魔法科高校の劣等生に転生してしまった男の物語 作:ラルド1572684
皆様お疲れ様です!
九校戦編開始しました!!!
最初なので気合い入れたら、なんかいつもよりちょっと長文になりましたけど見ていただけると嬉しいです。
九校戦編Ⅰ
拝啓 女神様
お久しぶりでございます。
春が終わりそろそろ夏の季節になりました♪
私は元気です。
しかし、私事ですが、一つ悩みができました。
少し前から帰宅中や家で過ごしている時によく視線を感じます。
これが所謂、ストーカというものなのでしょうか?
次回お手紙を書くまでにはこの問題を解決し、気分が晴れやかな状態で手紙を書きたいと思います。
これからも私の事を見守って下さい。
黒岩悠仁
俺は女神様の神像に手紙とお供え物を置いていつものお祈りをした。
すると手紙とお供え物は目の前から消えてしまった。
おそらく女神様の所に行ったのであろう。
普通はありえない光景なのだが、俺にとってはもう慣れた光景である。
俺は女神様のお祈りが終わるといつもの日課を行う為、外に出る。
そうして今日も一日が始まる。
九校戦…
皆は知っているのだろうか。
簡単に言えば、九つある魔法科高校の生徒達が己の学校の名誉の為に競う体育祭みたいなものである。
この大会で活躍出来れば魔法師の将来は約束されるとも言われる程、重要な大会だ。
「ーー誰に何の説明をしてるの悠仁くん?」
「おっと、つい心の中の声が外に漏れていたか…失敬、鋼くん」
「別にいいけど…」
俺は今、マジック・アーツ部の部室に来ている。
何故かって?
部活動をする為だ…
この部活に入部する為に紆余曲折があったが何とか入部を認めてもらえたのだ。
今は体を動かす前に準備体操をしている。
一緒にいるのは
同じ一年生で
体質的な問題で遠距離魔法を使えないが、近接魔法戦闘では無類の強さを発揮する生徒だ。
『
「そういえば、この前の期末テスト、手応えあった?」
俺は鋼くんに問いかける。
「そこそこ出来た自信があるよ。悠仁くんは?」
「魔法理論は8割ぐらいは出来たよ。実技は…加重系統と収束系統の魔法以外はボロボロ…」
「アハハ…」
俺の結果を聞いて鋼くんは苦笑いをしていた。
「悠仁、鋼、ここにいたのか。そろそろ部活始まるぞ?」
ちょうどいいタイミングで二年の先輩である
先輩は風紀委員でもお世話になっているし、この部活に入部するきっかけをくれた人でもある。
ちなみに“碧先輩”って呼ぶと滅茶苦茶キレるから間違っても名前で呼んではいけない…
「分かりました。行こう!悠仁くん。今日こそは一本とらせてもらうよ」
「鋼くん、世の中はそんな甘くないんだよ…俺から一本とるなんて半年早い!!」
「妙に具体的な数字なんだな…」
俺と鋼くんのやりとりに沢木先輩が呆れながらツッコミをする。
そんなこんなで今日も一日が過ぎて行った。
数日後…
期末テストの結果が発表された。
魔法科高校の期末テストは魔法理論の記述テストと魔法の実技テストにより行われる。
魔法理論は、必修である“基礎魔法学”と“魔法工学”、選択科目の”魔法幾何学“・”魔法言語学“・”魔法薬学“・”魔法構造学“の内から二科目、”魔法史学“・”魔法系統学“の内から一科目の合計五科目の点数で順位が決められる。
魔法実技は”処理能力“(魔法式の構築速度)を見るもの、“キャパシティ”(魔法式の規模の大きさ・魔法発動範囲)を見るもの、“干渉力”(
成績優秀者は、学内ネットで公表される。
結果はこうだ。
総合
一位 一年A組 司波 深雪
二位 一年A組 光井 ほのか
三位 一年A組 北山 雫
四位 一年B組 十三束 鋼
である。
この結果に教師達は困っていた。
クラス分けは入試の結果を見て能力が均等になるようA〜Dまで組を振り分けたのにA組の独走状態である。
これはA組と他の組とで明確な格差が出ている証拠だ。
四位にようやくB組の十三束鋼の名前が出て来ている。
ただ、それ以上に問題になっているのは魔法理論の方である。
魔法理論
一位 一年E組 司波 達也
二位 一年A組 司波 深雪
同率 一年E組 黒岩 悠仁
四位 一年E組 吉田 幹比古
である。
一科生と二科生の区分けには実技の成績が大きな比重を占めているが、普通は実技ができなければ理論も十分に理解できない。
感覚的に分からなければ、理解が難しい概念も存在するからだ。
それなのに、トップの所に二科生が三人もいるのだ。
この結果のせいで悠仁は生徒指導室に呼び出されるハメになった。
「失礼しました」
学校からの呼び出し(尋問)を終えた俺は生徒指導室から外に出た。
ようやく解放されると先に呼び出し(尋問)をされていた達也や俺を心配したクラスメイトのエリカ、レオ、美月がいた。
だが、達也が尋問されていたのに深雪がこの場にいなかった。
聞けば、生徒会の用事でこの場に来れなかったらしい…
代わりというわけではないが、ほのかや雫がこの場に来ていた。
俺の顔を見るとエリカが声をかける。
「だいぶ不機嫌そうね…達也くんからも聞いたけど、期末テストの件でしょ?何て言われたの?」
話の大筋は達也から聞いているらしい…
俺は一度、ため息を吐いてからエリカの質問に答える。
「ハァー、理論の点についてカンニングを疑われたのと実技で手抜きしていたんじゃないかと疑われた…」
「達也くん以上に酷い内容ね…」
「逆に達也はどんな内容だったんだ?」
俺の方が尋問内容が酷かったらしい…
何故だ?
内容が気になったので達也に聞いた。
「俺は実技だけだ…」
「そういう事ね…」
「そういう事ってどういう事?」
俺は達也の言葉に納得していたが、俺以外はそうでもないらしい…
雫が俺にどういう事か訊ねてきた。
「俺は、入試は理論の方は上位20名の中には入っていたけど、今回の点数までは無かったらしい…急にテストの点数が上がったから理論の方はカンニングしたんじゃないかと疑われた」
「そうなんだ…深雪と一緒で二位だもんね。でもどうやってそんな点数まで取れるようになったの?」
「そうだなぁ…俺も気になるぜ。言っちゃあ悪いが、悠仁は俺と同じで勉強は苦手だと思っていたぞ?」
雫の質問にレオも便乗した。
純粋に俺の勉強方法が気になるらしい。
「『どうやって』って言われても教科書を見て覚えただけだが…入試前のほぼ独学状態と違って、教科書の内容をきっちりと頭の中に叩き込んだからなぁ…」
「それって先生達に信用してもらえたんですか?」
俺の質問の回答に美月がそう聞いてきた。
「いや、全然認めてくれなかったよ?だからこんな長くなっちゃったし…証拠不十分だから釈放されたようなもんだよ」
皆、俺の事を疑ってはいないかとは思うが、俺がテストの点を上げた秘訣を聞きたいらしい…
俺はみんなにある特技を見せる。
「誰か本とかあるか?」
「あるけど…」
「借りてもいい?後、中身も見るけど…」
「ん…いいよ」
雫が本を持っていたのでそれを借りる。
皆が困惑する中、俺は本の中身をパラパラと見た。
内容は推理小説のようだ…
雫に本を返すと…
「雫。適当なページを言ってみて。一言一句間違えずに答えるから」
「じゃあ、84ページの最初から…」
「OK!◯◯◯◯…」
俺はそのページの内容を本を見ずに一言一句間違えずに答えた。
俺のこの特技にみんな、驚いている。
同じような事を二、三回繰り返すと俺は皆に説明する。
「こんな感じで教科書の内容を全て覚えた」
「それって“瞬間記憶能力”っていうものですか?」
「そうだよ」
美月が聞いてきたのでそう答える。
俺はレオに少し皮肉めいた感じで話す。
「レオ、残念だったな…俺が勉強が苦手じゃなくて〜」
「いや…馬鹿にしたわけじゃないぜ?ただ…イメージがなぁ…」
その言葉に俺以外の全員が頷く…
「ちょっと待て!…え?みんな、俺って頭悪いイメージだったの?嘘だろ?」
俺の言葉に達也が反応した。
「そうだな…普段の言動からして悠仁が頭脳明晰なイメージはない!」
「嘘だろ?」
「自業自得よ…」
エリカがそう返した。
一応、みんなには身の潔白を証明できた。
ついでにみんなが俺の事どう思っていたかが確認できた。
ちなみになんだが、実技の方の尋問の時、教師に…
「実技テストで手を抜くメリットって何なんですか?そんな事聞くなんて馬鹿なんですか?」
と言ってしまい、一科生、二科生の差別意識が高い教師と一悶着あった事は言わないでおこう…
その後は、九校戦の話になった。
雫の九校戦オタクみたいな一面が見れて面白かった。
俺は九校戦で出場するであろう雫、ほのかを応援する。
「雫、ほのか。頑張れ!必ず現地まで行って応援するよ!!」
「ん…任せて!」
「が、頑張ります…」
俺の言葉に雫は嬉しそうに、ほのかは照れたような感じでそう答えた。
学校が終わった後、俺は一度家に帰り制服から私服に着替えると八雲さんの所に向かった。
九重寺に着く前に遥さんに会った。
話をすると遥さんも八雲さんに用事があったようなので一緒に九重寺まで向かった。
そういえば、遥さんについて説明していなかったので軽く説明しよう!
八雲さんとの関係は八雲さんに教えを受けている弟子みたいな関係だ。
その他にも秘密があるが…まぁ後で話すとしよう。
そんなこんなで寺に到着したが先約がいるようだ。
俺は魔力探知を行うと俺の知っている魔力の持ち主の反応が合った。
達也と深雪である。
俺は遥さんにある提案をする。
「遥さん、中に達也と深雪がいるようです。魔法で隠れて近づいて、あいつらを驚かしてやりましょう!!」
「いいわね!あの二人に見つかったらジュース一本奢りね!」
「分かりました!」
そういうと遥さんは魔法を発動する。
すると遥さんは目の前から消えた。
いや…目に魔力を通すと遥さんの姿は普通に見えるから
俺も負けていられない。
まずは、自分の気配を極限まで薄くする。
自分を無にするイメージだ。
次に“隠密魔法”を発動する。
この魔法は自身に無意識に出ている魔力を意識的に体の中に押し込め、周りに漂っている魔力を自身の体に纏う。
そうする事で限りなく周りの風景に同化することができる魔法だ。
以前、八雲さんと手合わせしている時に使ってきた“纏衣の逃げ水”という幻術を参考にしている。
周りの
俺は達也達の所に忍び足で近づいて行った。
「誰だ!」
突如、達也が警戒心MAXで声を出した。
少なからず殺気も感じる…
だが、俺の事はバレていないらしい…
だって俺の方向いていないんだもん。
すると隠れていた遥さんが急に現れた。
よし!遥さん脱落!!
俺は遥さんと達也達が話している間もこっそりと近づく。
すると八雲さんの声がはっきりと聞こえてきた。
「達也くんは
「なるほど……勉強になりました」
「達也くんも少しその眼に頼りすぎだよ。もう少し直感や気配察知を磨かないとダメだね」
「師匠…どういう事でしょうか?」
八雲さんの突然の指摘に達也がどういう事かと聞き返す。
その答えは俺がするとしよう。
「つまりこういう事だよ達也……ですよね?八雲さん」
そう言うと俺は達也の隣で“隠密”の魔法を解除する。
急に現れた俺に達也はその場からすぐに離れる。
深雪を守る立ち位置に移動して俺を警戒する。
「待って!達也!俺だよ」
「…悠仁か、驚かせるな」
「ごめんごめん(笑)、それより八雲さん、いつ気づいたんですか?」
「少し前だよ。近づいてくるまで僕も気づけなかったよ……それよりも今の魔法…」
「前、八雲さんと手合わせした時に使われた幻術をベースに作ってみました!どうですかこの魔法!!中々高い完成度に仕上げる事ができたと思うんですけど」
「…君は君で恐ろしいね…数回しか見せていないはずなんだけど。術としては良かったよ?ただ気配の断ち方は少し甘かったかな」
「そっか…まだ甘かったかー」
俺と八雲さんが話し終わると達也が話しかけてきた。
「悠仁、今の魔法は…」
「ひ・み・つ♪」
「(イラッ!)……そうか、魔法の詮索はマナー違反だったな、すまない。それは置いておいて、何しに来たんだ?」
「八雲さんに相談事。大した事じゃないけどね。達也は…深雪の付き添いかな?」
「そうだ。よく分かったな」
「深雪を見れば、なんとなくね〜多分だけど九校戦関連かな?八雲さんの所で練習になると……“ミラージ・バット”?」
深雪はいつも見ている制服姿ではなく、黒色のライダースーツを着ている。
達也は汗一つかいて無いくせに深雪の方はかなりの汗をかいていた為、俺はそう判断した。
「正解です。悠仁さん、よく分かりましたね?」
「それほどでも〜深雪なら確実に九校戦メンバーだろうし、八雲さんの所で練習ってなると一つしかないよ。それよりも九校戦頑張ってね!応援してるよ!」
「ありがとうございます、悠仁さん」
「それよりも深雪。九校戦メンバーって全員決まったの?」
「実はまだらしいです。二、三年生の競技メンバーは決まっているのですけど、一年生メンバーとエンジニアが決まってないらしいです…」
ちなみに深雪の言う“エンジニア”とは競技用CADに魔法式を書き込んだり選手の
「へぇ〜そうなんだ。ななみん先輩達も大変だねー」
「…他人事ですね?」
「だって他人事だもん」
これが俺の素直な気持ちだ。
深雪と雑談していると八雲さんが俺達に話しかける。
「深雪くん、そろそろ休憩終わり。続きをやろうか…悠仁くんは今日は申し訳ないね…用事とやらはまた今度でもいいかな?」
「いいですよ、また今度で…このまま帰るのもアレだし深雪の練習、見学させてもらおうかな?」
「分かりました、ぜひご覧下さい!」
深雪がそう応えてくれたので俺は達也の横まで退避する。
最後に…
「遥さん。約束通りジュース1本買ってきてね!スポドリならなんでもいいです」
「ハイハイ、分かりました。約束だものね…」
遥さんはスポドリを買いに行った。
深雪の“ミラージ・バット”の練習は終わった。
俺は練習終わりの深雪に話しかける。
「深雪お疲れ様!ホイッ」
「わっ!?…悠仁さんありがとうございます」
「何投げたんだ?」
「さっき遥さんに買ってきてもらったスポドリ。達也もダメだよ、深雪の練習に付き合うなら用意しておかないと…」
「そうだな…スマンな悠仁」
「どういたしまして。それよりも達也、遥さんの事は聞いたの?」
「そういえば、まだだったな…誰かさんのせいで後回しになってしまった」
そんな事を言いながら達也は俺の方を見る。
…俺の事を遠回しに責めてきたので反撃しようと思う。
深雪に近づいてわざとらしく密談をする。
達也には一応聞こえるぐらい声でだが。
「深雪、聞いたか。達也が深雪のせいだって言ってるぞ」
この密談に深雪もノってくれた。
意外とノリがいいな、この娘…
「悠仁さん!お兄様きっと怒ってますよね…どうすればいいでしょうか!」
「深雪、こう言えばいいんだ!『許して!お兄ちゃん♡』こう言えば達也はかなr…」
「二人共いい加減にしろ!適当な事言わないでくれ…」
「「えー」」
「悠仁はともかく深雪までそんな事言わないでくれ…それはともかく師匠!小野先生の正体を教えて頂きたいのですが…」
達也が強引に話の流れを変えやがった。
でも、深雪は意外とノリがいい娘だと判明したのはデカい!
次は深雪と一緒にもっと達也をからかってやる!
俺はそう決意した。
「フム…遥クン構わないかな?」
「ダメだと言ってもどうせ話しちゃうんでしょう?」
「OKという事だね。本人の了承が取れたということで……遥クンは公安の捜査官だよ」
この八雲さんの言葉に誰も驚かなかった。
俺?俺は勿論知っていたよ。遥さんの“隠形”の訓練を手伝ったの俺だもん。
後、千葉家の情報網もあるし…
「んっ?あまり驚いてないね」
八雲さんは遥さんの正体に誰も驚いていなくて面白く無さそうだ…
「俺にも少しは自前の情報網がありますから…」
「情報網というと彼か。いいのかねぇ……彼の立場上一高校生に情報を漏らしたなんてバレたらただじゃ済まないだろうに…」
そんな事を八雲さんと達也で話していた。
達也は自分の正体を隠すつもりはないんだろうか?
俺がすぐそこにいるのにそんな情報をベラベラ話してしまって…
少し達也の事が心配になってしまった。
その後は達也と遥さんは協力関係となった。
様々な思惑を秘めて、二人は握手をかわしていた
お気に入り1000件突破!
ユニークアクセス80000突破!
ありがとうございます♪
誤字脱字報告や評価(高評価)もありがとうございます♪
これからもよろしくお願いします!!
もし悠仁が九校戦の競技に出場するなら
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やっぱりなし…
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スピード・シューティング
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クラウド・ボール
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バトル・ボード
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アイス・ピラーズ・ブレイク
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モノリス・コード