなんとか、そんなワンブレスが平常運転の少女だが、主要メンバー中退後、ポンコツしか居なくなった生徒会をしっかりと支えたのも彼女。学校自体の評判は低迷するも、それでも2年ほど連続して生徒会長を務めるに至った何気にハイスペックな清涼飲料水後輩系生徒会長。それ結局どんなカテゴリだ、と幾度となくツッコミを入れた彼女に怖い者などもう居ない。

 卒業後は裏武道殺陣なるプロレス興行団体のマネージャーを務め、其処のメインを張った石島土門と現在交際中。

 

 

 【川崎沙希】

 規格外な妹と義妹につき合わされてそこそこに非日常な毎日を送る弟の行く末を温かく見守る。高2のクリスマス前くらいに最後の王等と名乗る者が突っかかって来たらしいが義妹の手に依り【ぴぴる】で【ぴるぴる】かつ【ぴぴるぴ】な目に遭わせられて精神的に再起不能。面倒を見ている内にいつの間にか家族が増えたよ!やったねサキサキ!

 実妹の方は総武とは違う近隣の高校へ進学するも、その無駄ハイスペックな天使キャラが天元突破してそろそろ制圧完了の秒読み状態。何と戦っているのこの家族。

 

 

 【司波マドカ】

 スクールアイドルなるもので一世を風靡した後、ファンに急かされてやってみた“にっこにっこにー!”という科白とポーズで本格的アイドルデビューする。歌って踊れて戦える妹系アイドルとして知名度はもう日本に知らぬモノ無しなレベル。世界進出も最早秒読み。

 

 

 【更識簪】

 特に目標も無いので引き籠っていたところ幼馴染のメイドといつの間にか同性婚していたことを教えられる。金のある実家の脛をいつまでも齧っているわけにもいかず、夫役として働きに出る。とりあえずISの開発に従事するのが目下の標。

 

 

 【シャルロット・デュノア】

 ある日ふらりと行方が知れなくなり、数年後、フランスより見知らぬオッサンに肩を抱かれてダブルピースで虚ろな笑顔の妊婦写真が送られてくる。結婚しました、という一文まで備わっているのを見て、元同僚はそっと手紙を閉じたとか。幸せそうだし問題無いよね。

 

 

 【織斑千冬】

 天然巨乳の後輩を筆頭に元イギリス貴族の後輩同僚も寿退社したのに、未だに売れ残りのブリュンヒルデ。「結婚したい」と日々切に願うも、お眼鏡に適う男性が存在するとでも…?

 司波マドカの在学中にライバルキャラとしてハードにダンスったのがきっと彼女のピーク。せめて家事万能な実弟がいてくれたらこんなことには…っ!

 

 

 【エリカ・ブランデッリ】

 新国家樹立後、八幡の右腕として魔術師代表として国民の指導に尽力する。自身らの支持を表明する者は総て国民、という理念の基に世界各国へ散らばる【自国民】の生活を援助する魔王への情報整理の窓口でもある。

 表向きは愛人として振る舞うが、其処に食らいついて来た八幡へ害を為そうという者を釣る為の豪華な釣り針役という事情。実際の処どうなのかは、本人らのみの秘密という奴で…。

 

 

 【司波深雪】

 上記のエリカと同じく、八幡の片腕として魔法師代表として国政を取り締まる手伝いをする。また高水準の就学権利を全国民へと備えるための各国への政令発布を担っている。

 以下同文。

 

 

 【鳳鈴】

 酢豚。

 

 

 【烏丸五十良】

 珍例魔法師として国家のモルモットとしての先行きを受け入れるも、その解析率の遅延さと油断の有り様に呆れ返り技術屋学者政治屋を煽りに煽って逃亡開始。デスゲームっぽい鬼ごっこを自ら始めた後はのらりくらりと襲い来る魔法師らを撃退する性能を見せつけて行方も眩ませられる。

 高校時代唯一と言って良いほど勝つことが出来た某合法ロリータ兼トランジスタグラマー先輩へと白羽の矢が立つも、件の先輩が追った先にて共に消息不明。八年後、何故か某魔王の元へ『結婚しました』という手紙を持った少女がやってくる。七草(さえぐさ)イオラ(五百良)と名乗った少女に件の魔王が先ず思ったことは、なんというDQN(ドラ●エネーム)…! だったとか。

 

 

 【ラウラ・ボーデウィッヒ】

 夜の性生活?上でも下でもどんとこいだ!

 

 

 





くぅ~疲れましたwこれにて完結です!
実はネタスレから代行の話を持ち掛けられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、登場キャラたちのみんなへのメッセジをどぞ


相模南「みんな、見てくれてありがとう! ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

千葉エリカ「いやーありがと! 私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

万理谷祐理「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

西條レオンハルト「見てくれてありがとな! 正直、作中で言った俺の気持ちは本当だぜ!」

篠ノ之箒「・・・ありがと」ファサ

では、

南 エリカ 祐理 レオ 箒 森崎「皆さんありがとうございました!」





南 エリカ 祐理 レオ 箒「ってなんで森崎が!? 改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり










八幡「…誰だコイツら」

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