魔法科高校の劣等生に転生してしまった男の物語   作:ラルド1572684

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お久しぶりです♪
作者でーす。

最近出張ばかりで更新できてませんでしたー。
仕事忙しい…。

また少しずつ更新できればと思います。
では、どうぞ!



九校戦編Ⅶ

 

九校戦、前日の夜。

俺はある作戦を遂行する為を夜の散歩をしている。

皆は覚えているだろうか?

女神様に送った手紙の内容を…

 

ーーーしかし、私事ですが、一つ悩みができました。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

これが所謂、ストーカーというものなのでしょうか?ーーー

 

俺の独自の調査の結果、ストーカーではなかった。

女の子のストーカーだったらちょっと嬉しかったけど…。残念だ。

俺の事を探る為に監視しているらしい。

何らかの組織と繋がりがあるか疑っているのだろう…。

俺は一般人なんだがな…。

何故、そんな事になっているかというと、おそらくだが、ブランシュの件で暴れ回ってしまった為だろう。

 

今も家に帰るとそれなりの数の監視を受けている。

監視の目にいい加減うんざりしている。

これはプライバシーの侵害というやつだ!

しかし、今いる九校戦の会場は軍の施設である。

家で感じていた監視の目がここでは無くなっている。

この隙に監視していた一団体を脅して、他の監視の目をどうにかしてもらおう!

これが俺の作戦『黒岩悠仁、プライバシー保護作戦』である。

 

今は夜の散歩と言っておきながら自作した形代をバレない感じでそこら中に貼り付けている。

形代は既に呪っている。

これにより形代が貼られている場所の会話を盗み聞きできるし、貼られている場所の周囲の状況が分かるようになっている。

 

他にも主人公である達也も改めて呪っている為、達也の場所、会話などは分かるようになっている。

あくまで魔力消費中はだが…

だが、日頃の修練の結果、呪い(弱)を発動してる間の魔力消費量と魔力回復量ががトントンぐらいになっている為、一日中、呪い(弱)が発動できる。

 

「よし…こんなところかな?ん?」

 

施設全体に形代を貼り終わったぐらいで、気になる魔力反応を確認。

後、悪意が見える。

ついでに近くに幹比古らしき魔力反応がある。

 

幹比古、大丈夫かな?

助けに行こう!

 

俺は悪意の発生源に向かった。

 


 

悪意の発生源に向かうと達也が不審者の武器を無力化し、

幹比古が敵を無力化した所だ。

 

「誰だ!」

 

「俺だ、幹比古。ついでに悠仁、お前も隠れてないで出て来い」

 

「隠れたつもりはないぞ?今着いたばかりだ」

 

俺と達也が出てきて呆然とする幹比古を他所に不審者の状態を確認する。

 

「死んではいない。いい腕だな」

 

「だな」

 

「えっ?」

 

「ブラインドポジションから、複数を標的に対して正確な遠隔攻撃。捕獲を目的とした攻撃で、相手に致命傷を与える事なく、一撃で無力化。ベストの戦果だな」

 

「だな」

 

「でも…僕の魔法は、本来ならば間に合ってなかった。達也の援護が無かったら僕は撃たれてた」

 

「それもそうだな」

 

俺は相槌しかしてない。

というか話に入れない。

 

自嘲している幹比古に達也は…

 

「アホか」

 

「……えっ?」

 

「はっ!?」

 

罵倒だった。

達也はそのままたたみかける。

 

「援護が無かったら、というのは仮定に過ぎない。お前の魔法によって賊の捕獲に成功した。これが唯一の事実だ」

 

「それは…まぁ、そうなんだけど」

 

「………」

 

達也の罵声と指摘に面食らう幹比古。

 

「現実に俺の援護があって、お前の魔法が間に合った。本来ならば?幹比古、お前は一体、何が本来の姿だと思っているんだ?」

 

「そ、それは…」

 

「相手が何人いても、どんな手練れが相手でも、誰の援護も受けず、勝利することができる……まさかそんなものを基準にしてるんじゃないんだろうな?」

 

「……」

 

達也の問いかけに何も言えない幹比古。

おそらく図星だろう…

対して、俺はというと…

 

「まぁ…理想だな。目標とするにはいいんじゃないか?」

 

俺の発言にため息をこぼすように達也が指摘する。

 

「悠仁…お前まで阿呆な目標を目指すな。そんな目標は不可能だ」

 

「難しいのは分かってる。でも、それは目指さないといけないものだと俺は思うぞ?もちろん仲間は必要だよ。戦いの中で連携とかできると生存率とか上がると思うし…でも、周りにどれだけ仲間がいようと…

 

そう言うと俺は達也に指を指す。そして…

 

「死ぬ時は独りだよ…」

 

これは俺が自分が一度死んだからこそ分かった事だ。

友達がどれだけいても死ぬ時は一人だし、一瞬だ。

たとえ、それが今より平和な世界であってもだ…

だからこそ、達也の言葉は否定しないといけない。

意味は少し違えど、どんな困難でも一人で対処できるようになる。

俺一人の力で不利な戦況を一変できる力をつける事。

これが俺の目標だからだ。

 

いつもと違う雰囲気を放つ俺に戸惑う二人。

そんな二人の様子を気にせず、話を続ける。

 

「…まぁ、今はそんな事おいておこう。それよりも幹比古。お前にどうしても聞きたい事がある」

 

「……何?」

 

「どうしてお前はそこまで自分を否定するんだ?」

 

俺の疑問に達也も加わる。

 

「それは、俺も同じ事を思っていた。何故それ程、自分を貶める。何がそんなに気に入らないんだ?」

 

「……二人に言っても分からないよ。言っても、どうにもならない事なんだ」

 

「「どうにかなるかもしれんぞ?」」

 

壁を作り、質問に逃げようとする幹比古を俺達は追い詰める。

 

「えっ!?」

 

絶句する幹比古。

達也が話し出す。

 

「幹比古、お前が気にしているのは、魔法の発動スピードじゃないか?」

 

「……エリカに聞いたのかい?」

 

「否」

 

「……じゃあ、何で」

 

「お前の術式には無駄が多すぎる」

 

「……何だって?」

 

「お前自身の能力に問題があるのではなく、お前が使用している術式そのものに問題がある、と言ったんだ。魔法が自分が思うように発動しないのはその所為だ」

 

「何でそんな事が分かるんだよ!」

 

幹比古は激怒した。

そりゃそうだ。達也は幹比古の…否、吉田家が長い年月をかけ、今の現代魔法の成果も取り入れ、改良に改良を重ねた術式を欠陥品だと言っているようなもんだ。

そりゃあ、幹比古も怒るよ…。

 

「俺には分かるんだよ。無理に信じてもらう必要はないがな」

 

「………何だって?」

 

「俺は『視る』だけで魔法の構造が解る。視るだけで起動式の記述内容を読み取り、魔法式を解析する事ができる」

 

幹比古は混乱している…。

 

分かるよ、幹比古。

普通、ありえないよね。

何せ、それができると言うことは、現代魔法が抱える課題の半分くらいは解決できてしまうのだから…

『何言ってんだよ、この達也(ブラコン魔王)は…』って感じだよね〜。

 

達也から視線を感じる。

 

「何、達也?」

 

「何か不本意なこと考えていないか?」

 

「いや?別に…」

 

「そうか…。まあ、いい。この話はここまd…」

 

達也が話を終えようとしている。

というか、待て達也、幹比古。

俺の話も聞け!

 

「ちょっと待った〜!!」

 

「「はっ?」」

 

二人も『何だコイツ?』的な目でこちらを見てくる。

そんな目にも気にせず、俺は話す。

 

「二人共、何話終わったみたいな感じ出してるんだよ?まだ、俺が話してないでしょうが!」

 

「……悠仁。もういいんだよ…正直、もう混乱してるし…」

 

幹比古がげんなりした感じで突き放そうとする。

…が俺は無視する。

 

「いや、良くない。この際、正直に言うが幹比古。お前、勿体無いぞ?」

 

「何がだよ…」

 

「お前には間違いなく才能がある。実際に鍛錬も積んでいるのだろう。発動スピードこそ遅いが術のコントロール自体は出来ているしな…」

 

「悠仁も達也と同じ事が言いたいのか!」

 

「違う。達也のアドバイスは現代魔法的には一理あるかもしれないが、ある意味暴論に近いと俺は思う。お前が足りて無いのは他の事だ」

 

「そこまで言うなら…僕には一体何が足りて無いと言うんだい?」

 

ようやく幹比古が俺の話を聞いてくれそうだ。

俺は幹比古に答える前にある質問をする。

 

「その前に一つ、質問する事がある…が、お前の触れられたく無い話題になると思うがそれでもいいか?」

 

「……ああ」

 

「幹比古。お前は最近に魔法事故みたいな事を起こしてないか?」

 

「!?……誰から聞いたんだい?確かにある儀式を行なって、失敗して、魔法の才能を失った…」

 

幹比古が苦しそうに俺の質問に答える。

 

「幹比古、一つ勘違いをしている。確かに儀式とやらは失敗したんだろう…けどな、お前の魔法の才能は失われて無いぞ?」

 

「……えっ?」

 

「儀式とやらが失敗した時に魔法的な体質が変わったんだ…多分な。さっきもお前の魔法を見たが、幹比古の()()()()()()()の流れが極端に鈍い。魔力を放出後は普通に制御出来ているけどな…お前に足りないのは体内の魔力操作の技術だ」

 

「………」

 

「……どうしてそんな事が分かるんだ?それに魔力?悠仁、説明しろ」

 

幹比古は俺の言葉に混乱して、何も言えないようだ。

代わりに達也が説明を要求した。

 

「あー、『魔力』って言うのは俺が想子(サイオン)霊子(プシオン)をまとめて言っている総称…で、俺はその魔力の流れ…と言うか、魔力そのものを視る事が出来る」

 

「「!!」」

 

その言葉に驚く二人。

驚く二人を他所に俺は語り続ける。

 

「んでだな…その目のお陰か他人の魔法的体質とか魔法の強度とか発生箇所なんかが分かるんだよな〜そして幹比古。お前、多分だが、昔の頃の様に魔法を使いたいと思っているんじゃないか?」

 

「…そうだね。昔の頃の様に魔法を使いたいと思っているよ」

 

「原因はそれだよ、幹比古」

 

「えっ!」

 

「お前の体質が変わったんだ。『昔の頃の様に…』なんてもんを目指しても絶対成長しない。今のお前は、お前の中の魔法の発動イメージと実際の魔法発動の挙動があまりにも合ってないから、そんな事になっているんだ。だからそこの感覚のズレさえ修正したらお前は強くなれる」

 

 

「……でも」

 

俺の話に幹比古は煮え切らない様子を見せる。

その様子に俺は…

 

「……明日の五時三十分。ロビー来い」

 

「えっ?」

 

急な誘いに疑問を浮かべる幹比古。

そんな幹比古に続けて俺は詳細を話す。

 

「俺の日課に参加しろ。そして、今の話が合っていることを証明してやる。まぁ、信じたくないなら来なくてもいいがな…」

 

そう言って話を断ち切った。

微妙な雰囲気が漂う中、達也が話し出す。

 

「とりあえず、今はコイツらの処置だ。俺が見張るから悠仁と幹比古は警備員を呼んできてくれ」

 

「了解。幹比古、俺はこっちを探すから向こうを頼む」

 

「わ、分かった…」

 

俺は幹比古に一言伝えるとこの場を去った。

 


 

俺はそもそも警備員を探すつもりはない。

それよりも作戦の為、呪い(弱)を発動する。

すると、達也とある人物の興味深い会話を盗聴する事に成功した。

 

『随分、容赦のないアドバイスだな』

 

『少佐…』

 

『他人に無関心な特尉には珍しいな』

 

『無関心は言い過ぎでしょう』

 

『身につまされたか?あの少年も貴官と似た悩みを抱えているようだからな』

 

『あの程度の悩みは卒業済みです』

 

『つまり、身に覚えがあるという事だな』

 

…ようやく見つけた。達也の事を特尉と呼び、達也が少佐と呼ぶ人物など一人しかいない。

 

風間 玄信(かざま のぶはる)

達也が秘密裏に所属している軍の部隊の隊長である。

そして、今回の作戦のターゲットだ。

脅してでも味方に引き入れるつもりだ。

 

俺は隠密の魔法をかけながら、先ほどの場所に戻る。

その最中にも二人の会話は続く

 

『そういえば、黒岩悠仁についてだが、これといった情報は集まらなかった』

 

『少佐の方でもダメでしたか』

 

『ただ、師匠から釘を刺された』

 

『師匠からですか?』

 

二人の言う師匠とは八雲さんのことである。

つまり、この二人は兄弟弟子の関係である。

 

『ああ、黒岩悠仁の監視を辞めた方がいいと言われてな』

 

『師匠が少佐の件に口を出すなんて珍しい…』

 

『俺もそう思い、訳を聞いたんだが…』

 

『何と仰ってました?』

 

『『悠仁くんの事を調べても、めぼしい情報は何もないよ。ボクも実際調べても何もなかったしね。それよりも悠仁くんの情報取集能力は君達にとって脅威だよ。これ以上、彼を突っつくと痛いしっぺ返しを受けるよ』と言われたぞ』

 

『『痛いしっぺ返し』…つまり、少佐や俺の秘密が悠仁にバレるということでしょうか?』

 

『おそらくな…とりあえず、黒岩悠仁の監視は一旦終了とする。』

 

『分かりました。自分のわがままを聞いてくださりありがとうございました』

 

『特尉にはいつも助かっているからな…コイツらの処置はこっちでやっておこう。特尉はもう戻りなさい』

 

『ありがとうございます。では、失礼します』

 

達也と風間の会話はここで終わった。

達也がこの場を去ったタイミングで俺が現場に戻った。

すると風間が…

 

「こんな夜更けに誰だね?姿を現しなさい」

 

俺の隠密魔法を見抜く。

観念した俺は姿を現し、話しかける。

 

「さすが、八雲さんのお弟子さんだ。バレてしまうとは思わなかった」

 

「師匠を知っているとは…君は誰かね?」

 

俺の事を知っているのにとぼける風間の質問にこう返す。

 

「随分と俺のことを部隊で監視していたのに、今更自己紹介とか要ります?風間玄信少佐」

 

「……師匠から聞いたのか?」

 

「いや、八雲さんには聞いてないよ」

 

この回答にさらに俺の事を警戒する風間。

そんな風間に話を切り出す。

 

「俺は貴方達に聞きたいこととお願いしたいことがあるんだよね〜」

 

「一応聞こう。何だ?」

 

「まず聞きたいことから…何故俺の事を監視するんだ?」

 

「それは心当たりがあるだろう?ブランシュの件で君が暴れたせいだ」

 

「……それだけ?」

 

「それだけだ」

 

有無を言わせない様子の風間。

これはこちらからカードを切るか…。

 

「ハァー…達也でしょ?俺の事を探るよう依頼を出したのは…」

 

「……何故そう思う?」

 

「元々、貴方と達也に繋がりがあったのは八雲さんの件で分かっていた…が、それ以外にも達也と貴方は意外な所で繋がっていた」

 

「……」

 

「日本の国防軍、国防陸軍第101旅団所属。独立魔装大隊。貴方達はそこの上司と部下の関係だ。」

 

「何のことかさっぱりだ?達也とは八雲師匠の兄妹弟子というだけだ」

 

「“大黒竜也特尉”、“マテリアルバースト”……」

 

「!!!」

 

「なんなら“四葉”の名前も出しましょうか?」

 

悠仁の放つ言葉に驚く風間。

軍の中でも機密とされている達也の秘密。

それを知り得る悠仁に風間は警戒心を最高値まで高める。

 

「君はどこでそれを?誰に聞いたんだね?」

 

「俺の事を調べるなら貴方達も調べられる覚悟はしておかないと…貴方達の情報は割と簡単に集められましたよ♪手段についてはひ・み・つ!」

 

実際は原作知っていたから知っているだけだ。

軍の機密なんて達也関係ぐらいしか分からないのだが…。

まぁ、それっぽく誤魔化そう。

 

「ちなみにお願いしたい事は、他にも俺の監視してる人達がいるじゃないですか?あれどうにかできません?」

 

「……君の為に動けと?」

 

「いや?貴方達の為ですよ。俺がもし捕まって尋問とか受けたらポロッと機密を漏らしてしまうかも…」

 

「分かった。君の監視の方はどうにかしよう。だが…」

 

「四葉の監視はこっちでどうにかします。後、達也にはこの件は秘密にしてくれませんか?」

 

「何故だね?」

 

「四葉が絡むからですよ。それとも四葉の対応も全部してくれるんですか?」

 

言外に『四葉と達也の関係も分かっているぞ?』とアピールする俺に風間は…

 

「いや…分かった。達也には秘密にしよう。」

 

「ありがとうございます。ではこれをどうぞ。」

 

そう言って俺はあるメモ書きを渡す。

 

「それは?」

 

「俺の電話番号です。部隊に共有するなり何なりと好きにしてください。では…」

 

俺はそう言うとこの場を離れる。

 

(…師匠の言う通りになってしまったな…藪蛇を突いてしまったか……。)

 

悠仁の後ろ姿を見て風間はこう思うのであった。

 

 

 





作者「…何か途中、聞き覚えのある台詞があったけど…」
悠仁「気のせいだ…」
作者「いや、あれは呪術の方の五jy…」
悠仁「気のせいだ!俺の中のアニメで見て言ってみたい台詞ランキング上位の台詞だから言った訳では無いぞ!?」
作者「……確信犯だろ。これ……。」

もし悠仁が九校戦の競技に出場するなら

  • やっぱりなし…
  • スピード・シューティング
  • クラウド・ボール
  • バトル・ボード
  • アイス・ピラーズ・ブレイク
  • モノリス・コード
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