救世の拳が掴み取る!   作:カオスサイン

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天星が導いた再会と激闘!PARTⅢ

推奨戦闘BGM「愛をとりもどせ!!(MovieVer}」♪

Sideセイヤ

「よう…」

「なんだお前は?…どっから現れやがった?!」

俺は襲撃者の男に顔馴染みのメイドさんの一人であったベルギルダさんが襲われそうになっていたのを上空から見て闘気を放って退かせた。

そして彼女達の間に降り立つ。

「さて、俺の大切な家族を随分痛ぶってくれた礼はキッチリ返させてもらおうか!」

「うおっ!?…」

俺は男を視界に入れてパンチを放つ。

寸での所で回避されるが俺に隙が見当たらない為か男はまだ様子を伺っていた。

「お前ナニモンだ?…そこまでの殺気」

「テメエとお喋りするつもりは毛頭無い!アタッ!」

「おー怖い怖い…だけどこのゴズキ様は倒せないぜ?」

「…」

ゴズキといった男は余裕を見せる。

でもその余裕も此れ迄だ!

「さあてと今度はこっちの番…!?」

ゴズキは漸く自身の異変に気が付く。

奴の顔の頬からは微かだが

「た、確かに避けた筈!…」

「俺の拳は目で追えただけじゃ避けた事にはならんぞ」

「糞がっ!?…これならどうよ?!」

奴は俺の挑発に乗って今度は髪の毛を棘嬢に変化させて繰り出してくる。

「奴よりは早いか…だがその程度!ワタアッ!」

「何!?…俺の髪を受け止めやがった!?…」

「見せてやろう…北の天高く輝く星が紡いだ北斗神拳の奥義を!<岩山瞭山破>!」

「お、俺の髪が!?…」

俺は奥義を繰り出して奴の髪の毛を半分斬り裂いた。

「<北斗羅漢撃>!アアータアー!」

即座に別の奥義を繰り出して仕掛ける。

「ぐ!?…まだだ!」

「む!?…」

「村雨のサビにしてやるうー!」

奴は奥義が当たる直前に体を変化させて回避すかさず刀を振るってくる。

がそんなものに当たる俺ではない。

「奥義ではないがこれだ!」

「な、なんだと!?」

俺はある布を取り出しそれで刀を受け止めた。

「クソッ!?刃が通らねえ…!」

「特製の防刃布だ。見た所その刀の耐久性は普通のものと変わりはないみたいだな!」

「チイッ!?…だったら死角から討ち捕るまで!」

俺は防刃布で絡め取った奴の刀を包みあげて弾き飛ばそうと試みるも奴はすぐに離れて俺の背後に飛び超えて回った。

「獲った!」

完全に己の勝利を確信した奴だったがそうは問屋が卸さない。

俺は両手を後ろに突き出す。

「俺に死角はないぞ」

「何を言ってる!このまま叩き斬ってやる!」

完全に油断していた奴は俺の繰り出す奥義の型に気が付く事無く刀を振るってきた。

「!?」

だがそれは出来ずに逆に奴は吹き飛んだ。

その際に刀を落とす。

「お、お前一体何しやがった!?…」

「練り上げた闘気を放出し飛ばす北斗神拳秘奥義が一つ<天破活殺>で貴様を貫いたまでだ。

これで満足には動けまい!」

「く、くそが!?…」

 

Sideタエコ

「す、凄え!…私らが束になってかかっても敵わなかった羅刹四鬼の一人に食らいつく所か圧倒してやがる!」

「これが彼が持ち得た力なのか…」

私達はゴズキと戦うセイヤの圧倒的な力を目にして唖然としていた。

「アイツ何者なんだ?」

「彼さ…」

「あん?」

「セイヤ・キリツグ…」

「はあ!?…ソイツって確か五年前の事件で行方不明になってたウチの雑用係だった孤児のガキンチョだったろ!?なんでそんな奴が羅刹四鬼と対等以上に渡り合えてるんだ!?…」

「私も以前偶然会った時は驚いたよ…でも確かに彼は紛れもないあの少年だった男なんだ…」

「マジかよ!?…」

私が彼の正体を明かすとベルは非常に驚いていた。

そしてそんな彼は今も尚ゴズキをボコボコにしていた。

「北斗神拳?聞いた事無い拳法だな…」

「ああ…奴が刀を落としたぞ!」

恐らく決着が着くのだろう。

私達はそのまま戦いの行く末を見守る事にした。

 

Sideセイヤ

「そ、そうか!…テメエが今迄散々帝国の戦力を削ってくれやがったんだな?!

ビルと連絡取れないのも部隊が壊滅したのも全てはお前が元凶だったのか!…」

「今頃気が付いたか。そうだ全て偶然俺が片を付けたものだ!

見よ!天に輝く星を!」

俺は北斗七星を指差す。

「そんなものがどうしたってんだ?俺にはまだ奥の手が…なんだ体が!?…」

奴はそれを無視して再び仕掛けてこようとするが漸く己の異変に気が付く。

「言い忘れていたが既にさっきの奥義で秘孔を突いて貴様の体が変化出来ないようにさせた。

今の貴様は一般人と何ら変わらんぞ」

「な、何!?…ま、まだ俺にはこの村雨がある!…」

「懲りない野郎だ…うおああああああー!!」

奴は悪足掻きに落としていた刀を拾って仕掛けてきた。

俺は服を破り捨て必殺の一撃を奴に与えるが為に構える。

「ホオー!アタタタタッタタタッタタタッタタ!!」

「ぐお!?…ぐげえ!?…」

「アタタタタタターター!!」

「あがあっ!?…」

北斗神拳奥義<北斗破顔拳>を繰り出して渾身の一撃を与えてブッ飛ばした。

「あががっ!?…お、俺の顔が!…」

「経絡秘孔の一つを更に突いた。

お前はその醜い顔で犯してきた罪に向き合うが良い!あの子達の為に最後の慈悲で命は奪わないでおいてやる」

「く、クソー!お、覚えてろ!この報いは必ず受けさせてやる!…」

奴は激痛に耐えながらこの場から逃げ出していった。

見逃したのは間違いだったかもな…。

「な、なあお前ホントに雑用係だったあのガキンチョなのか?」

戦い終わった直後にベルギルダさんが話しかけてきた。

「懐かしい響きですね…そうですよ俺は元オールベルグの雑用係…今はいち拳法家の男です」

「ひ弱なガキンチョがよくもまあここまで立派に成長したものだな…」

「はは…積もる話もありますがメラルドさんや他の子達は?」

「…メラ様は流石に勝てないと判断してお逃げになったが捕虜の一人だったアカメに逃げられちまってな…今も追われている筈…それを足止めする為にドラ子達が向かったが…」

「なんだって!?…」

ベルギルダさんからそれを聞いて俺は慌てる。

「パパ以外の羅刹四鬼もまだ居るわ…シュテンも何時の間にかいなくなっているし…もしかしたら貴方の仇のイバラも迎撃に向かっていると思う…」

そこで傷を抑えながらコルネリアさんが告げてきた。

「!そうだとしたら彼女達だけじゃとても抑え切れない!俺がいきます!」

「アタシらも行きたい所だがフルパワー使っちまったからしばらく動けねえ…メラ様とドラ子達の事をどうか頼んだ…」

「分かってます!」

俺はそれを聞いて白王号を呼んで駆け出そうとする。

「まあ待てセイヤ、それならハートを連れて向かうが良い」

「お話は聞きましたよセイヤ君、私が援護しましょう!」

「シン師匠、ハート様!…ありがとうございます!」

追いついてきたシン師匠から親衛隊の一人である巨漢のハート様を連れて向かうように言い渡される。

特異体質の彼に対してそんじゃそこらの拳法では歯が立たないからこれ程心強い味方は他に居ない。

俺は改めて白王号を疾走せた。

 

クロメ組強化する?

  • 強化しない
  • 強化する(門下生の奥義等で)

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