魔法科高校の劣等生に転生してしまった男の物語 作:ラルド1572684
「ーー考え直してください!!」
「ーー二科生なんか役に立ちません!!」
「会長達はどうして二科生なんかを……」
名前もよく分からない先輩達は俺と達也の事を睨みつけながら、ななみん先輩達に抗議している。
現在、俺と達也は“九校戦選定会議”に出席している。
議題の内容は“黒岩悠仁の選手加入について”と“司波達也のエンジニアメンバーの加入について”だ。
それで既にメンバーの内定を貰っている先輩方からありがたい批判の言葉を頂いている状態だ。
だが、先輩達も三大巨頭のななみん先輩、摩利さん、十文字先輩には表立って反対する事が出来ず、消極的かつただの感情論による反対のせいか、会議が長引いてしまっている。
早く帰って、夕飯の準備したいな〜
マジで、早く終わらないかな?
俺はそう思っていると十文字先輩が話をまとめる。
「要するに、お前達はそこの二人の実力が信用出来ないと言っていると理解した。ならこの場で実際に確かめてみるのが一番だろう」
そう言ってこの場を収める十文字先輩であった。
テストは先に達也の方からやるらしい。
達也の調整技術を見る為、俺達は実験棟にいる。
調整相手は桐原先輩だ。
俺は達也の調整を見る為、動き始めようとすると、ある先輩から声をかけられた。
「悠仁くん、久しぶりだね」
「
声をかけてきたのは
啓さんは一つ上の先輩で二年生の中で魔法理論の成績がトップの秀才だ。
九校戦でもエンジニアメンバーとして内定が決まっている人だ。
この人の家系である五十里家が千葉家と仲が良く、そのつながりで知り合った。
CADの基礎を教えてもらったり、CADの中古品を頂いたりと大変お世話になった先輩だ。
「本当にね!一年ぶりぐらいかしら?」
「あ!
「……わたしには相変わらずよね、悠仁?」
「それほどでも〜」
「褒めてないわよ!」
「まあまあ、花音?それぐらいに…」
話に乱入してきた女子生徒は
五十里先輩の婚約者である。
久々の再会をしている内に達也のテストが始まろうとしていた。
テストの内容は桐原先輩の今使っているCADの設定をそのまま競技用のCADにコピーして即時、魔法を使える状態にする。
ただし魔法の起動式には手を加えないという内容である。
そのテスト内容を聞いて達也が…
「スペックの違うCADの設定をコピーするのはあまりオススメできないのですが……仕方ありません。安全第一でいきましょう」
そして、達也の調整作業が始まった。
俺は啓先輩に話しかける。
「ななみん先輩も無茶苦茶言いますよね〜啓さんはどう思います?」
「難しいね、僕にも出来なくはないけど……完璧に設定できる自信はないね…」
「啓でも難しいって……何がそんなに難しいの?」
この課題は実を言うと結構難しいのだ。
少し分かりやすくパソコンを例にして話すのだが、
ななみん先輩は
ただし、アプリの設定は弄ってはいけない。
みたいな課題になる。
無論、自動変換である程度は
その不具合を見つけ、
この課題で必要な能力はCADのソフトウェアにアクセスできる知識や技術。
魔法師の
調整時やCAD設定時の仕事の確実性や安全性が求められる。
こんな感じの話を花音さんに伝えた。
「へ〜」
…この人、絶対に理解していないな?
まぁ、いいけど…
しかし、ななみん先輩はこんな課題出すなんて鬼畜だよな〜
そんなこと思いつつも達也の調整は進んでいく。
桐原先輩の
通常ならば競技用のCADをセットして、調整機による自動調整をした後、最後に微調整を行う流れなのだが…
達也はCADをセットしていない。
調整機のディスプレイをよく見ると無数の文字列が並ぶ。
数十秒後、達也は調整機に競技用のCADをセットし、猛然とキーボードを叩き始める。
達也のこの行動に俺は…
「完全マニュアル式の調整…アイツ、マジで凄いな……」
「そうだね。司波くんの今の行動に何人ぐらい理解できているのだろうね…」
啓先輩も俺の言葉に同意する。
達也は今、CAD設定を桐原先輩用に一から作っているのだ。
この方法ならば競技用CADのスペックをフルに使う事が可能だ。
ついでに自動調整で発生する不具合なども無くなる。
達也はエンジニアメンバー確定だな!
達也の技量を見て俺はそう思った。
桐原先輩が魔法を発動する。
達也の調整したCADは、桐原先輩愛用のCADと
「桐原、感触はどうだ」
「問題ありませんね。自分の物と比べても、全く違和感ありません」
魔法はスムーズに発動する事が確認できた。
だが、達也の高度な調整に対して文句を言う人が現れる。
「……それなりに技術はあるようですが、当校の代表するレベルには見えません」
「仕上がり時間も、平凡なタイムだ。あまり良い手際とは思えない」
「やり方が変則的すぎるね。それなりに意味はあるのでしょうが…」
「わたしは司波くんのチーム入りに強く賛成します!!」
批判的な意見の中、達也のチーム入りに強く賛成したのはあーちゃん先輩だった。
あーちゃん先輩はそのまま意見を言う。
「司波くんが今、わたし達の目の前で見せてくれた技術は、高校生レベルでは考えられない程、高度な技術です。オートアジャストを使わずに全てマニュアルで調整するなんて、少なくてもわたしには真似できません!」
「……それは確かに高度な技術かもしれないけど、出来上がりが平凡だったらあまり意味がないんじゃあ…?」
「見掛けは平凡ですけど、中身は違います!あれだけ大きく安全マージンを取りながら、効率を低下させない事は凄い事なんです!!」
「中条さん、落ち着いて…不必要に大きな安全マージンを取るより、その分を効率アップに向ける方が適切だと僕は思うけど?」
「それは……きっと、いきなりだったから…」
あーちゃん先輩が狼狽えてしまった。
反論できる言葉がないのだろう…
するとはんぞー先輩が発言する。
「桐原個人が所有しているCADは、競技用の物よりハイスペックな機種です。スペックの違いにも拘らず、使用者に違いを感じさせなかった技術は高く評価されるべきだと思います」
はんぞー先輩が助け船を出している。
……意外だ。
「会長、私は司波のエンジニア入りを支持します」
「はんぞーくん?」
はんぞー先輩の言葉に意外そうな顔を隠しきれていないななみん先輩。
はんぞー先輩はそんな、ななみん先輩に構わず、堂々と発言する。
「九校戦は、当校の威信を掛けた大会です。肩書きに拘らず、能力的にベストなメンバーを選ぶべきです。エンジニアの仕事は選手が戦いやすいようにサポートする事です。桐原に『全く違和感がない』と言わせた技術は、中条の言う通り非常にレベルが高いものと判断せざるを得ない。候補者を挙げるのにも苦労するほどエンジニアが不足している現状では、一年生とか、前例がないとか、そんな事こだわっている場合ではありません」
所々、棘が垣間見えているが、はんぞー先輩の発言はこの場の雰囲気を変えるのには十分なインパクトとなった。
「服部の指摘はもっともなものだと俺も思う。司波は、我が校の代表メンバーに相応しい技量を示した。俺も、司波のチーム入りを支持する」
反対派が沈黙する中、十文字先輩のこの発言で大勢は決した。
達也はエンジニアメンバー入りを果たすのであった。
…悠仁くんの出場競技を発表するつもりでしたけど、長くなりそうなので次回にしました!
それとは別にもうすぐ、ホグワーツ・レガシーが発売!!
この世界とは違う魔法の世界のゲーム…今から楽しみです♪
悠仁「分かっていると思うが来週も話を投稿しろよ?」
作者「………善処する」
悠仁「おい!!」
もし悠仁が九校戦の競技に出場するなら
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やっぱりなし…
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スピード・シューティング
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クラウド・ボール
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バトル・ボード
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アイス・ピラーズ・ブレイク
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モノリス・コード